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こんにちは、たんぽぽです。 こちらはほぼ10年前までブログ『tanpopost』に掲載…

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こんにちは、たんぽぽです。 こちらはほぼ10年前までブログ『tanpopost』に掲載していた記事を 復刻版としてご紹介したいと思っています。 長らく押入れの奥に眠っておりましたが 虫干ししてみると、まだ何とか使えそうな感じです。 よろしくお付き合いくださいましたら幸いです。

マガジン

  • フグタ社長業務日誌(10)

    このシリーズは2007年9月~2008年9月までの1年間にわたる、福田康夫総理の「首相動静」を基にしたフィクション(パロディ)です。 ※いよいよ9月、局面は最最終盤へ。退任までの慌ただしい動静を追いかけます。さてフグタ社長の命運はいかに・・・?。(巻10は自2008年8月1日~至9月X日)

  • フグタ社長業務日誌(9)

    このシリーズは2007年9月~2008年9月までの1年間にわたる、福田康夫総理の「首相動静」を基にしたフィクション(パロディ)です。 ※5月からは後編となり、9月退任までの慌ただしい動静を追いかけます。さてフグタ社長の命運はいかに・・・?。(巻9は自2008年6月1日~至7月31日・2箇月分)

  • フグタ社長業務日誌(8)

    このシリーズは2007年9月~2008年9月まで1年にわたる、福田康夫総理の「首相動静」を基にしたフィクション(パロディ)です。※巻8は自2008年5月1日~至5月31日。

  • フグタ社長業務日誌(7)

    このシリーズは2007年9月~2008年9月まで1年にわたる、福田康夫総理の「首相動静」を基にしたフィクション(パロディ)です。※巻7は自2008年4月1日~至4月30日。

  • フグタ社長業務日誌(6)

    このシリーズは2007年9月~2008年9月まで1年にわたる、福田康夫総理の「首相動静」を基にしたフィクション(パロディ)です。※巻6は自2008年3月1日~至3月31日。

最近の記事

フグタ社長業務日誌【あと1話】『三連休で』

フグタ社長業務日誌(巻10-8):9月15日(月)  13日の土曜から月曜(15日)まで三連休。どこへも出かける予定がない・・。ずっと社宅だ。    決してヒマなわけではない。女房に言われて朝から晩まで荷物の整理、引越準備をする。社長専用住宅なので、今月末には明け渡さないといけない。  読みかけの雑誌やら、料理屋の出前のメニューやら、会社から持って帰った書類だの・・。整理していると、中国の取引先の社長から預かったメモ紙が出てきた。  6月の日付だ。生産委託していたギョー

    • フグタ社長業務日誌【あと2話】『次期社長公募』

      フグタ社長業務日誌(巻10-7):9月9日(火)  わが社の内規によって、次期社長は社員公募で決めることになっている。 もっとも落とし所は、アソ専務の昇格で話が通っている。しかし、あまりスムーズに事が運びすぎると、「禅譲」だの「密約」だの、訳の分からんことを言い出す輩がいる。そこで、形式上、社員投票の結果決まったというカタチを取りたいわけだ。  問題は次期社長候補者だ。誰もやりたがらないのもまずいので社内調整した。  まずはアソ専務。口は曲げてもいいが、万一、ヘソを曲げら

      • フグタ社長業務日誌【あと3話】『流行語大賞』

        フグタ社長業務日誌(巻10-6):9月8日(月)  先週の記者会見で、少々ブチ切れて「あなたとは違うんです!」と言ったら、妙にウケてしまった。  「社長、これ今年の流行語大賞、間違いないですよ」と秘書がおだてる。  無論、そんな気はないのだが、周りから言われると、コメントのたびに何かまた、新しいギャグを言わないといけないような気がして、プレッシャーがかかる。マスダオカダさんの気持ちが分かるなあ・・。(閉店ガラガラのギャグの人です・秘書注)  というようなこともあり、一週

        • フグタ社長業務日誌【あと4話】『一夜明けて』

          フグタ社長業務日誌(巻10-5):9月2日(火)  昨夜は私の通夜だった(記者会見のことです・秘書注)。  以前から「脳死状態」だの「死に体」だの言われ続けていたが、とうとう死んだ、ということか。  通夜の席で、一人場をわきまえない無礼者がいたので、蹴りを入れておいた。「おめえとは違うんだよ」(心の声です・秘書注)  一夜明けて・・。妙に清々しい目覚めである。  朝から、辞任の事情説明。グループ本部で役員会、会社に戻って取締役会。どこでも言われるのは次のようなこと・・、

        フグタ社長業務日誌【あと1話】『三連休で』

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        • フグタ社長業務日誌(10)
          8本
        • フグタ社長業務日誌(9)
          6本
        • フグタ社長業務日誌(8)
          6本
        • フグタ社長業務日誌(7)
          7本
        • フグタ社長業務日誌(6)
          3本
        • フグタ社長業務日誌(5)
          8本

        記事

          フグタ社長業務日誌【とどのつまり】『辞任表明』

          フグタ社長業務日誌(巻10-4):9月1日(月)  8/29(金)。久しぶりに南青山のアントニオに行く。秘書たちと夕飯を食べる。  「来週から9月ですねえ」と秘書が言う。  「そうだね・・」と私。  夏休みが終わってしまう・・、もの悲しいちびまる子ちゃんのような心境だ。洞爺湖に行って遊んだり、生でオリンピックを見たり、それなりに楽しかったことを思い出している。  8月30/31の土日は社宅にいて、書類の整理をしたり夕食会をしたり、夏休み最後の日を静かに過ごす。  9/1

          フグタ社長業務日誌【とどのつまり】『辞任表明』

          フグタ社長業務日誌【最終局面】『中国三昧』

          フグタ社長業務日誌(巻10-3):8月8日(金)  今週は中国出張ウィークである。  5日から広島へ出張。「中国は広島生まれ、ゼンジー北京」でおなじみの中国地方だ。  6日朝からイベントがあるので前乗りで行く。午後6時1分、日本航空1615便で羽田空港発。マスハゲ君もいっしょだ。  泊まりはグランドプリンスホテル広島、「ステーキ&シーフード ボストン」で晩飯。マスハゲ君を誘ったが、うっとおしいのか来ない。金座あたりでお好み焼きでも食べるつもりなのだろう。    8日は本当

          フグタ社長業務日誌【最終局面】『中国三昧』

          フグタ社長業務日誌【最終局面】『心中複雑』

          フグタ社長業務日誌(巻10-2):8月4日(月)  社長就任以来、一貫してずーーーーーっと下がりっぱなしだった、好感度調査の結果が出た。社内報の担当者が社員に電話で聞いたアンケートだ。なんと急反転した。20%あたりをうろうろしていたのが、一気に40%を超えた。初めて上がった。  うむうむ。やっと私の本当の実力というか、誠実な人柄というか、内面からにじみ出る人間性、みたいなものが理解してもらえてきたのか・・。見た目が若くてオモテづらだけがいい社長とは違う、私らしさの魅力が評

          フグタ社長業務日誌【最終局面】『心中複雑』

          フグタ社長業務日誌【最終局面】『人事いじり』

          フグタ社長業務日誌(巻10-1):8月1日(金)  社長にとって一番楽しいのは、人事をいじることだ。部下たちが私の顔色を窺うのを横目で見ながら、ちょっと意味ありげなことをつぶやいてみる。「君は、あれかな、ジェット機のプラモデルとか集めてる?」とか「田舎のお母さんはお元気?」とか・・。  さて、この楽しみ。長らく封印してきた。  私の場合、アベ前社長が病気で倒れ、アソさんがバトンを取り落としてこけ、棚ぼたで回ってきた社長の椅子。アベ君の居抜きでそのままだったのだが、そろそろ

          フグタ社長業務日誌【最終局面】『人事いじり』

          フグタ社長業務日誌【怒涛の後編】『だらだら夏休み』

          フグタ社長業務日誌(巻9-6):7月20日(日)  「スーパーマーケット・マネージャー・ミーティング」、略称「サミット」も終わり、ホッと一息だ。近々、取締役の人事異動をするかもしれんよ、と周囲を煙に巻いて16日から6日間の夏休みに入る。  ただ、夏休みだからといっても、何をするわけでもなくどこに行くわけでもない。  16日は朝からだらだらと、社宅で新聞を読んだりお茶を飲んだり。一応「書類の整理」とか「読書など」と言ってある。晩飯は代官山の洋食店「小川軒」で。  17日も

          フグタ社長業務日誌【怒涛の後編】『だらだら夏休み』

          フグタ社長業務日誌【怒涛の後編】『続・洞爺湖にて』

          フグタ社長業務日誌(巻9-5):7月8日(火) ※本日も引き続き奥様代筆です(秘書注)。  「ザ・ウィンザーホテル洞爺」に来ています。世界のトップ企業の社長さんたちを大勢招待しているので、主人は朝から大忙しです。  ホテルの玄関タイルにモップをかけたり、ハイヤーを呼んだり、お茶を入れたり、お出迎えしたり、一人ずつ握手をしてみたり・・。もし半被(はっぴ)を着ていればまるきり温泉旅館の番頭さんです。  社長さんたちは一応会議だとか言って、朝からつるんで馬鹿話をしているのです

          フグタ社長業務日誌【怒涛の後編】『続・洞爺湖にて』

          フグタ社長業務日誌【怒涛の後編】『洞爺湖にて』

          フグタ社長業務日誌(巻9-4):7月7日(月) ※本日は奥様代筆です(秘書注)。  日曜から北海道に来ています。少し早目の夏休みです。  あ、いけない、こんな風に書くと主人に叱られてしまいます。海外から取引先の社長さんたちをお招きして、会議なのです。もちろん主人は出張なので、会社の経費で来ています。私も便乗しています。海外の社長さんたちの奥様も便乗しています。  7月6日(日曜)は朝9時前に羽田に行って、全日空のカウンターに行こうとしたら、主人が「違うよ、こっちこっち」

          フグタ社長業務日誌【怒涛の後編】『洞爺湖にて』

          フグタ社長業務日誌【怒涛の後編】『久しぶり』

          フグタ社長業務日誌(巻9-3):6月25日(水)  北海道洞爺湖の世界先進企業会議(通称サミット)まで、2週間を切った。  今回の会議の幹事会社であるわが社を取り巻く経営環境は決して好転したとはいえないが、それはそれなりに(つまり、社長責任を問われるほどの大きな問題も起こらず)推移している。  私としては、私の手には負えない重要課題はすべて先送りしたし、部下に押し付けられる案件はすべて放り出してある。悠々自適だ、ふふふ。  今週は月曜(23日)沖縄出張。昨日火曜は久しぶり

          フグタ社長業務日誌【怒涛の後編】『久しぶり』

          フグタ社長業務日誌【怒涛の後編】『問責不問』

          フグタ社長業務日誌(巻9-2):6月11日(水)  多分、半年前の私なら、絶対にビビっていた。  「問責」と聞いただけで、ハハァー、お代官様、それだけはどうかお許しくださいませ、私めに出来ることならなんでも致しますゆえ、なにとぞなにとぞ、ご勘弁を・・・・。と、オジャマ社長の足もとにひざまづき、泣きながら許しを乞うていたと思う。  しかしながら、時は人を育て、地位は人を強くする。  そんな言葉があるかどうかは知らんが、今の私、怖いものなどない。夕方定例の業界紙記者会見では、

          フグタ社長業務日誌【怒涛の後編】『問責不問』

          フグタ社長業務日誌【怒涛の後編】『ネクタイについて悩む』

          フグタ社長業務日誌(巻9-1):6月5日(木)  横浜のご挨拶マラソン完走で気をよくして、日曜からヨーロッパへ出かけた。今回はドイツ、イギリス、イタリアと回るちゃんとした4泊5日ヨーロッパ周遊旅行で、ローマは連泊。なので女房も、「私も行くわよ」とついてくる。  6月1日は羽田から社長専用機でベルリンに直行。ふふふ、ここ、成田からフランクフルト経由でないところに注目してほしい(出発時のネクタイは縞模様だった)。  ドイツで女社長メルケル小母さんと会う。前髪が薄くなったみたい

          フグタ社長業務日誌【怒涛の後編】『ネクタイについて悩む』

          フグタ社長業務日誌【怒涛の後編】『地獄の特訓最終日』

          フグタ社長業務日誌(巻8-6):5月29日(木)  今日も横浜の合宿所。「3日間地獄の特訓」、泣いても笑っても本日で終わりだ。  特訓最終日は、「72時間耐久ご挨拶マラソン〜栄光のゴールへ!」、さらにパネルディスカッション演習あり、サプライズゲスト・トーク演習あり、レセプション(フェアウェルパーティ〜感動と涙のフィナーレ)ありなど、盛り沢山のメニューが組まれている。  さて・・、ご挨拶マラソンだ。例によって誰が誰だかわからん。  午前9時2分から同25分まで、コモロ株式

          フグタ社長業務日誌【怒涛の後編】『地獄の特訓最終日』

          フグタ社長業務日誌【怒涛の後編】『地獄の特訓2日目』

          フグタ社長業務日誌(巻8-5):5月28日(水)  横浜にいる。合宿所(ヨコハマ・グランドインターコンチネンタル・ホテル)にて地獄の特訓2日目である。  今日は正念場だ。昨日に引き続いて朝から夕方まで「地獄のご挨拶マラソン」、さらに今日はスペシャル特訓で、昼と夜2回「地獄の接待メニュー」にもチャレンジする。黄金伝説達成目指して、頑張れ、私。  「地獄のご挨拶マラソン」スタート。と、その前に、ホテルの宴会場で記念撮影。「パシフィコ横浜」の会議の開会式に出席。  さあ、行くぞ

          フグタ社長業務日誌【怒涛の後編】『地獄の特訓2日目』