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【初心者向け】10ステップ☆作家が自分で展覧会(個展)を開く方法

リメイク作家として、これまでに個展を1回、親子展を1回開催しました。

初めて私が個展を開こうと思った時、漠然と会場イメージは湧くけれど、一体いつ、何から手を付けていいのか正直全くわかりませんでした。

当時「どうやって個展を開くのか」を根掘り葉掘り聞けるような個展経験者の友人が周りにはいなかったので、まずはインターネット検索で調べてみて、そこで得た情報を手掛かりに、手探りで準備を始めました。

準備をする中で、失敗もあったり、もう少しこうすれば良かったと思うこともあったけれど、実際に展覧会を開催してみて見えてきたことも沢山ありました。

展覧会当日まで「誰も来てくれなかったらどうしよう」という不安はありましたが、ありがたいことに個展には2日間で300名以上、親子展には5日間で400名以上の方に足をお運び頂きました。

私の展覧会自主開催経験は、過去2回だけなので、正直、経験豊富な方では決してありません。

けれど、私なりに試行錯誤してきた経験やノウハウが、今後展覧会を開いてみたい方の何かのお役に立てることもあるかもしれません。

そんな方のために、私の経験からまとめた展覧会(個展)の開き方を書いてみました。

私の個展の実例も併せてご紹介していきますね♪

STEP1:どんなテーマ(目的や理由)で、何(作品)をどれだけ(数)展示したいのかを整理する


作家(アーティスト)として個展を開いてみたいと思ったら、まずは漠然とした頭の中のイメージを、整理してみましょう。

考えるのは、この3つです。

  1. 【Why】どんなテーマで個展を開きますか?

  2. 【What】何を展示しますか?

  3. 【How many】数はどれだけ展示しますか?


「どんなテーマか?」は、言い換えるとすれば、

「どうして個展を開くのか?」
「お客さまに何を見てほしいか?」
「作品を通して何を伝えたいか?」

【Why】【What】【How many】が整理できると、会場探しがしやすくなりますし、「これくらいは用意しておかないといけないかな」という予算もざっくりと組めるはず。

逆に言えば、【Why】【What】【How many】がまだ自分でもよくわからない場合は、個展を検討するにはまだ最適な時期に来ていないとも言えます。


私の場合はこんなふうにしました。

初めての個展は、「Retour du Bonheur ~幸せの再来~ 柴田民緒着物日傘展」という個展タイトルで、着物日傘を展示しました。

【Why】「どうして個展を開くのか?」「作品を通して何を伝えたいか?」というと、

①使われなくなった古い着物も、リメイクすれば、日傘に生まれ変わらせることができるという「リメイク」の無限の可能性

②生産や着用機会が低迷している日本の伝統的な着物の再評価にも繋がる着物日傘という新しい価値のご提案

③着物日傘を知らない方にも存在を知って頂き、新たな命を吹き込まれた着物を見て幸せな気持ちになって頂きたい

もっとシンプルに言うなら、「新しい価値を持つ着物日傘を広く知って頂く」というのがテーマでした。

【What】「何を?」の答えは、「着物日傘」です。

【How many】「どれだけ?」は、20本程度、これ以下だと見て楽しんで頂くには物足りないでしょうし、これ以上の数は私のキャパシティでは無理でした。

ビジョンマップを作って見るのもオススメ!

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