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国際知識検定 国旗検定・国旗選手権のための知識 旗章学・紋章学

序章.はじめに

 どうも!初めましての方は初めまして。日々多忙なたんたどです。
今回は日本語(Japanese)で、ここまで国旗について細かくまとめた記事は唯一なのではないかと思えるほどのものをご紹介致します(調査不足でしたらごめんなさい)。毎年3月と10月に行われる国際知識検定のために自分の勉強も兼ねて作っております。そして下記は自己紹介と、この記事を読むにあたっての留意点です。熟読しろとは言いませんが、ざっとでも良いので読み終わりましたら、重要事項の説明です。

はい、重要事項の説明に入らせて頂きます。タイトル通りこのnoteは次の章のWhat is 国際知識検定?で飛べるリンク先の国旗検定、あとは国旗選手権にしか対応しておりません。さらに、国旗はとても奥が深いのでこれで勉強が終わり!なんてことは絶対にありませんし、ディスコの自鯖に書いたものも、この記事自体も未完成で終わると存じます。むしろ終わらせてはいけません。
あと、序章のうちに申し上げさせて頂きます。敬語の形式に統一が取れていないと存じます(既に😅)。日本語自体の誤字脱字、あらゆる番号の振り間違い(図の番号が間違っている場合、国の名前でページ検索をしてみてください)、変換ミスも完全にないとは証明できかねます。これらのミスがあったり、読みにくかったらごめんなさい。この記事を書き始めの頃はnote作成自体も滅多に行いませんでしたし、書式設定もド素人でした(次第に慣れました)。
 そして私の性格上、論文形式にできればしたかったのですが、論文を書くにあたっての細かいルールは忘れてしまいました。どこかの大学の教授に添削をお願いしたいくらいです。それと、アドバイスですが、じっくり閲覧したい、というのであれば、タブを複製することを推奨します。重複するものを多く使っているため、3.1から「ご参照ください。」と記載するためです。この記事はパソコンで閲覧されることを主に考えておりますが、仮にGoogle Chromeであれば、前述の通りCtrl+fでページ内検索をすることも場合により推奨します。このnoteの記事は、およそ10%がギャグ要素、10%以上が世界遺産の紹介、残りは本題です。
これにて、序章は以上です。


第1章.What is 国際知識検定?

世界各国に関する情報、主に国旗に関する知識の腕試しです。
Association of International Knowledge Dissemination、略してAIKDです。
公式サイトは下記です。そして、過去問のリンクも貼付しましたが、プレビュー表示は無理でした。ご了承を。

http://kokki.aikd.net/sample/sample.pdf

国際知識(国旗自体の要素とその他の地理、人物)、そして国別(インドネシア、タイ、ベトナム、韓国、ロシア、台湾、マレーシア、フランス、アメリカ)になっております。国旗選手権だけ、5~1級というレベルがありません。なお、この検定のみ全部マークシートで、350問を40分という超短時間で解かなければなりません。仮に記述問題があれば如何にして人が読める範囲で速く書くか、というベクトルが違う難しさに直面しますが、マークシートでも350問を40分となると、単純計算でおよそ6.86秒/1問、つまり7秒弱に1問という鬼のようなクイズを350問ぶっ続けで行う、ということです。だから選手権という名がついているのですね。当然、装備も現在進行系で揃えております!💪


第2章.ご紹介すること

さて、本題に入ろうと存じますが、ご紹介させて頂くことがあります。出題範囲という大事なことです。公式サイトから抜粋して参りました。
【出題対象国】
・2021年1月現在 国連に加盟している国193カ国
・日本が承認するバチカン市国、コソボ共和国、クック、ニウエ
・東日本大震災で日本を応援してくれた台湾

【出題形式】
・国旗の図柄をもとに、国名を答える
・国名をもとに、国旗を答える
・国旗内の図柄(動植物、王冠、太陽、月、星など)をもとに国名を答える
・国旗デザインの由来や、国旗内の図柄を答える
となっております。
太字にしましたが、「など」というこの表記、怖くはありませんか?私は怖いです😱。ですので、国旗に関するあらゆる要素をまとめました。なお、公式参考書は全て揃え、他にも数冊を買い、直近の図書館の関連する本はほぼ借りました。借りていない本は国歌の本くらいでしょうか。


第3章.さて、本題です。

世界中の国旗(前述の通り、完成ということはないです。)を箇条書きで、五十音順(国名だけで、例えば植物名はこの順になっておりません、悪しからず)でリストアップしたものをご覧ください。自鯖にも同じものを書きましたが、スポイラーで普段は暗記用に見えなくしてあります。受験生御用達の赤シートと同じですね。
3.1 国旗に植物が描かれている国。2種類以上のときは1つずつご紹介。
番外編
暗記の助け
3.2 国旗が枠で囲まれた国。
3.3 国旗の縦3色の色の幅の比率が違う国。
3.4 国旗に王冠が描かれている国。複数ある場合は個数も記載。
補足事項
3.5 国旗に動物が描かれている国。複数いる場合は数も表記。
3.6 国旗に太陽と月だけが描かれている国と、どちらかが描かれている国。
3.7 国旗に南十字星が描かれている国。星そのものに色がついている場合は色の名称も記載。
3.8 国旗に銃が描かれている国。
3.9 国旗が古くていつ作られたか分からないくらいの国。
注釈
3.10 国旗に刃物が描かれている国。複数種類ある場合は1つずつご紹介。
番外編
3.11 国旗に盾が描かれている国。
3.12 国旗に十字架が描かれている国。
補足事項
番外編
3.13 国旗に山が描かれている国。1座でも、複数でも名前も表記。
3.14 国旗に大砲が描かれている国。
3.15 国旗に月と星が入った国。月と星の色、星の個数、何芒星、どちらか、あるいは両方とも傾いているか、そして三日月の開いている角度を明記。
3.16 国旗に人間が描かれている国。
3.17 国旗に太陽と星が描かれている、または含まれている国。太陽に関しては顔の有無、円ということの証明、星に関しては個数、角の数、角度も明記。両方とも色も明記。
3.18 国旗に太陽と模様のみが描かれている国。
3.19 国旗に河が描かれている国。
3.20 国旗に紙を含む、本が描かれている国。
3.21 国旗に楽器が描かれている国。
3.22 国旗に国のシルエットが描かれている国。
3.23 国旗に船が描かれている国。

重要なこと:私が受ける検定で出てこられたら、ほとんどお手上げするものと、完全にお手上げなものが合計2つあります。
・ほとんどお手上げするものは、国旗の縦横比(以下、比率)です。日本、カタールなどの有名なものしか覚えておりません。6~7割ほど答えかねます。
・完全にお手上げするものは、国旗制定年です(知識はほぼゼロ、自国すら存じません)。


この他にまとめようと思っているものは、「あと、リストアップしていないのは?」にまとめてあります。
それでは、行きましょう!

3.1 国旗に植物🌲が描かれている国。2種類以上のときは1つずつご紹介。

左右の表記がないものは1種類で、下部にリースか、そのままの形か、植物の一部のいずれかが描かれているという意味です。樫と書かれているものは、検定ではオークと書こうと存じます(柏、楢と訳される場合があり、漢字1文字で書けと言われれば、書けだけに賭けになります)。
月桂樹
・エクアドルの国章の左
・エルサルバドル
・グアテマラ
・サンマリノの国章の左
・ドミニカ共和国の国章の左
・ベネズエラの国章の旗の中に半分隠れている
・ペルーの国章の右
・ベリーズの国旗中心に円を描くように描かれている
・ボリビアの国章の左
・マルタの聖ジョージ勲章の下部
・メキシコの国章の右
サボテン
・メキシコ
ヤシ
・エクアドルの国章の右
・コスタリカの国章の帯に半分隠れている
・ドミニカ共和国の国章の右
・ハイチ
・パラグアイの国旗の表の左
・フィジー、盾右上
・ベネズエラの国章の右
・ペルーの国章の左
オリーブ
・エリトリア
・キプロス
・トルクメニスタン、刺繍最下部
・パラグアイ、国旗の表、右
・フィジー、盾左下の鳩が咥えている
・ベネズエラの国章の左
・ボリビアの国章の右
・モルドバの国章のワシの足
小麦
・アフガニスタン
・ベネズエラ
・ボリビア
バナナ
・フィジー、盾右下
サトウキビ
・フィジー、盾左上
カカオ
・フィジー、黄色いライオンが持っている
菩提樹(葉)
・スリランカ、ライオンの4隅
薔薇
・モルドバ
ナメレ(シダ植物)
・バヌアツ
カエデ
・カナダ
(確定、と言いたいところですが検定ではオークと書きます)
・メキシコの国章の左
・サンマリノの国章の右
・ペルーの国章の上部
キナノキ
・ペルーのビクーニャの右
パンノキ(パンの木)
・ボリビアの国章の内部
パンヤノキ(マングローブ)
・赤道ギニアの国旗の中心
ナツメグの実
・グレナダの国旗の左
ザクロの実と葉
・スペインの国章の盾の最下部
マホガニー
・ベリーズ
レバノン杉
・言わずもがな
番外編
暗記の助け

 
1発目は、こんな感じでしょうか。月桂樹、ヤシ、オリーブがよく使われております。左右の表記もして、自分なりに暗記方法も考えたのですが、例えば月桂樹が描かれている国を全部書け!(完答で◯◯点)などといった無茶苦茶な問題は出ない(正答者がゼロでもおかしくないです。)と存じますし、私としては独自の暗記方法も考えついたのですが、あくまでも一部です。これを全部覚えきれるかはわかりかねますし、国旗の方を隅から隅まで覚えてしまう方法が自分の性に合っている気がします。リストアップされている国をよく見ていただければわかると存じますが、数種類の植物が使われている国もあります(最多はフィジーで、5種類です)。
 なお、暗記方法は恥ずかしくて教えかねます(良い暗記方法があればウェルカムです)。これから出てくる要素は全部国章込みです。例外を申し上げますと、オーストリアポーランドがあります。
 ちなみに、膨大な情報量を持つこの3.1という項目で出てくる国旗には、2つ以上の要素があるものが、現段階では45カ国中、10カ国あります。それでは、これから1つずつ解説していきますが、鬱蒼としたジャングルをナタ片手に警戒しながら探検するように、注意深くご閲覧ください。

3.1.1 月桂樹
3.1.1.1 エクアドル
 国章は図1です。

図1.エクアドルの国章

この国の国鳥コンドルの左に、月桂樹が描かれております。

3.1.1.2 エルサルバドル
 国旗と国章は図2、図3です。

図2.エルサルバドルの国旗
図3.エルサルバドルの国章

左右表記がないので、月桂樹のみとなります。なおこの国旗はニカラグアと非常によく似ていて、解像度が低かったりしたら私でもわかりかねます。エルサルバドルのほうが、若干ニカラグアに比べて国旗上下の青が濃いです。ニカラグアの国旗も載せておきます。図4です。

図4.ニカラグアの国旗

3.1.1.3 グアテマラ
 国章は図5です。

図5.グアテマラの国章

左右とも月桂樹です。

3.1.1.4 サンマリノ
 国旗と国章は図6、図7です。

図6.サンマリノの国旗
図7.サンマリノの国章

左が月桂樹です。

3.1.1.5 ドミニカ共和国
 国旗と国章は図8、図9です。

図8.ドミニカ共和国の国旗
図9.ドミニカ共和国の国章

現在、地球上にはドミニカと名のつく国が2つあり、ドミニカ共和国(Dominican Republic)とドミニカ国(Commonwealth of Dominica)です。左が月桂樹です。

3.1.1.5.(1) ベネズエラ
 このような最序盤で修正をするとは想定外であったために、上記の通り項目のナンバーを括弧付きで増やすことに致しました。本当に、本当に、奥が深いです…。図9(1)とさせて頂きます。

図9(1).ベネズエラの国章の中

 ご覧の通り、旗の中に月桂樹(月桂冠、スペイン語ですとcorona de laurel)が描かれております。下記ページはスペイン語で、私の環境ですと表示までに時間が少々かかりますが、ページ内検索でローレル、つまり「laurel」と入力すると図9(2)のようにヒットします。ページ元のリンクも貼付いたします。

図9(2).ページ内検索結果

3.1.1.6 ペルー 国旗と国章は図10、図11です。

図10.ペルーの国旗
図11.ペルーの国章

4種類の植物が出てくる国旗です。国章を取り囲んでいる植物の右が月桂樹です。

3.1.1.7 ベリーズ
 抜けがありました。国旗は図11(1)です。

図11(1).ベリーズの国旗

国旗では珍しく、完全な円形状です、傘連判状のようですね。50枚の葉は、独立運動が始まった1950年を記念しています。ところで、この完全に繋がっているように見える月桂樹をどうやって採取してきたのでしょう?その前にどう生えていた…?疑問は膨れ上がるばかりです。でも、この国旗にはある箇所でそれを超える疑問点があります(意味深)。

3.1.1.8 ボリビア
 国旗、国章は図12、図13です。

図12.ボリビアの国旗
図13.ボリビアの国章

国鳥、コンドルの背後の左に月桂樹です。ヤシのようにも見えます。

3.1.1.9 マルタ
 国旗より、図13(1)をご覧ください。

図13(1).聖ジョージ勲章(ジョージ・クロス)

抜けです。そしてこれはWikipedia以外の文献のどこにも記述がありません。信憑性に問題ありです。下部の2つの点の間に月桂樹(の花?)があります。もしこれが本当に月桂樹の花なら、図23のベネズエラの国章、図28のモルドバのそれとともに世界でも珍しい花が描かれた国旗になります。なお、月桂樹の花の写真を貼付致します。図13(2)です。なお、ご覧の通り葉の縁はなめらかな曲線です。これが少し暗記の面で役に立ちます。

図13(2).月桂樹の花

3.1.2 サボテン
3.1.2.1 メキシコ
 国旗と国章は図14、図15です。

図14.メキシコの国旗
図15.メキシコの国章

かなり有名な国旗でも、よく観察する人は少ないのではないでしょうか?3.5で触れるワシが留まっているのが、サボテンです。さらに、3つ付いている花のようなものはサボテンの実です。サボテンの実と言えばドラゴンフルーツですが、これはトゥナ(ツナ、tuna)と言います。これは日本語版のWikipediaで、これは英版のそれです。

3.1.3 ヤシ
3.1.3.1 コスタリカ
 この項で初っ端、図の番号を15(1)とさせて頂きます。判明するのに時間がかかっただけですので、抜けではありません。

図15(1).コスタリカの国章

 この、「REPUBLICA DE COSTA RICA」の帯に半分隠れたヤシという植物の名前は長い間探し回りましたが不明でした。直近の図書館で借りてきた本はもちろん全滅でした。コスタリカ大使館に連絡して、英文メールを送って、解答をいただき、判明しました。なぜどの本も触れてくれていないのでしょう?この国章自体は3.11.5で述べますが、盾という部類に入ります。その盾の両側にあるのはコーヒー豆を表しているのですが、あくまでも表しているのであって、実際のコーヒー豆ではないので3.1の冒頭のリストには入れておりません。ここまでコーヒーを強調するとは、まさに産業の1つですね。

3.1.3.2 ハイチ
 国旗と国章は図16、図17です。

図16.ハイチの国旗
図17.ハイチの国章

中心に大きくあるのがヤシです。

3.1.3.3 パラグアイ
 国旗と2種類の国章は図18、図19、図20です。

図18.パラグアイの国旗
図19.パラグアイの国章の表
図20.パラグアイの国章の裏

 世界で唯一、国章が表と裏で違っております。ということは、国旗も違うと言えます。植物が出てくるのは表です。サッポロビールを彷彿とさせる国章の表ですが、左がヤシです。後になってから気づいたのですが、パラグアイのオモテの国章を熟視すると、この2種類の植物の葉の根元、どうなっているのでしょう?私が何を申し上げているかわからない方のために、図20(1)で解説致します。

図20(1).パラグアイの国章の謎

 そのまま見ると、あたかも葉の根本同士が繋がって、何かの茎が中心に角度を持って引っかかっているように感じられます。結ばれているとすれば、結び目ができるはずですので、この国章を厳密に再現しようとすると、一筋縄ではいかないのは勿論(実際には『一筋の葉』で上手くいっておりますが)、何かで植物同士を接着もしくはそのまま置き、短く折れたなにかの植物を、植物間の隙間を隠すように置く、または左右の植物はそれぞれヘアピンカーブを描くように、180°曲げて上手いこと隣同士に設置する、もしくは国章のウラ面は無視か、ある程度の表裏の空間を作ってから穴を開けて根本をそこに埋め込み、短く折れたなにかの植物の茎を設置する、という作業をしなければなりません。謎のある国章です。図形上の問題なので、検定には出ないでしょう。

3.1.3.4 フィジー
 国旗は図21です。

図21.フィジーの国旗

国章の情報量が大量で、万一混乱される可能性があるので、国旗のみとしました。盾にも色々描かれておりますが、赤い十字架で区切られた4つのスペースの左下の鳩に咥えられているのがオリーブです。

3.1.3.5 ベネズエラ
 国旗と国章は図22、図23です。

図22.ベネズエラの国旗
図23.ベネズエラの国章

3.1の中で、1番表現に困る国章です。ご覧の通り、上部のトロピカルフルーツ、花!見てはっきりわかるのはバナナとリンゴくらいです。検定にも出ない(確定)ので覚える必要はありません。そんなものがあったな、くらいでいいと存じます。その前に詳細な情報も何もありませんし、検定では答えが曖昧になる問題は出されません。国章の右にヤシです。

3.1.4 オリーブ
3.1.4.1 エリトリア
 国旗は図24です。

図24.エリトリアの国旗

1種類です。3本ともオリーブです。オリーブでオリーブを囲っております。国旗の表記によっては枝分かれしているものもあるようです。

3.1.4.2 キプロス
 国旗は図25です。

図25.キプロスの国旗

キプロスの国の形の下に、オリーブが2本あります。

3.1.4.3 トルクメニスタン
 国旗は図26です。

図26.トルクメニスタンの国旗

世界一複雑と言われている絨毯入りデザインの、一番下に、オリーブが描かれております。

3.1.4.4 パラグアイ
 国旗と国章は図18、図19をご参照ください。
ヤシが国章の表の左に描かれております。

3.1.4.5 モルドバ
 国旗と国章は図27、図28です。

図27.モルドバの国旗
図28.モルドバの国章

このワシがどちらを向いているのか(要は盾は腹側か、背後か)、分かりかねますが、仮に盾を背負っているとすれば、左足にオリーブです。なお、3.5で触れる動物の双頭のワシは、残念ながら1羽もどちらを向いているのか判別できかねます。

3.1.5 小麦
3.1.5.1 アフガニスタン
 国旗は後付ですので、図28(1)とさせて頂きます。

図28(1).アフガニスタンの国旗

 要素を整理していたら今のWikipediaのアフガニスタンの国旗は承認されていない=検定に出されるのは左から青赤緑のあの国旗ということを思い出し、急遽調べたところ、小麦のリースが使われていました…白地に黒い文字が書かれているだけの現在のWikipediaの旗だけを意識してしまった結果です。国旗の番号は3.1の箇条書きの欄で申し上げた通り、図28(1)とさせて頂きます。なお後述ですが、濃いダークテーマをお使いの場合、左の黒い部位が消える可能性があります。白い寺院の門の下に同じく白い小麦のリースが描かれております。植物が1種類なのが不幸中の幸いです。

3.1.5.2 ベネズエラ
 国旗と国章は図22、図23をご参照ください。
3.5で触れますが、白馬の頭の上に小麦があります。

3.1.5.3 ボリビア
 国旗と国章は図12、図13をご参照ください。
国章の、木と3.5で触れるアルパカの間にあります。キノコのような見た目をしております。

3.1.6 バナナ
3.1.6.1 フィジー
 国旗は図21をご参照ください。
赤い十字架で4つに区切られた盾の右下に、最上部が黄色、下は緑のバナナが描かれております。バナナを貫いている先の尖ったものは何か?というマニアックにもほどがある質問に答えてくれる本は、当然ながら1冊もありませんでしたが、後に単純にバナナの房だと判明しました。

3.1.7 サトウキビ
3.1.7.1 フィジー
 
バナナと同じく、図21をご参照ください。
4つに区切られた盾の左上に、サトウキビが描かれております。

3.1.8 カカオ
3.1.8.1 フィジー
 バナナ、サトウキビと同じく、図21をご参照ください。
3.5で触れる黄色いライオンが抱えております。白いバレーボールのようです。
 ここまでバナナ、サトウキビ、カカオと連続してフィジーの国章に描かれているもの(ヤシ、オリーブを含みます)を記述してきましたが、オリーブ以外はフィジーの輸出品のようです。輸出品が見たい方はWikipediaのリンクを貼付致しますのでそちらを。cacao fijiと検索すると、トップに会社が出てきます。これも貼付致します。

3.1.9 菩提樹
3.1.9.1 スリランカ
 国旗は図29です。

図29.スリランカの国旗

ライオンの周りの4枚の葉が、菩提樹の葉です。

3.1.10 薔薇
3.1.10.1 モルドバ
 国旗と国章は図27、図28をご参照ください。
悪口に聞こえるかもしれませんが、あまり薔薇らしくないです。5枚の花びらを持つ黄色い花が、3.5で触れる牛の右頬の隣に描かれております。

3.1.11 ナメレ(シダ植物)
3.1.11.1 バヌアツ
 国旗は図30です。

図30.バヌアツの国旗

螺旋状に曲がったイノシシの牙に囲まれるように、ナメレ(namele)という島のシダ植物が描かれております。39枚の葉があり、バヌアツの議会の議員数を表しております。残念ながらWikipediaには日本語の記事がありません。検索しても情報がほぼありません。英語で検索してもバヌアツのホテル情報が主です。私が見つけた情報は下記の2つしかありません。PDFファイルですので、下記の説明をお読みください。

https://konan-wu.repo.nii.ac.jp/record/1851/files/%E6%96%87%EF%BC%94%EF%BC%8E%E7%80%AC%E6%9C%A8.pdf

これは皆様が閲覧されるにはダウンロードを行う必要があると存じましたので、お分かりになりやすいようにスクリーンショットを載せます。図31です。

図31.ナメレ

あと、英語版ですが、ナメレの名が出てくるソテツの記事を貼付致します。

3.1.11(1) カエデ
3.1.11(1).1 カナダ
 国旗は図32です。

図32.カナダの国旗

番号の振り間違いに気づいて、限界を覚えたので止むなく括弧書きにしました。
中心にこれでもかと言うほど大きくカエデの葉が1枚です。愛称はメープルリーフ旗です。「大きく」という表現は後に出てきますので、イメージだけでも持っておいていただければ幸いです。

3.1.12 樫(オーク)
3.1.12.1 メキシコ
 上記同様、図14、図15をご参照ください。
国章の左です。

3.1.12.2 サンマリノ
 国旗と国章は図6、図7をご参照ください。
国章の左です。

3.1.12.3 ペルー
 国旗と国章は図10、図11をご参照ください。
国章の上部にほぼ輪のように描かれております。

3.1.13 キナノキ
3.1.13.1 ペルー
 上記と同じく、図10、図11をご参照ください。
国章にキナノキが木として全体的に描かれております。キナノキはアンデス山脈の東の麓、標高1200~3600mの所を原産とする常緑高木の総称とされ、種類はおよそ65種に上りますが、重要なものは4つに絞られます。夏に黄白(こうはく)色(ボリビアキナノキ)や淡い紅色(アカキナノキ)の花をたくさんつけます。そして、樹皮からはマラリアの特効薬と言われるキニーネを採取できます。

3.1.14 パンノキ
3.1.14.1 ボリビア
 国旗と国章は図12、図13をご参照ください。
パンノキですが、Wikipediaによると、栽培は熱帯地域でも中央アメリカの低地から南アメリカの北部で広く見られ、実を主食にする文化は多く、また木材としてその軽さと堅牢さからアウトリガーや船舶の用材、家屋の建材に活用されて参りました。ほどよく熟した実を調理したときの焼きたての穀物のパンのような触感と、じゃがいもに似ている風味が由来とされております。
 また、謎の単語が出てきました。アウトリガー(outrigger)です。舷外浮材とも訳され、トラッククレ一ンや高所作業車、コンクリートポンプ車などで、車体から腕のように張り出して設置させることで吊り荷による転倒を防止する装置のことです。作業時に油圧または手動で送り出す構造となっております。要するにクレーン車が作業時に出す腕のような機構のことですね。そしてこのリンクは、龍が如く7でこれが出される描写のある極技を紹介しているYoutubeの動画です。
 ちなみにこの木が描かれている国章は、黒い豊饒の角に入っていますが、ベナンが見つかりました。

3.1.15 パンヤノキ(マングローブ)
3.1.15.1 赤道ギニア
 国旗は図33です。

図33.赤道ギニアの国旗

これが出てくる紹介動画がYoutubeにありました。

上記動画で、2分10秒あたりで、パンヤノキー!🥰と可愛らしく言っているのを聞いて、すごいなと思うと同時に耳にこれでもかと言うほどこびりつきました。忘れようと思っても忘れられないでしょう。で、肝心のパンヤノキは、別名カポック(kapok)で、実から採れる繊維は糸に加工するには不向きで、燃えやすいという難点がある一方で、長所は撥水性に優れていて軽量ということです。枕などの詰め物やソフトボールの芯として使われている他、第二次世界大戦頃までは救命胴衣や救難用の浮き輪にも利用されていました。今でも、競艇業界や海上自衛隊では救命胴衣のことをカポックと呼んでいるそうです。詳しく知りたい人は下記をご参照ください。

3.1.16 ナツメグ
3.1.16.1 グレナダ
 国旗は図34です。

図34.グレナダの国旗

肉料理に欠かせないナツメグ、ほかはシナモンなどで有名な、カリブ海のベネズエラ沖の島国です。「香辛料の島」とも一部文献に書かれるほどです。国旗にも左にナツメグの実が描かれております。

3.1.17 ザクロの実と葉
3.1.17.1 スペイン
 国旗と国章は図35、図36です。

図35.スペインの国旗
図36.スペインの国章

 国章をじっくり見た人はあまりいらっしゃらないと存じます。スペインの国章は4つの古い王国、カスティーリャ、レオン、アラゴン、ナバラの紋章からできております。下の方にある唯一の植物、ザクロ(おそらく赤い部分は果肉か、実の本体なのではないかと思います)はグラナダ、左右の柱はジブラルタルとセウタを表しております。ところで、ザクロ、漢字で書けますでしょうか?漢字では「柘榴」もしくは「石榴」と書きます。なお、さきほど申し上げたジブラルタルには旗があります。これです。Seterraというジオゲッサー(高度な地理ゲーム)のサイトで知りました。

3.1.18 マホガニー
3.1.18.1 ベリーズ
 
国旗は図11(1)をご参照ください。
またもや抜けです。自鯖からコピペして参りましたのに、おかしいですね…盾から出ているように見える木がマホガニーです。

3.1.19 レバノン杉

3.1.19.1 レバノン
 国旗は図37です。

図37.レバノンの国旗

 中心に全体が緑色のレバノン杉が1本、描かれております。以前のバージョンでは幹に他色が用いられたこともありましたが、今は緑のみで構成されております。ちなみにレバノン杉は、マツの仲間です。検定で、レバノン杉を国旗で描いている国はどこか?という現実的にはありえないギャグみたいな問題が出たら、かえって他の問題の10倍は警戒します。問題文を目を皿にして読みます。勝手に冷や汗は流れ、手を震わせながら解答します。笑えません。私は冗談が通じない性格ですので。

番外編

3.1.20 ユリ
 国を列挙する前に、知っておいて頂きたいことを説明させて頂きます。このユリは、紋章です。これまでの植物は、まるで採取されてきたようなものから、人によって解釈も異なるでしょうが「図柄」としてご紹介してまいりました。この「ユリ」は少々違う気が致します。調べた限りでは2カ国のみです。

3.1.20.1 スペイン
 国章は図36です。
3.11.7でご説明する盾の中央部の、赤い縁取りの青地の縦長の楕円に黄色いユリの紋章が3つ描かれております。

3.1.20.2 セルビア
 国章は、図38です。正確には小紋章です。

図38.セルビアの小紋章

双頭の鷲の尾羽根の両側にあるのが、黄色いユリの紋章です。

 さて、3.1の植物を国旗や国章に使っている国の紹介が終わりました。どうでしょう?植物だけで(抜け、漏れ、数え間違いがなければ)、上記のユリを除けば19種類も使われているのです。

暗記の助け

 3.1という始めながらにして大量の情報があるジャングルを探検した方の中には、もっと効率的に暗記したいと言う方がいらっしゃってもおかしくないと存じます。正直、ディスコの自鯖の暗記用ページを少々変えたものですので、そこまで冒頭のリストは暗記に特化しておりません。このカテゴリーは左の植物がAで、右のそれがBというように左右で違うパターンが普通にあるので、リスト頼みですと少々時間がかかると思います。そこで私からの提案として、自鯖にあるものを3.1に限り貼付致します。「限り」と見ると少々高圧的に感じられる方がいらっしゃるかも知れませんが、そもそも3.1くらいしか現段階では暗記に特化させるまでの項目がありません。
 それはさておき、太字で記述しているところを、ディスコアカウントをお持ちの場合はスポイラーにして、普通の紙に手書きであれば赤ペンなど暗記用の道具でお書きください。ちなみに、エクアドルなどの頭文字があ行の場合は「あ」と書いてありますので、ご留意願います。それと、省スペース化して見やすくするために植物の名前は二重鉤括弧で強調してあります。
それでは、参ります。

『月桂樹』

エクアドルの国章の(ヤシ)
エルサルバドル

グアテマラ

サンマリノの国章の(樫(オーク))

ドミニカ共和国の国章の(ヤシ)

ベネズエラの国章の中のに半分隠れている
ペルーの国章の(ヤシ)
ボリビアの国章の(オリーブ)

メキシコの国章の(樫(オーク))
『ヤシ』

エクアドルの国章の(月桂樹)

コスタリカの盾の中のに半分隠れている

ドミニカ共和国の国章の(月桂樹)

ハイチ
パラグアイの国旗の(オリーブ)
フィジー、盾右上
ベネズエラの国章の(オリーブ)
ペルーの国章の(月桂樹)
『オリーブ』

エリトリア

キプロス

トルクメニスタン、刺繍最下部

パラグアイ、国旗の(ヤシ)
フィジー、盾左下鳩が咥えている
ベネズエラの国章の(ヤシ)
ボリビアの国章の(月桂樹)

モルドバの国章のワシ
『小麦』

アフガニスタン

ベネズエラの中
ボリビアの中
『バナナ』

フィジー、盾右下
『サトウキビ』

フィジー、盾左上
『カカオ』

フィジー、盾上部黄色いライオンが持っている
『菩提樹(葉)』

スリランカ、ライオンの4隅
『薔薇』

モルドバ
『ナメレ』

バヌアツ
『カエデ』

カナダ
『サボテン』

メキシコ
『樫(オーク)』

サンマリノの国章の(月桂樹)

ペルーの国章の上部

メキシコの国章の(月桂樹)
『キナノキ』

ペルー
『パンノキ』

ボリビア
『パンヤノキ』

赤道ギニア
『ナツメグの実』

グレナダ
『ザクロの実と葉』

スペイン
『マホガニー』

ベリーズ
『レバノン杉』

隠す必要性!

抜けや漏れがなければ、このような感じでしょうか。まとめ方は人によって変わると存じますので、あくまでも一例です。また例えば、ベリーズからマホガニーを思い出したい!と、リストの逆引きをしたいとおっしゃるのであればそれを作りましたので、下記の記事をどうぞ。

ともかく、このような整理方法で巨大な植物カテゴリーを仲間分け、及び暗記しております。暗記しきれるかどうかは不明ですが。次の3.2は、数が少ないので暗記がとても楽です。どうぞ。

3.2 国旗が枠で囲まれた国。

・グレナダ
・スリランカ
・モルディブ
・モンテネグロ
・追記事項
 
 さて、4ヶ国を順番に行きましょう。なお、個人的感覚でこの国の数だと「ご参照ください。」がとてもいいづらいので、再掲含め全部貼付させて頂きます。グレナダ、スリランカ、モルディブ、モンテネグロはそれぞれ図39、図40、図41、図42です。なお、当初は見たままなので解説はできない、と考えていましたが、再掲国以外の国自体のご紹介はさせて頂きます。それでは、たった4カ国と少ないのですが、私は国や国旗を人に紹介するのが好きで、枠だけにワクワクしているので、そのテンションについてきてください。なお、この項目は国旗の構造であって、要素ではないです。なぜ要素でもないのに列挙したか?この本の影響です(別に責めているつもりはありません。)。

3.2.1 グレナダ
 国旗は再掲で、図39です。

図39.グレナダの国旗(再掲)

枠付き+4分割旗でもあります。

3.2.2 スリランカ
 国旗は再掲で、図40です。

図40.スリランカの国旗(再掲)

インド南端の観光で有名な島です。コロナで大打撃を受けたと聞きました。よくよく見れば、枠付きの国旗の中でも、特に変わった構造をしております。枠がついている上、縦に2分割…?横に2分割なのは2023年12月現在も戦争をしていて、国旗が有名になったウクライナが分かりやすいと存じます。有名なのはさておき、世界でも縦横いずれかの2分割はあまりない部類に入ります。この国旗は、枠付き+縦2分割ということです。

3.2.3 モルディブ
 国旗は図41です。

図41.モルディブの国旗

観光業が有名な島国です。島国ということは、ビーチも綺麗ですが、イスラム教が国教のため、ビキニ水着はNGです。警察に逮捕されます。下記リンクはそれに関してのニュース記事です。

3.2.4 モンテネグロ
 国旗は図42です。

図42.モンテネグロの国旗

赤地が黄色(オレンジ)の枠で囲まれております。

3.2.5 追記事項
3.6の始めのネパールを書いていて、思いました。この国も立派な枠付きの国ではないかということに、です。図の番号変更で精神的苦痛を伴うので、ネパールの国旗および説明をご閲覧になりたい方は3.6.1をご参照ください。

 枠付き、たったの4ヶ国で終わってしまいました。暗記もとても簡単です。では、同じように数が少なくて暗記が簡単な次の3.3、比率に行きましょう。比率と言っても、縦横比ではありません。仮に検定で出たら、前述の通り、ほぼお手上げです。

3.3 国旗の縦3色の色の幅の比率が違う国。

・アンドラ
・カナダ
・セントビンセントおよびグレナディーン諸島

前項目と同じように、再掲含め全部貼付致します。
アンドラ、カナダ、セントビンセントおよびグレナディーン諸島はそれぞれ図43、図44、図45です。正確に言えばこれは図柄ではなく、3.2と同じく国旗自体の構成です。このテーマが出たら比率だけに、ひりつきます。3.2からのこのふざけっぷりに呆れている方がいらっしゃるかもしれませんが、3ヶ国、ご辛抱ください。それでは、参ります、と言いたいところですが、Wikipedia以外で比率を表しているサイトが見つかりましたので、貼付させて頂きます。なお3.2の枠付きの国旗と同じく、国旗の構造であって要素ではないです。それでは改めて、いってらっしゃいませ。

3.3.1 アンドラ

図43.アンドラの国旗

自分が本を読んで調査した中で、唯一比率が数字で文献に書かれております。左から32:36:32(8:9:8)とのことです。つまり、足してちょうど100なので、黄色が左右に2%、幅が広いということですね。

3.3.2 カナダ

図44.カナダの国旗(再掲)

完全にWikipedia頼みになりますが、まず、左端から右端までが1800ピクセルです。赤い部分がそれぞれ450ピクセルです。白地に赤いカエデが描かれているところは900ピクセルです。つまり赤:白:赤はちょうど450:900:450となり、割っていくと1:2:1となります。画素単位でのスクリーンショットは何度も行なっているので、上手くなりました💪

3.3.3 セントビンセントおよびグレナディーン諸島

図45.セントビンセントおよびグレナディーン諸島の国旗

 これも気合と根性で計測しました。低画質(と言っても、Wikipediaの画像だけのページのデフォルト)ですと、それぞれの色の間に中間色が入ってややこしくなりましたので、カナダの数倍は難度が高かったです。なんとか単色で画面に収まりきる倍率を探して、計測しました。その結果、緑が1417ピクセル、青も同様、そして黄色い部分は緑と青の合計ということが分かりました。つまり、カナダもセントビンセントおよびグレナディーン諸島も、1:2:1というわけですね!トラックパッドの絶妙な操作で計測した甲斐がありました。ところで、この国の国旗の下記リンクでは、比率が7:11とコンビニのようになっているのですが、慣れっこのスクリーンショットでの比率計算では2:3で、2冊の文献でも同じでした。セブンイレブンはどこからやってきたのでしょう?🤔勿論、7:11と表記してある文献もあります。

植物のカエデの葉が描かれている3.1.11(1).1のカナダの紹介欄で、「大きく」という表現をイメージできるようにしておいて、と申し上げたのですが、それができている方はどのくらいいらっしゃいますでしょうか…?とりあえず、自分が見て比率が違うというものを集めてみたのですが、どんなふうにして集めたのかが思い出せない上、この3.3における1番の問題は他にも比率が違う国旗が存在する可能性が十分にある、ということです。自分で1カ国ずつやっていく作業は、給料が出てもやらないかもしれません。これ違くね!?などというのがあればこのnoteの最初で申し上げていた時期もありましたが、なるべく早く教えてください。X(旧Twitter)でも、Discordでも、いつでも受け付けております。ただ、午前3時半とかにDiscordで直接電話で知らせるのは2重の意味で😴受け付けておりません(冗談です。)。自分で3.1.19.1のレバノンで冗談が通じないと言っておきながら冗談を飛ばしたところで、次の王冠の3.4に行きましょう。

3.4 国旗に王冠👑が描かれている国。複数ある場合は個数も記載。

・クロアチア(3つ)
・サンマリノ
・スペイン(全部で4つ、1つはライオンが着用)
・セルビア
・タジキスタン
・モンテネグロ
・リヒテンシュタイン
補足事項

これまでと同じく、1つ1つ見ていきましょう。

3.4.1 クロアチア
 国旗と国章は図46、図47です。

図46.クロアチアの国旗
図47.クロアチアの国章

 王冠を被るのは人間とは限りません。3.5.1.1でも触れますが、クロアチアはライオンが王冠をかぶっております。しかも3頭すべて。人間とは限りませんと申し上げたばかりですが、そもそも生身の人間が登場する国旗が2カ国しかありませんので、王冠を被った人間が登場することはありません。

3.4.2 サンマリノ
 国旗と国章は図6、図7をご参照ください。
王冠が飾られております。

3.4.3 スペイン
 国旗と国章は図35、図36をご参照ください。
国章を観察するレベルによって、見えてくる王冠があります。そう、ライオンが被っているので、合計4つですね。なお、ライオンが被っているものを除き、残り3つのそれぞれのデザインが微妙に異なっていることを発見したのですが、それを教えてくれる文献はありませんでした。

3.4.4 セルビア
 国旗は図48です。

図48.セルビアの国旗

立派な王冠ですね。セルビアの国章の後ろの色は、ちょうどロシアを逆さまにしたものとなっております。なぜか?それはちょっと長い歴史の話になりますが、ロシアのピョートル大帝がオランダからパクった(本当に、本に『パクった?』と書いてあります。)という話があります。なお、ここからの話は「国際知識検定 国旗(後編)」の23~25ページを参考にしております。ロシアのピョートル大帝が真似した色は、1917年のロシア革命まで続き、その後ソ連を構成していた15カ国はいずれもソ連時代のものとは全く違う国旗になりましたが、逆にソ連の大きな影響力を離れた東欧諸国の中には、同じスラヴ系民族(slav)であることから、ロシア国旗の3色をベースにした国旗が並ぶようになりました。この3.4の初めのクロアチア、ちょうど取り上げているセルビア、チェコ、スロバキア、スロベニア、ブルガリアが載っております。

3.4.5 タジキスタン
 国旗は図49です。

図49.タジキスタンの国旗

シンプルなデザインの王冠が中心に1つ。王冠と星がなければハンガリーになります。唯一、王冠と五芒星です(クロアチアは六芒星)。

3.4.6 モンテネグロ
 国旗は図42をご参照ください。
双頭のワシが被っております。ところで、6番目にもなって気になったのですが、王冠を被る、ということを熟語で何というでしょう?戴冠ですと王様限定、というより即位みたいな感じになってしまいます。コトバンクなどで類語を調べたのですが、即位しかなかったように存じました。

3.4.7 リヒテンシュタイン
 国旗は図50です。

図50.リヒテンシュタインの国旗

左上に、王冠です。王冠を取ってしまえば国章なしのハイチと見分けが全くつきません。比率も同じですので…と言いたかったのですが、白黒はっきりさせないと気がすまない性分な上、自分が情熱を注いでいる分野で究明しないなどありえないと感じたので、Wikipediaの高精細な画像で確かめました。結果、わずかながらハイチのほうが発色が良い(しかもより良さそうなのは青でした)、つまり明るい色ということが分かりました。2つの画像をそれぞれ縦に2分割して別の国同士でくっつけてわかりやすくしてから、ここに載せると言った画像加工技術は、以前は皆無でしたが、習得いたしましたので載せます。後付で、図50(1)と致します。

図51(1).左が国章なしのハイチ、右がリヒテンシュタインの色の比較画像

なお比率だけが違うと言われるインドネシアとモナコも、インドネシアのほうが赤がわずかに明るいです。比較画像は図51(2)と致します。

図51(2).左がインドネシア、右が比率を2:3にしたモナコ

補足事項

王冠ではありませんが、冠と名のつくものが付いた国旗を挙げておきます。
・アンドラ、司教冠。
・バチカン、教皇冠。
両者の国旗も挙げておきます。なお名前に馴染みがなさすぎると思われるので、両者ともスクリーンショット(それぞれ図51、図52)です。より高精細な画像、または説明をご閲覧になりたければ、それぞれの下記リンクをご参照ください。また、図51(1)は、持っている技術を駆使した司教杖無しの司教冠のみの画像で、図52(1)は、教皇冠だけのスクリーンショットです。

図51.スクリーンショットのアンドラの国章及び説明
図51(1).アンドラの司教冠単体
図52.スクリーンショットのバチカンの国旗及び説明
図52(1).バチカンの教皇冠

この画像から双方の鍵の一部を除いて教皇冠だけにするのは、少なくとも私の精神と持っている機材だけでは無理でしょう。どちらかが壊れます。

王冠は、以上です。ぜひとも検定で、王冠をかぶれるような立派な成績を残したいものですね。王冠と言えば次は百獣の王、ライオン🦁と、その他が出てくる動物の国旗をまとめたものになります。

3.5 国旗に動物🦅が描かれている国。複数いる場合は数も表記。

 括弧書きで双頭と書かれているのは、自鯖に書いた暗記用の名残ですのでお気になさらず。
ライオン
・クロアチア、3頭(テキストなどでは)
・スペイン
・スリランカ
・パラグアイ、国章の裏
・フィジー
・モンテネグロ、盾
ワシ(最多)
・アルバニア(双頭)、イヌワシは国鳥
・エジプト
・カザフスタン、ソウゲンワシ
・ザンビア、サンショクウミワシ、国鳥
・セルビア(双頭)
・メキシコ
・モルドバ
・モンテネグロ(双頭)
ビクーニャ、国獣
・ペルー
黒テン
・クロアチア
雄山羊
・クロアチア
ミカドボウシインコ、国鳥
・ドミニカ国
コンドル、双方国鳥
・エクアドル
・ボリビア
ケツァール、国鳥
・グアテマラ
ホオジロカンムリヅル、国鳥
・ウガンダ
グンカンドリ、国鳥
・キリバス

・フィジー
極楽鳥(赤飾風鳥、アカカザリフウチョウ)、国鳥
・パプアニューギニア
牛(レッドブル、イエローブル)
・アンドラ(2頭の雌牛)
・モルドバ

・メキシコ
白馬
・ベネズエラ
・マルタ
アルパカ
・ボリビア

・ブータン
ドラゴン
・マルタ
ジンバブエ鳥
・2度目の言わずもがな
 気づかれた方もいらっしゃるかもしれませんが、植物と少し違い、複数登場することはあっても、1つの国旗に複数種類が登場する国旗はクロアチア、メキシコ、モルドバ、モンテネグロと少なめです。それと、参考までに、国獣、国鳥のWikipediaのリンクを貼付致します。国獣と国鳥は検定には関係ありませんので、貼付するのはこのサイトのみとなります。サイト内容の間違いについては責任を負いかねます。

さて、これから1つずつ解説していきますが、動物園を見て回るように、ゆっくりご閲覧ください。

3.5.1 ライオン

3.5.1.1 クロアチア(テキストなどでは雹)
 国旗と国章は図46、図47をご参照ください。
描写が細かいので、拡大図を貼付致します。図53です。

図53.クロアチアの3頭のライオン

ネコ科のなにかの動物?くらいしか最初は分かりませんでした。ですが、言われてみれば確かにライオンですね。鬣(たてがみ)があります。まさにライオンキングです。と書かれているのは公式テキスト他、吹浦氏の著書です。図46、図47を貼付している箇所ですでにご紹介済みですが、3頭とも王冠をかぶっております。ダルマチアという地方を表しております。どこにあるか気になる方は、図52をご参照ください。濃い紫の部分がそれです。

図54.ダルマチア地方

3.5.1.2 スペイン
 図35、図36をご参照ください。
体表面は赤紫色(ピンク色にも見えます)、舌と爪が赤く、牙は白く、黒い眉と目と鼻のライオンが茶色に近い色の王冠をかぶっております。

3.5.1.3 スリランカ
 図29をご参照ください。
全身が金色のライオンが剣を持っております。剣に関しては3.10.9をご参照ください。

3.5.1.4 パラグアイの国章の裏
 図20をご参照ください。
スリランカより黄色いライオンが右を向いております。舌まで黄色いです。なお、2013年までこのライオンはデザインも今とは変わっておりましたが、向いている方向が左でした。

3.5.1.5 フィジー
 図21をご参照ください。
盾内部の上部に黄色いライオンがカカオを持っております。個人的感想を言わせていただけるとすれば、描くスペース、特に高さが足りないのでは?と申し上げたいです。持っているものに関しては3.1.8.1をご参照ください。

3.5.1.6 モンテネグロの盾
 図42をご参照ください。
双頭のワシ(これも腹側なのか、背中側なのか判別不能ですが、背中側と仮定します。)が背負っている盾の中に黄色いライオンがデザインされております。歩いているということを表現したいのか、右腕を上げております。パラグアイと同じく、舌まで黄色いです。ヴェネツィア時代の聖マルコのライオンです。ライオンは、これで終了です。さよなライオン(古)。

3.5.2 ワシ
3.5.2.1 アルバニア(双頭)
 国旗は図55です。

図55.アルバニアの国旗

赤い背景に双頭のワシが中心に大きく描かれております。これからも2羽出てきますが、双頭のワシというものはどれも正面を向いているのか、後ろを向いているのか判別不明です。なお、アルバニアの国鳥はイヌワシですが、これと完全に関係がある、とは現段階では言い切れません。双頭なうえ、品種が不明ですので。「世界一おもしろい国旗の本」48ページによれば、双頭のワシは東西ローマ時代に遡る古いシンボルとのことです。余談ですが、この国の国章にはヘルメットという、国章とは概念がかけ離れていそうなものが出てきます。気になる方のために図56でご紹介致します。

図56.アルバニアの国章

奥が深すぎるので単に私の調査不足かもしれませんが、Wikipediaにも文献にも、15世紀にオスマン帝国軍を破ったアルバニアの英雄、スカンデルベグのヤギの角をつけた戦闘用ヘルメットとあります。ヘルメットにも日本の工事現場でよく見られるような白い典型的なものからPUBG(ゲーム)等のヘルメット、あとここでご紹介したものまで、色々あるのですね。

3.5.2.2 エジプト
 国旗は図57です。

図57.エジプトの国旗

有名ですね。汎アラブ色(赤、黒、白そして場合により緑)を使い、中心にワシがおります。ワシをNISSANに置き換えたら看板にそっくりです。このワシは第3回十字軍(1189~1192)でサラセン帝国軍を率いた英雄、サラーフ=ディーン(サラディン、1137または1138~1193)のワシと呼ばれ、同人物のシンボルです。

3.5.2.3 カザフスタン、ソウゲンワシ
 国旗は図58です。

図58.カザフスタンの国旗

これは最初、ワシだと気づきませんでした。動物や鳥類とすら認識せず、何かの模様だとずっと思っていました。左にも忍冬文(にんとうもん)という模様があるので、カザフスタンも結構手で描くには無理があります。なお、カザフスタンの国鳥はオジロワシなので、国鳥表記はしておりません。

3.5.2.4 ザンビア、サンショクウミワシ、国鳥
 国旗は図59です。

図59.ザンビアの国旗

国旗として独特のデザインをしております。名前が似ておりますが、ガンビアとは全く違うアフリカの南方の国です。文献では、図柄をすべてフライに集めた珍しい国旗とあります。フライの上にサンショクウミワシがいて、向かって右を向いております。

3.5.2.5 セルビア(双頭)
 国旗は図48をご参照ください。
4章での立派な王冠の、真下に描かれてます。なお、これまで挙げたものでもこれから挙げるものでも、羽毛が純白なのはセルビアのみとなります。

3.5.2.6 メキシコ
 国旗は図14、国章は図15をご参照ください。
国旗が有名なのでイメージできる方も中にはいらっしゃると存じます。羽毛が茶系統のワシが、3.1.2.1でご紹介したサボテンに留まり、3.5.14.1でご紹介する蛇を咥えております。なお、ヘビクイワシとは似ても似つかないので、無関係だと存じます。比較用に、画像を挙げておきます。そもそも生息範囲が全く違います。

図60.ヘビクイワシ

ヘビクイワシを国旗に用いているのは1カ国もありません。ですが、国章ならスーダン南アフリカには登場します。

3.5.2.7 モルドバ
 国旗と国章は図27、図28をご参照ください。
羽毛が茶色のワシが、正面を向いているのか後ろを向いているのか分かりかねますが、国旗の中心におります。国旗と国章にいるワシはワラキアのワシで、ワラキアというのはルーマニア南部の地方名ですが、これと国鳥は関係ありません。モルドバの国鳥はクロハゲワシです。

3.5.2.8 モンテネグロ(双頭)
 国旗は図42を、国章は下記の図61をご参照ください。

図61.モンテネグロの国章

舌の中心以外全身黄色のワシが、赤い背景で黄色で縁取られた国旗の中心におります。

以上で、国旗に登場する回数が最多のワシは終わりです。

3.5.3 ビクーニャ、国獣
3.5.3.1 ペルー
 国旗と国章は図10、図11をご参照ください。
キナノキの左に、下顎と腹と四肢の一部が茶色いビクーニャがおります。ビクーニャはペルーの国獣で、毛皮がとても高価です。このリンクに詳しく書いてありますので、ご興味があればどうぞ。

3.5.4 雄山羊
3.5.4.1 クロアチア
 国旗と国章は図46、図47をご参照ください。
角と蹄が赤く、瞳が黒く、ほかは全部黄色の毛並みの雄山羊が右から2番目の盾に描かれております。イストリアという地方を表しております。どこにあるかは後付ですが、図61(1)をご参照ください。

図61(1).イストラ群(イストリア)

3.5.5 黒テン
  3.5.5.1 クロアチア
 雄山羊と同じく、国旗と国章は図46、図47をご参照ください。
この章の始めで、自鯖に載っていたものをコピペしたものと申し上げましたが、クロアチアは一纏めにしたほうが良いのではないかという自己の判断で、順番を入れ替えました。そして入れ替えるにあたって、番号の照合を5回はしました。疲れました...。
 国章の、チェック柄の盾はこれまで何度もお世話になっている本によると、シャホヴニツァと呼ばれる伝統的なクロアチアの市松模様が描かれています。詳しくは3.11.3で述べていますが、さらにその上部に5枚の歴史的な盾が乗っているとのことです。つまり、合計6枚もの盾があります。どれだけ防御力をアップさせたいんでしょうか(若干思考がRPG脳)。盾だけに、立て続けに描きすぎです…。ともかく、上部の1番右に腹だけ白い黒テンがおります。なお、上部の5枚の盾は、いずれもクロアチアそのものか、他の地方を表しているそうです(表しているというより、紋章です)。スペインと少し似ておりますね。黒テンはスラヴォニアという地方の紋章です。どこにあるか気になる方は図60の青い部分をご覧ください。この動物について少しWikipediaから引用すると、非常に古くから高級な毛皮をもつ動物として珍重されてきたそうです。なお毛皮動物としては、英名をそのまま読んだセーブルの名で呼ばれることが多いとのこと。 高級水彩用筆としても使われるそうです。この筆について少し調べた結果をスクリーンショットでご紹介します。

図62.スラヴォニア地方
図63.黒テンの筆
図64.その他の毛で作られた筆

ご覧の通り、馬、羊、豚に比べ値段が桁違いです。図64の左の馬毛の最高級品でも、1000円もしません。また、筆についてこのウェブサイトをもう少し詳しく調べたところ、高級ナイロンのタクロンという黒テン並みに高い筆も見つけたのですが、筆ではなく国旗についての記事なので、リンクのみで割愛させて頂きます。今更ですが、黒テンの漢字は黒貂です。貂という字は熊貂、クズリにも使われております。

3.5.6 ミカドボウシインコ、国鳥
3.5.6.1 ドミニカ国
 国旗は図65をご参照ください。

図65.ドミニカ国の国旗

中心にこの国の国鳥の、ミカドボウシインコが左を向いております。国旗では珍しく、紫色を採用しております。1978年~1988年の間、右を向いていたそうです。

3.5.7 コンドル、国鳥
3.5.7.1 エクアドル
 国章は図1をご参照ください。すでにご紹介致しておりますが、盾の上にコンドルが、左を向いております。

3.5.7.2 ボリビア
 国旗と国章は図12、図13をご参照ください。
上記と同じく、コンドルが盾の上で左を向いております。
 
3.5.8 ケツァール、国鳥
3.5.8.1 グアテマラ
 国章は図5です。
「LIBERTAD 15 DE SEPTIEMBRE DE 1821(1821/09/15は中央アメリカがスペインから独立した日である)」と書かれた紙の上に留まっております。それと、スペイン語の「SEPTIEMBRE」は1997年に「SETIENBRE」から変更されました。ケツァールの話に戻すと、尾羽根が長く延びております。捕まると死ぬということから、自由のシンボルとされております。ちなみに、ケツァールはこの国の通貨の単位です。記事を書いている時点(2023/12/15)では、1ケツァル≒18円となっております。余談ですが、1830年代にまだ中米が連邦共和国だった頃の国旗にもこの鳥はおります。Wikipediaの情報ですが、スペイン語で高地を意味するロスアルトスという州の旗(国旗となっておりますが、正確には州旗だと存じます)にこの鳥がおります。下記に図66の州旗と、Wikipediaのリンクを貼付致します。

図66.ロス・アルトスの州旗

ロスアルトスの州都はケツァルテナンゴですが、今でもグアテマラ第2位の人口18万人の都市として名が残っております。ご興味のある方は、下記リンクをご参照ください。

また、ケツァールはアステカ神話のケツァルコアトルおよび、翼竜のケツァルコアトルスの名前にも使われております。

3.5.9 ホオジロカンムリヅル
、国鳥
3.5.9.1 ウガンダ
 国旗は図67です。

図67.ウガンダの国旗

ドイツやベルギーの国旗のような配色の背景の、中心におります。灰色の定義によると存じますが、ウガンダは動物で灰色を使っている珍しい国です。灰色の話で、定義の話になるとは、まさにグレーゾーンですね😁

3.5.10 グンカンドリ、国鳥
3.5.10.1 キリバス
 国旗は図68です。

図68.キリバスの国旗

Wikipediaにはコグンカンドリ、一部の文献ではオオグンカンドリと記載してあるのですが、複数文献でグンカンドリなので、このように表記させて頂きます。左に飛んでおり、キリバス語で「イワ」と言うようです。この太陽(太陽の光線を含まず)を円形とすれば、これが海上に出ている面積は、海面が波打っておりますので今の私の技術(2024年1月時点)では完全に手が届かないのですが、太陽の円本体と海面が沈み込んでいる面積などを目視で確認した限りでは、おそらく半分以上が出ております。参考画像は後付なので、図68(1)です。こう、執筆した数時間後、手が届きました。いずれも近似値ですが、図68(2)、図68(3)となります。GIMP2をインストールし、ピクセル数を求めました。

図68(1).キリバスの太陽が海上に出ている面積を求める際の参考画像
図68(2).キリバスの太陽が海上に出ている面積を求める画像
図68(3).キリバスの太陽の海上に出ていない面積を求める画像

前述の通り、持てうる技術を最大に発揮しての近似値ですが、太陽の光線の縁を無視した太陽自体の面積(総ピクセル数)はおよそ57793+53946=111739となり、そこから割合を求めると57793/111739≒0.5172、53946/111739≒0.4827と、パーセンテージの差にして51.72%‐48.27%=約3.45%、海上に出ている面積のほうがこの数値分だけ広いと分かりました。
 そして後に、技術を向上し、少々色を変えてみました。図68(4)です。さらに、再測定してみました。結果は図68(5)、図68(6)です。

図68(4).キリバスの太陽の可視部分の面積を求めるのに最適化された画像

たまたま、マカロンのような配色になりましたが、GIMP2で測定しました。

図68(5).キリバスの太陽の可視部分の面積を求める画像
図68(6).キリバスの太陽の不可視部分の面積を求める画像

数値としての結果は、203988/203988+188817≒51.93%が海上に出ている計算となり、海上に出ていない部分は引き算した残りの48.07%と、差は3.86%となりました。計算が間違っていなければ、ですが。図68(4)は図68(3)に比べ、黄色い縁取りが色を変えたことにより一切色の変更をしなくても良くなりました。頑張れば誤差をもっと小さくできると思いますが、私は本職の絵描きではありませんし、そもそもSVGからスクリーンショットでPNGに変換している時点で誤差があります。なんとも言えません。それに、手持ちのツールではSVGを直接いじれません。
まとめとしては、過去問の国旗3級の問5で問われた、太陽が半分だけ出ている国旗は理論上は3.6.2.1のアンティグア・バーブーダだけになります。マラウイは3.6.2.11で述べているのですが、3割未満でした(これも3割ギリギリなので、測定方法によっては超えることも十分に考えられます。)。3.17のまとめで、太陽が出ている面積(太陽光を含まず)をランキングにしております。

3.5.11 鳩
3.5.11.1 フィジー
 国旗は図21をご参照ください。
盾左下で、3.1.3.4で触れたオリーブを咥えております。

3.5.12 極楽鳥(赤飾風鳥、アカカザリフウチョウ)、国鳥
3.5.12.1 パプアニューギニア
 国旗は図69です。

図69.パプアニューギニアの国旗

赤地に黄色い極楽鳥が舞っているように見えます。「世界一おもしろい国旗の本」49ページによれば、クムルという別名もあるようですが、「パプアニューギニア クムル」等で検索するとコーヒー豆ばかり出てきます☕クムルを極楽鳥として扱っているページがありましたので、ご興味があれば下記からどうぞ。なお、「アカカザリフウチョウ クムル」で検索したら112件しかヒットしませんでした😅
https://ja.wiki5.ru/wiki/Raggiana_bird-of-paradise

3.5.13 牛(レッドブル、イエローブル)
3.5.13.1 アンドラ(2頭の雌牛)
 国旗は図43をご参照ください。国章は図70です。

図70.アンドラの国章

レッドブルと言っても、Twitchという生配信サイト兼動画配信サイトでのRTA in Japanでスタンプにもなっている、独特の描写のCMを流していて翼を授けるエナジードリンクではありません。なお、十字で区切られてはおりますが、Wikipedia含め所有していたり、借りたりしている文献で十字架と書かれているものは1つもなかったので(左上からZを描くように第1クォーター、第2…という表記はありました)、右下という表記にさせて頂きます。
 本題のレッドブルですが、乳房があるので雌牛で、背景が黄色でそれに伴って目と鼻も黄色で、角、首輪、カウベル、蹄は青色となっております。

3.5.13.2 モルドバ
 国旗と国章は図27、図28をご参照ください。
両耳と頬と目が分けて描かれてはおりますが、全部黄色です。モルドバは国旗も国章も(盾に限ります)、青、黄、赤以外使用しておりません。

3.5.14 蛇
3.5.14.1 メキシコ
 国旗と国章は図14、図15をご参照ください。
3.1.2.1でご紹介したサボテンに留まっているワシにこれからおそらく捕食されるでしょう。蛇の種類は存じ上げませんが、尾の先端に発声器官があるのでガラガラヘビです。発声器官の名前は少し調べたくらいでは分かりませんでした。

3.5.14.2 エクアドル
国章は図1でも良いのですが、より鮮明に描写されている別の国章を図70(1)として貼付致します。後付です。

図70(1).エクアドルの別の描写の国章

さらに、限界までアップしたものを図70(2)として貼付致します。

図70(2).船のマスト

経済と貿易の象徴だそうです。これに言及しているのは現段階ではWikipediaとこのサイトくらいしか存じません。ちなみに、これに関心を持って執筆を一応終わらせた形としたのが、下記の子記事です。

問題はこれを蛇とカウントするかどうか、ということです。国際知識検定の公式テキスト・前編の著者、吹浦忠正氏は公式テキストのp27、Q19で図14のメキシコの国旗を「ヘビが国旗に出てくる世界で1つだけの国旗です。」と、しております。果たして…?

3.5.15 白馬

3.5.15.1 ベネズエラ
 国旗と国章は図22、図23をご参照ください。
国章の盾の青地に白馬が描かれております。左向きですが、過去には右向きでした。Wikipediaの分かりやすいスクリーンショットと、リンクも貼付致します。

図71.ベネズエラの国章の白馬の年代によっての向きの比較

3.5.15.2 マルタ
 国旗は図71(1)です。

図71(1).マルタの国旗

見落としがありました。白黒なので色は分かりかねますが、見た限り白馬が十字(ジョージ・クロス)の部分に描かれております。小さくて見づらいと存じますので縮小はしておりません。

3.5.16 アルパカ、国獣
3.5.16.1 ボリビア
 国旗と国章は図12、図13をご参照ください。
盾内部の、3.1.5でご紹介した小麦の左に、右を向いて立っております。

3.5.17 龍
3.5.17.1 ブータン
 国旗は図71です。

図71.ブータンの国旗

名前が、多くの文献、Wikipediaではドゥク(チベット語:འབྲུག་, 'brug)表記か、単に龍か雷龍なのですが、「世界一おもしろい国旗の本」では「ドゥルック」となっており、個人的にも語感が気に入っているためこれとさせて頂きます。
少なくとも国旗では、世界で唯一の龍です。爪で富や繁栄の象徴の4つの宝玉を掴んでおります。まさに龍ですがドラゴンボールです。国章にも同じドゥルックが2匹、描かれております。検定には出てきませんが、興味のある方のために貼付しておきます。図72です。

図72.ブータンの国章

3.5.18 ドラゴン
3.5.18.1 マルタ
 国旗は図71(1)をご参照ください。
マルタの人間だけに着目して、他の要素を見落としておりました。十字架の中で、騎士が倒しております。翼が生えているので、正確にはドラゴンです。

3.5.19 ジンバブエ鳥
3.5.19.1 言わずもがな、2度目
 国旗は図73です。

図73.ジンバブエの国旗

3.1.19のレバノン杉のようなことになってしまいました…吹浦忠正氏にメールを1回だけ(本当は現在もたくさん質問したいのですが、多忙のためあちらから質問を締め切られました)して、名前がはっきりしていないこの鳥は?と質問したところ、大ジンバブエ鳥でも、ジンバブエ鳥でも。というご返答をいただきました。勘違いしていただきたくないのは、ただ単に名前を知りたかっただけです。愚問ではありません。そして、最近知ったのですが、ジンバブエの国章には、世界でいちばん有名な銃と言っても過言ではない、歴史に残る名銃、AK-47が描かれております!図72です。なお検定の範囲外ですので、興味のない方は読み飛ばしてください。

図74.ジンバブエの国章

ジンバブエ鳥が崇められるように最上部に鎮座しているこの国章、背後にAK-47ライフルがあるのがお見えになると存じます。3.8で触れると存じますが、国章とはいえモザンビーク以外でAKライフルを見るとは…といった感じで、感動しております。ちなみに反対側は鍬、左右の動物はクーズーです。聞き慣れない動物と存じますので、Wikipediaの記事を貼付致します。

3.5.21 ニワトリ(番外編)
 国旗は図75ですが、上記同様興味のない方は飛ばしてください。

図.75 1973~79年までの赤道ギニアの国旗

興味のない方は飛ばしてください(大事なことなので、合計3回申し上げました)。図のタイトルをご覧になるとわかると存じますが、「現在」、ニワトリを「国旗」に採用している国は1つもありません。これは赤道ギニアの古い旗です。現在は3.1.15で触れた通り、パンヤノキー!🥰が描かれております。ここまで国旗に出てくる鳥類をまとめて思ったのですが、日常生活(少なくとも、日本の)で出てくる身近な鳥(カラスは縁起という面で諸説ありますが)が3.5.11で触れた鳩くらいしかいないのはなぜでしょうか?海外の身近な鳥事情はあまり詳しくありませんが、渡り鳥くらいは知られているのではないでしょうか?ここでいきなりスウェーデンのセルマ・ラーゲルレーヴ作の「ニルスのふしぎな旅」の話になりますが、あれだけ有名でアニメ化もされた作品に出てくる雁たち、ガチョウのモルテン、その他鳥類だけでなく原作には蛇やクマ、昆虫まであらゆるスウェーデンの動物が登場します。それなのに、青地に黄色の十字架のみ!別にスウェーデンの国旗デザインを否定しているつもりはありませんが、白い鳩くらいは平和の象徴なのでもっと他国に取り入れても良かったのではないかと存じます。3.5の終盤に、リンクを貼付します。ご興味があればどうぞ。

話を戻すと、前述の通り昔の赤道ギニアの国旗にはニワトリが描かれていました。Wikipediaによれば、雄鶏はポルトガルの国鳥であり、法的には認められていないものの、フランスの国鳥でもあるらしいです。最近Seterra(下記)

で知ったのですが、ベルギーのワロン地域の旗は黄色い地に赤い、どう見てもニワトリが描かれております。後付で、図75(1)です。
これに加え見つけてきたものは、ワロン地域の中のブラバン・ワロン州の旗紋章と、ケニアの国章です。

図75(1).ベルギーのワロン地域の旗

この旗に説明はありませんが、ニワトリと判断して十分すぎるくらいの要素が整っております。Seterraの270+のゲームがいつからできていたかは分かりかねますが、ニワトリといえば一番鶏という言葉があるくらい、朝日とともにコケコッコーと鳴くのを連想します。実際には朝日が出てくる随分前から鳴くという事ですが、イメージ的には朝日とともに鳴く感じです。それでは、そのニワトリ関連の朝日、つまり太陽が出てくる国旗をまとめた3.6に行きましょう!

3.6 国旗に太陽🌞と月🌛だけが描かれている国と、どちらかが描かれている国。

国旗に太陽と月だけが描かれている国。
・ネパール
・モンゴル(かなり、黒寄りのグレーゾーンです。理由は後述。)
キルギスを加えようとしましたが、太陽の中心に模様があるため取りやめました。
国旗に太陽だけが描かれている国。顔がついているものは😀を付与。
・アンティグア・バーブーダ(太陽だけと書くと、結構迷っています。)
・アルゼンチン😀
・ウルグアイ😀
・北マケドニア
・台湾
・バングラデシュ
・ナミビア
・ニジェール
・日本
・マーシャル諸島
・マラウイ
・ルワンダ
国旗に月だけが描かれている国。
・パラオ
・モルディブ
・ラオス
注釈:イランを月だけが描かれている国旗に加えたこともありましたが、文字入りで、国章自体も月が4つも入っているものの、中心にサーベルとタシュディード(文字)が含まれているので削除しました。
1つずつ解説していきます。

3.6.1 国旗に太陽と月だけが描かれている国。
3.6.1.1 ネパール
 国旗は図76です。

図76.ネパールの国旗

3.2の枠付きの国旗での追記事項から来られた皆様、いらっしゃいませ。
やっと、出てきましたね!ネパールの国旗!一度見たら忘れようと思っても忘れられないこのフォルム!198カ国中唯一四角でない国旗です。ちなみに、他に四角形でない旗はアメリカのオハイオ州くらいしか存じません。ネパール国旗に関しては、カレー屋さんで大きいものを見たことがある人もいらっしゃるのでは?ネパールと言えば知らない人を探す方が難しいほど有名な山と山脈、エベレストとヒマラヤ山脈!勿論、ヒマラヤ山脈は複数の国にかかる超有名な山脈ですが、これでイメージする国がネパール、という人が非常に多いと存じます。なお、標高トップ10の山がある国のうち、8つにネパールの名前があります。15位になって初めて、ようやく標高7000メートル級が出てきます。さて、大幅に山と山脈の話になって脱線してしまいましたが、話を戻すと、太陽と月が明確に出てくる唯一の国旗となります。唯一の要素はもう1つあります。比率です。縦が横より長いたった1つの国旗となります。国旗の形が独特なので、国旗の形も要素と言われれば1割ほど言い返せない気もしますが、あくまでも私は「図柄」で区分致しましたので、何卒ご理解をよろしくお願い致します。ちなみに、3.6.3.2の図88(1)のように角度を計測すると、小数点以下切り捨てで約180°となります。測定結果は図76(1)です。月の中央に大きく盛り上がっているギザギザの物体は、そのまま角を描くと円になります。証拠の画像は、図76(2)、図76(3)です。

図76(1).ネパールの三日月の開いている角度の測定結果
図76(2).ギザギザが円ということの証明
図76(3).図76(2)を元にした、円ということの証明

角の左からの角度は、およそ12°、34°、56°、79°、101°、124°、146°、168°となり、3.17.3でのボリビアの十二芒星の角度の比の計算をするように、端同士を足していくと180°となります。

3.6.1.2 モンゴル(かなり、黒寄りのグレーゾーン)
 国旗は図77です。

図77.モンゴルの国旗

これのどこに太陽と月が?と思われるかもしれませんが、左の紋章を上から詳しく見ていくと分かります。左の紋章は全部合わせて、「ソヨンボ(文字)」と言い、モンゴルのシンボルです。「世界一おもしろい国旗の本」でもソヨンボと出てきますので、信頼性はご安心ください。なお、Wikipediaの記事も貼付させて頂きます。

プレビューでも白黒なだけで、全く同じものが見てお分かりになられると存じます。さて、本題の太陽と月ですが、これを前述の通り上から見ていきます。まずは、一番上の火🔥のような模様ですが、復活、成長、家の炉端を表し、真下の丸いものと三日月☽はそのまま、太陽と月ですが、自然を大切にするモンゴルの文化を表してもおります。🔥だけでも結構「太陽と月のみ」カテゴリーに入れるにはグレーゾーンどころか全くのカテゴリー違いにもこれを書いていて自身で思ったのですが、その下はさらに様々なものがあります。表しているものを分かりやすいように、箇条書きでまとめさせて頂きます。
・下を向いた合計2個の三角形が表しているのは矢じりと敵の死のこと。
・同じく合計2つの横に長い長方形が表しているのは国を治める人と国民がお互いを信じて、正義が守られていること。
・陰と陽のシンボルが表しているのは男女が仲良く暮らしていること。
・合計2つの縦に長い四角形が表しているのは絆と強さのシンボルで、「2人の人間の友情は石の壁より堅い」というモンゴルのことわざのこと。
ソヨンボの要素を書いていくごとに、ますますグレーゾーンから、より「太陽と月だけ」カテゴリーから離れて行っているように感じました。自分なりの結論があるとすれば、この国旗は85%「太陽と月だけ」ではありません。

3.6.2 国旗に太陽だけが描かれている国。顔がついているものは😀を付与。
3.6.2.1 アンティグア・バーブーダ(太陽だけと書くと、迷っています。以下ATG)
 国旗は図78です。

図78.ATGの国旗

わかりやすく半分出ているのが太陽です。国旗検定の過去問にも名前が出てきました。ただ、白いものは誰がどう見ても美しい砂浜ですし、青に至ってはむしろ太陽はどこから出ている?と聞かれてしまうほどの、海です。表現しているとはいえ、明確なイラストではないですし、うーん…🤔といったところです。でも、公式が角のついた黄色いものを太陽と言っているので、むしろ海や砂浜と認めないほうが、不自然でしょう。結論:海と砂浜です。ですが、太陽だけと書くと、先程の結論が裏目に出てしまいますし、自分で区分したとは言え、太陽だけというのは無理があるような、ないような…🤔
なお、3.15で星の角の角度や三日月の開いている角度を測定しているので、これも測ってみました。

図78(1).ATGの太陽が円という証明および光線の角度

仮にこの旗の太陽が全貌を現し、きれいな十六芒星が出てくるとなれば、360/16=22.5°となるので、表示されている角度には22°~23°とばらつきがあります。337°は360°から引いて23°です。
円という証明はほぼできましたが、3.6.2.1でのキリバスで↓

まとめとしては、過去問の国旗3級の問5で問われた、太陽が半分だけ出ている国旗は正確に言えば3.6.2.1のアンティグア・バーブーダだけになります。

この記事

と、申し上げているのですが、3.17の最後で太陽が出ている面積をランキングにしており、ATGは理論上50.00%としました。ですが、なにか自分の中で納得がいかず、結局は3.6.2.1のキリバス、3.17のコスタリカ、ボリビアのように正確な円を描き、色分けし、GIMP2で面積を求めました。以下は面積を求めるまでの道のりの画像と説明です。まず、正確な円を黒い角に触れるようにした出来得る限りの正確なものを貼付致します。図78(2)です。

図78(2).ATGの太陽が円という別方面での証明

最初にWikipediaのSVGから切り抜き、PNGで円ということを証明しました。ペイント3Dで作業をしましたが、円を回転させるボタンを10回以上捻りましたが、微かなピクセルの移動以外にはどこが変化しているのか分からないくらいには正確な円でした。次に、周りを紫で殆ど塗りつぶし、残っているのが紫の背景にウクライナの国旗を逆にしたような円だけにした作業風景の、GIF動画を作りました。GIF動画1です。本当はGIFにしたくなかったのですが、noteに貼付できなかったので、GIFにしました。

GIF動画1.ペイント3Dでの許容値1%の紫への塗替えの作業風景

「ペイント」の方でも同じ操作を行いましたが、縁が残るので綺麗に消しました。ペイントとペイント3Dの画像をそれぞれ貼付致します。ペイントは図78(3)、ペイント3Dは図78(4)です。これらは、そこそこ時間をかけたので縮小しませんでした。ちなみに、太陽と海の間には1ピクセルの中間色があるのですが、中間色、つまり間の色ということで黄色に塗りました。

図78(3).ATGの太陽本体以外を紫で塗った円
図78(4).ATGの太陽本体以外を紫で塗った円

混ぜられたら、私でもすぐには分かりません。ペイントとペイント3Dのデフォルトで用意されている紫色が若干違うので、見分けるポイントはそこくらいでしょうか。それはさておき、これらを図68(2)、図68(3)及び図68(5)、図68(6)のキリバス同様、GIMP2にそれぞれかけた結果は図78(5)、図78(6)、図78(7)、図78(8)です。まずはペイントです。

図78(5).ATGの太陽の可視部分を求める画像
図78(6).ATGの太陽の不可視部分の面積を求める画像

日出面積は、268364/(268364+270928)≒49.76%です。続いて、ペイント3Dで始めに許容値1%で塗り、その後調整した画像を貼付致します。

図78(7).ATGの太陽の可視部分の面積を求める画像
図78(8).ATGの太陽の不可視部分の面積を求める画像

 日出面積は、268366/(268366+270928)≒49.76%です。黄色が2ピクセル、ペイントより増えた他は同じです。私は有効数字4桁でまとめているのですが、計算の数値を丸めた結果は全く同じですので、Googleの電卓で計算した結果を図78(9)、図78(10)として貼付致します。

図78(9).図78(5)、図78(6)の日出面積
図78(10).図78(7)、図78(8)の日出面積

 引き算すれば2ピクセル分、およそ0.000186309%違うということが分かります。この引き算の桁数はあまり意味がないです。まとめとしては、50.00%という数字は理論値で、実際にはパソコンの画面、つまりピクセルで、しかも円のフチ有りのPNGで処理している以上は誤差があるということですね。
ちなみに、少々興味があったので、ATGの国章の太陽の日出面積も調べてみました。出題範囲ではありませんが、国章は図78(11)、角度および円という証明は図78(12)、色を2色のみにした画像は図78(13)、GIMP2での測定結果は図78(14)、図78(15)と致します。

図78(11).ATGの国章
図78(12).ATGの国章の日出の角度及び円という証明
図78(13).ATGの国章の太陽を2色のみにした画像

続いてこれを、いつも通りGIMP2にかけて、測定しました。

図78(14).ATGの国章の太陽の可視部分の面積の測定結果
図78(14).ATGの国章の太陽の不可視部分の面積の測定結果

日出面積は、162833/(162833+336176)≒32.63%でした。

3.6.2.2 アルゼンチン😀
 国旗は図79です。

図79.アルゼンチンの国旗

顔がついていて、中米諸国と同じく、青、白、青ですね。

3.6.2.3 ウルグアイ😀
 国旗は図80です。

図80.ウルグアイの国旗

アルゼンチンに比べ若干笑顔に見えなくもない太陽が、カントン(部位別の名称は3.5.2.4か、「国名、国旗、首都、述べなかったことのまとめ」をご参照ください。)に描かれております。

3.6.2.4 北マケドニア
 国旗は図81です。

図81.北マケドニアの国旗

旭日旗のようにも見えますが、これ以上の描写はないほどの太陽です。

3.6.2.5 台湾
 国旗は図82です。

図82.台湾の国旗

立派に試験範囲なので載せておきます。白い太陽です。

3.6.2.6 バングラデシュ
 国旗は図83です。

図83.バングラデシュの国旗

若干左寄りの太陽が緑の地に描かれております。Wikipediaからの抜粋になりますが、この旗がはためくことにより、やや左に寄せることで中心に見えるように、という配慮である、ということです。描き方、構成も載っていましたので、バングラデシュのページのリンクとともに貼付させて頂きます。構成は、図84です。

図84.バングラデシュの国旗の構成

3.6.2.7 ナミビア
 国旗は図85です。

図85.ナミビアの国旗

左上に分かりやすく、黄色の太陽が描かれております。

3.6.2.9 ニジェール
 国旗は図85(1)です。

図85(1).ニジェールの国旗

見落としがありました。中心のオレンジの円が太陽です。当初はグレーゾーンに入れることも考えていましたが、某文献に太陽とはっきり書かれておりますので取り消しました。

3.6.2.9 日本
 国旗は図86です。

図86.日本の国旗

やっと、ご登場です。我が国、日本の日の丸です。日章旗とも呼ばれます。デフォルトのnoteの背景が白いので、前述のダークテーマにする拡張機能を逆に使わないとほぼ赤い円が浮かんでいるように見えてしまいます😅バングラデシュと違い、日の丸は中心に大きく描かれております。我が国なので、これまでは触れていない比率等をここで述べます。比率は2:3で、日の丸は縦の3/5の大きさと決まっております。白は純粋さや正直さ、赤(紅)は情熱や忠誠心の意味を持っております。1998年の長野の冬季オリンピックに限り、円の直径は縦の2/3でした。
なお、法制上、日本に国章は存在しません。国章を持たない国は他にフランス、トルコがあります。日本の国旗についてもっと知りたい方はWikipediaをどうぞ。さらに、許可をいただきましたダークテーマのnoteの記事も貼付させて頂きます。

3.6.2.10 マーシャル諸島
 国旗は図86(1)です。

図86(1).マーシャル諸島の国旗

私は、疲弊しております。答えをある大家の先生に頂いたのに、それを忘れるとは。マーシャル諸島は左上に白い太陽です。

3.6.2.11 マラウイ
 国旗は図86(2)です。

図86(2).マラウイの国旗

私は、完全に疲れております。なんということでしょう。なぜ、過去問の国旗3級の問5にもしっかり出題されたのに、見逃した...?疑問は膨れ上がるばかりですが、半分でもしっかり太陽です。太陽全体が完全に円形としたら、正確には4割も出ておりません。下記画像のように、計算すると約39.17%に留まります。途中式は、360°‐141°=219°→219/360≒0.6083→100-60.83=約39.17%、となります。太陽の光線は約5°ずつズレております。

図86(3).マラウイの太陽の出ている面積の測定結果を出すにあたっての要素の1つ

自分の中で何かを忘れていて、マラウイもキリバスの図68(4)のように日出面積を求めるのに最適な画像を作ってはいたのですが(実際には最適化一歩手前)、随分あとになって思い出し、GIMP2にかけました。もう、赤色を見るのはこりごり、というほど中間色に悩まされましたが、限界まで赤と緑にきっちり分けました。
ちなみにこの国旗は、太陽と独立闘争の犠牲者の血を表す赤との間にアフリカ人を表す黒が入っているのですが、便宜上、中間色で埋めました。これから作業手順を1枚ずつ貼付して説明してまいります。まずは、円を描くところからです。3.6.2.1のATGのように何回円を回転させるボタンをひねってもピクセルの移動が少し行われるだけのものを微調整して探しました。図86(4)です。

図86(4).マラウイの太陽の日出面積を求めるための極限まで正確な円

次に、SVGでは存在しないですがPNGでは太陽の下に1ピクセルの中間色(#50070f)があるので、まずはこれをスポイトで吸い取り、色の欄に登録し、太陽の下の1ピクセルはペイントの直線を利用して一気に太陽の色にして、私は外側と2つの赤色の間を全て中間色で一旦埋めました。図86(4)だと太陽の光線の右端が塗りつぶされておりますが、ここで人力による塗りつぶしは行わないほうが良いです。機械的に塗りつぶすときにちょっとした線が残り、見栄えが悪くなります。全て塗りつぶし、のちにさらに別の色でペイント3Dで塗ることになる画像は図86(5)です。

図86(5).2つの赤に挟まれた間と外側を中間色で塗った画像

そして、外側は水色、間と下部は黄色で、ペイント3Dを利用して塗りました。図86(7)です。

図86(6).外側は水色、間と下部は黄色で塗った画像

ここまでは良いのですが、ここから素直に日出面積を求めると計算結果がおかしいことになります。というより、ここまでの流れだとおかしいことになったままマラウイの日出面積は算出されます。論文を執筆したことのある友人に分析を依頼したのですが、むしろ角度から算出した日出面積は根拠に乏しいとのことでした。ですので、図86(4)を元に加工した画像、図86(5)をさらに加工した最終的な答えである図86(6)をGIMP2にかけた結果を図86(7)、図86(8)として貼付致します。

図86(7).マラウイの太陽の可視部分の面積
図86(8).マラウイの太陽の不可視部分の面積

私は色彩に詳しいわけでも、イラストレーターでも、絵師でも、それに関する仕事の従事者でもありません。詳しくなろうとはしていますが。とりあえず、日出のピクセル数は求められました。153141/(153141+370052)≒29.27%でした。

3.6.2.12 ルワンダ
 国旗は図86(2)です。

図86(3).ルワンダの国旗

私は、どうかしているのでしょうか?こんな分かりやすい国旗を見落とすとは…右上に、分かりやすい黄色い太陽が描かれております。

3.6.3 国旗に月だけが描かれている国。
3.6.3.1 パラオ
 国旗は図87です。

図87.パラオの国旗

私は長いこと、太陽だと思っていました。割と最近、満月だと知りました。作者はジョン・ブラウ・スキーボング氏です。Wikipediaの抜粋になりますが、日本の記章学者、吹浦忠正氏が「パラオの国旗は日の丸の模倣ではないか」、「日の丸の太陽に遠慮して月にしたのではないか」、「日の丸に遠慮して月を中心よりずらしたのではないか」との3点について質問したところ、スキーボングは「全部違うね。私はもちろん日の丸を知っているが、特別にそれを意識してデザインしたわけではない。日本は日本、パラオはパラオだ。」とし、さらに「パラオの美しい月を表現したもの」と回答したとのことです。ちなみに、バングラデシュと同じく描き方が載っております。図88です。2回ほど名前を出しているダークテーマをご使用の場合ですと、国旗外の数字が出ない可能性があります。ですので、切り取ったスクリーンショットをご覧ください。

図88.パラオの国旗の構成

簡単な計算をしたところ、3.6.2.9の日本は直径が20/3=6.666…なので、パラオより半径が約0.33長いです。国旗に占める割合はパラオが約17.66%で、日本は約23.25%です(円周率=3.14として計算)。

3.6.3.2 モルディブ
 国旗は図41をご参照ください。
当初、枠付きなので加えていませんでしたが、枠は国旗の構造であって要素ではないので、付け足しました。赤い枠で囲まれた緑の地に白い右向きの三日月があります。ちなみに、3.15で三日月の開いている角度を計測しておりますが、これも測りましたところ、約159°でした。測定結果は図88(1)です。

図88(1).モルディブの三日月の開いている角度の測定結果

3.6.3.3 ラオス
 国旗は図89です。

図89.ラオスの国旗

東南アジアの内陸国です。白い円がメコン川の上に出る満月を表現しております。余談ですが、国章には歯車が描かれております。過去問を見た以上、検定に出てこない種類の国章でも歯車というワードに、敏感になってしまいました😅同じく敏感になった人が万一いらっしゃった場合のために、国章を貼付させて頂きます。図90です。いつの日か、国章まで全部覚える日が来るのでしょうか….。

図90.ラオスの国章

ここで少し、ウェブサイトをご紹介させて頂きます。

世界の国旗を丁寧にまとめあげてくださっているサイトなのですが、3.6.3.1でのパラオは残念ながら太陽に分類されてしまっております。なんとかして教えて差し上げたくて、このサイトを舐めるように閲覧して、SNS等のリンクがないか、もしくは大元のウェブサイトでなにかアカウントでも作ればコンタクトを取れるのではないかと思ったのですが、残念ながら無理でした。
これからのご説明でも世界データさんの名前はリンク付きで出て参りますのでよろしくお願いいたします。
 さて、少々定義が割と始めから曖昧になった3.6という項目でしたが、いかがだったでしょうか?太陽だけが出てくる国は7つあるのに、月となると2つしかないのが個人的に不思議ではあります。もちろん月と太陽、またはいずれかが描かれている国(他の図柄は一切なし)をまとめた自分の区分方法が原因なのですが、それでも不思議と感じるのは変わりません。区分無しで見れば、世界には月または太陽が出てくる国はイスラム圏などを中心に大量にあります。月も太陽も言うまでもなく天体です。月には衛「星」、太陽には恒「星」と名が付き、ちゃんと星という区分です。星は、夜が天気の良い日に空を見上げれば、星座に詳しくない方でもオリオン座はご存知なのではないでしょうか?有名な星座で、形が特徴的で、何より目立つので認識しやすい星座と存じます。次の3.7は、そんな星座の1つの、南十字星(みなみじゅうじ座)を国旗に採用している国をご紹介していこうと存じます🌟ところで、オリオン座が書かれている記章はこれくらいでしょうか。

3.7 国旗に南十字星🌟が描かれている国。星そのものに色がついている場合は色の名称も記載。

・オーストラリア
・サモア
・ソロモン諸島
・ニウエ(黄色)
・ニュージーランド(白縁の赤色)
・パプアニューギニア
・ブラジル(反転)
・ミクロネシア連邦

 そもそも南十字星とはなんぞや?星とか、星座ってことは分かるけど?と思われる方のために、Wikipediaの記事から抜粋しておきます。『現代の88星座の1つ。16世紀末に考案された新しい星座で、東西北の3方向をケンタウルス座に、南方向ははえ座に囲まれている。現代の88星座の中で最も小さい。』要するに、星座の1つですね。下記画像をご覧ください。画像があるWikipediaのリンクも貼付致します。ダークテーマですと外側の数字が消えるので、スクリーンショットを貼付致しました。図91です。

図91.南十字星(みなみじゅうじ座)

これもWikipediaの抜粋です。「天の南極近くにあるため、北半球では見ることができない地域が多い。」どうりで日本では馴染みがないと思いました(他の星座も割と馴染みがないですが😅)。逆に北半球で馴染みの深い、方角の目印になる星または星座は、北極星北斗七星です。両方描かれている旗は、アメリカのアラスカの州旗です。南十字星は観ようと思えば沖縄県波照間島(北緯24度3分33秒)で観測できるそうですが、とにかく、南半球では馴染みの深い星座ということです。後付で、場所はここです。そして、図91(1)、図91(2)、図91(3)で示させて頂きます。それと、ここでダークテーマで閲覧したら綺麗な画像(実際の南十字星)を貼付致します。図92です。美しいのであえて縮小しませんでした。

図91(1).北緯24度3分33秒
図91(2).図91(1)の拡大図

宮古島、石垣島、そして日本最西端の与那国町がある与那国島と、聞いたことがある方がいらっしゃると思われる島々が並ぶ画像ですが、赤く示されている所が、名前は出ておりませんがちょうど北緯24度3分33秒の、波照間島となります。さらにアップしたものは図91(3)です。

図91(3).波照間島
図92.実際の南十字星

自分で列挙した全8ヶ国も、言われてみれば全部赤道以南にあります。ハッとさせられました。それでは、まるで流星群のように次々に解説していきますので、流れ星並みの時速7~25万km(秒速20km以上)くらいの速度で頑張ってついてきてください☄
ちなみに、重要なことですが、この分野は分かりやすい/にくいが際立っております。注意してお読みくださいませ。

3.7.1 オーストラリア
 国旗は図93です。

図93.オーストラリアの国旗

南十字星が分かりやすく描かれておりますね。七芒星が5つ、五芒星☆が1つあります。合計6つです。左の七芒星を除けば星の位置がよく似ているのはココス諸島です。

3.7.2 サモア
 国旗は図94です。

図94.サモアの国旗

これもオーストラリアの南十字星をそのまま持ってきたような、分かりやすい南十字星です。違う点は、全て五芒星というところです。

3.7.2 ソロモン諸島
 国旗は図95です。

図95.ソロモン諸島の国旗

南十字星というカテゴリーで、得体のしれない国旗が初めてやってきました。南十字星だけ知っていて、国旗知識及びこの国がどこにあるかの知識がゼロの状態で、この国旗にそれが使われていると判断できる人は、推察力が人間を卒業しております。5のサイコロの目のように並んでいるだけの星で、どうやって…?どうしたら南十字星と判断できるのか、判断できた人がいるものなら伺いたいです。サイコロの5の目なら、3.1.4.3で紹介したトルクメニスタンも立派に5の目が並んでいるのですが…ともかく、南十字星です。
 話は変わりますが、最近は福島の原発の処理水の海洋放出でニュースに中国とともに出てきました。他には3年半前のX(旧Twitter)でのポストになりますが、水曜日のダウンタウンで取り上げられ、ソロモン諸島政府観光局公式が感謝しました。Xのリンクと、画像を貼付しておきます。図96です。

図96.感謝案件

3.7.3 ニウエ(黄色)
 国旗は図97です。

図97.ニウエの国旗

あの…ニュージーランドが4個で、南十字星が4個でも5個でも可なのは百も承知なんですが、流石に十字架のように並べられるのはどうかと…と、十二分にマイルドに表現したんですが、内心お客様!!困ります!!あーっ!!みたいな心境です(ちなみにリンクの下部に行くと、コレがあるので注意)。3.12の十字架と同じように並べられたら、全部同じじゃないですか!?みたいなこち亀の中川みたいに以前までは本当になっているところでした。これは、中心の大きい星以外が南十字星となっております。中央は太平洋の離島、ニウエの自治を表しているそうです。ちなみに、おそらく世界で唯一ユニオンジャックを少し変えている国です。なお、ニウエは言うまでもなく島国ですが、ユニオンジャック以外で青系統を採用しておりません。目立つ黄色は明るい太陽、ニュージーランドとその国民に抱く温かい気持ちを意味しているそうです。ユニオンジャックは抜きとして、島国なのに青系統を採用していない国は結構あるので、珍しくはありません(わかりやすい例は、我が国、日本)。

3.7.4 ニュージーランド(白縁の赤)
 国旗は図98です。

図98.ニュージーランドの国旗

ニュージーランドを検索したいとき、ニュージーランドと打たなくてもアルファベットで大文字小文字問わず、NZと打てばトップに「ニュージーランド政府観光局の公式サイト」が出てきて、Wikipediaも反応します。何なら日本語で打ってしまって「んz」でもグーグルが予測して地図を表示してくれます。検索がとてもしやすいですね。それはさておき、ニュージーランドは五芒星が4個の白い縁取りの赤い南十字星です。

3.7.5 パプアニューギニア
 国旗は図69をご参照ください。
黒地に「5つ」の「五芒星」、数が覚えやすくていいですね。3.7.2のサモアも同じです。

3.7.6 ブラジル(反転)
 国旗は図99です。

図99.ブラジルの国旗

国としてサッカー、その他諸々でとても有名で、面積は日本の国土の約22.5倍あります。南十字星の件ですが、なんと反転して、鏡写しで、中央付近にあります。万一にも星が多すぎて発見できない方のために、Wikipediaの画像も貼付致します。図100の6番目の円です。表示上は遂に3桁です。話を戻すと、これにはどうもブラジルの法令が関係しているようです。下記リンクをご覧ください。

図100.ブラジルの反転している南十字星

以下、上記ページからスクリーンショットで抜粋しました。図101です。

図101.ブラジルの南十字星の反転の理由

と、このようになっております。外から見ているのですね。

3.7.7 ミクロネシア連邦
 国旗は図102です。

図102.ミクロネシア連邦の国旗

知名度は、失礼ながら個人的感覚としては、とても微妙な国です。正式名称で連邦と名のついている国は、3.6.3.3のラオスでご紹介した世界データさんに全部で14個(プエルトリコを含みます)、記載してある模様です。これを全部覚える気は全くありません。なお、私が理由も明示せず正式名称で記載しているのは、単なる癖です。
 これを見て3.7.2のソロモン諸島と同条件で一発で、南十字星では?と思える方は同諸島に南十字星が描かれていると判断できる人くらいでしょう。3.7.3のニウエでもほぼ同じことが言えます。初見ではただの4つの星で、どちらかというと十字架、しかもそれを意味していて、位置も特に関係なさそうで、どこから南十字星を連想しろと?と問いたくなる旗です。なお、個人的意見で、批判ではありません、ご了承を。なお連邦というからには、2つ以上の国が1つの主権の下に結合して形成する国家形態であるということです。前述の苅安氏の図鑑によれば、ヤップ州チューク(旧トラック)州ポナペ州コスラエ州とキリスト教を一緒に表現して、白色は平和を意味しているそうです。漁業と観光、フルーツが有名らしいです。

以上で、分かりにくい方の南十字星をそれと認識して、かつ納得されている方がどのくらいいらっしゃるかわからない南十字星の3.6を終わりにします。
日本から遥か離れたどこかの島国で満天の星空を眺めるのはとても平和的で、心が洗われるような感動もすると存じますが、次の3.8はそんな平和的雰囲気とはほぼ無縁の銃が描かれている国々です、お覚悟を!🔫

3.8 国旗に銃🔫が描かれている国。

・グアテマラ(2丁の小銃)
・ハイチ(6丁の銃剣付き銃)
・ボリビア(4丁の銃剣付きライフル)
・モザンビーク(銃剣付きAK-47が1丁)

 水鉄砲🔫は出てきません。4カ国と少ないですが、個人的には、勿論意志は汲みますが、こういう物騒なものを国旗に描いてくる国がこれから現れるのは一部で議論を醸すのでは?と感じております。さて、銃だけにマシンガントークで次々解説して参りますので、ライフルの弾丸並みの秒速600〜1000mで素早くついてきてください。

3.8.1グアテマラ(2丁の小銃)
 国旗は上げておりませんでした。図103です。国章は図5です。

図103.グアテマラの国旗

独立宣言書とケツァールの背後に銃剣付きライフル(小銃)が交差するように2丁、描かれております。

3.8.2 ハイチ(6丁の銃剣付き銃)
 国旗と国章は図16、図17です。
大昔、タヒチとハイチを間違えていた時期がありました😅それはさておき、中心の大きなヤシの木の後ろに、銃剣付き銃(ライフルかどうかは不明で、Wikipediaではロング・ガンと表記、しかもそれ自体のページがないです。)が6本描かれております。

3.8.3 ボリビア(4丁の銃剣付きライフル)
 国旗と国章は図12、図13です。
銃は、分かりにくいですがコンドルの背後に銃剣(針のようにも見えます)、そしてライフル銃の茶色いストックが見えます。ところで、ページ内検索すればおわかりになると存じますが、ボリビアはとにかく多要素で国章をこれでもかというほど見すぎて、完っ全にグーグルさんに学習されました😅ほかにも学習された国は少なくとも片手では足りませんが、銃の話に戻すと、もうちょっと目立たせて挙げても良かったのではないかと思うのですが、私が真に気になるのは、銃の種類です。Wikipediaですとマスケット銃と表記されているのですが、もう数回言及していて何度情報を頂いたか分からないほどの苅安先生の本では、ライフル銃と表記されているのです。両者の違いは銃に詳しい人ならおわかりになると思いますが、ライフリングの有無です。私はWikipediaを「完全には」信用していないので、ライフル銃と言う認識で行こうと存じます。

3.8.4 モザンビーク(銃剣付きAK-47が1丁)
 国旗は図104です。

図104.モザンビークの国旗

知識のレベルによりますが(決して悪口ではありません)、国旗を国章の細かいところはさておき、全部覚えたという自覚がある人であれば、モザンビークの目立つところにあるおそらく銃剣付きのAK-47ライフルは頭に残っているのではないでしょうか?国旗にも本によって描写の差があって、モザンビークのAKは全部黒く、かつ銃剣があたかも折りたたまれているような、そんな描写も本によっては見られます。Wikipedia記載の国旗は私のお気に入りです。銃剣の表現がはっきりしているからです。私が記事を書いていて驚いたのは、Wikipedia記載の国章のAKは、なんと一部がカラーです!図105をご覧ください。

図105.モザンビークの国章

ストック、グリップ、ハンドガードが茶色で、木製と分かり、なおかつ銃剣がここまで立派に描写されているものはなかなか見られません。直近の図書館で借りてきた本は、銃剣が描写されているものはありますが、ここまでの鮮明なものは他にありません。

さて、マズルフラッシュのように明るく、数十発を発砲直後のマシンガンの銃身のように熱いテンションで解説して、弾丸並みの速さで終わってしまいましたが、いかがだったでしょう?ここで少し、とあるサイトを2つご紹介致します。

2個目のサイトから抜粋すると、1232年から前代の火炎放射器的な機能に加えて、マスケット銃の原型の一つとなった弾丸を発射する「突火槍」が考案された、とのことです。つまり銃は割と最初の起源がはっきりしているのですが、次の3.9は銃と比べればいつ作られたのか詳細が不明、または諸説あり、みたいなものになります。両者ともに、歴史を感じます😀

3.9 国旗が古くていつ作られたか分からない❓くらいの国。

・オーストリア
・オランダ
・スウェーデン
・スコットランド
・デンマーク 
イギリスは注釈で記載

 歴史といえば昔、ヨーロッパからどんどん植民地目当ての人が大量に来て、アフリカを支配して、先住民を扱き使って、場合により虐殺などもして、次第に独立戦争が起こり、見事勝利して国として成り立った例が何個もあると存じます(世界史はやや管轄外ですが。ちなみに最初に独立したのはエチオピアです)。その名残として、フランス人に支配された国ではフランス語が通じます。その他の名残は、私が知っているのは通貨のCFAフランです。それ以外はご興味があればお調べください。私に直接教えてくれても勿論良いです。
ちなみに、歴史は要素ではありません。ですが、検定の公式テキストの前編のQ44で、スコットランドに触れているので3.9を作りました。
 さて、国旗には歴史が必ずありますが、国旗が古すぎていつ頃誰が作ったのか、曖昧なものがあります。伝説と歴史は混線しがちですので、断言するのは難しいものです。難しいながら、これを紹介しているのは、GIGAZINEの記事です。下記画像はリンク元から持ってきたもので、図106です。全部で194カ国+パレスチナの国旗があります。

図106.国旗の生まれた年

形だけ見ると地球の人口爆発にも見えますが、自分でリストアップしたものがデンマークしかないのは驚きです。私はリストアップ元の情報をどこから持ってきたんでしょう(自問)?ここまで自分で書いておいてなんですが、3.9は書くのが難しいです😅なお、重要なことですが、制定年とは違いますのでご注意ください。制定年ランキングは分かりかねます。そもそも制定年は第3章の始めで述べましたが、検定で出されたら完全にお手上げです。紹介するのは、デザインの由来の年です。それでは、半分世界史の授業の始まりです。熱意を持って説明致しますので、居眠り😪、厳禁です👎。

3.9.1 オーストリア
 国旗は図107です。

図107.オーストリアの国旗

この国旗のデザインは1191年、イスラム教徒とのアッコンの戦いでレオポルト五世がベルト部分のみ白く残して返り血を浴びて真っ赤だったとの故事に基づくとありました。この私が書いた3行の大体の文章の単語が分からない方、ご安心ください。私もわかりかねます😅とにかく、800年以上歴史のある旗ということは分かっていただけたと存じます。赤色が血を表すのは、全く普通のことです。汎アフリカ色(赤、緑、黄)がこれです。

3.9.2 オランダ
 国旗は図108です。煩悩?

図108.オランダの国旗

当初は自鯖に書いていなかったのですが、図107からオランダを急遽、追加しました。1568年~1648年の80年戦争で、オランダ兵士は指導者オレンジ公ウィリアムスの紋章の色であるオレンジ、白、青の旗を軍旗や軍艦旗として使いました。1581年成立したネーデルラント連邦共和国を構成する多くの州の紋章に、同じ色が使われました。オレンジ色は後に海上で識別がしにくいため、赤に変えられました。

3.9.3 スウェーデン
 国旗は図109です。

図109.スウェーデンの国旗

1157年、エリク王が青空に金色の十字を見たとする故事に由来すると言われていますが、スウェーデン政府の文書は未確認としています。確実なのは、この旗は赤い地に白い十字架からなるデンマークの国旗(図111)に対抗し、当時の王朝の紋章の色に変え、また十字架の印は1448年のカール・ナッセン王の国章に遡るという説です(もっと知りたい!世界の国旗から抜粋)。

3.9.4 スコットランド
 国旗は図110です。現実でも、noteでもいきなり通報しないでください。

図110.スコットランドの国旗

ダークテーマ抜きだと4隅が抜けて、3.6.2.8の日本みたいになります。しょうがないです。
 イギリスの構成国で、前述の通り検定の範囲内です。国際知識検定の公式テキスト、前編のQ44でスコットランドが登場します。1冊の文献と、Wikipediaが紹介しております。そこから抜粋致しますと、現用されている最古の国旗であり、その歴史は832年まで遡ります。X十字に言及した最古の史料は12世紀のものであり、それによると

832年、スコットランドと同盟を結んでいたピクト族の王、フングスがイングランドとの戦いの前夜、この十字を空に目撃し、その後勝利を収めたことによって制定された¹⁾

とされております。以上です。管轄を半分出てしまっているので、紹介しようにもできかねます。こちらがしていただきたいくらいです。スコットランドのWikipediaのリンクはこれです。
1)エリザベト・デュモン=ル・コルネク 岡崎秀訳 日経ナショナルジオグラフィック社 p.70. 

3.9.5 デンマーク
 国旗は図111です。

図111.デンマークの国旗

日本と上記のスコットランド同様、デフォルトですとどこかしらが抜ける国旗です。それはさておき、これは伝説では「1219年6月15日国王ワルデマール2世がエストニアと戦っていたときに空から降ってきた」と言われております。え゛???はぁ???ん゛???一旦、落ち着かせてください。親方!空からデンマークの国旗が!!ラピュタですね!あと、全っ然落ち着けておりませんね!書いていて、ネットで有名なポルナレフ状態になっております。また、政府刊行物には、エストニアとの戦いの際にローマ法王が十字軍に授けた旗を指しているものと思われるとの記述もあります。

時系列を下記の注釈抜きでまとめると、スコットランド(832年)→オーストリア(1191年)→スウェーデン(1157年?1458年?)→デンマーク(1219年)→オランダ(1568年~1648年)となります。勿論、諸説ありです。

注釈

図128で、イギリスもそこそこ歴史のある国旗に分類されておりますが、私はあくまでも、「由来がはっきりしていないもの」をまとめ上げたのです。どうしてもイギリスの国旗の由来が知りたい!という方のために、何度もお世話になっている本から抜粋しておきます(書いている途中で気づいたのですが、イギリスは本によって記述が異なっております)。なお、国が集まっていて、国旗もそれぞれのものを組み合わせて作られているので、遡るとそれなりにすごいことになります。以下は、これまでに何度も名前を出している「世界一おもしろい国旗の本」からの情報です。
「イングランドの旗は、『聖ジョージ・クロス』と呼ばれていて、その歴史は十字軍(11世紀~13世紀頃、キリスト教の国がイスラム教の国に攻め込んだ戦い)の時代まで遡る。」とあるので、個人的解釈としては結構グレーゾーンです。

さて、半分世界史の授業を居眠りせずに受講できましたでしょうか?こちらは情熱を持って説明して疲れましたので、私が寝たいくらいです。数は少ないながら、作られた年が何世紀も昔のものがあるとご理解していただければ幸いです。さて、次の3.10でご紹介させて頂く刃物を、歴史という観点で見ると銃や国旗とは比べ物になりません。本当です。石器、つまりネアンデルタール人ですから、約4万年前、文字通り桁違いです。

3.10 国旗に刃物🔪が描かれている国。複数種類ある場合は1つずつご紹介。

このnoteの記事では珍しいですが、国旗に刃物が描かれている国が結構あるので、リストアップしておく前にいくつか定義から始めましょう。私は斧、鋸、銃剣が描かれている国旗を挙げております。なお日本の銃砲刀剣類所持等取締法(銃刀法)に則って、槍、矛は刃物にしましたが、弓と矢は含んでおりません。これらのまとめ方は文献によっては、武器として3.8と同じ括りになっているものもあります。
・アンゴラ(黄色の鉈が1本)
・イラン(国章中心の赤いサーベルが1本)
・エクアドル(刃の部分は銀、木材の部分は茶色のファスケスが1つ)
・エスワティニ(柄は白、刃は灰色の槍が2本)
・オマーン(ハンジャル1つ、剣2本、合計3本)
・グアテマラ(銀の銃剣が2本、柄が黄色のサーベルが2本)
・ケニア(白い槍が2本)
・サウジアラビア(1本の白い刀)
・スリランカ(金色のカスターネが1本)
・ドミニカ共和国(黄色の槍が2本)
・ハイチ(6本の銀色の銃剣、2本の立っている斧は刃を平行に2分割して、下半分が黒)
・バルバドス(1本の黒いトライデント)
・ベネズエラ(柄(つか)が黄色とオレンジのサーベルが1本、銀の槍が1本、オレンジと茶色の柄の鉈が1本)
・ベリーズ(柄は茶色で刃は銀色の斧が3丁、持ち手は茶色の2人用の鋸が1本)
・ボリビア(銀のインディオの斧が1丁、同じく銀の銃剣が4本)
・マルタ(白い諸刃の剣)
・モザンビーク(全部黒い銃剣付きAK-47が1丁)

番外編
・モンゴル(紋章の中に弓矢と槍を示す2つの三角形。グレーゾーン。検定に出たら出した側にどういう神経してるの?って問いたいです)

国旗の刃物と聞いて、皆様はどこの国を最初に思い浮かべるでしょう?私は超能力者ではありませんので、皆様の思考回路は分かりかねますが、この記事では図も今までに全部で111+α枚使っているので、国旗だけに絞ってでも注意して見てみれば、1つはお分かりになる可能性があります。この記事の国旗で初めて出てくる刃物は、なんと図1です。実は最初にご紹介したものから刃物は出てきておりました。8章では銃剣という言葉を何度も使いました。他に有名なのはサウジアラビアでしょうか。分かりやすい刀です。私の定義した範囲が広すぎると言われればそれまでですが、結構あるでしょう。さて、よく切れる刃物のようにサクサク解説していきますので、情報を一口サイズにカットしてどんどん食べて行ってください。お腹を壊さないよう、ご注意ください。

3.10.1 アンゴラ(鉈が1本)
 国旗は図112です。なお下部が黒いので、3.1.5.1のアフガニスタン同様、ダークテーマの黒色の効かせ具合によっては逆に消えます。

図112.アンゴラの国旗

当初、ナタではなく山刀と書いていましたが、Wikipedia含め複数文献でナタと記載されているのでナタとします。国旗検定でも、質問の答えでアンゴラは出てきます。図114はPDFのスクリーンショットです。

図113.アンゴラが答えの国旗検定の過去の問題

3.10.2 イラン(国章中心のサーベルが1本)
 国旗は図114です。

図114.イランの国旗

3.6の注釈で、少しだけ触れました。サーベルですね。割と最近知りました。4つの月だけと思っていました。あの国章にサーベルがあるとは、さすがに驚きを隠せませんでした。国章全体はチューリップの形を表していて、信仰のために殺された人たちのシンボルです。古代ペルシャの伝説では、祖国のために兵士が戦死した場所には、赤いチューリップが咲くといいます。思いもよらないところにとんでもないものが描かれているのが国旗というものです。私はアラビア文字は全くの管轄外で、学ぼうと思ったこともないので注釈のタシュディードという文字を、最初サーベルの手持ち部分か、日本刀の鍔みたいなものだと思っていて、つまりは完全に模様と勘違いしていました。これはWの形の子音重複マークで、二重の力を表しております。国章は文献によっては緑なのですが、Wikipediaのこれが黒いので、今までに何回も申し上げている問題が発生するので、スクリーンショットをWikipediaのイランのページとともに貼付させて頂きます。図115です。

図115.イランの国章

3.10.3 エクアドル(ファスケスが1つ)
 国章は図1です。
ファスケス?なにそれ?と思われる方が大量にいらっしゃるでしょう。日本語名だと束桿(そっかん)、もしくは束桿斧(そっかんふ)です。図116です。ちなみにこれの数え方は分かりかねます。

図116.ファスケス(fasces)

図の形状的にちょっとした問題が発生するため、スクリーンショットし、トリミングし、サイズを変更したものを載せました。ファスケスのWikipediaのページはこれです。
 定義としてはリンクの抜粋になりますが、「斧の周りに木の束を結びつけたもの」を指します。エクアドルの盾の最下部に斧のようなものがあって、柄に木が巻かれているのが見えると存じますが、これがファスケスです。世界でおそらく唯一、これを「国章付きの国旗」に使っております。他では確認できておりません。国旗に描かれない国章だと、まずカメルーンが見つかりました。国旗デザインの盾の背後で、2つが交差しております。州旗では、スイスのザンクト・ガレン州やドイツのレガルが分かりやすいファスケスを描いております。双方、ドイツ語ですがどうぞ。

3.10.4 エスワティニ(槍が2本)
 国旗は図117です。(時報?今は某日午前10時16分。)

図117.エスワティニの国旗

前述の通り、槍は刃物に分類しました。エスワティニは2018年にスワジランドから改名しました。どちらも「スワジ人の土地」という意味らしいです。
独特な模様のングニ族が使う雄牛の皮で作った盾と、2本のティクハリ(投げ槍、アセガイという表記もあります。そして同じ文献でレソトの旧国旗にアセガイ表記を見つけております)とウンゴボ(杖)が2本、見てわかると存じます。一番下はただの飾り付きの棒ではなく、笏(杖)らしいです。天人鳥の羽「インジョボ」で飾られております。自鯖にはいつも分かりやすいように絵文字付きでまとめているのですが、流石に笏(英語ですとscepter)の絵文字はありませんでした。杖はありましたが。
 もともと、この記事はとある企画に提出するつもりで一応完成という体にしたのですが、問題が締め切り間近に発生しました。この国旗です。私が挙げたのは、現在の旗です。ただ、タッチの差で置き換えられてしまいました(勝ちましたが)。検定に出る可能性のある国旗はこのデザインです。https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/f/fb/Flag_of_Eswatini.svg
どちらがより良いかは個々の判断ですが、私は画像としてあげたものが好きです。どのくらいタッチの差かは図117(1)をご覧ください。

図117(1).僅差

万一リンクが開けない方の為に、好みではない方の国旗も貼付致します。

117(2).エスワティニの国旗

3.10.5 オマーン(ハンジャル1つと、剣が2本、合計3本)
 国旗、国章は図118、図119です。生きているだけでキャパオーバーと記事の最初に書きましたが、若干精神が不安定なのと、その他問題が諸々と、国旗中毒者なだけなので救急車🚑を呼ばないでください。

図118.オマーンの国旗
図119.オマーンの国章

また、聞き慣れない刃物が出てきました。ハンジャルは、国章中心の左に曲がった剣のことです。これも数え方が存じ上げない刃物ですので、1つと記載致します。それと、Wikipediaの記事を貼付させて頂きます。

交差した剣の上に、ハンジャルがあり、さらに飾りベルト(馬具)が横向きに重なっています。つまり、オマーンの国旗及び国章には1つ+2本の剣が描かれているということです。最後に、オマーン大使館様から頂いた国章を後付で貼付致します。

図119(1).オマーン大使館様からお譲り受けた同国の国章

3.10.6 グアテマラ(銃剣、サーベル)
 国章は図5をご参照ください。
それぞれ交差するように銃剣付きライフルとサーベルが描かれております。銃の交差部分は独立記念日を表記した紙に隠れて見えません。サーベルは左が上です。

3.10.7 ケニア(槍)
 国旗は図120です。例の問題により、場合により上部が消えます。

図120.ケニアの国旗

盾の後ろに白い槍が交差しております。

3.10.8 サウジアラビア(刀)
 国旗は図121です。

図121.サウジアラビアの国旗

何らかの名前がついていると探し回ったのですが、どこにも刀としか書かれておりませんでしたので、この表記にさせて頂きます。なおこの国旗は表裏どちらから(読み方は右から左です)でも読めるよう、2枚貼り合わせになっております。

3.10.9 スリランカ(カスターネ)
 国旗は図29をご参照ください。
金色のライオンが持っている刀は、カスターネと呼ばれるものです。Xのリンクと、刀剣ワールドというサイトのリンクを貼付させて頂きます。
刀剣ワールドさんのカスターネの記述は、最下部です。

名前を割と最近存じました。勿論、今まで何度も出てきている「世界で一番」とタイトルのつく例の本です。

3.10.10 ドミニカ共和国
 国章は図9ですが、然るべきところに問い合わせた結果、予想の斜め上を行く解答を頂きました。加工した画像を貼付致します。

図121(1).矢印を付けたドミニカ共和国の国章

執筆している本人も信じられないほどの情報を頂きました。水色(ターコイズ)の矢印で示した先が尖っている棒は「旗竿」で、黄緑の矢印で示したものは「槍」とのことです。つまり、4本の旗竿と2本の槍です。じっくり見ても見た目が全く同じにも関わらず、です。槍に込められた意味は、独立のために戦ったこの国の人々の強さの象徴だそうです。
 この文章を執筆するだいぶ前に、この3.10に番外編を2つ作っていて、1個目でこの国章について述べておりました。今は削除しましたが、いずれの文献にも記述どころか一切の情報がなかった頃の自分の執筆内容は以下です。

番外編.1

ドミニカ共和国(似非槍) 
 国旗と国章は図8、図9です。
中心の聖書の周りに合計6本あるこれらを見て、弓矢っぽくなかった(矢羽は見えませんが)ので、最初は除外していたのですが、こんなに先が尖っているのだから槍だろう!との確信を得て、各文献を見て回りましたが、槍と書いてあるものは全くありませんでした。それもそのはず、これは旗竿でした。旗竿である証拠は、その真下からまた旗が垂れ下がっているということです。それにしてもこんなに先が尖っていたら、武器として殺傷能力があっても良さそうというより、普通に危ないと存じます。この国の国章に騙されかけた話は以上です。

情報を得る前の番外編

結果は、1/3が槍でした。こういうことがあるので、この分野を勉強しないわけにはいかないのです。

3.10.11 ハイチ(銃剣が6挺と斧が1丁)
 国旗と国章は図16、図17です。
銃剣は中心のヤシの左右に3本ずつあります。斧の柄の下部が太鼓に隠れておりますので、斧は太鼓にくっついているのか、地面に刺さっているのか分かりかねます。

3.10.12 バルバドス(1本のトライデント)
 国旗は図122です。

図122.バルバドスの国旗

トライデント(trident)は別名、「三叉槍」とも言います。他の名称は文献から引用すれば、三叉戟(さんさげき)、トライズーブ(tryzub)、トロイズーブ(公式テキスト前編Q71、スペル不明ウクライナ語読みのトルィーズブであれば、Тризуб)とも言われ、合計5種類あります。武器としてのほか、漁業にも使用されました。ギリシア神話、及びローマ神話の海の神であるポセイドンやその息子トリートーン、インド神話におけるシヴァの武器とされました。これは海神ネプチューンのシンボルで、国民の生活が海と密接な関係にあることを示しております。三叉槍は国の3原則、「国民による、国民とともに、国民のために」を表現しており、柄が描かれていないのは植民地からの決別を意味しているそうです。
 国章ならウクライナが比較的有名です。テレビでゼレンスキー大統領が国章が描かれている服を着用なさっていました。龍が如く7で同じ武器を持っている敵がいたように存じます。

3.10.13 ベネズエラ(サーベル、槍、鉈、それぞれ1本ずつ、弓矢はノーカウント)
 国章は図23です。
盾の右上をじっくり見ていくと分かりますが、サーベルと槍と鉈がそれぞれ1本ずつ描かれております。かなり小さいですが、槍は小さなベネズエラ柄のリボンが結ばれております。弓と矢が見た限り8本入っている矢筒も描かれておりますが、ノーカウントです。そもそもおそらく弓矢も矢筒もベネズエラにしか描かれておりません。

3.10.14 ベリーズ(斧が3丁、鋸が1本)
 国旗は図11(1)をご参照ください。
盾内部に、木を切る道具一式、斧と鋸(しかも、2人用)が合計4つ、描かれております。国を支える熱帯林での林業のPRがビシバシ伝わってきます。帯には「Sub Umbra Floreo」とラテン語で書かれていて、「木陰の下で支える」との意味があるそうです。
 
3.10.15 ボリビア(インディオの斧が1丁、銃剣が4挺)
 国章は図13です。
銃剣はコンドルの背後に、左右2挺ずつです。インディオというのは、インディアンのことです。前者は防衛を、後者は権威を表しております。

3.10.16 マルタ(諸刃の剣)
 国旗は図71(1)をご参照ください。
見落としがありました。左上の十字架の中で騎士が諸刃の剣を片手に持っております。
 
3.10.17 モザンビーク(銃剣付きAK-47が1丁)
 図105をご参照ください。
Wikipediaが1番描写がしっかりしているというのは、申し上げました。ただ、しっかりしすぎていて、舐めるように観察していったら始めからnoteを訂正なんてのも実際に起こっております。知識が増えるのは良いですが、なんとも複雑な感情です😅

番外編

モンゴル(紋章の中に弓矢と槍を示す2つの三角形)
 国旗は図77をご参照ください。そして、思い出してください。
太陽と月だけの国旗、という括りで書いていくうちにどんどんグレーゾーンから割と黒よりになってしまった話を、です。三角形というのがまた…私にはどうしても白黒はっきりつけたがる癖があるのですが、これには現在進行系で悩みに悩んでおります。街の人に街頭インタビューしたいくらいです。万に1つでも検定に出たら、出した側にどういう神経してるの?と、半ギレ😠で問いたいです。

これで、番外編を2個も付けた刃物は以上になります。この記事は自分にとっての参考書でもあるので、刃物だけに付け焼き刃にならぬよう、これからもしっかり勉強したいと思う所存です。

さて、次の3.11は、刃物とは刃物なのに切っても切れない関係の盾が使われている国旗をご紹介致します。何しろ「矛盾」という言葉があるくらいです。なお、分かりやすい🛡️の形をしていれば良いのですが、そうでない国もあります。つまり、抜けがある可能性がありすぎます。こちらが盾で防御力を十分に高めながら慎重に紹介しなければならないほどです(それでも負けるときは負けます😅)

3.11 国旗に盾🛡が描かれている国。

 列挙致します前に、ご紹介させていただきたいことがあります。国旗の中の盾はエスカッシャン(escutcheon)と言いますが、扉にノブを取り付けたり鍵穴を保護したりするための装飾的なプレートのことも指す模様です。ご紹介いたしますのは勿論前者です。なおこの説明は後付ですので、これから貼付する図の番号は122(1)と致します。画像は番号が消えるため、スクリーンショットです。

図122(1).エスカッシャン(国旗の盾)の例

Wikipediaからの抜粋ですが、3と4と5を除く1~11まで名前が◯◯式というように付けられております。
1. 古フランス式 (Old French)
2. フランス式 (Modern French)
3. オーバル (Oval)
4. ロズンジ (Lozenge)
5. スクウェア (Square)
6. イタリア式 (Italian)
7. スイス式 (Swiss)
8. イギリス式 (English)
9. ドイツ式 (German)
10. ポーランド式 (Polish)
11. スペイン式 (Spanish)
また、許可をいただきましたnoteの記事のリンクを貼付致します。

私はWindowsのGoogle日本語入力を使っており、少なくともPC上の表示では2種類ありますが、🛡は7番のスイス式としても、🛡️はどうでしょう?分類に困る形ではあります。Wikipediaでも盾の形の例としてあげられているもので、全ての盾をこの画像一枚で表しているのではないと存じます。では、これから通常通り1つずつご紹介していく国を分類して参ります。

・アンドラ
・エクアドル
・エジプト
・エスワティニ
・クロアチア
・ケニア
・コスタリカ
・ドミニカ共和国
・サンマリノ
・スペイン(盾の中に盾?)
・スロバキア
・スロベニア
・赤道ギニア
・セルビア(盾の中に盾)
・フィジー
・ベネズエラ
・ペルー
・ボリビア
・ポルトガル(盾の中に盾)
・モルドバ
・モンテネグロ
 盾の中に盾とは?と思われた方もいることでしょう。紋章学では「インエスカッシャン(小盾形紋)」と言うものです。下記リンクをどうぞ。参考文献に挙げております紋章学事典78ページでは、インエスカチョンとの表記もあります。

インエスカッシャンについてはお分かりいただけましたでしょうか?世界中の国旗を舐めるように観察した結果ですが、これでも抜けがあった場合、私の心の盾は大して頑丈ではありませんので、敗北を認めます。私の国旗に対しての情熱は熱すぎるので皆様の盾で防ぎながらご閲覧ください。ちなみに、人によって解釈も異なると存じますが、世界の「国旗に国章を使っている国」のうち、これらはおよそ半分を占めます。諸説ありです。では、どうぞ。

3.11.1 アンドラ
 初っ端、抜けがありました。始めですので、下記のエクアドルに(1)と付けさせて頂きます。国章は図70です。盾の形の分類はできない形です。3.5.13.1のレッドブル、司教冠、司教杖、文字などが描かれた盾です。

3.11.1(1) エクアドル
 国旗は図1をご参照ください。
コンドルが乗っているのが盾です。3番のオーバルです。

3.11.1(2) エジプト
 国旗は図57をご参照ください。
またもや抜けです。中心のワシがスイス式に似ている縦を抱えております。

3.11.2 エスワティニ
 国旗は図117をご参照ください。
分かりやすい白と黒の盾です。ですが、ラグビーボール型となると分類に困ります。白黒模様は牛皮の自然色をそのまま写したものということです。(世界の国旗全図鑑60ページ)

3.11.3 クロアチア
 国章は図47をご参照ください。
盾の数が6枚と、世界最多級です。3.5.5.1で述べたシャホヴニツァという市松模様の盾はスペイン式で良いのですが、問題はその上の5枚です。シンプルな五角形ながら、分類が困難です。前述のシャホヴニツァはクロアチア語で「šahovnica」と書き、チェス盤を意味しています。訳の画像は図122(2)です。

図122(2).シャホヴニツァの翻訳

 5枚の盾は左から順に、中央クロアチアを示す六芒星と三日月、2番目はラグーサを表す2本の赤い横縞です。ラグーサはかつて存在した都市共和国の名前です。どこに存在したかは後付ですが、図122(3)をご参照ください。現在はドゥブロヴニクという都市になっております。3番目は3.5.1.1で述べたダルマチア、4番目は3.5.4.1で述べたイストリア、最後は3.5.5.1で述べたスラヴォニアです。スペインと同様、多数の地方の紋章が寄せ集まって国旗及び国章が出来上がっております。

図122(3).ラグーサ(ラグサ)

3.11.4 ケニア
 国旗は図120をご参照ください。
黒、赤、白が使われている図柄がシンメトリーな盾です。3.11.2のエスワティニと同様、分類できません。

3.11.5 コスタリカ
 国旗は図15(1)をご参照ください。危うく見落とすところでした。縁が立派です。10番のポーランド式に当たるのではないのかと存じます。

3.11.6 ドミニカ共和国
 国章は図9をご参照ください。
左上と右上が尖っている盾が国旗中心に小さく描かれております。8番のイギリス式です。

3.11.6(1) サンマリノ
 のちに判明した事実ですので、項目番号に(1)と付けさせて頂きます。国章は図7です。盾の分類は、一番近いものが6番のスイス式です。盾の中に後述ですが、世界遺産が描かれております。

3.11.7 スペイン
 国章は図36をご参照ください。
様々な地方別の紋章が描かれた盾が2本のヘラクレスの柱の間にあります。スペインですので、盾はスペイン式です…と言いたいところですが、盲点がありました。インエスカッシャンではないかという点です。アラゴンの縞とナバラの鎖はスペイン式ですが、カスティーリャの城とレオンのライオンは5番のスクウェアに、ブルボンのユリは3番のオーバルに該当する可能性があります。ただ、箇条書きの欄で「?」と付けたのは、セルビアやポルトガルと違い、3.1.17.1で触れたグラナダのザクロのスペースくらいしか余裕がない=盾の中に盾というより、盾が寄せ集まって大きな盾を構成している、というふうに見えるからです。例えるなら、田という漢字には合計で何個の四角形がある?というクイズに似ております。仮にインエスカッシャンなのであれば、ポルトガルと同じ合計6個の盾で構成されていることになります。

3.11.8 スロバキア
 国旗は図123です。

図123.スロバキアの国旗

国章だけですと、一部にある白い縁取りが消えます。僅かながら上部がすぼまってはおりますが、古フランス式ではないかと存じます。

3.11.9 スロベニア
 国章は図124です。

図124.スロベニアの国章

上部以外、赤い縁取りの盾です。上部が弧を描いておりますので、古フランス式として良いのか疑問が残ります。

3.11.10 赤道ギニア
 国旗と国章は、図33、図125です。ちなみに、例の問題が少し発生で、スクリーンショットです。

図125.赤道ギニアの国章

国旗中心に、パンヤノキー!🥰が描かれた盾があります。2番の、フランス式です。

3.11.11 セルビア
 国旗は図48をご参照ください。
双頭の鷲が描かれて、ユリの紋章も入っております。左寄りです。というよりも、私は気づいてしまいました…ポルトガルよりも後にです。これは、インエスカッシャン、盾の中に盾が描かれております。何故、こんなに分かりやすいのに見逃してしまったのかは、定かではありません。盾と、その中にある盾とともに、スペイン式です。

3.11.12 フィジー
 国旗は図21をご参照ください。
3.5.1.5で触れたライオン、3.5.11.1で触れた鳩、3.1.3.4、3.1.6.1、3.1.7.1、3.1.8.1でそれぞれ触れるオリーブ、バナナ、サトウキビ、カカオが描かれております。盾は1番の古フランス式です。

3.11.13 ベネズエラ
 国章は図23をご参照ください。
形としてはドミニカ共和国と似ております。8番のイギリス式です。

3.11.13(1) ペルー
 抜けがありました。国章は図11です。3.5.3.1でのビクーニャ、3.1.13.1のキナノキと豊穣の角が描かれています。形は僅かに異なりますが、10番のポーランド式と存じます。

3.11.14 ボリビア
 国章は図13をご参照ください。
楕円でも、盾です。なおオレンジ色のアルファベットで「BOLIVIA」と書かれていて、同色の星が10個書かれている部分は帯だそうです。盾の分類は、3番のオーバルです。

3.11.15 ポルトガル
 国旗は図126です。

図126.ポルトガルの国旗

文献では細い白線と7つの黄色い白がある赤い枠で縁取られた盾は立派な盾だそうです。インエスカッシャンで、セルビアよりずっと前に気づいたもので、5個の青い盾は12世紀のムーア人との戦いの勝利を示しているそうです。ここからのみWikipediaですが、青い盾の中にある五つの白い円はキリストの五つの聖痕を表すとされております。再び文献からの情報に戻すと、前述の黄色い城は、1252年のアルフォンソ国王とスペイン・ベアトリス王女の結婚祝いに加えられました。盾の分類は、全てスペイン式です。

3.11.16 モルドバ
 国章は図28をご参照ください。
3.5.1.4で触れたイエローブル、3.1.10で触れた薔薇などがある盾です。ワシの腹か、背中にあります。盾は8番のイギリス式です。

3.11.17 モンテネグロ
 国章は図61をご参照ください。
双頭のワシが背負っているか抱えているかしている盾の中に3.5.1.6で触れた右腕を上げた黄色いライオンがデザインされてます。地面は緑で、背景は青です。分類は、おそらく10番のポーランド式と存じます。

これで盾は抜けがなければ以上です。抜けがない保証を、20%くらいしかできません。保証という名の盾が小さすぎます。次は、また盾と深いという言葉では足りないくらいの関係がある十字軍、つまり十字(十字架)です。1000年くらい歴史があります。それでは、十字架の描かれた盾を構えて、皆様で行軍していらしてください。

3.12 国旗に十字架✝が描かれている国。

・アイスランド
・イギリス
・オーストラリア
・ギリシャ
・クック諸島
・コスタリカ
・ジャマイカ
・ジョージア
・スイス
・スウェーデン
・スロバキア
・セルビア
・ツバル
・デンマーク
・ドミニカ共和国
・ドミニカ国
・トンガ
・ニウエ
・ニュージーランド
・ノルウェー
・フィジー
・フィンランド
・ブルンジ
・マーシャル諸島(少々グレーゾーン)
・マルタ
・ミクロネシア連邦(グレーゾーン)
・モルドバ
補足事項(情報が少々多いため、例外的に国名だけ表示しておきます。)
・サンマリノ
・スペイン
・セルビア
・バチカン
・モンテネグロ
・リヒテンシュタイン
番外編:ボリビア

 お客様の中にお医者様はいらっしゃいますか?という感じで伺いますと、ご閲覧者様の中にキリスト教徒様はいらっしゃいますか?になります。自分がすぐ確認できるものはすべてキリスト教でしたが、一覧をじっくり見てみると北欧を含むヨーロッパ、中米はコスタリカ、カリブ海の島、あとオセアニアのユニオンジャックが国旗についている国に多いようですね。もちろん全てのキリスト教徒が多い国が全て十字架を国旗に描いているわけではありませんが、何にしても普及の歴史を感じられて、現代風に言えば、エモいといったところです。
 さて、今までと全く同じく次々解説していきますが、教会にいる気分で、牧師の話を聞くように真剣にお願いします(私は無宗教ですが😅)。なお、神を信じるか否かは任意です。入信させたり、改宗させたりする権限は私にはありません。
※補足事項には、執筆しておりました時点では概念としてノーカウントしていたものを、カウントしたものがまとめられております。そのまま五十音順にこれまでと同じく載せようとすると少々煩雑になり、私の精神面でも負担になりますのでご了承ください。

3.12.1 アイスランド
 国旗は図127です。

図127.アイスランドの国旗

漢字で書くと、氷島。そのままですね。青地に白い縁の赤十字が描かれております。この系統の十字架はスカンディナヴィア十字とも呼ばれます。

3.12.2 イギリス
 国旗は図128です。

図128.イギリスの国旗

イングランド、3.7.4でご紹介したスコットランド、北アイルランドの古い旗が組み合わさってできております。イギリスは別名「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」です。英国ともよく呼ばれます。また、左右非対称で、斜めの赤い線が反時計回りなのは、Wikipediaからになりますが、セント・アンドリュー・クロスとセント・パトリック・クロスが重なり合ってしまわないように、ユニオンフラッグではセント・パトリック・クロスの斜線が反時計回りに若干ずらしてあるとのことです。ちなみにユニオンジャックとも呼ばれますし、この記事でも数回出しているのですが、ジャックという言葉は船の「ジャックスタッフ」、船首旗竿から来ているという説があります。あるいは1606年にイングランドとスコットランドを統一したジェームズ一世のあだ名がジャックだったという説もあります。

3.12.3 オーストラリア
 国旗は図94をご参照ください。
有名ですね。ユニオンジャックが左上に大きくあります。この国旗には改正案が出されております。リンクをご参照ください。

と、記事が契約必須で閲覧できないため詳細は不明ですが、こういう候補もあるようです。図129です。

図129.オーストラリア国旗の変更案

いずれにしても3.7.1で触れた南十字星が入っておりますね。下記リンクで最初に出てくるユニオンジャックに代わっている旗が分かりますか?

答えは、オーストラリアの先住民族、アボリジニの旗です。もっと知りたい方はこのリンクもどうぞ。ついに、Wikipediaのリンクを、X.gdを使わずにそのまま載せてしまいましたねえ…🤭慣れたということですね。

3.12.4 ギリシャ
 国旗は図130です。

図130.ギリシャの国旗

オリンピック発祥の地とともに、The・キリスト教という印象の国です。十字架はむしろついていないと困ります。以下は見つけた記事です。ご興味があればどうぞ。

3.12.5 クック諸島
 国旗は図131です。

図131.クック諸島の国旗

ユニオンジャックが大きく描かれております。島の位置は、トンガやナウルと、ピトケアン諸島の間です。15個の星は、主要の15個の島を意味しているとのことです。

3.12.6 コスタリカ
 国章は図15(1)です。
ちょっとした事件です。十字架は分かりやすいという皆様の認識をへし折る国の国章が、突如襲来した模様です。寝耳に水です。私はこれを在コスタリカ日本国大使館のページで知りました。
https://www.cr.emb-japan.go.jp/itpr_ja/basico_jp.html
プレビューは出ませんでしたが、分かりやすくスクリーンショットも載せさせて頂きます。図132です。

図132.コスタリカの十字架の解説

この、5つの点だけで十字架は無理があるのではないでしょうか…ちなみにこの盾は3.11.5で述べた通り縁が立派で、そこに書かれている茶色い点は全部コーヒー豆で、手前がカリブ海、背景が太平洋とのこと(つまり太陽は夕日)です。それはさておき、十字架の話に戻すと、次で触れるジャマイカは斜めの十字架(クロス、つまり☓印)ですが、それと合わせて複合的要因と考えると、トルクメニスタンはイスラム教の国なのかキリスト教なのか分からなくなってしまいます。煩雑になるのを避けるために、一部だけ切り取って貼付させて頂きます。図133です。

図133.トルクメニスタンの国旗の一部

ホンジュラスも同じ構成の角度だけ平行な星を使っておりますが(図134)、あちらはあちらで込められた意味が違うだけでなく、純粋にキリスト教の国なので問題にはしません。

図134.ホンジュラスの国旗の一部

さて、世界一分かりにくいコスタリカの十字架に関しての説明が終わりました。分かりにくさでいうと断トツ、校長理論が思い出されます。おっと、つい一部の人にしか伝わらないネタを使ってしまいました。下記リンクです。

コスタリカの十字架に関しての説明の最後に、校長理論は忘れていいです。

3.12.7 ジャマイカ
 国旗は図135です。

図135.ジャマイカの国旗

斜めでも、十字架です。

3.12.8 ジョージア
 国旗は図136です。

図136.ジョージアの国旗

おそらく、世界最多の十字架の数なのではないでしょうか?3.1.3.4の図21のフィジーの国旗全体を丁寧に分解しても4本にしかなりません。フィジーのユニオンジャックの、横の赤い線は、縁が白いだけで2本重なっているとはカウントしません。ジョージアは5本です。

3.12.9 スイス
 国旗は図137です。

図137.スイスの国旗

赤十字の配色を真逆にしたような国旗です。十字を構成する4本のアーム(腕)は、長方形で長辺は1/6≒16.7%だけ長いそうです。世界で2つしかない、正方形の国旗です。もう1つの正方形の国旗は、ご存知でしょうか?正解は、世界で最も小さい国、バチカン市国です。

3.12.10 スウェーデン
 国旗は図109をご参照ください。
3.12.1のアイスランドぶりの、スカンディナヴィア十字です。3.5.21で「ニルスのふしぎな旅」について触れましたが、動物の「ど」の字もありません。

3.12.11 スロバキア
 国旗は図123をご参照ください。
おそらく世界で唯一の、2つ重なっている十字架なのではないでしょうか?しかもこれのルーツはスロバキアではなく、伝統的なハンガリーの2重十字と文献に書いてありました。ちなみにアドバイスですが、カタカナの「キ」に見えるので、3.11.9、図124のスロベニアの国章と国旗を区別したい、覚えたいという方がいらっしゃいましたら、どうぞ。ちなみに、国章のないスロバキア旗は現在のロシアの国旗と全く同じデザインとなり、またスロベニアの国旗ともよく似ているため、1992年の憲法で国章を追加したそうです。色は誤差程度ですが白以外違います。ロシアの青と赤はそれぞれHEXが0039A6とD52B1Eで、スロバキアは0B4EA2とEE1C25です。
 ここで1つ、図137(1)と、後付で前述したハンガリーの国章も貼付させて頂きます。

図137(1).ハンガリーの国章

2重十字はさておき、上に乗っております王冠の装飾が虫眼鏡で見たいくらいにはすごいですね…細かくお見せしたいため、あえて縮小しませんでした。複雑さは、トルクメニスタンの絨毯模様をも凌駕しております。なにより、人、白い飾り(真珠?)の数がすごいです。拡大したらまるで紙幣のようです。ハンガリーの国章のこの聖イシュトヴァーンの王冠についてもっと知りたい方はこのリンクをどうぞ。ついでに、限界までアップさせて閲覧できるSVGファイルのリンクも貼付致します。これをどうぞ。
後付で、二重十字架をもう1個発見しました。リトアニアの国章です。等しい長さの十字からなる二重十字架はヤギェウォ(Jagiełło)十字とも呼ばれます。ヤギェウォ大学は隣接するポーランドの最古の大学です。これに対し、スロバキアの上が短いタイプの十字架(☨)はロレーヌ十字(Lorraine)と呼ばれます。

3.12.11(1) セルビア
補足事項をご参照ください。

3.12.12 ツバル
 国旗は図138です。

図138.ツバルの国旗

ユニオンジャックと、9つの無人島を意味する同数の星です。向きがバラバラのように見えますが、★の形になっているのが4個、★を逆さまにしたのが5つです。これは斜めになっているのでは?と尋ねられても、星★というのは答えようがないマークです。

3.12.13 デンマーク
 国旗は図111をご参照ください。
赤地に白い十字架です。国はスカンディナヴィア半島の真南にあります。

3.12.14 ドミニカ共和国
 国旗と国章は図8、図9です。
ジョージアと同じか、それ以上にキリスト教に対する熱意が伝わってきます。国章は小さくて見づらいですが、図9で確認するとなんと十字架だけでなく、聖書まであります。本を採用しているのは他には3.8.4の図104のモザンビークくらいしか思い出せません。なお、聖書の内容もしっかり書かれており、パソコン上で限界まで拡大したものが下記の図139になります。

図139.ドミニカ共和国の国章の聖書

翻訳サイト、DeepLで翻訳したものを画像で載せると、次のようになります。ドミニカ共和国なので、この国の言語のスペイン語です。図140です。

図140.ドミニカ共和国の国章の聖書の内容と日本語訳

私は無宗教ですので、内容はさっぱりですが、例えば「聖ヨハネによる第八章」を検索すると、結構色々なサイトが出てまいります。ご興味があればご自分でどうぞ。布教はできかねます。

3.12.15 ドミニカ国
 国旗は図65をご参照ください。
上から、または左から、黄、黒、白の十字架が描かれております。中心にいるのは、3.5.6.1で申し上げた国鳥のミカドボウシインコです。

3.12.16 トンガ
 国旗は図141です。

図141.トンガの国旗

スイスの色を反転させて左上(部位として、カントンと呼びます。)に擁しているデザインです。Wikipediaと文献の情報を合わせると、国旗の原型は1862年国王ジョージ・ツポウ1世の勅命により王太子と牧師シャーリー・ベーカーにより考案されましたが、のちの1864年に制定された赤十字旗がスイスの国旗と酷似していたため変更を余儀なくされ、1875年に現在の国旗が制定されました。1975年の新憲法で国旗として正式に制定され、国旗のデザインは決して変更しないことが定められております。1900年から70年間イギリスの支配を受けましたが、その間もこの国旗を維持したそうです。なお、国章には赤い十字架が3つ描かれております。

3.12.17 ニウエ
 国旗は図97をご参照ください。
おそらく唯一、ユニオンジャックを少し変えている国とは申し上げました。黄色が眩しいですね。

3.12.18 ニュージーランド
 国旗は図98をご参照ください。
ユニオンジャックに星の数が4個の南十字星です。星は白縁の赤星です。

3.12.19 ノルウェー
 国旗は図142です。

図142.ノルウェーの国旗

3.12.1の図127でご紹介したアイスランドの配色を真逆にしたデザインです。比率が異なり、色も同色とはいえデータ上では完全一致では全然ないので、入れ替わらせたら見分けがつかないということはありません。どこかの国とどこかの国が白色以外で、ほんの一部分でもいいのでデータ上でも完全に一致なんて、そんな事例、あるんでしょうか…と、思いながらその他の部位を勉強して、この記事を編集していくうちに私自身の色に関する知識が増え、ブラウザの機能ではありますがRGB値、そしてHEX値を理解できるようになりました。そして、完全にWikipediaの画像頼みになりますが、私が気づいた一例としてニュージーランドとクック諸島が何度見比べてもカントンとそれぞれの星以外の青い部分が見分けがつかず(色覚のテストに似ておりました)、結構怪しいので、世界データさんで検索したところ、クック諸島は掲載されていらっしゃいませんでしたが、後の技術の進歩で完全に同色(HEX値=001B69)と判明しました。他にもソマリア、サンマリノ、ミクロネシア連邦で比べたら青い部分は濃い順にソマリア>サンマリノ>ミクロネシア連邦でした。制作者様、ありがとうございます。コンタクトの取りようがありませんが😅ちなみに3ヶ国の白色は完全に同色です。
 話は変わりますが、2006年2月27日に当時の2chで、「未だにフィンランド、スウェーデン、ノルウェーの位置関係が分かりません。」と質問が来たことがありました。そこで解答できる人が、ノルウェーを「ノル上」と表現しました。分かりやすい例えではあります。ただ、その続きは…ご自分でお調べください。ニコニコ大百科で記事が出てまいります。私からは記述しかねます。それ以前に記述したくもありません。ニコニコ大百科のリンクも貼付致しません。見るも見ないも自由ですが、「閲覧されたい場合」は完全自己責任でお願い致します。いかなる損害を被っても、こちらでは責任を負いかねます。私は、申し上げました。B A N さ れ た く あ り ま せ ん の で 。
(どうしても、存在を知ってしまった以上概要だけでも知りたい、という方のためにどのようなものなのかを示したリンクをここに示します。)

3.12.20 フィジー
 国旗は図21をご参照ください。
3.12.5で言及し、丁寧にユニオンジャックを分解し、盾の聖ジョージの十字架(文献より)までカウントしても4個に留まります。おそらくジョージアが最多なのではないかと思われます。

3.12.21 フィンランド
 国旗は図143です。

図143.フィンランドの国旗

3.6.2.9の図86の日本の国旗のように、例の問題が発生します。白地に紺のスカンディナヴィア十字です。

3.12.22 ブルンジ
 国旗は図144です。

図144.ブルンジの国旗

アフリカで、斜めの十字架を描いているのは、ブルンジのみではないでしょうか?勿論キリスト教の国ということも調査済みです。黄色が使用されていないので、汎アフリカ色ではギリギリありません。配色の種類だけならイタリアと同じです。

3.12.23 マーシャル諸島(少々グレーゾーン)
 国旗は図86(1)をご参照ください。
オセアニアにもWikipediaでの情報がないだけでキリスト教が広まっていることは知っていても、太陽のすこし飛び出た光線が十字架を表しているとすると、一発では見つけられにくくなります。観察眼の良い人でも、「ちょっと飛び出ていたけど、なんでかな?」で済まされそうです。それ以前に太陽を直視させるようなシステムを作んな(正論なのか、暴論なのか…)。

3.12.24 マルタ
 国旗は図71(1)をご参照ください。
聖ジョージ勲章(ジョージ・クロス)がカントンに描かれております。

3.12.25 ミクロネシア連邦(グレーゾーン)
 国旗は図102をご参照ください。
南十字星か、十字架かと言われれば、十字架に近いように思われます。あくまでも表しているのであって、十字架とは言い切れない気も致しますので、グレーゾーンです。

3.12.26 モルドバ
 国章は図28をご参照ください。
ワシが十字架を咥えております。

補足事項

 さて、補足事項では「王冠の十字架」、「宝珠」、「十字架がついた笏」をご紹介したいと存じます。Wikipediaに日本語の記事が1つと、英語ですが2つあります。それとAcademic Acceleratorの記事があり、最近知ったGIFとYoutubeの動画とゲームの記事の合計7つを、貼付致します。

ここまではWikipediaです。次はAcademic Acceleratorのページです。

https://academic-accelerator.com/encyclopedia/jp/globus-cruciger

プレビューは、残念ながら出ませんでしたが、ラテン語で「globus cruciger」と言います。読みは、グロバス・クルーシガーだそうです。
次は、ゲームのブルーアーカイブの宝珠に似ている武器です。

ブルーアーカイブはインストールしたこともないので存じませんが、宝珠らしきものは「セイなる手榴弾」というものだそうです。

アイコンが宝珠にしか見えません。 
 さて、補足事項の説明に入らせて頂く前に、直前の項(モルドバ)から数字を何度も使用して、それぞれ括弧内の数字を増やしていく方針であることをここに明示致します。では、参ります。

3.12.22(1) サンマリノ
 国章は図7をご参照ください。
王冠の最上部に宝珠らしきものがあります。なぜ断定できないかは、すぐ下の3.12.22(2)をお読みください。

3.12.22(2) スペイン
 国章は図36をご参照ください。
2項目目にして私を悩ませたのが、果たしてこれは宝珠なのか、というところです。悩んだのですが、一応、図137(1)でご紹介致しましたハンガリーの国章の王冠の十字架は、端が丸いとはいえ球体ではありません。そのまま設置されております。ですので、旗章学者並びにこれに関しての有識者にいつでも尋ねられる状況がない私の最大限の判断は、断定ではなく仮定です。これを宝珠と仮定いたします。スペインは盾と、2本のヘラクレスの柱の上のデザインが微妙に異なっております合計3つの王冠、そしてレオンの赤紫のライオンが被っている王冠!これもかなり悩みました。限界まで拡大したスクリーンショットが図144(1)です。


図144(1).スペインの国章のレオンのライオンの王冠

熟考した結果、もともとスペインがいくつかの地方が合わさって盾のデザインが決まったことを思い出し、カスティーリャ・イ・レオン州のWikipediaのページを、英語版と日本語版で見つけましたのでそのリンクを2つと、その2つで掲載されておりました合計3枚の画像を貼付致します。図144(2)、図144(3)、図144(4)です。画像を先といたします。

図144(2).英語版Wikipediaのカスティーリャ・イ・レオン州の国章
図144(3).日本語版Wikipediaのカスティーリャ・イ・レオン州の州旗
図144(4).日本語版Wikipediaのカスティーリャ・イ・レオン州の紋章

貼付が長くなったことをお詫びいたします。図144(4)のタイトルが紋章となっているのは、州章という言葉が本当にあるか存じ上げないため、Wikipediaの記事を参照した結果です。それはさておき、以上の画像と、リンクの通り、あくまでも自己の判断ですが、この王冠の十字架らしきものは私の中では装飾の形状が十字架らしい、というものに留まり、たとえ仮定でも十字架という結論には至りませんでした。それに、もしこれが十字架であったとしたら、王冠の形状から分析してライオンのものだけでおそらく8つの十字架、つまり宝珠の十字架と合わせて3+8で11個と、図136のジョージアの国旗の倍以上になります。「世界最多数の十字架を国旗に描いている国はどこか?」という問題が出題されましたら如何致しましょう?どちらを書けばよろしいでしょう?思い出して頂きたいのは、検定に曖昧なものは出題されない、ということです。曖昧なものを述べても徒労に終わりますので、この話は以上です。

3.12.22(3).セルビア
 国旗は図48ですが、再掲致します。図144(5)です。

図144(5).セルビアの小紋章(再掲)

王冠の最上部に、宝珠です。それと、しばらく認知するのに時間がかかったのですが、インエスカッシャンに十字架です。

3.12.22.(4) バチカン
 国旗をスクリーンショットでしか出していませんでしたので、改めて貼付致します。図144(6)です。

図144(6).バチカンの国旗

3.12.22(2)のスペインのライオンが被っている王冠どころの話ではなくなってしまいました…何でしょうね、この十字架の数。教皇冠は検定にはおそらく出されないと予想していて、どちらかと言うと鍵を観察しておりましたところ発見してしまいました。教皇冠最上部の宝珠並びに、そこから曲線を描きながら垂れ下がる帯のなかに十字架が少なくとも6本、描写されております。実物を見たわけではないので、全ては国旗頼みなのですが、ここまではっきり描かれてしまうと世界最多数の十字架の本数はバチカンの国旗ということになります。しかしながら、この帯もよく見ると裏地が見えております。国旗からは見えないところで十字架が描かれている可能性も否定できない、つまり曖昧ということで、世界最多数の十字架はジョージアです。

3.12.22(5) モンテネグロ 
 国章は図61をご参照ください。
王冠の最上部に宝珠だけでなく、両脚にそれぞれ宝珠と十字架がついた笏を掴んでおります。3.10.4のエスワティニでも名前を出しましたが、笏は英語で「scepter」、セプターと言います。十字架付きの笏の固有名詞が知りたいと思い、「cross scepter」などで検索しましたが、残念ながら見つけるには至りませんでした。ただ、Wikipediaの以下のリンクで、宝珠とともに描かれることが多いとあるので、セプターと今は申し上げておきます。

3.12.22.(6) リヒテンシュタイン
 国旗は図50をご参照ください。
少々小さいながら、全部黄色の宝珠が王冠の最上部に描かれております。

番外編

ボリビア
 国章は図13をご参照ください。
これのどこに十字架があんねん!?まさか国章の外か!?なんて思われる方もいらっしゃるでしょう。ご安心ください。私はそんな意地悪な人ではありません。私から申し上げていただけるのであれば、むしろ国章が意地悪です(決して、決して批判ではありません)。これをスマートフォンで見られるかは、分かりかねます。それ以前に、十字架という事実すらも不明です。テレビショッピングでよくある小さい米印と同じで、誰もが見落としてもおかしくないようなものです。準備は、よろしいでしょうか?PC上でご閲覧していらっしゃるという前提で、参ります。
 まず、Wikipediaのリンクを2つ、貼付させて頂きます。

続いて、ボリビアの国章自体のページです。

1個目のリンクは、国章の画像をそのままクリックしてください。2個目のリンクは、出てきた画像を同様にクリックしてください。アクセスが困難な方のために、それぞれの国章も貼付させて頂きます。図145、図146(画像は再掲)です。

図145.ボリビアのページ自体の国章
図146.ボリビアの国章のページの国章(再掲)

いかがでしょう。コンドルの表情といい、旗のシワといい、同国ですのに結構違うとは思いませんか?ちなみにエクアドルはこれと同じか、それ以上に違いが顕著でした。他の国は存じ上げませんが、本題に戻りますと、私が申し上げたいのは図146の手前の山の頂付近にある、この山の内部への入口です。3.13.7で解説しますが、ポトシ銀山と言います。この入り口は両方の国章に描かれておりますが、目一杯拡大したものがそれぞれ図147、図148になります。

図147.図145のポトシ銀山の入り口
図148.図146(再掲)のポトシ銀山の入り口

2枚目の入り口の画像は、拡大は勿論、「ありがとう、SVGファイル。」と感謝したくなるほどブラウザで限界までアップさせて撮りました。お気づきになりましたでしょうか?1枚目のポトシ銀山はキリストの像らしきもの(例えるならばブラジルのコルコバードの丘、図149)が入口の建物のてっぺんに見えておりますが、2枚目の入り口のそれは...どう見ても十字架です。前述したテレビショッピングと何も変わりません。ということで、Wikipediaも表記ゆれというより、描写ゆれがあるという話でした。なお、検定には答えが曖昧になる問題は出されないので、これも出されないのではないかと存じます。そもそも文献だけを頼りに勉強されている方からすれば死活問題です。かなり入り口の描写が簡略化されているものがあります。

図149.コルコバードの丘

さて、十字架の説明という名の旅が終わりました。抜けがある可能性は否定できませんが、これでも抜けのある国や箇所を突いてくる超高難易度の試験は私含め、誰も解けません。そういえば、十字架と言えば原点に戻りますが、キリストがゴルゴタの丘で磔にされたのは有名ですね?次の3.13は丘どころではありません。山です。

3.13 国旗に山🗻が描かれている国。1座でも、複数でも名前も表記。

・エクアドル(チンボラソ山)
・エルサルバドル
・コスタリカ(タラマンカ山脈、セントラル山脈、グアナカステ山脈)
・サンマリノ(チタノ(ティタノ)山)
・スロバキア(東部アルプスのトリグラウ山)
・スロベニア(タトラ山、マトラ山、ファトラ山)
・ニカラグア
・ボリビア(ポトシ銀山)
番外編:チベット(山頂)
※エルサルバドルとニカラグアに山の名前がないのは、読み進めていけば分かります。

 登山を趣味にしていらっしゃる方は結構いらっしゃると存じます。運動は勿論のこと、他にも山から望む景色は最高です。中には1座の山に登られた回数が何百回という方もいらっしゃいます。すごい、としか言いようがないです。
 さて、そんな世界各地にある山ですが、3.13では番外編以外、国章の中に山が描かれております。沢「山」の、山のようにある情報を解説していきますので、一緒に頑張って登って番外編で景色を拝みましょう。

3.13.1 エクアドル(チンボラソ山)
 国章は図1をご参照ください。
緑の山肌に雪が積もっている(植物や岩肌が白いのではなく、本物の雪です)描写があります。エクアドルという言葉自体がスペイン語で赤道を意味するということはある程度の方がご存知だと思いますが、たとえ赤道でも標高が高いと雪が降ります。有名なのはケニアです。ケニア山は年中雪が降り、首都のナイロビも標高1700メートルなので軽装で行くと寒いと存じます。
 さて、チンボラソ山ですが、数世紀前は世界一標高の高い山と信じられてきました。関連するリンクを2つ、貼付させて頂きます。

お分かり頂けましたでしょうか?地球は遠心力で極端に言うと潰れているので、地球の中心(誰も行けておりませんが😅)から計測すると、エベレストを超えて標高が10キロメートル超になるそうです。私の知っているもう1つの標高に関して議論を呼ぶ山といえば、ハワイのマウナケア火山です。この山は海から隆起した火山のため、ふもとは海の中にあります。海底から測定すると、高さは10,203mになり、陸地にふもとがある標高8,848mのエベレストを抜き、世界一高い山といえます。大事なのはどこから測るか、ですね。

3.13.2 エルサルバドル
 国章は図3をご参照ください。
エルサルバドル大使館に連絡して、丁寧な返事をいただきました。5つの山は名前はありませんでした。ただ、エルサルバドル、グアテマラ、コスタリカ、ニカラグア、ホンジュラスを表しているということでした。

3.13.3 コスタリカ(タラマンカ山脈、セントラル山脈、グアナカステ山脈)
 国章は図15(1)をご参照ください。
コスタリカ大使館に英文メールを送って、左からタラマンカ山脈、セントラル山脈、グアナカステ山脈という情報を含む返信をいただきました。国旗・国章の基礎知識にはチリポ山(標高3819m)と記載されております。チリポ山はタラマンカ山脈最高峰ですが、私は3つの火山の名前が左から順になんというのか知りたかった、ただそれだけです。

3.13.4 サンマリノ(チタノ(ティタノ)山)
 国章は図7。
単なる丘だと思っていました。本当に丘として描かれてはおりますが、表しているのは、アペニン山脈という聞き慣れない山脈の一角を成す同国の最高峰で、標高は739メートルだそうです。

3.13.5 スロバキア(タトラ山脈、マトラ(マートラ)山脈、ファトラ山脈)
 国章は図150です。

図150.スロバキアの国章

3つの丘はそれぞれタトラ山脈、マトラ(マートラ)山脈、ファトラ山脈を表しております。文献にはタトラ、マトラ、ファトラ三山と書かれているものもありますが、どちらか?という問題は出ないでしょう。ちなみに、マトラ山は隣国ハンガリーの山です。スロバキアに近いです。

3.13.6 スロベニア(東部アルプスのトリグラウ(トリグラフ)山)
 国章は図124です。
今度は山頂が3つあるように見えても、1座の山です。スロベニアのジュリア・アルプス山脈に位置するスロベニア最高峰の山で、標高は2864メートルとのこと。上記のスロバキアもそうですが、双方の国章の山が国のシンボルとなっております。まるで夜空に浮かぶ(夜空、という表記はどこにもありませんが)黄色の3つの六芒星はチュルエ伯爵紋章に由来しております。チュルエ伯爵紋章とは?私が伺いたいくらいでした。下記画像をご覧ください。図151です。

図151.惨状

「チュルエ伯爵」でも、10件でした。毛が生えたようなものです。後に漫画でわかる国旗のひみつより、ようやく正しい発音を発見しました。ツェルイェ公領でした。そして出てまいりました有力なサイトが、吹浦忠正先生(前述の本の監修)のそれでした。

さらに調べましたところ、どうやらツェリェ伯で1番ヒットし、下記のWikipediaのページも出てくるようです。それでも600件ですが。

スロベニア語の、「Celjski grofje」でやっと45000件あまりヒットしました。

3.13.7 ニカラグア
 国章は図152です。

図152.ニカラグアの国章

後に、ニカラグア大使館様から返信をいただきました。エルサルバドルの件で予想をしておりましたが、当たりました。紋章に描かれている5つの山は、中米5カ国の連合と友愛を象徴する5つの火山です。エルサルバドル、グアテマラ、コスタリカ、ニカラグア、ホンジュラスとのことです。ちなみに、3.5.6.1のミカドボウシインコと同じく、紫色が使われております。僅かですが、虹の最下部です。

3.13.7 ボリビア(ポトシ銀山)
 国章は図13です。
さて、3.12の十字架の番外編で散々触れた山の登場です。ご丁寧に入り口まであります(鉱山なのですから当然です)。こうして丁寧に見ていくと、十字架らしきものを含めれば、植物(2種類)、動物、銃、刃物、盾、十字架、山、他には文字(国章にしては珍しくアルファベット)、星、太陽、大砲、国旗の中に国旗があります。これから挙げるものも含め約12種類の要素です。盛りに盛った、といったところでしょうか?

番外編:チベット
 ようやく、登山の終わり、山頂です。お疲れ様でした。登頂、おめでとうございます。私がお見せしたいのは国旗ではありませんが、中国のチベットの旗です。図153を、ご覧ください!

図153.チベットの旗

いかがでしょう?山頂にふさわしい旗とは思いませんか?私が世界で最も好きな旗の1つです。チベットに関する情報は持っている、もしくは借りている本では残念ながら皆無でしたので、Wikipediaからの抜粋になります。白い三角は雪山を表しており、「雪山に囲まれた地」であるチベットを象徴しております。その正面にそびえ立つ1対のスノーライオンはチベットの勝利を象徴しているとのことです。中央の太陽はチベットの民の自由・幸福・繁栄を象徴し、太陽から放たれている赤い6本の光線は、チベット民族の起源となった6つの氏族を、赤い光線と空を表す青とが交互になっているのは、チベットが2つの守護神によって護られていることを表すそうです。スノーライオンは互いの手で2つの宝石を支えあっており、上側の3色で燃えているように見える宝石はブッダ・ダルマ・サンガ、すなわち仏法僧を表し、下側の円形で2色の宝石は十善業法・十六浄人法による自律を表しております。
 私が特に感動したのは、次の記述です。「外側の黄枠線は仏教の教えや思想が世界中で栄えることを示すが、右側にその線がない(右側が開いている)のは、仏教以外の教えや思想にも寛容であることを示す。」この寛容ぶり!思想だけでなく、旗にも示すとは、脱帽です。
 後付で、キルギスの大統領旗も挙げます。図153(1)です。

図153(1).キルギスの大統領旗

なにか、山越しの太陽が好きな傾向があります。

さて、山の天気は変わりやすいとは、よく言いますよね。焦って下山中に事故を起こされたら大変ですので、急げとは言いませんが気をつけてお帰りください。こちらは、次の一瞬で終わる3.14(円周率ではありません)の大砲に砲丸を込めて、いつまでも待っております。

3.14 国旗に大砲が描かれている国。

・ハイチ
・ボリビア
 
 下山してこられた皆様、お疲れ様でした。帰ってこられて早々にこれを紹介するのもなんですが、一瞬で終わるのでご容赦ください。 
 さて、ご覧の通り、2カ国しかありません。しかしながら、どちらか1カ国は砲弾まで描いてあるので、撃つ準備はできております。いつでも撃てます。何なら国旗ではなく州旗ですが、撃った瞬間の火を噴いているものもあります。また、たった2カ国という物足りなさにがっかりしている人が万一いらっしゃったときのために、ドミニカ共和国の独立時の国章のリンクも挙げておきます。
 ちなみに、3.8の銃とは分類が違います。それでは、砲弾という名の情報を撃ち出しますので、弾道計算をして、着弾地点を突き止めてください(無茶振り)。

3.14.1 ハイチ
 国章は図17です。
上記の砲弾まで書いてある国旗です。撃てと言わんばかりです。ちなみに、文献によっては、図17のL'Union Fait La Force (フランス語、団結は力なり)と書いてある帯の上の緑地に切れた鎖があるのですが、Wikipediaからの国章にはありません。何故でしょうね。曖昧かつかなりマニアックという2重の要因があるので検定には出ないと存じます。

3.14.2 ボリビア
 国章は図13ですが、図145、図146の比較用国章もぜひご参照ください。
どうでしょう?大砲が2門と言っても、かなり描写の差があるとは思いませんか?コンドルがより攻撃的な表情をしております図145では、大砲に金属光沢があり、ギザギザの模様があり、図146に比べ随分とデザインが凝っております。購入したら片方よりもずっと高そうです💴。

さて、着弾地点を突き止めることはできましたでしょうか?2発しかありませんので、そこら辺をお探しになれば見つかると思います(適当)。一瞬で終わってしまった大砲はさておき、3.12の十字架、そして一部ながら3.13の山頂でチベット仏教についても触れました。世界には、様々な宗教がありますが、信者の人口が2位の宗教をご存知でしょうか?これまで一言も触れていない、イスラム教です。次の3.15では、そんなイスラム教のシンボル、月と星が入った国旗をご紹介致します。

3.15 国旗に月🌛と星🌟が入った国。月と星の色、星の個数、何芒星、どちらか、あるいは両方とも傾いているか、そして三日月の開いている角度を明記。

・アゼルバイジャン
・アルジェリア
・ウズベキスタン
・クロアチア
・コモロ連合
・シンガポール
・チュニジア
・トルクメニスタン
・トルコ
・パキスタン
・マレーシア
・モーリタニア
・モルドバ
・リビア
番外編1:ネパール
番外編2:モンゴル

 月は安息の夜のシンボルです。熱風、灼熱の昼間は暑さを耐え忍ぶだけ、しかし夜間はようやく人心地がつく安息のひとときで、夜に対する人の思い入れもひとしおです。
さて、これまで通り箇条書きでリストアップしたのですが、自分で述べた「月と星の色、星の個数、何芒星、どちらか、あるいは両方とも傾いているかを明記。」は欄が見づらくなると思いましたので、載せませんでした。ちなみに、何故傾きを明記するかと言うと、公式テキスト後編の46ページ、Q27で「星が☆のように上向きではない国旗は?」と、問われているためです。ピクセル単位で角度を測る気力はあっても、小数点以下の角度で計測する気力は流石にありませんし、機材や環境もないので、角度は一部を除き整数で、全ておよそのものです。
 さて、如何でしょう?キリスト教は約25億人、イスラム教は約20.7億人もいるのに意外と少ないとは思いませんか?しかも一部の国はイスラム教の国ではありません。シンボルと言えども、イスラム圏の国がこんなにあるのに、列挙した国は14/56と、半分どころか2割を超える程度です。しかも一部はイスラム教の国ではありません。それをノーカウントとすれば、2割を切ります。少なすぎだろ!と思ったのですが、キリスト教徒が人口の半分以上(51%以上を対象)の国をそこそこ時間をかけて調べましたところ、参考値ではありますがおよそ23.77~24.57%になることが分かりました。子記事は以下で、結論としては、五十歩百歩です。

さて、ごく簡単な調査を致しましたところ、日本にイスラム教徒は23万人しかおりません。イスラム教徒がこの記事を、しかも上記の子記事を見る確率は0に近いと思います。唯一神アッラーですので。さて、多くの無宗教の皆様、3章の始めでも申し上げましたが、間違いは誰にでもある、唯一絶対な事実ばかりではない、という大らかな気持ちでお読みになっていただければ幸いです。では、参ります。

3.15.1 アゼルバイジャン
国旗は図154です。

図154.アゼルバイジャンの国旗

白い三日月が1つと、白い八芒星が1つです。八芒星はアゼルバイジャン、オスマン、チャガタイ、タタール、カザフ、キプチャク、セルジュク、トルクメンを表しており、部族の数の八芒星はこの国旗だけです。三日月の開いている角度は、あとから測ったので図154(1)と致します。

図154(1).アゼルバイジャンの三日月の開いている角度の測定結果

3.15.2 アルジェリア
 国旗は図155です。

図155.アルジェリアの国旗

縦に二分割で、赤い三日月が1つと、赤い五芒星が1つです。星は右に18°傾いており、幸いにも背景が目印となっておりますので三日月が開いている角度も調べ上げられ、60°と判明致しました。後に目印がなくても測定可能な方法を発見致しました。測定結果は諸事情で後付なので、図155(1)、図155(2)、図155(3)です。ついでに、アルジェリアは目印があって測りやすい国でしたので、別技法でも測れました。図155(4)です。

図155(1).アルジェリアの星の測定結果
図155(2).アルジェリアの三日月の開いている角度の測定結果
図155(2).アルジェリアの三日月の開いている角度の新技法での測定結果
図155(2).アルジェリアの三日月の開いている角度の別技法での測定結果

3.15.3 ウズベキスタン
 国旗は図156です。

図156.ウズベキスタンの国旗

白い三日月が1つと、白い五芒星が12個です。三日月の開いている角度は161°です。三日月の開いている角度は後から計測したので、図156(1)と致します。

図156(1).ウズベキスタンの三日月の開いている角度の測定結果

3.15.4 クロアチア
 国旗と国章は図46、図47をご参照ください。
この1つの白い三日月と2つの黄色い六芒星は、傾いていると言ってよろしいのでしょうか?ここでは傾いているということにします。六芒星はそれぞれ逆方向に19°傾いているのは良しとして、三日月はまっすぐ上に開いている場合の傾きが0°として、同じ角度で傾いております(正確に測ると0.4°ほど違いますが)。後から測ったものとして、三日月の開いている角度というものがあり、167°となりましたので、これらの測定結果も諸事情で図156(1)、図156(2)、図156(3)、図156(4)、図156(5)とします。

図156(1).クロアチアの左端の星の測定結果
図156(2).クロアチアの右端の星の測定結果
図156(3).クロアチアの三日月の測定結果
図156(4).クロアチアの三日月の精密な測定結果(180-160.6=19.4°)
図165.クロアチアの三日月の別技法での測定結果

3.15.5 コモロ連合
 国旗は図157です。

図157.コモロ連合の国旗

白い三日月が1つ、白い五芒星が4つ、縦に並んでおります。三日月の開いている角度は150°で、測定結果は図157(1)です。

図157(1).コモロ連合の国旗の三日月の開いている角度の測定結果

3.15.6 シンガポール
 国旗は図158です。

図158.シンガポールの国旗

イスラム教の国ではないのに三日月と星の国がやってまいりました。1つの白い三日月は良いのですが、5つの白い五芒星、これ、傾いているように見えますか?私は見えません。傾いているように見える方は、このリンクなどを使って測定してください。私は傾いていないと判断したので測りませんでしたが、三日月の開いている角度は測定しました。測定結果は154°で、図158(1)です。

図158(1).シンガポールの国旗の三日月の開いている角度の測定結果

3.15.7チュニジア
 国旗は図159です。

図159.チュニジアの国旗

トルコとよく似ております。丸い白地に1つの赤い三日月と1つの赤い五芒星です。五芒星は左に18°傾いております。これも諸事情で後付なので、図159(1)です。

図159(1).チュニジアの星の傾きの測定結果

これらも後付で、これは2011年を境にデザインが少々変わりました。それぞれ図159(2)、図159(3)です。

図159(2).2011年までのチュニジアの国旗のデザイン
図159(3).2011年以降のチュニジアの国旗のデザイン

星の大きさが22.2%から22.5%になった他、三日月の開いている角度が125°から72°になった模様です。それぞれの測定結果は図159(4)、図159(5)です。三日月の太さ(それぞれの円の直径から計算)は、縦幅に対して約7%から7.5%、横幅に対して2.2%から5%に増えた模様です。

図159(4).2011年までのチュニジア国旗の三日月の開いている角度の測定結果
図159(5).2011年以降のチュニジア国旗の三日月の開いている角度の測定結果

国旗設計図の枠が太いので信用できないという方が万一いらっしゃった場合のために、幸いなことに2011年までの国旗がWikipediaにありましたので、現国旗の角度測定結果とともに貼付致します。同じ結果となりました。
図159(6)、図159(7)、図159(8)、図159(9)と致します。

図159(6).2011年までのチュニジア国旗の三日月の開いている角度の測定結果
図159(6).2011年までのチュニジア国旗の三日月の開いている角度の別技法での測定結果
図159(7).2011年以降のチュニジア国旗の三日月の開いている角度の測定結果
図159(7).2011年以降のチュニジア国旗の三日月の開いている角度の別技法での測定結果

3.15.8 トルクメニスタン
 国旗は図26をご参照ください。
緑の地に白い三日月が1つ、白い五芒星が5つです。白い三日月は右に32°傾いております。白い五芒星は、一見同じ角度のように見えますが、全て右に36°の傾きとなっていて、4°違います。SVGファイルから切り取ったスクリーンショット、つまりPNGファイルをこれで計測した結果を貼付いたしますので、信じられないという方はご参照ください。図160、図160(1)、図161です。後から測った、月が開いている角度は197°となりましたので、測定結果を図161(1)と致します。

図160.トルクメニスタンの三日月の傾きの測定結果
図160.トルクメニスタンの三日月の傾きの別の測り方での測定結果(90°‐58°=32°)
図161.トルクメニスタンの星の傾きの測定結果
図161(1).トルクメニスタンの三日月の開いている角度の測定結果

画像ばかりになって、そもそも貼付する意味があまり感じられないので載せませんが、5つの星全てが36°ということを確認致しました。これでもまだお疑いになる方のために、図162、図163と、SVGファイルとPNGファイルの限界のような画像を測定サイトにかけました。

図162.少しは人を信用してみろと言わんばかりの限界測定結果
図163.こちらが信じかねるレベルで信じられない人への限界測定結果

ちなみに図162は、傾いて平行になっている部分の左端から角の1つを測っても数値上は同じ結果でした。そして、心の声を貼付致します。図164です。

図164.本音

まあでも、画像元が全てWikipediaですので、そこを突き詰められたら逃げ場がないと思います😅誰か私に超高精細な各国政府公認の198カ国の国旗のデータを譲ってください(懇願)。

3.15.9 トルコ
 国旗は図165です。

図165.トルコの国旗

1つの白い星の傾きは、図166の通り、18°です。1つの白い三日月の開いている角度は、後から測って、66°となりました。図166(1)です。

図166.トルコの星の傾きの測定結果
図166(1).トルコの三日月の開いている角度の測定結果

3.15.10 パキスタン
 国旗は図167です。

図167.パキスタンの国旗

緑の地に、白い三日月と白い五芒星がそれぞれ1つずつです。測定結果は、図168、図169、図170です。月は左に41°、星は左に24°傾いております。月の開いている角度は、後から測って、133°となりました。測定結果は図171です。

図168.パキスタンの三日月の傾きの測定結果(90‐49=41°)
図169.パキスタンの三日月の傾きの別技法での測定結果
図170.パキスタンの星の測定結果
図171.パキスタンの三日月の開いている角度の測定結果

3.15.11 マレーシア
 国旗は図172です。

図172.マレーシアの国旗

黄色い三日月が1つ、黄色い十四芒星が1つです。三日月の開いている角度は109°となりました。測定結果は図173です。

図173.マレーシアの三日月の開いている角度の測定結果

3.15.12 モーリタニア
 国旗は図173です。

図173.モーリタニアの国旗

月が大きいため、時間がかかりました。三日月の開いている角度は
176°(外側から測れば184°)と、内側と外側とでそれぞれ180°を割ったり、180°以上になる(つまり、三日月の弧が円の直径に届いていない)測定結果となりました。図174です。なお、このツールは分度器の大きさを整数でしか調整できないため、1°ほどズレている可能性があります。

図174.モーリタニアの三日月の開いている角度の測定結果

3.15.13 モルドバ
 国旗と国章は図27、図28をご参照ください。
シンガポール、マレーシアに続き、イスラム教の国ではないのに星と三日月が描かれている国です。問題なのは、三日月が完全な円を描いていない、ということです。なので、楕円の可能性があると見てWindows標準搭載のペイントツールで様々な楕円を描いて試行してみましたが、残念ながら一致する楕円は見つけられませんでした。この黄色い三日月は他のに比べて黒い縁があり、結構な太さを持っているので、縁無しの三日月本体なら一致する楕円が見つけられるかも知れないという可能性を信じて、拙い技術で色々やってはみましたが、残念ながら結果は同じでした。奮闘の記録はできる限り近づけた物となっております。図174、図175です。

図174.モルドバの三日月の黒縁を含めた楕円の近似値
図175.モルドバの三日月の黒縁を含めない楕円の近似値

そして、いつものツールを用いて最善を尽くした結果は、縁有りが121°、縁無しが172°でした。どれだけ曖昧かは図176、図177をご覧いただければお分かりになると思います。

図176.モルドバの黒い縁ありの三日月の開いている角度
図177.モルドバの黒い縁なしの三日月の開いている角度

本音として、もっと正確に描いてもらいたかったです。

3.15.14 リビア
 国旗は図178です。

図178.リビアの国旗

前のモルドバの三日月でそこそこ奮闘した分、測るのにそれほど負担を感じなくなって参りました。今やマウス操作でもピクセル単位でスクリーンショットを条件によっては行えるレベルです。リビアの白い星の傾きは18°で、同じく白い三日月の開いている角度は90°、直角に近いものでした。測定結果は図179、図180です。

図179.リビアの星の傾きの測定結果
図180.リビアの三日月の開いている角度の測定結果

 如何だったでしょうか?画像をかなり使いました。最後に小数点以下は切り捨てとは言え直角が出たのは個人的にスッキリしております。星の傾きが左右逆ながら18°でしたのは、アルジェリアとチュニジアとトルコでした。この事実を知ることができて、達成感を覚えております。
 さて、イスラムと言えば武装勢力のハマスが、イスラエルで洒落にならない戦争を引き起こしておりますが、次の3.16では洒落が続きます。しかも少しブラックよりの。この記事の冒頭で1割がギャグ要素と申し上げましたが、それを少し煮詰めた感じです。ラインは十分に考慮しておりますが、ライン超えをしていると判断された場合は、お約束の通り、通報の前にまずはご一報を。

3.16 国旗に人間🧍が描かれている国。

・ブルネイ
・ベリーズ
・マルタ

 私にとって国旗の変更というのは、良い意味でも、悪い意味でもあります。良い意味というのは、「国名、国旗、首都について述べなかったこと、今までに分類しなかった国旗のまとめ。」の148番目のフランスのように、3年間気づかれなかったような笑えるニュースのことを指します。要するに、昔のこういう概念が今にとっては不適応などの理由で、公募で変更案を国民から集めた、というのが良い意味にあたります。
 悪い意味というのは、例えば一時期私が間違えていたような、アメリカにテロ組織と認められているタリバン(ターリバーン)が自国のアフガニスタンの旗を多数の犠牲者を出しながら国連はもちろん、世界の多くの国に認められていない旗に変更した、というものです。国旗の変更というのはそんなに頻繁にあるものではありません。というよりそもそもそんなに回数が多ければ、私の頭がついていけない=私が覚えようとも思わないからです。
 さて、1年に片手で数えられる範囲での国旗の変更ですが、私は占い師及び超能力者ではないのでどこの国がどのようなデザインになるかは分かりかねますが、少なくとも余程の大変更がない限り、国旗に描かれている人数、つまり人口が増えることはないのではないでしょうか?出題範囲ではないですが、フランスの海外県のマルティニーク島この旗からこの旗に2023年2月3日、変更されました。個人的には前デザインが好きです。世界には80億人以上いますが、国旗には3人、いえ、3人以上4人未満がいます。内訳は、3人と腕が2本です。字面が殺人事件か死体遺棄事件のようです。漫画のドラえもんのとある回を彷彿とさせます。腕抜きで世界の人口と比べますと、3:8000000000となり、約0.000000000375、つまり世界人口の0.0000000375%にも満たない割合となります。少ないにも程があります。猫の手も借りたいです。国旗に猫は登場しませんが。圧倒的な人手不足です。いえ、「人の手」自体はむしろ有り余っているので生身の人間をお願いします。このままですと子供もできずに、Wikipediaから抜粋してまいりました図180(1)のように消滅集落が確定しますので、なにか手を打つ必要があります。

図180(1).集落の人口とそれの年齢による区分

国旗だけではあまりに人口が少なくて寂しい結果となってしまうので、今度は国旗に描かれない国章をそこそこ時間をかけて、人体または人体に関する部分、その他が描かれている国を、Wikipediaにあるだけ調べてきました。重複します。そして、出題範囲には国の数として3/31≒9.678%しか出されませんので、子記事にしてまとめました。以下です。

結果だけここでもお伝えすると、世界各国の国旗、国章には重複分も含め21本の腕、23人の男性、5人の女性がおります。天使は除外して抜けがなければ合わせて28人です。もっと増やしたければそうですね、英領ヴァージン諸島から生身の女性を、これでも「人手」不足とおっしゃるのなら旧ザイール(コンゴ民主共和国)北アイルランドアブハジア、手とくれば足、とおっしゃるのならマン島も付け加え…いえ、なんでもありません。若干ブラックよりのジョークはこれくらいにして、早速参りましょうか。3カ国しかありませんので。

3.16.1 ブルネイ
 国旗は図181です。

図181.ブルネイの国旗

早速、来てしまいました。五十音順なので仕方ありません。身元不明の赤い手が2本あります。平和と繁栄を表すと文献にはあります。男性か女性かすらも分かりません。

3.16.2 ベリーズ
 国旗は図11(1)をご参照ください。
生身の人間がやっと出てきました。2人とも木こりです。

3.16.3 マルタ
 国旗は図71(1)をご参照ください。
ジョージ・クロスがカントン(左上)にあります。小さくて分かりにくいと存じますので、限界までアップしたものを貼付致します。図182、図183です。

図182.画像自体に問題のあるジョージ・クロス
図183.問題のないジョージ・クロス

3.5.15.2で述べた馬に乗った騎士が、3.5.18.1で述べたドラゴンを倒しています。この記事の最初の自己紹介でも述べたのですが、スクリーンショットの問題を示す例として、あえて2つ載せました。

さて、3カ国しかないので、あっという間に、3.14の大砲並みに早く終わってしまいました。実際のボリュームでも、体感でもブラックよりのジョークを交えながらこの項目を説明しているところの方が長いです。次の3.17からはしばらく数カ国しかないような項目が増えると思いますが、ご理解ください。むしろ数カ国のみの紹介で終わるものをあえて集めました。

3.17 国旗に太陽🌞と星🌟が描かれている、または含まれている国。太陽に関しては顔の有無、円ということの証明、星に関しては個数、角の数、角度も明記。両方とも色も明記。

・コスタリカ
・フィリピン
・ボリビア

198カ国の国旗をもう一度入念に観察し、整理し、3カ国を見つけました。太陽と星が含まれている国です。保証はできませんが、太陽と星と月が含まれている、もしくはそれだけしか描かれていない国は1つもないです。国章に関しては、ありました。パナマルーマニアです。
なお、この項目で表記致します数値は、全ておよそのものです。では、参りましょうか。

3.17.1 コスタリカ
 国章は図15(1)です。
一見すると、あるいは遠目に見ると、水平線上で何かが爆発しているようにも見えますが、立派な黄色い太陽です。顔はありません。星は白い五芒星が7つ、左右対称で並んでおります。太陽は最初は円ではないと思っていたのですが、調べましたところ円でした。ただ、半円ではなく、円の中心から海に出ている角度を測定したら168°、つまり計算すると46.67%が見えている計算となります。測定結果は図183で、円という証明は図183(1)です。

図183.コスタリカの太陽の出ている面積の測定結果を出すにあたっての要素の1つ
図183(1).コスタリカの太陽が円という証明

円という確証を得るために、円を回転させるボタンを何回も捻り、ピクセルの移動以外に目立った変化がないことを確認致しました。そして、気づいたのですが、この太陽は完全な円ということは証明できたものの、図183(1)の表示上は円が3.13.3でご紹介したタラマンカ山に被っています。そこで、円の境界線の中間色は無視しても、水平線(ここでは、水平線の黒い線の上端まで水平線としております)の下部の中間色は、関係するところは全て取り除いた画像を作り、どことも色がかぶらないように考慮し、正確な面積を求めるための右に1ピクセルずらした(つもりの)直線を引いてのちに削除したものを、GIMP2で測定しました。このように試行錯誤し、そこそこ時間をかけた最適化の画像は3枚あります。図183(2)、図183(3)、図184(4)です。

図183(2).垂線を右に1ピクセルずらした画像

1ピクセルずらすと言っても、あくまでも円の上部からずらした垂線を一番下まで降ろしてきただけで、貼付した画像でも下はむしろ左にズレてしまっているような描写が見て取れると思います。これを直すのはパソコンの能力及び私の気力を、少なくとも10倍に拡張する必要があります。続いて、色分けしたどことも色が被らないように色分けした図183(3)です。

図183(3).図183(2)を色分けした画像

これまでの作業は、ペイントとペイント3Dの合わせ技なのですが、円を塗るのにはペイント3Dの方が適しているように思えます。これはこの項の最後でも申し上げております。ちなみに、許容率は1%です。次は、ペイントの直線を利用して全ての中間色をなくした図183(4)です。

図183(4).図183(3)の中間色をなくした画像

これらの画像は、いずれも素人ながらに最適化した(つもりの)もので、これをGIMP2にかけた結果を貼付致します。図183(5)、図183(6)、図183(7)になります。

図183(5).図183(4)のグレーの面積
図183(6).図183(4)の紫の面積
図183(6).図183(4)の赤の面積
図183(7).図183(4)のオレンジの面積

図183(5)と図183(6)で、同じ部位を二分しているつもりなのに、1434ピクセルの誤差が生じるのは仕方ありません。きっちり同数になる(つまり、円の中心も求められる可能性があるということ)垂線の位置及び色の配分を探すのは、前述の通り強靭なメンタル(人員でも可)と、ここまでの機材とソフトウェアを揃えるのに金額的にいくらかかりましたか?と、問えるような環境が必要となります。それに第一、1434を全面積(紫+グレー+赤×2)で割っても0.28%にしかなりません。これだけのためにクリップスタジオを購入したり、パソコンを増強する気はありません。そして1434が実際に出ても、題辞なのは日が出ている、つまり日出面積を求めることなので、この差は余り意味がありません。また下部は、なすすべが思い浮かばないので、まず赤を単純に2倍します。144224×2=288448なので、これから赤とオレンジの合計を引きます。288448-(144224+131290)=12934となります。つまり、山の斜面で隠れているとした面積は12934ピクセルとなります。これで、日出面積を出すのに必要な要素が揃いました。まず、山を無視した日出面積は、紫とグレーを足したもの/全面積なので、
108084+109518/108084+109518+(144224×2)となり、答えは42.89%となります。山を無視しないと、217602/(506050-12934)=44.12%となります。
なにか検算が間違っているような、いないような…🤔と思われる方もいることでしょう。図86(3)で述べているのですが、

角度から算出した日出面積は根拠に乏しい

友人

とのことなので、ここは持っている限りの技術を駆使した結果を優先します。それと、経験上分かった、ペイントとペイント3Dの使い分けについて少し説明致します。まず、中間色が直線上になっている場合はペイントのほうがかなり作業時間が短縮されます。任意の色の直線を引けます。1回のクリックで任意の色にするのもペイントの方が良いです。ペイント3Dは、少なくとも円の塗りつぶしに適しています。ペイントで円の塗りつぶしを行なったところ、かえって面倒なことになりました。ペイント3Dのもう1つの利点は、拡大倍率が片方より大きいことです。
さて、光線の角度は、図を作成しましたらサイトの仕様上、煩雑になりましたので結果のみ表記致します。全部で9本、測定地点(分度器をどこに置くか)は円の中心とし、左から28°、44°、59°、75°、直角、105°、120°、136°、152°となりました。星の角度も測ったのですが、同様に煩雑になると判断したので、結果のみ表記致します。前述の通り左右対称で、角度も同じでした。左から29°、19°、9°、水平、9°、19°、29°となりました。

3.17.2 フィリピン
 国旗は図184です。

図184.フィリピンの国旗

戦争になると自国の国旗法第5条により、赤と青が逆になるという珍しい国旗です。一番下の星と一番上の星は左に、あと1つは右に傾いているとして測定したは良いのですが、少しだけ初めてのパターンがありました。この星は、少しだけ膨れており、直線を用いて測るとなるとその直線から膨張分がはみ出ることになります。それでも、膨張分は度外視して、星の角から角までをこれまでと同じように測りました。個数は3つですので、画像を図185、図186、図187として貼付致します。それぞれ左に30°、右に18°、左に6°でした。

図185.フィリピンの一番上の星の角度の測定結果
図186.フィリピンの中段の星の角度の測定結果
図187.フィリピンの一番下の星の角度の測定結果

膨れているのがお分かりになるでしょうか?図の番号が187(1)、187(2)にはなってしまいますが、日英のWikipediaと、英版のそれで見つけた、戦時下のフィリピン国旗と、戦時下でないフィリピン国旗の設計図を貼付致します。

図187(2).戦時中のフィリピンの国旗
図187(2).戦争をしていないフィリピン国旗の設計図

ぜひともこのままフィリピンには、平和を貫いていただきたいものです。

3.17.3 ボリビア
 国章は迷いますが、図145、図146をご参照ください。
うーん…🤔如何致しましょう?問題は太陽の色、太陽の隠れ加減、星の色、星の角度です。要するに問題が山積しております。公式参考書を頼りにしたのですが、残念ながら載っていたものはWikipediaからは少し工夫しないと参照できないもの、もしくは小さすぎて判定不能でした…。検定に曖昧な問題は出されませんので、とりあえずここは図146をもとに話を進めていきましょうか(結局は、公式参考書の199ページを含め、全部調べています😅)。
図146は、黄色と橙色の中間色の顔がない太陽と、同色の五芒星が10個、図145は黄色い太陽と、同色の五芒星が10個、公式参考書の199ページにあるものは、赤い顔つきの太陽と、10個のオレンジ色の五芒星でした。
 さて、図146の話に戻しますと、角度の測定でいつもの通りSVGからPNGに変換して、何度も使っているツールで測ろうとしたところ、完全な円ではない、つまり楕円ということは以前から分かっていたのですが、1°ほど太陽である十二芒星が傾いている事実も判明しました。楕円でも円が等しい比率で変形しているだけですので十二芒星の角の角度を測りました。分度器を1°傾かせた状態で測った値は、10時の方向から時計回りに、28°、58°、90°、122°、152°、水平、208°、238°、270°、302°、332°でした。比の計算をするように端同士を足していくと360°になります。遅ればせながら、ボリビアの太陽(十二芒星)が楕円ということの証明画像も、持てうる技術を駆使したものを貼付致します。図188、図189、図190です。

図188.ボリビアの十二芒星の太陽の楕円証明
図189.分度器を当ててのボリビアの十二芒星の太陽の楕円証明
図190.上下反転分度器を当ててのボリビアの十二芒星の太陽の楕円証明

なにか自分の中で納得できなかったので、曖昧な答えになる問題は出されないと確信しているにも関わらず、図145の太陽も調査致しました。こちらは完全に円です。調べるにあたり、まずは円形の太陽を切り取って来て(図190(1))、Windows標準搭載のペイント及びペイント3Dを使って円を描き(図190(2))、図191のように色分けし、GIMP2で中間色は無視し、領域ごとのピクセルを表示させました。3.13.7で述べたポトシ銀山から太陽がどのくらい出ているかをパーセンテージで示します。ちなみにこれは、日出です。

図190(1).円となっているバージョンのボリビアの太陽
図190(2).図191(1)に円を描いた画像
図191.ボリビアの太陽を色分けした画像

デジタルでの絵描きにでもなったかのような気分でした。申し訳ないながら、日光に円を描いた二重の円となっている画像は保存しそびれました。
感触と致しましては、3.5.10のキリバスから太陽だけに、熱が入ったような感じです。結果はGIMP2の画像と文章でお伝え致します。図191(1)、図191(2)、図191(3)、図191(4)となります。

図191(1)ボリビアの山の斜面の太陽を遮っている面積
図191(2).ボリビアの太陽が出ている面積
図191(3).ボリビアの太陽光が山の斜面で遮られている面積
図191(4).ボリビアの太陽光の面積

以上で、計算するのに必要な要素が揃いました。太陽だけに関して言えば、山の斜面は54434、日が出ている面積は328557なので、足し算すると382991、日出面積の割合は328557/382991≒85.78%となります。太陽光を考慮するならば、光を含め日が出ている面積/全面積、となりますので、 (328557+174375)/(382991+83503+174375)≒78.48%となります。
ここでふと、公式参考書(もっと知りたい!世界の国旗)の該当するページ(199ページ)に、別バージョンの政府旗が掲載されているのを思い出し、いつもの通りの作業をしました。元となる国旗は図192で、作業の経過は図192(1)で、結果は図193、図194となります。この太陽には顔が描いてあるのですが、黒い線で描かれているため絵描きのように消しました。

図192.ボリビアの政府旗

まずはこの旗から切り抜きました。図192(1)です。

図192(1).切り抜かれた太陽

太陽の縁が少し太いのでできるだけ内側に円の輪郭が来るように回転を含めた調整を繰り返し、鼻筋と目と眉を消し、山の黒い縁は予め端を塞いだ状態でペイント3Dで消しました。ここまでの工程の難度は10段階評価で7程度でしょうか。そこそこ高いのは、山の輪郭がどこまでかがわからないためです。極力自然に山を形成し、色分けした画像は図192(2)です。

図192(2).色分けされた図192(1)

そして、GIMP2の出番です。図193、図193(1)です。

図193.公式参考書199ページの太陽の可視部分の面積
図193(1).公式参考書199ページの太陽の不可視部分の面積

結果は、113467/(113467+76015)≒0.5988、59.88%が出ている計算となりました。あと、遅ればせながら角度も調べましたが、3.6.2.1のATGのように360/16=22.5ですので、角度にはばらつきがあります。図193(2)です。

図193(2).ボリビアの政府旗の太陽の光線の角度

ちなみに、3.12の番外編で述べた十字架はこちらの方が中心にあってよく見える気が致します。ボリビアの3パターンの太陽に関しては以上です。
さて、今度は星の角度、これは画像だけ貼付して終わりに…と思った直後に、3.17.2のフィリピン以上に開いた口が塞がらないような事実に気づきました。SVGを限界までアップして、星が膨らんでいるのは知っていたのですが、どうもブラウザの画面の一番下に寄せると違和感を覚えまして、計測したところ、星の端から端までを180°としたときの、傾きに気づいてしまいました…。なおこれは図146の話です。計測結果は図194です。

図194.ボリビアの星の角度の測定結果

何でしょうか、左に2°、とは?そもそも私が違和感を覚えたのは、膨らんでいるのが星、月、太陽のいずれかでも「膨らんでいるだけ」なのであって、元となる星の角度は変わらないはずなのです。図186と図187はそれを示しています。画面の下に寄せたところで、今までに何度も角度を測っている水平な部分の膨張分だけが最初に現れればその星は角度が平行と証明できると存じます。最大まで、画面に収まりきる範囲で10個全ての星を切り取り、分度器で測りましたが、このツールを全く動かさずに左に2°のズレを証明できました。GIF動画2として貼付致します。
なお、左から3番目の星だけ、僅かですが黄色い縁に刺さっています。図195です。さらに言えば、ボリビアの星は2°のズレを含めても、上下左右の位置が対称にはなっておりません。証明する画像を図196とします。

GIF動画2.ボリビアの星の角度
図195.僅かながら刺さっている左から3番目の星
図196.図146の星が上下左右とも対称になっていないことの証明

図194は、いつも通り各星の末端から上下左右きっちり切り取って来たもので、それぞれ反対側にある星と水平、あるいは星の上端の角から2°のズレを無視して垂直な線で貫いたものです。横線は右の2、3番目、差が顕著です。縦線は周りの図柄を元に照合してみてください。大小の差はあれど、結構ズレております。図145は、一時は星の角度を測る気になれなかったので測りませんでしたが、意外と単純な構造になっていたので測りました。一番上の2つは水平で、そこから下は双方とも左右に等しい角度で傾いているものとしました。6°、17°、34°、60°でした。このバージョンの国章だけ、珍しく影が描かれており、これも全く同じ角度、そして星が左右対称ということも確認しております。証明する画像を図197にて示します。

図197.図145のボリビアの国章の10個の五芒星が左右対称であることの証明

なにかあやとりのようで美しい結果になったので、それぞれの線が交差する所を通る垂直な太さ2ピクセルの直線を加えました。公式参考書の199ページの星も同じく左右対称ということを証明できるものも貼付致します。図198、図199です。

図198.公式参考書、199ページの五芒星の左右対称の証明
図199.公式参考書、199ページの五芒星の左右対称の別技法での証明

図198は、かすかに五芒星自体が膨れてはおりますが、左右対称です。図199は、図197のように斜線を引いてみました。僅かながら1~2ピクセル程のズレが中心に引いた垂直な太さ2ピクセルの線によって明らかになるのは、仕方ありません。PNGですので、これ以上やるとパソコンの能力及び私の気力が持ちません。
 ところで、一番上の双方の星の斜線が交差するところにちょうど3.13.7でご紹介したポトシ銀山の入り口の十字架が来るのは、必然でしょうか、偶然でしょうか...?キリスト教と星は関係ないどころか、大いにあります。クリスマスの時、どのような形やデザイン、材質であれクリスマスツリーを飾る家庭は日本にもそれなりにあるでしょう。あの頂点の星はベツレヘムの星と言って、キリスト教徒にとって宗教的な星です。国章の星から引いた斜線同士の交点が十字架にあたっています。勝手に左右対称の証明をしていたら勝手にロマンチックな気分になっているのが、今の私です。

3.17は、これにて以上です。WikipediaのSVGからピクセル単位で切り取ることはもちろんのこと、分度器を使ったり、ファイルについての知識を頭に入れたり、画像を加工したり、絵描きのように色分けしたり、色の面積をソフトウェア任せにはなるものの、求めたりすることに関しては少しばかり上達したように感じます。最終的な結果は、太陽が出ている面積を少ない順に、太陽光は含まずに挙げていくと、以下のようになります。順位及びパーセンテージはこれで絶対合っている、というわけでは決してありませんので、ご注意ください。有効数字は4桁で統一してあります。
11位.マラウイ、29.27%(図86(4)~(8))
10位.マラウイ、39.17%(角度から算出、根拠に乏しい、図86(3))
9位.コスタリカ、42.89%(山の斜面を無視した面積、図183(1)~(7))
8位.コスタリカ、44.12%(山の斜面を抜かない面積、図183(1)~(7))
7位.コスタリカ、46.67%(角度から算出、根拠に乏しい、図183)
6位.ATG、49.76%(実際の結果、図78(5)~(8))
5位.ATG、50.00%(理論上、図78(1))
4位.キリバス、52.97%(図68(4))
3位.ボリビア、59.88%(図192、図192(1)~(2)、図193、図193(1)、政府旗)
2位.ボリビア、85.78%(図145、図190(1)~(2)、図191、図191(1)~(4))
1位.ボリビア、100.0%(図146、図188)
過去問の国旗3級での問5の、「太陽が半分描かれている国旗には、アンティグア・バーブーダ、マラウイがあるが、 もう一つの国はどこか?」という問で、キリバスではなくコスタリカと答えていたら間違った回答扱いになるのでしょうか...🤔コスタリカは太陽光の主張が激しいだけですので、ランキングにもある通り、図183、図183(1)をご参照になれば円と分かります。それとも国章なしの旗もあるので曖昧扱いになるのでしょうか...?
次の3.18は、1カ国のみ、しかも細かい分析はありませんので、3カ国でもこのボリュームのこの項目よりずっと早く終わります。

3.18 国旗に太陽🌞と模様のみが描かれている国。

・キルギス

何度目か存じませんが、もう一度じっくりと198カ国を調べ直し、太陽と模様のみが描かれている国旗を調べ上げました。図58のカザフスタンの国旗はソウゲンワシが描かれているので除外しました。ちなみに、「模様」というものの定義にもよるとは思いますが、縞模様は入れておりません。あえて入れるとすれば、図80のウルグアイの国旗です。図80のすぐ上のアルゼンチン、あとエルサルバドル、ニカラグアは縞模様と呼ぶには無理がある気が致します。では、1カ国の紹介に、参りましょう。

3.18.1 キルギス
 国旗は図200です。図の番号がちょっとした節目ですが、これまでに括弧書きで追加事項を述べに述べているので、確実に使っている画像は200枚を優に超します。

図200.キルギスの国旗

図200は2023/12/20からの国旗です。それ以前は図201でした。

図201.2023/12/20までのキルギスの国旗

双方とも太陽の光線を含まない本体に、ユルトという移動式テントのトゥンドゥク(テュンデューク)という、キルギス語で天頂を意味する天井部分が描かれております。両者の違いは、光線がまっすぐか曲がっているかはもちろんのこと、トゥンドゥクの線が左右1本ずつ増えている他、トゥンドゥクの外側に丸い枠ができたということです。ちなみに、tundukで調べておりましたら以下の旅行会社のFacebookのページをみつけました。

ロゴは図202です。

図202.旅行会社tunduk社のロゴ

3.18については以上です。1カ国で、分析事項もないので速く終わりました。次は2カ国です。

3.19 国旗に河が描かれている国。

・エクアドル(グアヤス川)
・スロベニア

 日本で1級河川、2級河川という言葉を見たり聞いたりしたことはありませんか?国土交通省のページを参考にすると、1965年施行の河川法で、国土保全上又は国民経済の上で特に重要な水系かつ政令で指定されたものを「一級水系」と呼んでいます。一級水系に係る河川で、河川法での管理が必要で、国土交通大臣が指定(区間を限定)したものが「一級河川」であり、「二級河川」は、先程の一級水系「以外」の水系で公共の利害に重要な関係がある河川で、同様に河川法での管理が必要で、都道府県知事が指定(区間を限定)した河川であります。ちなみに、1級より2級のほうが少ないです。1級、2級河川についての解説が終わったところで、エクアドルの河はご丁寧に船まで描いてあるので、ゆっくり航行気分で行きましょうか。

3.19.1 エクアドル
 国章は2パターンあります。パターン1は図1を再掲致します。パターン2は図204です。

図203.エクアドルの国章(パターン1、再掲)
図204.エクアドルの国章(パターン2)

どうでしょう?図145、図146のボリビアのそれらと同様、結構な違いがあるとは思いませんか?どちらの描写がより丁寧というのは決めかねますが、私は乗船するのなら図204の方を選びます。河川の話に戻ると、この河は箇条書きでも述べた通りグアヤス川と言います。エクアドルの国民的な川だそうです。

3.19.2 スロベニア
 国章は図124をご参照ください。
これは、文献によって表現が異なります。2本の波線は海岸を表すものと書かれているものも、海と河川を表していると書いてあるものもあります。私は公式参考書の、吹浦忠正氏の「もっと知りたい!世界の国旗」121pの下から11行目で海と川を表していると書かれているので河川扱いとします。

さて、3.19は以上になりますが、航行気分とは言え船酔いなどしていらっしゃいませんでしょうか?次も3カ国の紹介のみ、分析はありませんのでご辛抱ください。

3.20 国旗に紙を含む、本📚が描かれている国旗。

・グアテマラ
・ドミニカ共和国
・モザンビーク

紙の歴史はある程度皆様が知っていらっしゃると存じます。パピルス羊皮紙など有名です。そもそも紙というものの定義は、JIS(Japanese Industrial Standards)規格によって、『植物その他の繊維を膠着(こうちゃく)させて製造したもの』とされています。木材を加工してパルプを作り、それから紙を作ります。前述の羊皮紙は紙と名が付いてはいるものの、厳密には繊維ではないので紙ではありません。Wikipediaによれば、パピルスも同様です。羊皮紙の方は生きていた動物の皮革から作られたため、保管には配慮が必要です。すなわち、双方ともに時間と人手を要したので、昔は紙は決して安価ではなく、特に羊皮紙は少し破れたくらいでは捨てるということはなかったようです。
さて、現代ではあらゆるところ、例えばコンビニでも手に入る紙ですが、これを採用している国は3カ国のみです(国章を含めるのならタジキスタンがあります)。ちなみに、記章、紋章とは少し違いますが、地図記号で本を採用しているものが1つありますね?図書館です。国土地理院のページからの引用で、図205です。

図205.地図記号の図書館

紹介致します国の紙は、最初はペラペラの1枚の紙です。巻物と書かれている文献もあるのですが、個人的には少々短すぎます。では、私が「note」に「執筆」して参りますので、ついてきてください。

3.20.1 グアテマラ
 国章は図5をご参照ください。
3.5.8で述べたケツァールが止まっております。書いてある内容も、3.5.8で紹介済みです。

3.20.2 ドミニカ共和国
 国章は図9、拡大したものは図139をご参照ください。
聖書です。図139が掲載されている3.12.14で、スペイン語なので翻訳はしましたが、私は無宗教ですので布教はしておりません。

3.20.3 モザンビーク
 国旗は図104をご参照ください。
図104を載せている3.8.4でも国章を図105として出していて、双方に本が描かれております。教育と知識人を表しております。

紙及び本は、以上となります。如何だったでしょうか?私も直近の図書館から本を借りられるだけ借りて、時間が許す限り読みこんで、この記事を執筆中です。さて、次の国はまた3.18と同様、1カ国のみですが、紹介するもの自体は1個ではありません。

3.21 国旗に楽器🎹が描かれている国。

・ハイチ

 楽器の代表格と言えば、何でしょう?ヴァイオリン🎻?ピアノ🎹?項目タイトルではピアノを採用しました。少なくとも、Google日本語入力では前述のもの以外に、ギター🎸、サックス🎷、ドラム🥁、トランペット🎺、バンジョー🪕、他にはラッパで出てくる📯が絵文字として登録されております。Google日本語入力になくてディスコにある楽器の絵文字は、図206になります。

図206.Google日本語入力になくてディスコにある楽器

 ディスコはもちろん上限はあるものの、あらゆる絵文字(GIFを含む)を追加できますので、どこぞの画像をファイル形式を揃えて、サイズを調整すればおそらく公序良俗に反しない限りは何でも登録できます。このあたりの線引きは私もよく存じませんが、図206は左からアコーディオン、フルート、マラカス、ロングドラムとなります。
さて、本題の1カ国は、少し問題があります。どのような問題かは、数行読み進めていただければ分かって頂けると思います。

3.21.1 ハイチ
 国章は図17をご参照ください。
文献と一致していないのが問題です。何より、Wikipediaから引用したものは砲弾の間の茶色の鎖がありません。文献によってもあったりなかったり、色が違ったり、中には謎の白い点で表現?されたものもあり、はっきりした答えがありません。その他の問題は、少し断言しにくいのですが、文献には図207のようなバルブはなくとも、その下の管は描かれているものがあります。このトランペットはビューグル(bugle)と言い、単に喇叭(ラッパ)と呼ばれることもある、金属管を曲げただけのシンプルなものです。バルブ等がありませんので、出せる音が限られます。

図207.トランペットの図解

私が知っているものはYoutubeの、パブリックドメインとして上がっているトムとジェリーの蟻🐜が使っているものくらいでしょうか。

ぺぺぺぺっぺぺ~と鳴らしていますが、おそらくビューグルです。他には太鼓ですが、これは色々な種類がありますので断定できかねます。

さて、楽器の紹介の3.21が終わりました。如何だったでしょうか?「国名、国旗、首都について述べなかったこと、今までに分類しなかった国旗のまとめ。」の115番目のトリニダード・トバゴでスティールパンの名前を出しているのですが、残念ながらデザインの採用には至りませんでした。お次は、またまた国数が少ないですね。2カ国、どんどん参りましょうか。

3.22 国旗に国のシルエットが描かれている国。

・キプロス
・コソボ

まず、リンクを貼付致します。

今までにこれを含め6回名前を出しているSeterraですが、このような縮尺を無視したシルエットから国名を当てるというクイズを時々、忘れないようにやっております。毎日やるとそれだけで体力及び集中力を結構消費してしまうので、時々です。肝心の解答は、大体は合っております。
 国旗には、2カ国しかシルエットがあるものがありません。しかし、それで済ませられないのが私の性分です。ここに貼ると全て出題範囲外になり、画像貼付が続くと問題が多発するので、子記事を作りました。以下です。

 さて、皆様には国自体のシルエットクイズのページやそれらを用いた旗、紋章を調べている記事より見せたい国旗がありますので、参りましょうか。

3.22.1 キプロス
 国旗は図25をご参照ください。
オレンジ色(文献によっては金色、Wikipediaでも同色表記)のキプロスのシルエットが大きく描かれております。キプロスの地図は図208、位置はここで、Seterraからのキプロスの地形は図209です。

図208.キプロスの地図
図209.キプロスの地形

3.22.2 コソボ
 国旗は図210です。

図209.コソボの国旗

文献ではコソボの色は黄色ですが、Wikipediaでは金色です。コソボの地図は図210、位置はここで、Seterraからのコソボの地形は図211です。

図210.コソボの地図
図211.コソボの地形

はい、ちょっとしたSVGなどからの切り抜きしかしておりませんのですぐに終わりました。特にこれ以上語ることは今のところありません。
次は3カ国です。

3.23 国旗に船⛴が描かれている国。

・エクアドル
・コスタリカ
・ベリーズ

 3.19で船酔いした方からしたら泣きっ面に蜂のような項目です。とりあえず目を皿のようにというより、すべてを疑う勢いでn回目の198カ国をもう一度調べたのですが、船が描かれている国旗はこれらのみでした。なお、3.13で山🗻が描かれた国旗をご紹介致しましたが、船頭多くして船山に登るというような国旗はありませんでした。では、3カ国を紹介してまいりますので、船酔いしやすい方は酔い止めを服用してから、ご閲覧ください。

3.23.1 エクアドル
 国章は図203、図204が比較しやすくてよろしいかと存じます。
文献ではそれぞれ、蒸気船、商船、船という表記でした。つまり抜けがないとは言い切れませんが、3.19.1で述べたグアヤス河からWikipediaのGuayasという船の名前を挙げている文献は1冊もない可能性があります。蒸気船グアヤスのページは以下で、グアヤス船のデータは図211です。

図211.グアヤス船のデータ

Name(名前)はグアヤス、Acquired(採用?)は1947/08/28、Decommissioned(廃止)は1972年、Stricken(活動停止?)は1974年と、言ったところでしょうか。

3.23.2 コスタリカ
 国章は図15(1)をご参照ください。
どの書籍でも帆船としか触れられておりませんので、これと致します。

3.23.3 ベリーズ
 国章は図11(1)をご参照ください。
マホガニーで作った、とは言い切れないものの、それで作ったと言わんばかりの帆船が海に浮かんでおります。エクアドル、コスタリカと違うのは船尾に国旗がないことです。

さて、船酔いしやすい体質の方々、ご無事でしょうか?ここで少々執筆する上での問題が生じました。この記事はだいぶ前に10万字を超しており、主たるテーマは記章や紋章のため、どうしてもサイズが大きくなり、挙動が重くなります。これは私にとってストレスであり、なんとかしてサイズを小さく、要は前まであった国旗の一覧や、個人的なメモをロケットやスペースシャトルのように分離して15万字→10万字にしました。しかし、それでも重いため、ここから先も分離いたします。記事が出来上がり次第、リンクを載せます。また、リストアップしていないものを残しますので(口調が口語的なのはご容赦ください。)、今後の予定として見ていっていただければと存じます👋


あと、リストアップしていないのは?

・海
・太陽と他の要素が含まれている国旗(星を含まず、例えばエルサルバドル)
・星だけ(個数や色、角の数も。世界データさんみたいに1つのみと、2つ以上のものに分ける。ちなみにまとめると疲れると思うけど頑張る)、ちなみにモルドバは八芒星であって太陽ではない。
・文字とそれの意味(大量にあるので頑張るが、図柄ではない)、でも文字が何ヵ国語あるかは知っておきたい気もする。
・模様がある国旗(カザフスタン、トルクメニスタン、ベラルーシ等)。
・フリジア帽子(無数)。
・国旗の中に国旗。国旗柄の帯も含むのであれば、先に例を挙げておくとメキシコ。
・帯、リボン(本数や色も、ちなみに中央アフリカは帯判定?)。エジプトを忘れぬよう。
・建造物(城、塔、寺院(アフガニスタン、カンボジアのアンコールワット)。他にはボリビアの例の入り口、サンマリノ、スペイン、他にある?
・柄がないリボン(エルサルバドル)。
これくらい?


要素という要素をまとめたもの

その他アイテムです。五十音順ではないのは仕方ありません。今までに出したものとの重複も確認済みです。体感9割、各国旗固有で、その国旗にしかないものを挙げておりますので、こちらの方が検定に出されやすいかも知れません。

・ マルタのジョージクロスの騎士の格好及び、その下にある紋章の植物としての名前。
・ドミニカ国のミカドボウシインコの止まり木の木材の種類。
・エスワティニの「ティクハリ、ウンゴボ、インジョボ」はスワジ語での表記か? それとも固有名詞か?
・ベリーズの国旗に描かれている帆船が浮かんでいる海の名前。 

自鯖

・ポトシ銀山の入り口の十字架(限界までアップしないとわからない。)
・岩(メキシコ。茶色の岩。これの種類や固有名詞は不明。)後に大地を象徴する神、トラルテクトリ(ナワトル語: Tlaltecuhtli)と判明。岩ではない。ある書籍では湖に浮かぶ島はテノチティトラン(現在のメキシコシティ)、かつてのアステカの首都を表すとある。
・サボテンの花(メキシコ。確かに、図15では花らしきものが咲いているが、開花してる?蕾?仮に蕾だとすればおそらく世界唯一の蕾の段階の花。)後に、これも判明。サボテンの花でも実でもない。トゥナ(ツナ、tunaという甘いフルーツ)。
・金と銀の鍵(バチカン。使徒ペトロがイエスから授けられたという「天国の鍵」を表している、赤い房の付いたもの。)
・宝玉(ブータン。モンテネグロは宝珠)
・歯車(アンゴラの国旗とオマーンの国章のベルトにそれっぽいものが描写。前者は良いとして、後者は銀細工の模様で歯車ではないことが判明)。
・月光?(ネパール。月についているギザギザ。初期の国旗に描かれていた顔の名残?)
・青い湖(メキシコ。名称はテスココ湖。)

・白い塔(サンマリノ。名称はグアイタ、チェスタ、モンターレ。いずれも世界遺産)
・白い煙(コスタリカの噴煙)。
・白いダチョウの羽が3本(サンマリノの世界遺産の塔の上)。風見鶏用。
・黒いバソト帽(レソト)。レソト帽とも言う。ソト語だとモコロトロ(mokorotlo)。

・赤い房(バチカン。鍵と鍵を繋いでいる。紐にも見える。)
・ベルト。赤い線で描かれたのと、茶色のもの。(赤い線で描かれたオマーンのはどういう名前か不明だが、馬具(漫画の国旗のヒミツより)。ベリーズはバックルがないので詳細が不明、ただズボンのベルトの穴は通している。バックルもないのにどうやって通している?後ろで結んでいる?)ちなみにバックルが描かれているものはミズーリ州
・ズボン(ベリーズは確実、両方とも白色。ただマルタは不明、この騎士はどういう格好で龍を倒しているのか?)
・ユルトというテントの黄色いトゥンドゥク(テュンデュークとも。キルギスの移動式テントの天井部分で、天頂という意味)。
・帯(リボン結びになっているものを含む。ベネズエラ他、無数。本数は調査中というより結ばれているのか1本だけなのかわからないやつがある)、ボリビアは盾の周りに帯。
・黄色い天球儀(スペイン)。
・黄道帯印。太陽の通り道。(エクアドル。白羊宮、金牛宮、双子宮、巨蟹宮)
・太極(たいきょく、またはテグと読む。概念。アイテムっていうか?韓国の中心のアレ)。太陽と月、善と悪、男と女というように2つの対するものが上手くバランスを取ってまとまった宇宙を作っているという考え方。
・上記の太極の周りの乾坤坎離(けんこんかんり)。記号。東西南北や春夏秋冬、父母兄弟などを表している。「☰」が乾、「☷」が坤、「☵」が坎、「☲」が離。

・ハイチの中の色々。分かりやすいように番号で表記。国章はフリジア帽とリボンの中の文字以外左右対称。
1.黄色のビューグル(軍のラッパ)が2本。
2.黄色のイカリが2節。
3.切れている鎖(Wikipediaの国章だと描かれていない。同じ鎖ならスペインの赤地にナバラの黄色い鎖、ただし中心は緑。こちらは切れていない)
4.胴が黄色、リムが赤い太鼓。部位別の名称はググる。あくまでも文献だと、叩くところ(ヘッド)は黄色。胴の表面上の黒い紐がリムに付けられているところだけ黄色。
5.黄色い砲丸が24個。
6.赤旗が2本。
7.錨に結びつけられた綱が2本。
8.名称不明、大砲の下にある白いものが2個。
9.まとめる予定だが、表面が赤くて裏地が青いフリジア帽が1個。
10.大砲の上の、背景の国旗の青と赤の境界線にある部品(名称不明)。
11.大砲の背後にある蒲の穂みたいな白い(文献では黄色)ものが付けられた長い棒。
・マルタの聖ジョージ勲章(ジョージ・クロス)について。以下、番号で表記。
1.騎士のマント?
2.靴らしきもの。短剣みたいなのが描かれているが詳細が不明。
3.西洋の兜(名称不明)。
4.外側に月桂樹(文献には書かれていないので信憑性に問題あり)。
5.馬のくつわと手綱。
6.騎士が乗馬しながら倒しているのは、翼が生えているのでドラゴン。
7.なにかの棒の描写。
・城(スペインの赤地にカスティーリャの窓と入り口だけ青い城、ポルトガルの7城の城)
・スペインの中の色々。整理して、箇条書きではなく番号。次の中黒までスペイン国章の説明。
1.ライオンが被っているもののみ全部黄色の王冠と、その他の緑、白、赤、青、黄色の微妙にデザインがそれぞれ異なる3つの王冠(合計4つ)
2.上部は直角で、下部は緩やかな弧を描く盾。次の3以降は盾の中身。
3.左上、赤地にカスティーリャの黄色い城(入り口と窓は青)。
4.右上、白地にレオンの赤紫のライオン(王冠を被っていて、爪は赤色、牙は白、目と鼻は黒)。
5.最下部、白地にグラナダの赤ザクロ(ザクロの上が開いている表皮?は薄い黄色、茎と2枚の葉は緑)。
6.中央、赤い縁の青い縦長の楕円にブルボンの黄色いユリ。
7.左下、アラゴンの赤と黄の縞。
8.右下、赤地にナバラの黄色い鎖、ただし中心は緑。鎖はハイチと同じ要素。
9.盾外側は、ヘラクレスの柱が2本と標語リボン(PLVS VLTRA、ラテン語。もっと先へ、もっと向こうへ、さらなる前進という意味)。ヘラクレスの柱は上から黄色、灰色と右寄りに黒線、黄色、一番下は青と白の波型模様。高さは乗っている王冠抜きで、盾とほぼ同じ。
・ベリーズのオール(船を漕ぐもの。櫂。)
・ブルネイの国章を分解すると、上から国家を表す燕尾旗と国王の日傘。平和を表す4枚の片翼(どう見ても2枚1組の両翼)と政府を表す柱。福祉と繁栄を表す2本の手。これはスクリーンショット付きで図解しないと分からないレベル。自分の技術で確実に切り取れるものは切り取った。

ブルネイの国章
燕尾旗
小さい国王の日傘

Wikipediaだと片翼だが、どう見ても両方揃っているように見えて、しかも文献だと4枚(どう見ても2枚、というより一組)の翼。繋がっているところだけ切り取った。

政府を表す柱。なにかの植物の茎にも見える。

政府を表す柱

・ジンバブエの鳥が入っている、どう見ても鳥の体の一部ではない箱のようなもの。彫刻らしい。
・鍬(モザンビーク)
・弓矢、および矢筒(見た限り矢が8本入り、ベネズエラ)
・アフガニスタンの要素を番号で示したもの。そもそもこれは門か、一応屋根があるのかしばらく悩んだが、仮に門だとすれば上の大きな擬宝珠を設置するスペースがないので、屋根と判断した。

まず始めに、この建物はモスクである。説教壇ミンバル(アラビア語:منبر)やメッカの方角を示すミフラーブ(アラビア語: محراب‎ mihrāb, 聖龕(せいがん))などが描かれる。(図説国旗と世界史117p)。
1.ミフラーブとその上の飾り、材料不明
2.ミンバル、材料不明
3.石畳、材料不明
4.擬宝珠が3~4個(大きいのは2重カウントすべき?)
5.モノクロだが、旗の中に旗。
6.門柱
・城の建材(石?煉瓦?その他?)
・フリジア帽を支えている棒。材質不明。
・小麦をまとめている材質不明のなにか(ボリビアは見えなくて、アフガニスタンは帯だが、ベネズエラは不明、これは何?)。小麦は2ダースで、英版Wikipediaによると24州を表している。

船のマストにあるヘルメスの杖(エクアドル。グアヤス河を航行)。これについての子記事を作った。

・豊饒の角。ベネズエラと、ペルーの双方の国章に描かれている。ベネズエラは白、ペルーは黄色。下記番号はそれぞれの中身。
1.大量の果物、果実、草花(ベネズエラ)
2.金貨、世界でおそらく唯一貨幣が描かれている(ペルー)
これは別名、コルヌコピアと呼ばれる、Wikipediaにも記事があるもの。何の動物の角かは…ギリシャ神話から起源を引っ張ってくるとすれば山羊?

・刀の手持ち部分の少し楕円のやつの正式名称(サウジアラビア)。鍔が垂直なやつと、下記のように少し斜めになっているものとに分かれる。

・ブルネイ国章再掲。

ブルネイ国章全体像

腕に嵌めているの、腕輪?アクセサリー部門で言えばおそらく世界唯一。
・火打鉄(セルビア)。オシラ章というらしい。スペルはosiraだが、語源が不明。文献とWikipedia以外のサイトで紹介されているので多分合っている。

セルビアの火打鉄

なんと、ページがあった。

・アラビア語は読めないが、アフガニスタンのどうみてもアラビア語ではない、一番大きい擬宝珠の上にある謎の表記。金属光沢を表している?

金属光沢?

・同じアフガニスタン繋がりで、階段を上った先にある黒い四角で囲ったこれの正式名称。

アフガニスタンの階段を上がった先

・これも同じアフガニスタン繋がり。これ、本当に小麦の一部?

小麦の一部かわからないもの

・イノシシの牙(バヌアツ)。文献によっては豚の牙。
・星の影(ボリビア、図145)。
・緑地帯(芝生を含む)。ハイチ、ベリーズと他は?モンテネグロは下記画像の通り、まるで舗装されたかのような緑地帯をライオンが歩いているのでグレーゾーン。

モンテネグロの国章

・絶 対 に 他 に も あ り ま す 。


その他、気づいたこと、覚えておきたいことのメモ。重複確認済み。本からの引用も含む。

3.23の最後で申し上げていますが、記事が重くなりました。メモは以下の記事です。口語的ですが、できるだけわかりやすくしたつもりではあります。


国名、国旗、首都について
述べなかったこと、今までに分類しなかった国旗のまとめ。

下記の分離記事をご参照ください。現段階(2024年2月)ではまだまだ未完成です。


なにか

クイズです。「なにか」と章の名前を付けたのは、カモフラージュです。完全に抜き打ちですね。これまでクイズという単語を一度も出して参りませんでした。全部で15問、下の問題に行くほど難しくなります。レベル0~9、MAX、OVER、ULTIMATE、UNBELIEVABLE、意地悪問題があります。
なお、全部大真面目で作っております。意地悪問題は10%ほど遊び心が入っているかもしれませんが😁
ちなみに、問題の難度調整がこちらにとっては一番難しく、どれほどの知識を持っていらっしゃる方を基準にするべきか?は正直分かりません。私はクイズ作家ではないので。ですが、誠に勝手ながら、198ヶ国全部とはいいませんが、世界の8割の国旗の国と、国旗の要素を半分ほど解答できる方を基準に致しました。これよりこれのほうが難しいよ!となってもおかしくないです。基準はたくさんありすぎます。
次にやって良いこと、やってはいけないことを記載致します。
やって良いこと(そもそもこちらでは何もなければ把握のしようもない事柄だらけです)
・そもそもクイズをやるか、やらないかの判断。
・この記事のなんでも参照可、ページ検索、項目別に探すのもご自由に。参照しないのも可。
・それだけでなく、インターネット、お持ちの場合は書籍、人に聞く、わざわざしないとは存じますが私にXなどで聞く(というより即フォロー致します)も可。要するになんでも持ち込み可。持ち込まなくても可。
・クイズ好きな人に勧める(むしろ、推奨致します。反応がよかったらよろしければその方とSNSで繋がりたいです。仲間が増えるのは嬉しいことですので)。ただ、反応が悪かった場合のその後の人間関係については責任を負いかねます。
やってはいけないこと
・このnoteの記事を元にしての、もしくは私自身に対しての誹謗中傷(勿論、そのようなことをする人はいらっしゃらないと、私は信じております)。

それでは、行きましょうか。クイズ形式は本番さながら、マークシート(番号)と、記述式の両方です。クイズの出題範囲は、これを執筆している3.14の大砲までで、解答は、最終問題のちょっと下にあります。また、ヒントは前半ならあるものがあります。制限時間は…noteのサービス終了とかでしょうかね?または事件的ななにか?BANだけは勘弁です。

レベル0. 次の国旗の国を述べてください。

レベル1. 次の国旗の国を述べてください。

レベル2. 次の国旗の国を述べてください。

レベル3. リヒテンシュタインと、タジキスタン。描かれている王冠の個数の合計を、次の3択で選んでください。
①1つ ②2つ ③3つ

レベル4. エクアドルの国旗に描かれている国章を取り除いたら、ある国にそっくりです。その国をお答えください。

レベル5. 世界一横長、比率11:28のこの国旗はどこの国ですか?

レベル6. 2024年1月現在、戦争をしているイスラエルですが、国旗の中心にあるのは何芒星ですか?3択でお答えください。
①五芒星 ②六芒星 ③七芒星

レベル7. 世界で最も早く朝が来るキリバス、太陽の上を飛んでいる鳥の名前をお答えください。

レベル8. 北マケドニア、キルギス、パラオ。太陽が描かれていない国旗が1つだけあります。お答えください。

レベル9. アンゴラ、スリランカ、サウジアラビア。描かれている刃物の本数の合計をお答えください。

MAX. 「両生類が描かれている国旗は1つもない。」
合っていますか?間違っていますか?

OVER. 「ブータンのドゥルックという龍が持っているのは、宝珠である。」合っていますか?間違っていますか?

ULTIMATE. 中米(カリブ海の島を含まず)のグアテマラ、ベリーズ~パナマ間で、唯一十字架を描いている国があります。その国をお答えください。

UNBELIEVABLE.  A氏とB氏が以下の2つの国旗で議論を交わしています。
A氏「これは本物のベトナムとソマリアの国旗です。」
B氏「いいえ、これはそれぞれの配色を逆にした偽物です。」
正しいのはどちらでしょう?

意地悪問題. 世界に2カ国だけ、2つの国をまたがないと海洋に出られない国があります。どこと、どこでしょう?勿論、海洋なので死海などはノーカウントです。

以上です。お疲れ様でした。またクイズを作る可能性はゼロではないです。








なにか(1)

クイズの回答です。
これだけ離しておけば、大丈夫なのではないでしょうか?早速行きます。個人的な意見は、一旦全部載せ終わった後です。
レベル0、日本
レベル1、イギリス(英国でも、グレートブリテン及び北アイルランド連合王国でもUKでも可)
レベル2、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国でも可)
レベル3、②
レベル4、コロンビア
レベル5、カタール
レベル6、②
レベル7、グンカンドリ
レベル8、パラオ
レベル9、3本
MAX、合っている
OVER、宝玉なので、間違っている
ULTIMATE、コスタリカ
UNBELIEVABLE、A氏が合っている
意地悪問題、ウズベキスタンとリヒテンシュタイン
回答は以上です。

なかなか苦労しました。基準を存じませんので。とりあえず自分の基準で作ってみましたが、レベル4~6あたりで難度の変動が人によってはあると存じます。
レベル0、これはふざけているつもりは全くありません。遊び心はレベルとともにゼロです。ぜひ日本国内だけでも意思疎通が可能な方の、8~9割の人々には正解していただきたいです。

レベル1、英国でも可というより、そちらの呼び名のほうが正しいという方もいらっしゃいます。とても有名なユニオンジャックで、オーストラリアなどのカントンにもしっかり描かれておりますので正解していただきたいです。自分は正式名称派だ!という方がいらっしゃった場合のために、グレートブリテン及び北アイルランド連合王国も可と致します。これを言い始めるとキリがありませんが、UKでも可です。以上。

レベル2、ICBM(intercontinental ballistic missile)を近年しょっちゅう我が国に飛ばすので🚀ご存知の方も多いのでは?朝鮮民主主義人民共和国で検索してもこの国しか出て参りませんので、これでも可です。

レベル3、少しだけ難しくなって参りました。両方とも国旗にわかりやすく王冠が1つあるので、クロアチアやスペインよりは難度が確実に下がると存じました。

レベル4、ちょっとギアが上がった感じです。エクアドルは国章があるバージョンを見すぎて国章なしだと違和感を覚えるようになってしまいました。名前も覚えておりませんが、言語を選べるサイトで国章なしのエクアドルとコロンビアが一緒に出てきて混乱しました。今思えば両方ともスペイン語なのに何故?ちなみにエクアドルのほうがわずかに発色が明るいです。比較画像を貼付致します。左がエクアドル、右がコロンビアです。

HEX値はエクアドル、コロンビアがそれぞれ上部からFFDE00、004DA3、EE161Fと、FFCE00、002C88、C9072Aで、比率も、色の高さも一緒です。

レベル5、こういう有名なものしか比率は覚えておりません。ただ、横が縦に比べ約61%も長いので、有名と存じました。

レベル6、イスラエルの国旗はニュースでもよく見るけど中央の星の構造までは分からない…という方のために問題を作りました。大体の方に解いて頂きたいです。

レベル7、検定には国鳥という言葉は出てきませんが、動物は出ると思うので作りました。ちょうど中間的な難度に自分ではしたつもりです。

レベル8、太陽と思いこんでいらっしゃる方のために作りました。立派な満月です。

レベル9、1+1+1でわかりやすくしました、というよりオマーンのハンジャル込みの短剣も出したかったのですが、ハンジャルの数え方が厳密には存じませんので、諦めました。ファスケスも数え方が不明な刃物です。

MAX、198カ国をよく見直し、出した結果です。少なくとも国旗には両生類はおりませんでした。国章でしたら、発見したのは1カ国のみ、ドミニカ国です。

OVER、宝玉と宝珠の区別をつけていただきたいので作りました。宝珠は十字架がついております。擬という漢字を頭につければ擬宝珠(ぎぼし)です。

ULTIMATE、現在、カリブ海抜きの中米諸国で唯一と存じるので出しました。これが盾の左右にある大量のコーヒー豆を表すものと同じものからできているかは、定かではありません。

UNBELIEVABLE、「国名、国旗、述べなかったことのまとめ」で、ソマリアとベトナムでひっそりと意味深と記載したのですが、察した方は0でしょうね。双方ともに比率が一緒で、色を入れ替えてしまえば見分けがつかないと以前は思っていましたが、実は星の大きさが少しだけ違います。同環境下で測ってみたところ、ソマリアはベトナムに比べ星の大きさが約79.8%で、下記画像の部分が104ピクセルだけ小さいです。というより、そもそも私には画像加工技術がほぼ皆無で、きっちり同色の色と入れ替えるのは無理なのです。

意地悪問題、解けた方、いらっしゃいますかー?私は、現在80000字余り執筆しましたが、これについては全く触れませんでした。私もどこの文献(本というのは確かです。)でこの事実を知ったのかさっぱりで、正確には地理的問題なので2重の意味で意地悪問題です。別にダジャレではありませんが、こういう国を二重内陸国と言います。2つの下記リンクに記載してあります。

さて、いかがだったでしょうか。やるかやらないかまで自由ですので、どのくらいの方が挑まれる、または挑まれたかは存じませんが、ちょっとした腕試しにでもなっていただければ幸いです。


終わりに

前回の記事の33倍以上の文字数、それ以上の大量の画像、動画を貼付したちょっとしたものを作ってしまいました。まだまだ終わりではありませんが、一旦ここで区切ります。もしこの2023年12月末時点で81000字以上の記事を面白い、または自分も同じ検定を受けるので参考になったと感じて下さる人が感想等を私におっしゃりたい、というのであれば、ぜひ最初に貼付した自己紹介の記事から私へのコンタクト方法を使っていってください。Xアカウント、ディスコのID、マストドン、一応Instagramアカウントが載っております。フェイスブックは実名があるのでご容赦ください。それでは、少し休憩を👋そして、この記事が検定を受けられる1人でも多くの方の参考になりますように!🙏


ツールと参考文献、ウェブサイト、SPECIAL THANKS

各項目のすべてをこの親記事に使ったわけではありません。

🔧ツール🔧

  1. Cent Browser(調べ物、スクリーンショットなどに多用)

  2. オンライン分度器

  3. Windows標準搭載のペイントとペイント3D

  4. GIMP2

  5. Google Maps

  6. 画像結合ツール|フォトコンバイン

  7. https://www.antipodesmap.com/(対蹠地)

  8. Google Chrome(Cent Browserでは問題が残る画像のコピー用)

  9. Firefox(スクリーンショット用)

  10. ディスコ自鯖(スクリーンショットの一時アップ用)


📚参考文献、ウェブサイト💻

  1.  いらすとや

  2.  Wikipedia(画像及び無数のリンク)

  3.  コトバンク

  4.  カラパイア

  5.  世界データ様

  6.  吹浦忠正先生のウェブサイト

  7.  国土地理院

  8.  【図説】紋章学事典 スティーヴン・スレイター著 朝治啓三監訳

  9.  世界の国旗と国章 大図鑑 五訂版 苅安望著 平凡社

  10.  世界一おもしろい国旗の本 絵と文=ロバート・G・フレッソン 訳=小林玲子 河出書房新社

  11.  国際知識検定 国旗 前編後編 吹浦忠正著 稻學館

  12.  国旗・国章の基礎知識〈図解事典〉 苅安望著 えにし書房

  13.  世界の国旗全図鑑 国旗から海外領土・国際機構・先住民族の旗まで 辻󠄀原康夫 小学館

  14.    世界の国旗大図鑑 全4冊 アフリカ、アジア、南北アメリカ・オセアニア 監修:松田博康(元玉川大学客員教授)

  15.     世界がわかる国旗事典 国旗から、国のすがたが見えてくる! 深見公子他 成美堂

  16.     最新版 国旗と国章図鑑 苅安望 世界文化社

  17.     旗の大図鑑 国旗から信号旗・レース旗・海賊旗まで エリザベト・デュモン・ル・コルネク 訳者:岡崎秀 日経ナショナルジオグラフィック社

  18.     辞書びき絵本 国旗 陰山英男 ひかりのくに

  19.     もっと知りたい!世界の国旗 国際知識検定 国旗 公式参考書 吹浦忠正

  20.     だから面白い世界の国旗 吹浦忠正

  21.     学研まんが 新ひみつシリーズ 国旗のひみつ 監修:吹浦忠正 まんが:池田圭吾

  22.     世界の国旗 国章・州旗・国際機関旗 編著:フラッグ・インスティチュート 翻訳:矢野真弓(p.5-82)、三浦真司(p.83-159)、崎浜祐子(p.160-237) 編集:澤田佳里、澤近十九一 発行:株式会社新樹社

  23.     バヌアツ共和国における 沿岸資源利用と管理の現状と課題 瀬木志央p35 写真3(3.1.11.1にてリンクを貼付)

  24.     くわしく学ぶ世界遺産300 世界遺産検定2級公式テキスト 世界遺産検定事務局

  25.     図説 国旗の世界史 辻󠄀原康夫 河出書房新社

  26.     番外編 世界記章図鑑 苅安望著

  27.     医学医療のシンボルマークとしての蛇杖 千野静香(カドゥケウス、ケーリュケイオン、ヘルメスの杖)

  28.     色覚に関する男女差と思いやり|性差医療情報ネットワーク(NAHW)    蛇を踏む聖母マリア|よはん

  29.     ショール1枚60万円!? カシミヤより10倍高価な幻の繊維があった!|世界ふしぎ発見!|TBSテレビ

  30.     近代のくすり創り|からだとくすりのはなし|中外製薬

  31.     国際知識検定

  32.     過去問

  33.     WEB MPPDPSGG (Noticia)(3.1.1.5.(1)のベネズエラの月桂冠)

  34.     5分でわかる人口爆発と貧困 | ネットワーク『地球村』

  35.     Embajada del Ecuador | Wasington, DC(3.5.14.2でのエクアドルの国章)

  36.     Letter 6(国名、国旗、首都について述べなかったこと、今までに分類しなかった国旗のまとめ。での9番目のアルバニアの国名の由来)

  37.     No113「船頭多くして船山に上る」 | 長野清泉女学院中学・高等学校

  38.     オオカサモチ | 礼文島植物図鑑

  39.     ヨーロッパの紋章(西洋紋章 Coat of Arms / Heraldry)について|宮里文崇 | feoh design

  40.     どの国にも属していない無主地は地球上に3ヶ所存在する :: デイリーポータルZ

  41.     拡張機能Perfect Pixelを使ったピクセルパーフェクトのやり方【どこまでやるのか&できないこと】|しょーごログ

  42.     領有権争う2国が互いに土地を押しつけあう因果な事情とは? | おもしろ雑学 世界地図のすごい読み方 | ダイヤモンド・オンライン

  43.  日本語からクロアチア語へ日本語翻訳者| クロアチア語-日本語のオンライン翻訳と辞書-Lingvanex

  44.  タクロン | 東亜ケミカル株式会社(3.5.5.1にてリンクを貼付)
    45. 月桂樹の花 2023.4.8スマホで拡大し...「庭はストックやビオラで賑やかです 2023.4月5月」のアルバム-みんなの趣味の園芸1900752(図13(2))
    46. 銃砲刀剣類所持等取締法 | e-Gov法令検索(3.10の項目の説明にてリンクを貼付)
    47. 近代のくすり創り|からだとくすりのはなし|中外製薬(3.1.13.1のキニーネにてリンクを貼付)
    48. YouTube(3.14.1、3.1.15.1、3.12の補足事項、3.21.1にてリンクを貼付)
    49. 星3/コハルの詳細・評価 - ブルーアーカイブ(ブルアカ)攻略 Wiki
    50. ブラジル国旗に見る不思議(第1回) | 日本ブラジル中央協会 WEB SITE


🤝SPECIAL THANKS🤝

駐日エルサルバドル大使館様
駐日オマーン大使館様
駐日コスタリカ大使館様
駐日サンマリノ大使館様
駐日ドミニカ共和国大使館様
駐日ニカラグア大使館様
駐日ベネズエラ大使館様
駐日メキシコ大使館様
駐日モルドバ大使館様
複数人の友人
とある同士達

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