Hiroki Tanahashi

棚橋弘季。人間の思考はどんなふうに作られているか?を問うことがライフワーク。とりわけヨーロッパ文化史に興味あり。中世後期から19世紀あたりまでを広く守備範囲に。ブログは、Design it! w/LOVE http://gitanez.seesaa.net

知識人というカテゴリの誕生

固定した形態にとらわれず、変化を見てそれをベースに思考を組み立てることが大事だと思う。世の中の動きを捉えて、その中でまともな思考をしようとすれば、「生成」という視点をしっかり持つことが必要だと思うからだ。

なぜなら時間は、その本質において生成であり、歴史とは「可塑的な持続」、すなわち変化だからである。

こう書くのは、『アンリ・フォシヨンと未完の美術史:かたち・生命・歴史』の阿部成樹さん。

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クリオ 歴史と異教的魂の対話/シャルル・ペギー

昨年の秋くらいからだろうか。
読む本の雑多性が増している。

面白そうと思えればジャンルなど気にせず読んでいる。特に読んでいる本のなかで紹介されて興味をもった本があれば、その瞬間にamazonで調べて購入することも多い。
残念ながら絶版になってる本も多いのだけど、売っていれば基本的に買う。届いてすぐ読むかは別物だ。

だから、読みはじめるときには、どんなきっかけで買ったのかを忘れてることもしばしば

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シャッフル航法/円城塔

創造力を高めるためのスキル。
そのスキルがちゃんと身についていないまま行う創造的作業は結果に繋がりにくい。

そういうことが往々にして起こってしまうひとつの要因として、創造の道具としての言語の力を僕らが過小評価していることがあるのではないか。
言葉は僕らの考えを縛る。どんな語彙を使えるかで何を考えうるかの範囲は変わってくる。
また、言葉の巧みな組み合わせで、その限界を突破できるかどうかも、言語化の

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見えるのではない、見えるようにするのだ

視野の広さって大事だと最近は繰り返し思う。

見えてないものは考えられないし、見えてないものには感情を動かされもしない。実際には、起こっている出来事でも見えてなければ、心配にもならないし、どうにかしなければとも思わないし、何か行動を起こそうとも思わない。
ようは視野が狭いと、行動や思考がかなり制限されているということだ。

危機も、チャンスも、目に入ってこなければ、何をしていいかもわからないし、そ

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保守的であるということは……

先送り。いや、変わらぬことへの希求だろうか?

今日という、あまりに貧しい1日が、明日という、同じく貧しい1日に訴える。今日という日を含む、あまりに悲惨な1年が、今回かぎりの1年が、今現在の、あまりにも虚弱な1年が、明日という日を含む、同じく悲惨な1年に訴える。現在の悲惨が未来の悲惨に訴える。そして現在の虚弱が未来の虚弱に訴える。そして現在の謙遜が未来の謙遜に訴える。そして現在の人間的特性が未

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