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7人の侍は社会に出るならば観ておくべきだと思った

このnoteの要約

・組織論として完成されている、今にも通ずる映画

・侍集めのパートは就活生必見

・基本人生に必要なことは大体語られている。どこを切り取っても名場面

とあるゼミみたいなところで課題に指定された作品です。

組織を運営する上で必要なことがみっしり詰め込まれていて、観るのにたいへん頭を使いました。

これ、就活生必見じゃね?出てくる場面がピンとこなかったら社会語れねーよ、と思ってしまった。

映画中で「七人の侍の教え」ポイントがたくさん出てきてて、総花的な論評になるなあと思いました。

とにかく気になった部分を各論で取り上げます。

侍リクルーティング

「お人柄に惹かれた」という部分は、グッときた。「入社の決め手は人です」は50年代から存在するんですね。

菊千代

こういう人間は就活で言うところの「なんかよくわからんけど面白人間枠」として採用されるんだと思います。

話スッカスカだけどやたら元気だったり。実力がよくわからんくても、そういうパッションがめっちゃあるとか、そういうので採用されるものらしいです。

リクルーティングって、いい加減ですよね。あんま再現性とか、一般論のみで語らない方がいい気がしています。

夢と時間


これが1番刺さったかもしれない。リーダー侍が若手に、大志を抱くのは結構だが、それを実現させるには人の命は短すぎる、みたいなことを語っていました。

身の丈に合わない願望を抱くの、よく考えた方がいいですよね。でも、願望なかったらつまらない人間だし。でも、家庭とか立場とかになったら、個人的な夢なんぞの優先順位なんか下がるし。難しいね。

離反への痛烈な檄、利己主義の先

百姓数名がこんないつ死ぬかわからんことやってられるか!つって離反しそうになった場面。大事ですね。利他主義。危ないことが怖いなら鍵をかけて部屋にいりゃいいだけだ、といっても目先の自分だけの利益を優先したら自分も守れない。日本は結構自分一人でも生きられるようになったので、そういう意識は希薄になっているかもしれませんね。

危機に向けて団結するために、何が必要かって言われたら、組織の軸みたいなものかと。会社では経営理念に相当するのでしょう。

「早く行くなら一人で」は組織では厳禁

菊千代がスタンドプレーで種子島を強奪してきたが、リーダーに怒られる場面。菊千代は結果論手柄を立てたのだからいいじゃないか、みたいなことを言うが、リーダー侍はあくまで単独行動を行ったことを非難。なんかサッカーみたいだな。陣形を保ってやるスポーツだから。

バクチに頼ったら戦略もクソもなくなりますから、リーダー侍の対応は妥当ですね。

結論

就活生なら観るべきだと思いました。組織論として完成されています。

内輪向けの補足

以下、冒頭に述べたとあるゼミみたいなところの内輪ネタみたいな話になります。

結局、どうしてアクトオブキリングと、この映画が取り上げられたのでしょうか。

スラムの課題図書になっている意味、そして若者がこれらの映画を観る意味、それぞれどういったものなのでしょう。

まず両映画の共通点として、プロ奢slackに蓄積された知見の総まとめとして位置付けられるとみなせると思います。

前者は「群れの中における個人のケア」の物語、後者は「個人が群れとなり、みんなで遠くへ行く」物語と言えるでしょう。

アクトオブキリングにおいて主人公は群れの一員として大量殺戮を命じられ、実行しました。映画制作を嬉々として行っていたわけですが、その過程が自分自身へのケアとなっていました。

七人の侍は、侍と農民で連帯し「村落の防衛」という目標に向かう物語でした。

この辺は僕よりも先にスラムに入った皆様の方が分析する枠組みを持っているかと思います。

そして、若者がこんな地味〜な歴史映画なんて見て何になるんだ、という話なんですが、何も入社先の上司に気に入られるから観るのではありません。

不確定な未来を生きるためのヒントをくれるから観るわけですね。

まして映画というのは、活字よりもストーリーが(まだ)わかりやすく、専門的な素養を求められることの多い古典文献よりも、多くの人間が評価しています。

大抵の人間は群れないと生きていけません。

群れを秩序ある組織として成り立たせるには損得勘定を超えた「誠意」、

菊千代のようなはみ出しものを受け入れられる器、

利己主義を排除する厳しさが必要になります。

社会にはおおよそ我々の理解の及ばないような人類がたくさんいます。彼らもまた同じ人間です。

コロナ禍を経て、群れに慣れない層が生まれた今の若者は、こうした一般論をインプットせずに社会に出つつあります。

こういうのを実地で詰められながら学習することになるのですが、この辺を意識しているか否かで、今後の生き方とか周りからの目の向けられ方とか、結構変わってくるんじゃないでしょうか。「運気」の話ですね。

これからのスラムがどう言う感じになるのかはわかりませんが、スラムの文脈をもとにこうした組織人感覚を養うのは、有用であると考えます。

こういった感覚は会社であれ学校であれプロジェクトであれ、普遍的なものです。こういうのを自分から学べる人間でありたいものですし、そういう若者が増えるといいですね。

結論

勉強になりました。課題図書もっと読んでたら面白かったかも。

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