water見出し

ピュアな水で水分補給

人間の体の約60〜70%は水分でできています。
水は体の中で栄養を運んだり、老廃物を排出したり、また体温調節など様々な働きにかかせません。

私たちは1日に約2・5ℓを体外に排出している、つまり約2・5ℓの水分を摂取する必要があるのです。1ℓほどは食事や代謝水(食べ物を分解する際の化学反応でできる水)でとれるのですが、残りの1・5ℓは毎日水で補給しなければなりません。

最近は外国産のペットボトルの硬水もよく目にしますが、日本で暮らしている私たちの体に合っているのは軟水です。たいていの水にはラベルの部分に採水地とともに、硬水か軟水か記されています。その区分が書かれていない場合でも、水の硬度は表記されています。硬度とは1ℓに含まれるカルシウムとマグネシウムの量を表したもので、100mg/ℓ以下が軟水です。おすすめは軟水で加熱殺菌をしていないもの。

いい水は飲んだときにのどが開いてすっと体に入っていき、胃にたまりません。水道水は浄水器を通しても、放射性物質の問題がありますのでお住まい地域の値を調べてください。

水分でもお茶やコーヒー、お酒類は100%水分として体にとり入れられない上、利尿作用があるので水分補給のつもりが逆効果になってしまいます。必ず純粋な「水」で水分補給をしましょう。また腸を冷やさないように、常温かお湯を飲むこと、場合によっては塩を加えて飲むことも大切です。

*イラスト:秋山菜穂
  画像の無断使用はご遠慮ください。

*この文章は、2013年にmille booksより刊行されました、たなかれいこ著「食べると暮らしの健康の基本」より抜粋し加筆修正したものを、mille books藤原さんのご厚意で公開しております。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?