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2023WE二次試験合格までのまとめ

はじめに

ついに、10/16にてWE二次試験が完了し、試験勉強が終了しました。
10/25に結果発表でして、落ちないことを祈っています。
⇨合格していました。良かった。

さて、この記事で書くことは大きく3つです。
1つは一次試験後の過ごし方、もう1つはテイスティングノートについて、最後に実際の試験の話です。自身、ワインスクールに通っていないので、先人たちのナレッジがほとんどない中での勉強だったので、より良い近道はあるかもしれませんが、サンプル1として温かく見守っていただければと思います。

一次試験後の過ごし方

  私の二次試験の勉強はほぼここからのスタートでした。テイスティングシート自体はもっと前から認識していましたが、実際に自分で評価して書き込む、という作業は一度もしていなかったのでその作業に慣れることがとても大変でした。ですので、後半はその訓練を積むことに力を入れました。

9/02:ワイン赤白新旧大陸飲み比べ(1万)
9/18:ワイン以外のお酒50種類フリーフロー(1万)
9/23:シニアソムリエテイスティング講習(1万)
9/24:グランマルシェ二次試験対策(約2000円)
9/29:レコール二次試験対策講座(6600円)
10/05:グランマルシェ二次試験対策(約2000円)
10/07:wine@ebisu 二次試験対策セット(赤)(2500円)
10/14:志田さん二次試験対策勉強会(6500円)
10/15:wine@ebisu 二次試験対策セット(赤白)(2500円*2)
その他:wine@ebisu,グランマルシェで単発

費用かかった、、、笑

 ここでの反省は「二次試験の勉強を春先からやればよかった」ということです。理由は、自分の表現をテイスティングシートの表現に落とし込むのに非常に時間がかかったためです。例えば、スリムな、スマートな、ドライなと紛らわしい表現があったり、熟成にしか選んではいけない表現、香りは取れるけど熟成していないため適していない選択肢など経験がものを言う部分が多くあるためです。

 二次試験は品種によってチェックするべき選択肢が大体決まっています。そのため、師がいなくてもその選択肢を選び続ければ受かります。しかし、ワインは生き物ですので、例外もあったりします。また、紅茶の香りや丁子の香りを1人で見つけることは至難の業です。そのため、コミュニケーションの取れる師匠ポジションの方が何人か周りにいると安心です。いなかったとしても、スクールや野良のソムリエがそのような講座を開いておりますのでそういう場所に参加すればOKです。

 その他のお酒への対策はそんなにしていません。紹介いただいて参加した9/18のイベントだけで問題なかったです(実際に出題されたのはジンだったので結果論未参加でも解くことはできた)。

 

テイスティングノートについて

 テイスティングノートは6割テンプレート通りです。
 以下を参考ください。

 その上で、品種に合わせた解答を作成していく必要があります。ソムリエ協会は最近、ペトロール香があったらリースリング、リースリングのテイスティングノートを埋めていく、みたいな方法が嫌いみたいで、そのような偏見なしに1つ1つ評価していくことを望んでいるようです。
❌:見た目⇨香り⇨品種設定⇨香り⇨味わい
⭕️:見た目⇨香り⇨味わい⇨総合評価⇨品種設定

 この話からわかることは、ロタンドンのないシラー、ペトロールのないリースリング、ピーマン香りがないカベルネなどが試験に出てくる可能性がある、ということです。

配点について

 ↑の配点はソムリエ境界の出した配点表です。1つのワインにつき40点満点らしく、それをもとにすると、外観8点、香り11点、味わい7点、総合評価4点、収穫年2点、生産地3点、品種5点くらいの配点で、品種をダイレクトに当てなくても7割は取れる計算です。

 テイスティングノートはあくまでテンプレートはあるものの、正解はテイスターごとに異なります。つまり、人によって選択する味覚表現が変わるということです。

  顕著なのは樽香。赤ワインなら丁子、シナモン、ナツメグ、甘草を全て選択する人や、シナモンを選択しない人、強さによって選択肢を増やしている人がいるのでチューニングが大変でした。

 自分は樽香を強く感じたら丁子、赤ワインにはナツメグは確定で入れる、ヴァニラ以外の香りを感じたor選択するものが無かったらシナモン甘草を選択していました。

 花の香りも正直分かりません、なので、以下動画のように香りが弱かったらスイカズラ、新世界シャルドネはアカシアと決めて臨みました。

 風の噂ですが、二次試験のテイスティングシートの模範解答作成はソムリエ協会の下っ端の仕事らしいです。なので、経験値に起因する攻めた解答にはならない傾向があります。


二次試験講座それぞれの感想

グランマルシェ二次試験対策
■予算:◎、勉強:△
・さまざまなワインが飲め、複数人でブラインドもできる。
・9月に二次試験用のブラインドティスティングができる。
・テイスティングシートがないので実践力がつかない。
・解答用紙は収穫年、品種、国しか問われない。
・東急銀座B2にて予約なしで実施可能。
年末は1000円で五大シャトーが飲める。

wine@ebisu 二次試験対策セット
予算:○、勉強:△
・さまざまなワインが飲め、複数人でブラインドもできる。
・店員さんに頼めば1杯単位でブラインドやってくれる。
・250円で20cc飲めるコスパ。スタッフが優しい。
・実践形式で赤or白の四種類を2500円で試せる。
・解答がガチ仕様なので緩い基準を理解して臨むと良い。

レコール二次試験対策講座(教師:塩入)
予算:△、勉強:○
・赤白各2種類を45分でテストし、自己採点。2時間6600円。
・開設後、出題品種のスタンダードなテイスティングシートを投影
・合格点に対しての今後のアプローチなどしてくれる。
・多対一なので講義終了後の先生質問の列に並ぶことが重要。
・本番想定なので、その経験目的で1回受けるのはアリ。
・ワインの香り表現のためのトレーニングキットがタダで嗅げる。
・レコールのHPから参加可能。

志田さん二次試験対策勉強会
■予算:○、勉強:◎
・志田さんは下の画像に出ている人(右)
・6500円で赤白各5種類+その他のお酒2種類
・1種類7分でテイスティングシート作成する。
・品種、年、国、理由を一人ひとり発表しFBあり。
・参加者は14人、レベルはまちまち。
・勉強会後に残ったお酒で談笑会有り、残った酒飲める。
・テイスティングコメントはかなり広く取ってくれる。
・Xで告知しているのでそこから参加する。


試験当日の話

 10/16 11:00雅叙園集合で全国一斉に試験は開始されました。一斉なのは、不正を行わせないためです。雅叙園会場には1000人近く人が集まったのかなと思います。試験会場は11:00ちょうどに開場し、中に入れました。部屋の温度が寒かったです。半袖では肌寒いくらいの温度設定だったと思います。教本では、『室温18~22度、湿度60~70度、静寂、無臭、明るい照明、白いテーブルかクロス』とあるので、18度の冷房がガンガンに効いていたのだろうと思います。試験に関するこれ以上記載すると私の資格が危うくなってしまうのでここまでで。

 試験後17時にはティスティング銘柄が発表され、第三者による解答データの集計も随時行われていました。


さいごに

 もしWEを取得したいという方いらっしゃいましたらご相談承りますし、メンター契約もOKです。テイスティングのお供にきてほしいなどでも全然行きます。

 私はコーヒー、ビール、ウィスキーを専門としていましたが、一番交友関係が広がったのはワインでした。ぜひ一年コミットして最高の武器を手に入れましょう!

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