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カップの8逆位置、ペンタクルスの2(2019年3月27日)

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逆位置、リバースのカードが出たら補足カードとしてもう一枚ひきます。
リバースの意味はその状態が「過剰」あるいは「不足」と読みます。
そして「過剰」「不足」状態を補足してくれるカードをもう一枚ひくというわけです。
正位置が出るまでカードをひいても構いませんが、意味合いを汲み取りながら、物語を読むように、正位置が出なくてもストップする場合も十分に考えられます。

さて、今日はカップ8の逆位置とペンタクルスの2です。
まずは、カップ8逆位置から。
カップのカードは水の元素を象徴しています。
の数字は「溜め込む」「凝縮する」「圧縮する」。
占星術をしている人はピンとくるかもしれませんが、8番目のサインは蠍座なので、カップの8が出ると蠍座がパッと浮かびます。
蠍座とは、「関係性への依存」「足りないものを外側に依存」「パラサイト」「親密な関係」などが特徴です。
カップの8もだいたい同じ感じですが、水の元素にはもう少し異なる状態がありますので、それも考慮に入れます。
例えば、水の元素が表す感情情緒自分の中に閉じこもっている状態や、自分の中の感情沸騰させたり冷ましたり自由に扱える状態なども考えられます。
ここで、水のサインのサビアンシンボルを見てみましょう。
サインとは占星術で扱う俗に言う星座のことです。
実際の星座とは異なるのでサインと言います。
水のサインは、「蟹座」「蠍座」「魚座」の3つです。
サビアンシンボルとは、このそれぞれのサインを30分割したもので、その1度ずつの詩のことを言います。

蟹座8度「服を着てパレードをするウサギたち」
蠍座8度「湖面を横ぎって輝く月」
魚座8度「ラッパを吹く少女」
それぞれの意味は、
蟹座8度「動物的で衝動的な心を昇華し洗練されたものにする
蠍座8度「心を静かにして浮かび上がってくるものから真実を得る
魚座8度「自分で自分を鼓舞し飛び込むことができる

感情をエネルギーとして上手に扱う様子がうかがえます。
このようなイメージも参考にカップ8リバースを考えてみると、
内向していく心が外へ向かう様子」が想像できます。

次はペンタクルスの2です。
ペンタクルスは土の元素を表しています。
の数字は「二極化」「自動性」「資質」「本能的なもの」。
の元素は、「境界線のあるもの」「輪郭のあるもの」「限定されたもの」「総合的なもの」などですが、土の元素がどこにあるかによって意味が限定されていきます。
例えば、「お金」「土地」「資質」という具合にです。
その限定されたものが、そのままあっちとこっちを行ったり来たりしたり、あっちからこっち、こっちからそっち、のように移動します。
これは2という数字に選択肢がないからです。
一方は自分自身であり、その反対側が自分ではないもの。
2には自分自身が含まれていて、自分が動くともう一つも動いてしまう。
相対的二律背反的なわけです。
ペンタクルスの2は限定されたものが相対的に動いていく様子がうかがえます。

ではまたサビアンシンボルを見てみましょう。
牡牛座2度「電気的な嵐」
乙女座2度「掲げられた大きな白い十字架」
山羊座2度「三つのステンドグラスの窓、一つは爆撃で損傷している」
それぞれの意味は、
牡牛座2度「資質に従い衝動的に行動すると、良くも悪くも周囲の反応が生まれる
乙女座2度「個人的感覚や考えに自信が持てず抑圧し、より大きな価値基準に委ねる
山羊座2度「自分の信じる価値観が他人には受け入れられず、より大きな積極性を手に入れる

自分自身のもつ資質と外側にあるものとの様々な関係性が見て取れます。
自分の意志や価値観、行動に対する反応」という1と1、つまり2の数字を土の元素で表現されています。

ちなみに今日の太陽の位置のサビアンシンボルは「二つの領域でうまく自己表現している男」です。
これは相反する領域を行き来している様子を表しています。
今日はなにか裏側にあるもの浮上してきます。
そしてそのことによって今あるもの、今いる場所、今やっていることが生き生きとしていくるという意味です。

まとめ
カップ8リバースが、心が外側へ解放されていく様を表し、
ペンタクルス2が、その心や価値観が相反するものに触れていくこと、
そしてその結果、自分自身の可能性が生き生きとしてくることがわかります。


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