めりこんでいる家族

家族というのは自分にめり込んでいるもので、対象化することが難しいものです。家族との間には境界線がないので、心底煩わしいものになる場合もあります。自分を知るということは、自分の中の家族を対象化するということで、対象化したものは遠ざける必要がないので、家族が疎ましいものではなくなります。とはいえ、めり込んでいることには変わりないので、ずっと一緒にいるのも不自然なものです。

家族が全員揃って一人の人を構築しているようなものなので、だから立方体は、オールドワイズマン、グレートマザー、アニムス、アニマ、ペルソナ、シャドーで成り立っているわけです。この6人は実際の父母、兄弟姉妹、祖父母や叔父叔母、育ての家族などですが、どの人がどれに当てはまるかは、人それぞれ多様です。たとえばシャドーに兄や妹がいることもあれば、グレートマザーに叔母がいることもあり、母がペルソナという場合もあるかもしれません。

小さな立方体から自由になると、大きな立方体になり、そこには大きな家族がいることになります。背後の天使会議のような、ガイドと呼ばれるような存在が家族になります。こちらもやはりめり込んでいます。

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