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ビジョン論争に警鐘を鳴らします

経営者はビジョンを持て。

このような話を耳にしたことがある人は、きっと多いと思う。

また反対に、「ビジョンじゃ飯を食えん」という声も耳にしたこともあると思う。うん、これって完全に意見が相反してるよね。でも、これらの言葉は、両方とも今も多くの経営者たちが口にしている言葉だ。

もちろんビジョンの部分は、ミッションだとかバリューに置き換えてもらっても構いません。つまり、ミッション・ビジョン・バリューというのは、経営者として必要なものかどうか?というのが、この2つの意見の論点というわけだよね。

経営者はビジョンを持て。あなたはこの言葉をどう思いますか?

ぼくの意見は「ミッション・ビジョン・バリューは必要だ」です。なんでかっていうと答えは簡単で、ミッション・ビジョン・バリューがないと経営者としての姿勢であったり会社の方向性に、一本ズシンとした芯が通らないからだ。

とはいえ、経営者であればみんながみんな、ミッション・ビジョン・バリューを持つべきだと言うつもりは一切ないんだよね。というのも、これらが必要になるかどうかというのは、会社の環境であったり、経営者としてのステージに強く左右されるからだ。

例えば、シンプルな話だと“売上が芳しくない“場合。明日、明後日の会社運営がままならないって時に「ミッション!ビジョン!バリュー!」というのは、はなはだおかしいですよね。

こういう状態であれば、ミッションだのなんだのいう前に、今の会社の状況をなんとかしないといけません。

いや、もちろん会社の立て直しのために、今まで培ったMVVに従って行動するというのは正しいことです。ですが、そのタイミングで新たなMVVを作り上げて社員の頭に無理やり叩き込ませるのは、完全に手順を間違っている。

また、経営戦略も何もなく、苦しい毎日を繰り返し続けて社員や家族にもしんどい思いをさせているのに、一丁前にミッション・ビジョン・バリューだけはご立派なものを掲げている、、、というのも、完全に間違っている。

むしろ、語弊を恐れず言うならば、会社の自慢になることだったり、目立った業績や結果を生み出してない会社ほど、ミッション・ビジョン・バリューに逃げている傾向があります。

つまり、大した自慢や実績がないから、ミッション・ビジョン・バリューをご立派なものにして、そこで誇りや自尊心を保つ行為をしているということだ。

「ミッション・ビジョン・バリューじゃ飯は食えない」

たしかにその通りだ。売上が厳しかったり、今が逆境で危機的状況であるならば、まずはその状態をどうにかするために戦略を練ることが先決です。

けど、ある程度売上が立っていて、会社を成長させて社員さんたちの満足度や充実感を高めたいのであれば、是非ともミッション・ビジョン・バリューを考えてもらいたいです。そして、社内のみんなが未来に希望を持てるかつ、そこにたどり着きたくなるようなものにしてほしいです。

まあ、ぼくもそこまでご立派なことは言えないのですが苦笑、少なくとも目の前の問題や解決するべきことから目を背ける目的でMVVを声高々に響かせるのはやめてほしい。

経営者にとって、それほど愚かなことはありませんので。

ReveDunJourプロジェクトは"夢”に特化し、子どもたち若者たちへ夢の持ち方・叶え方を発信しています。世界で夢を叶えてきた達成者たちが在籍。彼らから知恵と考え方を絞り取ることを是非としています。大和の心で我が儘に。