【リックス】2022.03期 - 中間
会社概要。以下四季報などから抜粋。
鉄鋼、自動車、電子用ポンプなど産業機械・機器のメーカー商社。旧新日鉄へのゴム靴納入で創業。
客先の設備投資意欲強く、半導体向けは扱い数量順調増。
自社製で好採算の工作機械向け回転継ぎ手も増勢続く。
待遇改善に伴う人件費増等こなす。営業益増額。増配。
翌期は出遅れ気味の鉄鋼向けも回復ペース上げる。
現地事情に合わせ、米中印など徐々に営業再開。中国は拠点網拡充も検討。
環境向けは水処理膜関連の拡販強化。
主要な販売先に日本製鉄など。
【経営成績】
中間決算。対前期。増収+19億円。増益+4.7億円。営業利益率は3.9%→5.9%と2.1ptアップ。
対計画。進捗率。まあまあ。若干の劣後があるが、後半の素材系の需要など慮るに超過達成見込み、上方修正などあってもおかしくないか。見込みの営業利益率は6.1%
★営業キャッシュフロー
中間の仕上がり。+11.8億円。マージンで6.1%とまあまあの出来。
対前期。▲5.4億円。マージン▲3.8%、主な増減内訳は以下の通り。
税引前利益+5.9億円。売掛債権▲36.5億円。仕入債務+20.4億円等々。売掛債権の大幅な増加が足を引っ張っている。
【財政状態】
自己資本比率 54.7%
d/e Ratio 0.11倍。
流動比率 209%
ネットキャッシュ+66億円。対総資産比20%弱。
キャッシュ厚い。借金少ない。財政状態はここも良すぎる。
時価総額が122億円と小さい。売上で387億円を目標にしている会社の評価とはとても信じられない。
時価総額が12,256百万円、換金性が高い流動資産から負債総額を引いた金額が12,149百万円ということで、ほぼネットネット株である。
【経営指標】
ROEが10%超え。ROAも5%超える。ROICも8%弱。キャッシュがこれだけ厚いのになかなかの良スコアでしょう。
PBR0.7倍。グレアム指数で4.8倍と激安。
マルチプルが2倍と少しと激安。
FCF+13億円。マージンが3.5%
WACC 2.3%ちょい。それなのに配当利回りが3.6%とでかい。配当性向が25%そこそこなのでそこまで無理をした配当ではない。つまり株価が安すぎる。
【総括】
PBRが0.7倍。マルチプルが2倍強ということで激安。バリュー。しかもほぼネットネット株というくらいには安い。
配当利回りも3.6%もあるのに買われない。
上方修正も増配のリリースもしたのに。
配当よりも、余らせている66億円を使って自社株買いをして欲しい。
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