癖こだわり

アニメのオープニングシーンで、主人公の男の子が仲間たちに、「お前は力がない、足手まといだ」と言われていて、私はそのシーンを見た瞬間に「できない子が本当はできる子で、成長していく話かな」とふと思いましたが、旦那さんは「友達に恵まれなかったんだね」と呟いていました。こんな風に、一人一人所有するストーリーが異なるので、一つのものに対する印象も、瞬間的に異なります。このアニメをよく見ていけば、同じ意味を捉えることができるものですが、瞬間的な反応には、癖やこだわりが表れるものです。

人の話を聞いているとき、自分の中に想起されるものが必ずあるものですが、それに気がつかないと、自分の考えを押しつけたり勘違いしたりしがちです。自分の心の中から外界を見ているうちは、真に他者を理解できないものですが、自分の外に出て他者を理解することは、この肉体を持つ私たちにはなかなか恐ろしいものです。自分というフィルターのお掃除をしつつ、想起されるものを自覚することが、まずは大切です。

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