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不調の時、ドカンと食べることになっている

体調は急に崩れる。喉が痛いし、なんとなくしんどい。

今シーズンは体調を崩さないよう崩さないようかなり気を遣って過ごしてきた。寝る前にあったかい甘酒ドリンクを飲み、早くに布団に潜り込んできたのに。うっかり息子とサッカーをして汗をかいたままにしてしまったのが良くなかったか。

こうなると仕事にもなかなか身が入らない。今日は休みにしようかと思っては、いやもう少しやっておかないとと思い返し、いやでも酷くなったらまずいしと考えが右往左往する。今日休めば明日元気になっているという確約がないからすっかり悩んでしまう。

考えが支離滅裂になり、最終的に、「ええい、なんかデカ盛り食べに行こう」という結論に至る。一体どうなっているのだ。

ここ数日無性に何かをむしゃむしゃ食べたい欲に駆られていた。私が住む街は田舎なので飲食店は少ないが、国道沿いにチェーン店がいくつかある。ガストやすき家やマクドのメニューをWebで閲覧済み。あとはダイエット中にそんなものを食べる正当な理由が見つかるのを待つだけだった。

体調のすぐれないときは消化に良いものを、ということはわかっているが、病は気からという言葉だってある。わんぱくなビジュアルのものを食べれば元気になれるかもしれない。

「元気を出すために食べる」という口実を手に入れた私は、嬉々としてガストに向かい、目玉焼きハンバーグ、エビフライ、カツ、唐揚げののったカレーを注文する。猫の顔のロボが軽やかなBGMと共に運んできてくれた。

すでに昼は家で食べていた。2食目の昼。それでも今の私にはこれが必要だったのだ。一心不乱にかき込み、じんわり汗をかく。ほおら、元気になってきた。

「食後にぴったり」とタブレットに提案された私は、タブレットに気を遣い「あんこサンデー」も注文する。また猫が持ってきてくれる。ソフトクリームの甘さが異様にうまい。

この元気が持続しないことは知っている。ご機嫌になったからって治らないもの。これを食べた約10時間後の今、追加のしんどさを獲得してこれを書いている。こんなことをこれまで何度も繰り返してきている。それでも、しんどくなりそう!とビビっている時に真っ白なお粥は食えない。もう、そうなのだ。

そんなことよりももうデカ盛りを食べる口実を使ってしまった。次はどうこじつけて食べようか。

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