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内向き人間の成長記

もう一歩踏み込め。

自分にそう呼びかける。いま、そこだよ、いけって。

* * * 

私は人見知りというわけではない。はじめての人には興味津々だから、いろいろ聞きたくなる。なんならプチ取材がはじまる。

でも、そこから「あなたに興味あります!」「好き!」を言葉や態度で伝えるのが苦手だ。距離の取り方に迷ってしまう。

「このひと好きなんだよなあ。もっとしゃべりたいし、もっと知りたいし、なにか一緒にできないかな? 声かけてみようかな? でも、そう思ってるのは自分だけかしらん・・・・」

と逡巡して終わる。気まずい思いをさせても悪いなと思って、言葉を飲み込んでしまう。結果的に「淡々としたひと」に見られがちである。

たとえば、ツイッターで1度お話した相手がおもしろいことを言っていたとしよう。ふふふと笑い、ツッコミのリプライを送ろうとする。しかし送信ボタンを送る前に、

「クソリプになってないかな」
「コンテクストちゃんと踏んでるかな」
「いや、そこまでの仲じゃないしって思われたらどうしよう」

と考えはじめ、そっとツイッターを閉じる。相手との接点は増えないまま。そんな感じ。

相手は自分に興味がないかも、それなのに時間を取らせては悪いと遠慮したり、相手にとって付き合うメリットを提供できないかもと悲観したり。精神的ブレーキ踏みまくり、距離取りまくりなのだ。自信と自己肯定感どこで売ってますか。

というか、このスタンスは人生的にも大きくマイナスで。こちらが遠慮すると相手も距離を取っちゃうもので、仲良くなりきれなかったりもするんですよね。いままでわたしの一方的な遠慮でほろほろとほどけていったご縁もきっとあるでしょう。悲しい。

あ、徒然思い出すままに書くと、ずっと前にピースオブケイクの加藤さん「人間には外向きと内向きの2種類の人がいて、表情と喋り方でわかるんだよね。田中さんは完全に内向きだよね」とおっしゃっていた。あれは「距離取り気味」の姿勢がそう感じさせるのかもしれない。

しかし、である。
最近、冒頭のように「もう一歩、いけ」と思うことが増えてきたんですよね。毎日懲りずに単純エピソードを重ねるけれど、ある投稿に対してなんとなくメッセを送ったひとに言われた言葉がきっかけで。

Xさん「ゆうこさんに絡んでもらってめっちゃうれしかった!」

そうなんだ、うれしいんだ! (単純)(言葉は額面通りに受けとるタイプ)

単純ついでにポジティブになって考えると、まぁ「うれしい」まではいかなくても、連絡したり絡んでしてもものすごく困るってことは普通はないはず。ものすごく困るくらい嫌われてたら、たぶん私そこらへん敏感だから気づけるはず。つまり。

好きな人たちには、好き、遊ぼう、喋ろう、知りたい、応援してるってもっと伝えてみていいのでは・・・・? と、いまやる気に満ちあふれております。

たぶんわたしはいままでめちゃめちゃ安全運転というか、「止まれ」の線の100メートルくらい前でブレーキを踏んでたんだろうなあ。でもそれじゃあ目的地になかなかつかないし、ガソリン切れちゃうわ。

「わたしはあなたが好き、仲よくしたい!」

を、もっと素直に出していきたいな。けっこう好きな人、たくさんいるんです。どうか、引かずに困らずに受け止めてください。

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