自民党の懇親会と公営プール水着撮影会

 自民党青年局の近畿ブロック会議後に開かれた懇親会で、露出多めの女性ダンサー(報道から、ほぼ女性だけだったと推測しているが、女性か男性かは、この場合、この懇親会の是非について考える、一つの視点となりうる)
による、セクシーなパフォーマンスと、この手のダンス、パフォーマンスでは多いであろう、接触の多いチップのやりとりがあり、ニュースなどでも報道されている。

興味深いのは、いわゆる自民党関係者もしくは、支持者層でも、これはまずいと考える人が結構な数いるようだ。それは、いわゆるリベラル嫌い、サヨク嫌いの人にもいる。

自民党青年局の懇親会でダンサーを呼ぶのは、不適切と考えるのに、公営プールでの貸し切り有料水着モデル撮影会は、不適切でないと考える人が、もしもいるなら、私は本当にその理由が知りたい

私はむしろ、後者のほうが、より多くの一般市民、その施設を所有する自治体の住民に不快感を与える可能性があると考える。

どちらも結局のところ、女性による、自らの性的魅力をサービスとして、顧客に提供するビジネス活動であり、片方は不適切で、片方はOKなんて線引きは、誠に曖昧だ。

チップを口移しなんてのは、別に強制でもなく、ありとあらゆる性的ショーにおける、昔からある遊び方ですらある。それをされるほうは、むしろ喜んでチップを受けるので、完全合意の行為口移しはいやなら、受け取らないのも当然可能

自ら水着を着て、写真を撮影させ、お金をもらうモデルと何の違いがあるのか、私にはわからない

元々、露出多めに決まってる水着やコスプレをして、様々なポーズを取り、有料で写真を撮影させるのと、どちらが公的なものとして考えた場合、適切か、不適切かなんか、説明できる境界など絶対にない。

私に言わせたら、むしろ、自民党懇親会なんてのは、自民党の議員と、その支持層だけの問題である。

(懇親会に政党助成金も一部使われているようだが、それを問題にするなら、公営施設という存在そのものに、自治体住民の税金は常に関係しているので、より多くの不満を持つ人が出る可能性は、後者=公共施設の活用における、不適切であろう。)

個人的結論として、前者=自民党の懇親会なんて、本当どうでもいいが、こういった記事が出るのは、自民党という団体を構成する人たちの、倫理観、道徳観、公共性、判断力、などなどを象徴していると思う。

一方で、地方の様々な公共施設における、水着撮影会などのビジネスにおける適切、不適切を論じる上での考え方は、それこそ、国民全体の倫理観を象徴していると思う。(もちろん、個人でそれぞれ違うのは当然だが、それを良しとする、あるいはOKと考える人が増えるということは、相対的に、国民全体の倫理観を表しているということだ。それは、他者が不適切と考えようが、自分がOKなら、公共は受け入れるべきという放漫さに繋がっている。)

私の個人的な結論は、性的サービス(ダンスパフォーマンスだろうが、グラビア撮影会だろうが、販売会だろうが)を、悪いサービスだとは思わない

一方で、しつこいが、公共がそれに関わるべきではない。(規制する側に回ることはありえるとしても、推進する必要はまったくない)と、今一度、強調しておく。

なぜなら、つまるところ、ほとんどの性的サービス(己の性的魅力をコンテンツとして提供する、あるいはそれを付加することで価値を挙げる)は、当事者以外にとって、適切、不適切がすごく曖昧であり、その基準はあくまで個人の主観によるところが大きいが、多くの場合、他人のセックスをその場でみたいと思わない人が多いように、あるいは、道中でディープキスをはじめられると困惑するように、他者が大っぴらに公共の場で受け入れたいものではないということだ。

もちろん、公共が、あえて性的サービスを提供するという主旨にのっとって、それぞれの構成員の広範囲な合意を取り付けた場合なら、別である。
だが公共プールのそもそもの整備目的が、少なくともソレでなかったことなど、明らかだろう。そんなもの公営が認めたことのほうがどうかしている

(後から、ビジネスだからと全て正当化するアホな大人たちが、調子に乗ってやりだしたにすぎないし、それを精査しなかった大人たちの問題だろう)


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