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黙食

(2021.9.9に書いた日記)

今日は幼稚園の

お預かり担当のお仕事

少人数の年中さん、年長さんの

子どもたちと一緒に

お昼ごはんを食べました

前は

おしゃべりが止まらなかった子どもたちも

今ではこの状況にすっかり慣れて

人数が少ないこともあり

本当に

しーーーーーん

と食べます

保育室の天井からは

子どもたちが作った

色とりどりの飾り

それらが

扇風機にあおられて

ゆらゆら

ゆらゆら…

涼しい風を感じながら

静かに口を動かす

ひとりひとりのお顔を見ながら

考える

今はこれが正解

でも

こうして食べなければならないと

身に染み込ませられたこの子達は

いつの日か

自由に話してもいいよと言われても

その事になんとなく

違和感を覚えるようになってしまうのかな

いけないことだと思ってしまうように

幼稚園の子どもたちは

物心ついた頃には

もう今の社会状況という子が多い

今は特別

いつか以前の生活に戻る

そう思っているのは私たち大人側の理屈

子どもたちにとっては

マスクをつけなければいけないという

今が

当たり前だし

そういうものだと育っていってる

以前の生活に戻る

そういう言葉は

不自然なのかもしれない

今日の生活の続きに

明日がある

未来は

どう変わっていくのかな

願わくは

こうしなければならない

こうしなければ不安

それだけじゃないのだと

子どもたちが思えますように

子どもたちが

人と人の間のなかで

この世はいいところなんだ

そんな風に思えるなかで

育っていけますように

私たち大人が

子どもたちがそのように信じられる

環境となれますように