次なる100年において、社会の中心概念は「資本」か「芸術」かの選択を迫られるという。
水野氏は国債利回りがマイナスまでに下がった意味をこう述べる。
さらに「救済」がされていないという。
それならば「精神のデフレ」から脱するにはどうするか。
資本の時代が行き詰まっているのは実感としてわかる。
しかし、次は芸術の時代かと言われれば、今ひとつ納得できない。
身近な例では、神宮外苑の再開発である。
森林の伐採では、音楽家や国際的な非政府組織であるICOMOS(イコモス)から反対が出ている。
また、海外からの観光客が戻ってきたが、観光の目的は爆買いではなく、日本の文化や自然である。
政府は相変わらず成長戦略を掲げ、従来のお金のバラマキ先を探っている。
成長は否定しないが、もう第一に掲げなくてもいい気がする。
なにしろ投資に金利がほとんどつかない国になってしまったのだから。