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#30 中間支援のありよう/しげるんThird Lifeの旅8(高知編2/2)

 「どのようにして(やって)ますか?」を高知弁で言うと「どうしゆう?」となります。高知編1と同じ「どうしゆう?」も今回は「How do you doing?」です。

🔶ザ・中間支援
 高知市内にある中間支援組織のNPO法人とお互いの活動内容や運営上の悩みなど情報交換しました。
 中間支援業界の話になりますが、全国には概ね各都道府県に1つづつ「センターof市民活動支援センター」とも呼ぶべき中間支援組織の中心的役割を担う組織があります。多くは都道府県名を冠した「○○NPOセンター」と言う名称を付しています。(一部例外もあります)
 運営形態が官設官営、官設民営、民設民営の3通りあって8割以上が民営です。自由闊達な市民活動を支える中間支援組織の運営は、管理・監督とは違ったフィールドであることが求められることもあって、民間で行うのが適宜だという表れだと思います。
 前置きが長くなりました。中間支援組織の求められる機能は、「人・モノ・カネ・情報」の橋渡しや「団体間のネットワーク推進、価値の創出(政策提言・調査研究)」とされています。言い換えれば、市民活動がやりやすくなるためのあらゆるサポートをするということです。
 今回訪れた中間支援組織はこの機能のほぼ全てを網羅した活動をされていました。NPO法人の設立相談は他の組織と連携して行なっているようですが、「ザ・中間支援」と言えます。全国ではこのようなケースが一般的なのです。
 一方で、兵庫県は、「センターof市民活動支援センター」的な組織がなく、約30程の中間支援機能を担う組織が県内に存在します。一定程度の規模の市町にある感じです。
「#21 中間支援の多元化」でも述べたように、中間支援組織も社会の変化に応じて、その機能を総合化させていくのか専門化させていくのかが問われ始めています。他の都道府県のように、ひとつの組織に人材も資金も情報も集まってくる環境下にない兵庫県内の中間支援組織はどちらかというと、それぞれに得意の分野を活かして専門化を図りつつあります。
特に「カネ」の部分は資金集めの困難さもさることながら、経営や運営をサポートする組織が資金的な助成もする「権威の集中」に対する警戒感のようなものも働いて、なかなか手が出なかった部分でもあります。事実、兵庫県では有志6団体が集まって協働し、ひとつの財団をつくりました。
 あらゆる機能ををひとつの組織で備えるのか、中間支援といえども専門化を推し進めるのか、これからの大きなテーマだと思います。

次回はわたしのなんちゃってパラダイム4(ベーシック編4/5)です

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