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ページの向こう

実は児童文学が好き。

・ぼくは王さま
・車のいろは空のいろ
・エルマーとりゅう
・モモちゃんとアカネちゃん
・くまの子ウーフ
・ルドルフとイッパイアッテナ
・バレエシューズ
・太陽の子
・海底二万里
・二年間の休暇
・三銃士
・北極のムーシカミーシカ(ミーシカムーシカと覚えてた)
・三国志
・水滸伝
・ファーブル昆虫記
・シートン動物記、、

あげればきりがない。
理論社や岩波少年文庫の全集が家にあった。アリスも、モモも、オオカミ王ロボも、王さまも、ホッキョクグマも、なんでもかんでも家にいた。

シャーロック・ホームズもルパンも明智小五郎も、子ども向けで読んだ。大人向けも読んだことあるけれど、なんだろう、子どもの頃に読んだものの方がわくわくした。(子ども向けじゃなくて、子どもの頃読んだだけ?)
薄暗いロンドンを変装して歩き、片眼鏡でさっそうと現れ、天知茂の気分になった。
ちなみに、明智小五郎は絶対に天知茂。天知茂以外の明智小五郎は明智小五郎ではない。あと財前教授は田宮二郎。それ以外は認めない。

一番好きな絵本は「しろいうさぎとくろいうさぎ」。
行間を想像で埋めていくのが楽しい。ページとページの間に、自分の想像のストーリーをカットインさせる。
最後、うさぎが結ばれるのだけど、私の中では結婚ではなくて。結ばれるという表現も違う。心が通じ合う、という感じかな。
絵本は表現が曖昧で読む人次第、というところが好き。こんな高度なことができる絵本作家は、普通の小説家よりもすごいなーと思っている。

児童文学は、これ!という一冊を選べない。好きなものが多くて。
嘘つきだったこと、自分のいる現実を受け入れたくなかったこと、夢想するのが好きだったことから、演者になりたいと思っていた。夏目雅子や大竹しのぶ(青春の門、すごかった)が、現れるたびに別人になっているのがうらやましくて。
だから「バレエシューズ」は忘れられない一冊。
読んでる間、私はポーリーンだった。でも実際にエチュードをしたとき、自分には無理とわかった。中に入るより、外から見てしまうから。
そういう自分の性質を活かして、いつか脚本や小説を書きたい。書くだけは自由。

実際に演者にならなくても、私には本がある。
フィクション、ノンフィクション問わず、読んでいる間、私は本の中の誰かになっている。銃を振り回し、海辺で横たわり、空を飛ぶ。
本の中の私はなんだってできる。本の数だけ人を生きられる。
本って、すごいね。
想像力たくましい私も、すごいね。

自分が読んできた児童文学について書きたいなーと思って、おとといテーマを下書きしておいた。
今日、書く前にちょっと調べたら(書名の確認とか)、雑誌で特集組まれてた。おや、まあ。なんというタイミング。

買ってみようかな。
知らない本と出会えるかもしれないから。(家にはまだ手を付けてない本がいっぱいあるけど)


ネコ4匹のQOL向上に使用しますので、よろしくお願いしまーす