法律というと、な〜んか難しいってなってしまうんだけど、私たちがメタバースで暮らすうえで、いつまでもフリーというわけにいかなくて（フィジカルとシンクロしているからね）やっぱり知っておかないとということがあります📢

特に、フィジカル世界の模倣段階なのがメタバースの今。なので、フィジカルに合わせてこれまでOKだったことが、ある日NGになったりもします。実はこの大きな変更が昨日、２０２４年４月１日におこなわれていたので、今日はそのことをかいつまんで紹介したいなって思います🙂
(あくまで概要紹介なので、法的なきちんとした見解は弁護士さんに要確認でね〜)

「知財一括法」って言葉があるんですよね。これってなんなのっていうと、今回導入される法改正のことで、具体的には、知財に関わる６つの法（不正競争防止法、商標法、意匠法、特許法、実用新案法、工業所有権特例法）へ入るメタバースをはじめとするデジタル空間での活用を意識した改正内容を指す言葉です。まぁ、うん、法律の変更点をパッケージにした感じのものかな🥪

この法改正って、メタバースのためというよりは、知財を持っている人の活動範囲がフィジカルだけでなくヴァーチャルの世界に広がってきたことに対応したものなんですよね。ヴァーチャルの世界の特徴って、実物がないことと場所に依存しないこと。あと、物事が一瞬で広まっていくことや、実験的なことをする場所としても発展しているので、これまでの実物をしっかり作って準備して、徐々に広げていくことを前提したルールでは対応できなくなってきたということですね🪄

なので、ヴァーチャル世界で知財を使った活動をする時にきちんと法律を作って守っていきましょうということになります。これ、知財を持つ（生み出した）人と、利用する側の両方にとってこれからは気にしていかないといけないことがいくつかあります。

ちなみに、知財一括法は「デジタル化や国際化のさらなる進展に適応した」とあるので、この法改正の範囲の中でメタバースに関わる部分があるって感じかな〜

https://www.meti.go.jp/policy/economy/chizai/chiteki/pdf/r5kaisei01.pdf

じゃぁ、具体的にどう変わるのって話なんですけど、一番大きいのは「模倣」に関して厳しくなるよ！ってこと💦

ここは、不正競争防止法の２条の改定って話になるんですが、これまで商品の模倣に対してはフィジカルな範囲しか実は規制がかかってなかったんです。たとえば、海外ブランドの模倣品を海外から持ち帰る時に没収されたり、ものを作る時も模倣したらダメって話。
これが、デジタル空間＝メタバースでもきちんと許可を取らないといけなくなるよという話ですね。たとえば、メタバース上でワールドを作る時に実際の街とかを作ってそこに商品を置く時に、実際のブランドと同じものをBlenderとかで作ってしまうとNGになるという話です。アセットストアーとかで買う時も、その商品が模倣品でないかのチェックが必要となりますね。

上記は規制なんですが、逆に商標を持っている人と組んでデジタル空間上で関連する新たな商標を登録することも可能になりました。こっちは、メタバース上の権利を獲得できる話ですね📕

こちらは、フィジカルですでに登録されている商品のメタバース版を別の人がすでに登録人の同意を得れば異なる商標として登録可能ということ。商標というのはね、種目分類ごとに商標をさせるんですね。例えば、クッキーの名称でABCが商標と取られていても、車の名称でABCという商標登録がなければ、ABCを車の名称で取ることが可能。では、クッキーでABDはどうなのというと、クッキーABCに類似しているから商標的にはNGとなるんです。でも登録人の同意を得られればメタバース上でクッキーABDを商標登録できるってなるわけです🔐（う〜ん、ややこしい）

まっ！今回のルール変更でメタバース上での活動でも気をつけないといけないことがあるのは事実ですね。

ちなみに、町の景観は公共的なものとなるので、VR渋谷とかは大丈夫なんだって〜