アベ社長日記＃16：退任まであと21日
このシリーズは第１次安倍内閣当時の「首相動静」を基にしたフィクションです。
アベ社長日記＃16：退任まであと21日
「漏れ」に注意（2007年9月5日・水）
あまりにも次から次へと取締役のコンプライアンス規定違反が出てくるので（というか、社内の誰かが業界紙に内部情報を漏らしているとしか思えないのだが・・）、急遽社内ルールを決めた。
何かあって警察に捕まりそうならアウト、逃げ切れそうならセーフという、荒っぽいが子供でも分かりやすいルールだ。
これでとりあえず、今問題になっている環境対策担当のカモネギ取締役と農水部門担当のバカバヤシ取締役はセーフということにする。正直、もう人事の取り替えがジャマくさい。
てなことで今日も朝から、役所に申請に行ったり、海外部門の調整があったり、全国販社会議の準備やらでバタバタと過ごす。
夕方からは、日本の経済界の中でも割とえらい人たちと勉強会という名目でご飯を食べる。6：39あわてて事務所を出て、6：43虎ノ門のホテルオークラ着。ここは近くて助かる。
同ホテル内の宴会場「ケンジントンテラス」で電力会社K社長、大銀行S頭取などと顔合わせ、しばし談笑。
K社長に「お互い、内部の漏れには苦労しますね」と冗談を言ったら、露骨に嫌な顔をされてしまった。
8：19ホテルオークラを出て、8：24帰宅。
注：
安倍改造内閣で初入閣した環境大臣は資産等報告書の記載不備が発覚。農水相（エンドーさんの後任）も関連政治団体への不透明な政治資金が発覚した。相次ぐ不祥事に、マスコミは「金まみれの辞任ドミノか？」と騒いだ。
一方、7月の新潟県中越沖地震で、東電柏崎刈羽原発の火災事故が発生した。これに伴い少量の放射能漏れが起こり、東電の災害時対応などが問題となった。
※『アベ社長日記＃16』は、ブログ『tanpopost』に2007年9月6日 付けで掲載したものです。
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