特別扱いは絶対に許されない

 いかなる著名人であっても、どれほど素晴らしい業績を成し遂げた人であっても、正常な国家においては、いかなる人物でも、犯罪は犯罪であり、特別扱いなどすべきではない。 

それは、報道でも同じであろう。いや、むしろ、著名人であるならばこそ彼らをビジネスに存分に利用してきたマスコミは、逆に犯罪や問題があれば、より厳しい姿勢で報じるしか無いはずである。

以下敬称略。

水原の違法ギャンブル企業への送金に関する発言は、明らかに変化していて、今の段階では、「いずれの場合も大谷は悪くない」など、どう考えても言えないはずである。ところが、私がみた多くのマスコミは、今までの様々な著名人のスキャンダルに対する報道姿勢とは明らかに違い、事実がどうであれ大谷は被害者と強調したり、当初から援護するような発言があまりにも多い。 

彼らの多くが自分の願望とか主観を平気で交えて発言していて、報道のプロとは全く思えないばかりか、まるでそれを己自身の良い人アピール、一般人との感覚の近さを強調すべく使っていると感じる。

「水谷さんにすべての責任がある」とか、「大谷さんの人柄ならきっと助けてあげようと思って」など、言う必要はまったくないだけでなく、報道に携わる人間として、あまりにも恥ずかしい姿勢ではないのか? 

むしろ、一般人がそのような反応をしたなら、少なくともマスコミ人は、それは公平さにかけると指摘するべきだろう。

違法な企業に送金するのは、誰であっても、どんな理由であっても、自覚がなかろうがあろうが、れっきとした犯罪である。まして成人なのだ。誰かのためというのは、結局のところ自分のために過ぎない。

もちろん、そんな愚かなことはないだろうと、思ったり願ったとしても、マスコミ関係者がそれを報道で口にすべきではない。した時点でそれは、もはや報道に携わるべき人物の発言ではなくなると、私は思う。




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