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取り壊しが決まったビルの決断

ぼくが住んでる市の中心部に、商業施設型のビルがいくつかあります。

そして、その中の1棟が、老朽化を理由に今年の8月いっぱいで取り壊しになることが決まったんですね。

なので、いまその施設に入ってるお店は、8月末にはすべて撤退することになってるんです。

ですが、たしか1年くらい前だったと思うんですが、そのビルの中に寝具店が入ってたのですが、経営不振を理由に先に撤退したんですね。

しかもその寝具店は、ワンフロアをすべて使って営業をしていました。なので、撤退したあとはそのフロア全体がもぬけの殻という状態になってしまいました。

まあ、それは別にいいんですよ。経営不振で撤退するなんて、小さな田舎町だとよくある光景です。ですが、その影響で1つ大きく困ることが発生するようになりました。

というのも、その商業施設型のビルは立体駐車場と隣接されてるんですね。つまり、立体駐車場に止めるとそのままビルに直接入ることができるようになってるんです。

なのですが、さっき寝具店が撤退してワンフロアがまるまるもぬけの殻になってるという話をしたじゃないですか。そこは5階フロアなんですが、実は寝具店撤退後は、他の企業が入ることもなく、完全に5階フロアを封鎖してしまってるんです。

なので、5階フロアに車を停めても、ビルの中に入るのがかなり難しい状態になってるんです。

いや、たしかに入ることは可能なんですよ。

ですが、そのビルにはエレベーターが西・東・南に1基ずつ、エスカレーターが中央に1基あるのですが、5階フロアに限ってはすべてシャッターでしまってるんで、西側のエレベーターしか繋がってないんです。

そして、その西側エレベーターから降りると、一応立体駐車場にでることもできる構造となってるんですね。

ですが、問題はここからなんですよ。

さっき、このビルは8月いっぱいで取り壊しが決まってるという話をしましたが、もうその理由からなのか中身はけっこう閑散としてるんですね。ファッション店とかスーツ店、雑貨や薬局といった、生活に必要なお店はそれなりに入ってるんですが、どれもこれも「まあ、別にないならないでいいや」というものばかりなんです。

それに、そもそも近隣に似たような店もたくさんありますし、、苦笑

ですが、地下1階なんですが、ここがちょっと特別でして、、。地下1階には、地元民が超がつくほどお世話になっている食品スーパーがあるんですよね。

そして、夕方どきや休日になると、そのスーパーを目的にした人がごった返して、立体駐車場が満車になるんです。

が、そうなんですよ。5階フロアは今、西側のエレベーターしか使えない状態です。なので、5階に車を停めた人は、ビルに入る時もビルから出る時も、エレベーターに乗るために長い長い列に毎回並ばないといけない状態になってしまってるです。

しかも、5階フロア以外なら他のエレベーターでも行けるのに、なぜかわざわざ長蛇の列に並んで3階とか8階にいくという謎の人物も、やっぱりいるものなんですよね。

なので、その影響もあって余計に時間がかかってしまってるんです。

もちろん、ビルの管理側もこの問題に気づいています。ですが、このビルは8月いっぱいで使えなくなるわけです。

なので、多少の問題が起ころうとも、すぐさま取り壊しができるように5階フロアを封鎖して、取り壊しの準備を進めるという方針をとったんですね。

あなただったら、この問題をどのように捉えますか?ビルの管理者みたいに、少しでも取り壊し費用を浮かすために、撤退企業に準備を手伝ってもらってそのまま封鎖しますか?それとも、とりあえずエレベーターが使えるようにフロアを空けておいて、管理側で取り壊し費用を支払いますか?

それに、人が誰もいないフロアを解放していたら、イタズラをする人もでてくるかもしれませんよね。

正直なところ、ぼくは今の判断でいいと思っています。多少不便なところが出て来ようが、電力を節約したり、取り壊しを早く進めることができるのは良いことだと考えます。

もちろん、8月が過ぎたのにいつまでたっても取り壊しが始まらないという状態になるのは最悪ですが(苦笑)、思い切った決断というのは必要だと思います。

田辺輝恭

ReveDunJourプロジェクトは"夢”に特化し、子どもたち若者たちへ夢の持ち方・叶え方を発信しています。世界で夢を叶えてきた達成者たちが在籍。彼らから知恵と考え方を絞り取ることを是非としています。大和の心で我が儘に。