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球春到来

(2023/02/22 1297文字)

球春っていつ?

 キャンプのニュースがテレビを賑わしているのを見ながら「球春到来やなー」と思っていたのですが、ふと「球春っていつ?」と疑問に思いました。
なんでもすぐググれという死んだ婆ちゃんの言いつけ通りググってみたらちゃんと新聞見だしなどのデータを揃えて考察しているページがありました。
球春っていつ?2
 それによるとキャンプイン、オープン戦開幕、春の高校野球、2月1日など定義はしっかり定まっておらず、MLBのニュースでも使われているようです。
おそらくはマスコミの造語で、一般に使われるようになったのは1970年代くらいと考えていいようです。
球春っていつ?1

 Twitterでアンケートをとらせていただいたのですが、キャンプ中だったせいもあるのでしょうが圧倒的に「キャンプイン」が多かったです。


 以前に比べると聞かなくなった印象があるので「聞いたことがない」という方が多いかと設問したのですが予想外に少なかったですね。
2月1日に日付が代わった途端、Twitterのトレンドに「球春到来」が上がったようなので、「野球の元旦」である2月1日を球春と捉える方も多いようです。
ツイートが集中するのは節目が分かりやすいからでしょうね。
野球協約で12月1日から1月31日までは選手に練習や試合を課すことが出来ないので、今は2月1日に各チームキャンプが一斉スタートすることが恒例になっています。
今季は西武以外の11球団が1日スタートでした
よくその期間は「プロ野球選手は無職」と言ったりするのですが、年俸も12等分して毎月支給される場合が多いようですし、そういう言い方はあたらないと思います。
2月1日=プロ野球の元旦=シーズンインと考えていいと思います。

季語としての球春

 季節や節目を顕す言葉は俳句の季語になりやすいですが、季語データベースなどで検索すると球春は季語として出てきませんでした。
野球用語で一般的に季語となっているのは「ナイター」のみのようです。
ちなみにナイターは「晩夏」(8月後半から9月上旬頃)の季語ですが、僕は初夏、梅雨明けくらいのイメージが強いです。
 さらにしつこく検索ワードを変えて調べていくと、なんと「球春」が最近季語として認められたという情報を見つけました!
2006年の『季語集』(岩波新書)に「球春」が掲載されたようです。
俳句と野球というと一番に思い浮かぶのは正岡子規だと思いますが、彼は多くの野球用語(打者、走者、死球など)を和訳し、野球の句を多く遺しています。
草葉の陰できっと正岡子規も新たな野球季語の誕生を言祝いでいることでしょう。
※ちなみにベースボールを「野球」と和訳したのが正岡子規というのは間違いだそうです。

タイトルバナーは今は無き万博パナスタ前売店「サウスショップ」名物、地鶏炭火焼き(ごて焼き)です。
キャンプ見学で地鶏焼きを召し上がられているツイートが多くあがってきていたので思いだしました。
セラドではもちろん炭火焼きは出来ませんが、焼いたものを持ち込むなど提供出来ればなど考えてオリます。


球春や
「やればできる」と
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