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教育移住の母、現地採用への道②

面接当日に内定の連絡をもらったが、もれなく英語のレベル上げ(A2→B2)もついてきて青くなった。


テストの内容は、リーディングとリスニング、それぞれ25分のテストで計50分かかるもの。正直手軽にできるものでは、ナイ。

回答はすべて選択肢で、未選択のまま終了してはいけないラッキールール。
いやいや、そんなラッキーだけでB2レベルに上げられたらテストなんか必要ないわい。

試しに夜やってみたが、安定のA2レベル。
何度か続けると問題が変わるが、全く変わらない問題もある。
ダメだ。特にリーディングの文章問題。
分からない単語が出てきてどうにもならない。
こうゆう時、なぜか急に木を見て森を見ずな行動に走りがちな私。
今回も「これは単語帳から始めなければ」とyoutubeで見た単語の覚え方を真似するべく、100均に走って細いふせんを大量購入。単語をひとつひとつ確認し、意味の分からないものにふせんをつける、という作業で1日を費やした。

なんか違うと感じながらもこうゆう行動に走ってしまうときはテンパっている証拠、と気づいた。遅!!以後気を付けようと思う。

さて、当たり前だがこんな切羽詰まっている時に3000もある単語を悠長に眺めている時間はない。そもそも通常なら英語はさらっとパスして書類作成に取り掛からなければならないのに。分かってはいるけど現実逃避したい自分に乗っ取られ、効果があるのか分からないお門違いな英語学習を続ける事数日。何度テストをやっても上がらず、このままでは内定取り消されるのでは!!という恐怖から、ジェントルマンに泣きついた。

B2への道が厳しすぎて無理ぽぉぉぉぉ~

するとジェントルマンはびっくりアドバイスをくれた。そして察しようがないストレートな言葉で何が必要なのかを伝えてきた。
そして、「大丈夫、あなたの採用は約束されています。時間がかかっても待ちます。でも早い方がいい」そう(ChatGPT先生が)言ってくれた。

毎日毎日テストと向き合っていたある日、会社から「こっちも登録してね!」とフォームが送られてきた。
テストも手間取ってるし、せめてこれだけでも早めに完了させたい。英語の合間に登録することにした。進んでいくと英語のテストの結果を添付する画面が出た。
いや、まだなんだって・・・。
これ先に進んじゃいけないのかなぁ?

ポチ。

押したのが間違いだった。
48時間以内にデジタルインタビューを完了させよ、というミッションが課されてしまった。ヒィィィィィィーーーー!!!!
デジタルインタビューって何よ!!
調べてみたけどネットでも詳細が出てこない。
(やったけどコンプラあってやっぱり言えない)
てかまだ未提出の書類(英語)があるのにこのまま進んでいいものか分からない。仕方なくジェントルマンにメール。

ところで、英語力低い私。
最初はメールも自力でやろうかと考えていたけど、そんなことやってる時間はないと考え、躊躇なく翻訳使うことに。
メールが来たらChatGPTで和訳→作業するなりなんなりし、返信文言をメモ帳で考える。途中他の翻訳も使いながら変な解釈にならないか二度三度調整。最後にChatGPTで英訳して、もう一度和訳して最終確認、メールに貼り付けて送信。

1回のメールでこれだけの工程。もう考えただけで嫌になる。
英語もっとやっとけばよかった・・・


次の日、ジェントルマンから返信が来ていた。
そのまま進めていいとのことで、躊躇しながらもリマインダーに急かされ、謎のインタビューに挑んだ。
思ってたんと違う!!!で拍子抜けだったが、ひとつタスク完了。
やれやれ。

ふとメールを見ると、さっき受けたインタビュー関連らしきタイトルの新着。完了しましたよのお知らせか?

開いて一瞬目を疑った。
A2レベルでも読める。

・・・assessment results, we are unable to make an offer at this time.

リザルトは結果、ableは可能、そこにunがついて・・・
to 、make、 オ、ファー・・・

えっ・・・。
オファー、出来ないって・・・事??
秘書並みに働いてくれてるChatGPTにテキストをぶっこむ。
合ってた。読めてた。こんなところでリーディング力試したくなかった。

まじか・・・。
あんなに頑張ってた英語のレベル上げ・・・
もちろんやって損になることはなかったけど、そっか。もう必要ないのか。
さっきまで親戚中が集まって賑わっていたのに、みんながいなくなったあとの静かな空間みたいな、さっきまでの賑わいはなんだったの?みたいな、そんな空虚感だけが残った。

仕方ない。英語力が及ばなかったんだ。
色々手続きしてくれた人事の方にご挨拶だけしておこう。
オファーできないと連絡いただきましたという報告とお礼、また機会があればよろしくお願いします、とメールを送った。

→つづく



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