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長い悪夢から覚めた気分

最近、長い悪夢から覚めたような気分だ。
9月頃から就活で焦っていた。
メディアに散々踊らされ、ひたすらに内定獲得だけを目指していた。
急がば回れ。先人の言葉はまさに核心をついている。
ただただ受け身で、勝手に内定は与えられるものだと思っていた。
理想の社会人像を勝手に妄想し、自分を当てはめようとしていた。
しかし、それらは間違っていた。
自分の考えや思いを主張して、初めて就活が始まる。
本当の意味で自分事と捉えなければいけなかった。
学生から社会人になったとしても、自分が特別変わるわけではない。
ライフステージが変わっただけに過ぎない。
勿論、理想の社会人なんて存在しない。
手探りで、とりあえず自分のできることをやってみる。
みんな、そうして生きている。
そして自分もその「みんな」のうちのひとりなのだ。
模範的な就活生を演じることもできないし、そんな人は存在しない。
自分を誰かに当てはめることなんてできない。
それが分かった瞬間、誰しもが自我を持つ存在なのであると、本当の意味で理解した。
世界の見え方が一変した。



ネットの情報すべてが自分にも当てはまると思い込んでいた。
実在しない人の姿を思い浮かべて、自分と比較し、勝手に落ち込んだ。
現実とネットの区別がついていなかった。
洗脳されていたと言ってもおかしくはない。
現実とネットが融合してきている今の世はたちが悪い。
自分をしっかり持たないと、きっとそのうち自分の経験なのか、他人の経験なのか、分からなくなってしまうだろう。
スマホを持ち始めた妹が心配だ。

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