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昨日の本棚

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読書記録、本や書店に関する考察など。 読書記録は月に1回のふりかえりをベースに、おもしろかった本は個別に考察も書きます。
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#読書の秋2021

2021年10月の読書記録

年初に「年間80冊読む」という目標を立てたが、気づいたらすでに100冊近く読んでいた。 週末はほとんどアクティブな活動をせず、家か本屋にばかりいた気もするので当然かもしれない。冊数が大事というわけではないけれど、なんかうれしい。 目録(14冊)フィフティ・ピープル(チョン・セラン) ゴリオ爺さん(バルザック) 世界が生まれた朝に(エマニュエル・ドンガラ) インド夜想曲(アントニオ・タブッキ) のどがかわいた(大阿久佳乃) 迷うことについて(レベッカ・ソルニット)

沙漠の民は飛行機乗りの夢を見るか? ––『人間の土地へ』読書感想文

社内の有志で読書感想文を一緒に書くという企画に参加した。運営メンバーが作ってくれたおすすめ本リストをなんとなしに見ていたら、ある本のタイトルが目に飛び込んできた。 『人間の土地へ』。 目が引き寄せられたのは、サン=テグジュペリの『人間の土地』かと、一瞬思ったから。 『人間の土地』は数年来ずっと手元に置いて時々読み返す、私にとってはバイブルのような本。もし無人島に一冊だけ本を持っていけるとしたら、迷いなくこの本を選ぶ。 今回読んだ『人間の土地へ』は、サン=テグジュペリにオ