ここが正念場だよ、東京オリンピック

約1か月ぶりの投稿となります。3月26日から聖火リレーも始まり、東京オリンピックまで残すところ3か月ちょいとなった今、裏では粛々と準備が進んでいるのでしょうが、開催については今がまさに正念場である感が否めません。2021年4月8日現在、聖火リレーで観衆が密になっている報道はありますが、聖火リレーを見に行く人以外の国民の盛り上がり感は全くのが現状でしょう。大阪では変異ウイルスが猛威をふるい、フランスでは再三再四のロックダウン、聖火リレーも密で、肝心のワクチンも追いついていない、こういったマイナスポイントばかりが目立ちますが、池江選手の感動の復活劇、英国での感染者数減少というプラスポイントもないわけではありません。では、本当に東京オリンピックは開催されるのでしょうか?開催される根拠と開催されない根拠と相反する目線で述べたいと思います。さて、どちらの根拠が強く映りますか?なお、パラリンピックは別次元の話と思っていますので今回も割愛します。ご了承ください。

●開催される根拠

まず、IOC、JOC、日本政府、東京都は中止するとは一言も言っていません。これは大きな開催される根拠となります。聖火リレーも始まりました。欧米に比べ日本はなんだかんだ言ってもコロナ感染者は少ない方であることも他国から見ると魅力的に映るかもしれません。競技別では何と言っても池江選手の感動の復活劇がありました。多くの国民が池江選手を応援したい気持ちとなり、絶対オリンピックでその姿を見たいという意見が増えたように感じます。危惧することとしては、開催推進派にとっては池江選手は広告塔、錦の御旗でありますので、スポンサーや政治家の良いような道具にされ体調を崩すことがなきよう切に願う次第です。コロナについての明るいニュースは、英国で感染者が激減してきたということでしょうか。ワクチン接種率が向上し集団免疫がつけば減少するという好例であり、英国は参加できるかもしれませんね。そのほか、開催の根拠は、、、実は思いつきません。ひとまずこれくらいですかね。


●開催されない根拠

一方開催されない根拠ですが、これは山ほどあるのは明白です。やはり一にも二にもコロナ問題に尽きるわけです。日本国内のワクチンの問題。今後の国内の感染者数の推移も不安材料です。そしてそれにともなう日本国民の拒否感が強いこともIOC、JOC、日本政府、東京都は認めないといけないでしょう。そして参加国の問題や競技によっての選手選考の問題があります。私は、アスリート自身は、開催されるとなると参加を熱望する方がほとんどだと思います。一部コロナが不安で辞退する方もいるでしょうが、少数でしょう。個人的にはどちらの考えも共感できます。ただし、土台となる参加国がロックダウンなどしている状況であれば、果たしてそこからの選手関係者を受け入れるのかということです。差別はいけませんが拒絶反応が出てることも危惧されます。また、予選ができない競技も現在出てきているようですがそれで選手は納得するのでしょうか?このあたりも倫理的に論議を呼びそうです。そもそも論として、社会人として、3か月後の予定が組めない仕事ってありえますか?私はあり得ないと思います。また、いままでの組織委員会絡みのごたごたも影響しそうです。森発言、佐々木氏のオリンピッグなど怒りを通り越して呆れる事案が多数あるわけです。これでは意識は遠のきますよね。


●結論として

いままで相反する意見を述べてきましたが、私の結論として、「中止と宣言されていない限り開催される」と思います。ただし、現状では、池江選手の出場以外は、国民の盛り上がりは全く期待できませんし、無観客の可能性が高く、参加国や選手数は史上最低かもしれず、オリンピック後のコロナの蔓延も十分あり得る、まったく感動のないオリンピックになるでしょう。ただただ、「開催した」という事実だけを歴史に残すがための東京オリンピックになるんでしょうね。事実私は、後の晴海フラッグに選手たちが入村する絵柄が浮かびません。歓声のない競技場でマスク姿のボランティア、関係者に囲まれるアスリートの歓喜の姿や笑顔も浮かびません。将来、未来の日本人が世界中の人が、2021年東京オリンピックの映像をみるとコロナの辛い記憶が浮かび出てくる、そんな後ろめたいオリンピックなんて開催する意味があるでしょうか?アスリートの皆様には心から申し訳なく思うのですが、政治家の皆さんには利権ファーストではなく、国民ファーストの観点に立ち返っていただき、ぜひとも目を覚ましてほしいと思います。