遠野ホップ収穫祭2018を終えて

遠野ホップ収穫祭2018が終わった。2日間で7500人の来場者。
来場者、売上は昨年度より25%アップで大盛況。目標としていた数字も達成した。

今年から体制変更をして、実行委員長制度を導入。
初代実行委員長として任命していただき、2日間のために準備を進めてきた。ここでは、実行委員長頑張った!ということを言いたいわけではなく、実行委員長という目線で見えてきたホップ収穫祭の姿や、私たちの目指すビジョンの可能性について、書き残したい。

遠野ホップ収穫祭の歴史と目的について

遠野のホップ収穫祭は2015年からスタートしている。初年度の来場者数は2500人、2016年は4500人、2017年は6000人、そして2018年は7500人に到達した。私は2016年度から手伝いに参加しているが、初年度は沢山の課題が残る開催だったと関係者から聞いている。売上も本当に少なかったそうだ。ただ、まずはやってみたこの2015年の出来事が、今に繋がる重要な場面だったのだと思う。毎年課題を振り返り、翌年へのチャレンジを考え、関係者で実行してきた。

来場者・売上はあくまで指標である。では、ホップ収穫祭の目的とは何なのか。このイベントの目的は、下記であると思う。

遠野市では55年間もの間、ホップの栽培を続けてきた。それほどの歴史があるホップは、まちの宝であり、誇りである。収穫祭は、ホップの収穫をみんなで祝うことで、まちの誇りを再認識する機会である。そして、ホップ農家の減少という課題の解決や未来に繋げていくための活動を応援してくれる仲間を増やしていく場でもある。

実は、今年の開催の準備を進めている中、嬉しい出来事があった。

今年、ある遠野出身の女性が東京で勤めていた会社を辞め、遠野にUターンしてきた。ゆくゆくは地元で働きたいという希望があったが、自分のやりたい仕事を地元で探せず、東京で働いていた彼女。去年、ホップ収穫祭に初めて参加した際、地元でこんな面白い活動が始まっているんだと驚いたそうだ。そして今年の春、私たちが仲間を募集した際に、一緒に働きたいと応募してくれて、早速遠野の企業で大活躍している。

今年も開催期間中に、ホップ農家になりたいと志願した方がいた。就農したい、移住したいという話だけでなく、何か手伝えないか、応援したいという声も沢山聞いた。ホップ収穫祭は、こういった目的や効果も出てきている重要な場であるということを知ってもらえると嬉しい。

参加者とつくりあげていくイベントに成長

参加者の方からの嬉しい声は他にもある。毎年参加していただいている地元の方からも、「今年の盛り上がりはすごい!」「遠野の夏の風物詩として定着してきた」という声を直接かけていただいたり、SNSなどにたくさん投稿していただいている。私自身も、来場者数や売上の増加以上に、昨年からの盛り上がりを体感している。その理由は何なのか。

4年間継続して運営してきたことや、ホップ収穫祭以外でも進めているビールの里を目指したまちづくりの活動が、徐々に浸透しはじめてきている、ということが一つの理由でもあると思っている。毎年楽しみにしてくださっている地元の方が、それぞれが実行委員のように、イベントを盛り上げてくれているのだと思う。それは私たちが思い描く理想の姿でもある。

こんな声も聞いている。
「このホップ収穫祭は、遠野にとって、お盆や正月並みに、もしかしたらそれ以上に、友達や知り合いと出会えて楽しく飲める場になってきている」
実行委員メンバーにとっては本当に嬉しい声である。

実行委員の結束について

今年、もう一つ感じたことは、実行委員メンバーのチーム力が上がっているということだ。実行委員長の導入と同時に、実行委員メンバーの中で役割を明確に分担し、部門別のチームを編成した。それぞれの部門で問題なく準備を進めていただいた。私たちは代理店も入れずに、アーティストや司会の手配、台本やマニュアルの作成、会場の配置、企画の設計など、関係業者を巻き込みながらも自分たち主導で進めている。実行委員の業務は沢山あるが、役割を分担することで、より多くのチャレンジができるようになった。これは大きな進歩だと思う。

1日目の時点で、翌日の雨が予想された際には、すぐにテントを手配し、翌日の早朝からみんなで設営することで、雨の影響を少しでも抑えることができた。この素早い動きは、私たちのチーム力を感じさせられる出来事だった。

ちなみに実行委員とは、「ホップの里からビールの里へ」を共通の目標として、新しいまちづくりに挑戦しているメンバーでもある。遠野の民間事業者、ホップ農家、遠野市職員、キリンビールの職員などを中心として構成されている。それぞれの日常業務を抱えながらも、ビールの里構想を実現するため、ホップ収穫祭を成功させるため、ほぼ1年かけて議論を重ね、準備を進めている。毎月開催している会議は、短くても2時間くらい。長いときは4時間近くにも及ぶ。これは簡単なことではない。メンバーが「ビールの里」を目指そうという共通のや想いをもっているからできていることである。

収穫祭では実行委員も、参加者以上に思いっきり楽しんでいる。今回の収穫祭を乗り越えて、さらにチームの結束力は高まったし、これからの活動にも影響していくはずだ。

来年の開催に向けて

今年の収穫祭は無事に終わったが、まだまだ課題はたくさんあるし、挑戦したいこともある。例えば、会場を広げたり、街中全体で収穫祭を盛り上げられないか。バスツアーや臨時列車、市内巡回バスなど、もっと来場しやすいイベントにできないか。
今年は、4年目にして初めてアンケートを導入した。2日間で約230名もの参加者から回答していただき、今後を考える上での貴重なデータがとれた。いただいた声を改善し、またパワーアップした収穫祭を来年も行えるように、これから議論を重ねていきたいと思う。来年に向けての会議はまたすぐに始まっていく。

最後に

あまり語られることのないホップ収穫祭の裏側をとりとめなく書き残してみたが、ただのイベントで終わるのではなく、こういった背景や想いがあるということを知ってもらいたかった。そして、私たちのホップ収穫祭に向けての動きや、ビールの里に向けての動きに加わってくれる仲間を増やしたい。この記事を読んで、少しでも気持ちが動いたら、連絡していただけると嬉しい。(連絡先:info@brewingtono.jp)

来年また収穫祭の会場で皆さんの笑顔が見れることを楽しみに、これから1年頑張れそうだ。来年も、LET'S HOPPING!!!!!

ホップ収穫祭グッズ販売サイト
https://brewingtono.thebase.in/
グッズの売り上げは全て収穫祭の準備費・運営費にあてられます

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Tamura Junichi

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