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コンビニ業界の流れとお仕事をイラストで紹介します

こんにちは、マナビです。

今回は、次回紹介予定のセブン&アイホールディングスに先立ち、コンビニエンスストア業界の流れとお仕事を簡単に紹介します。初めてですが、インフォグラフィックも作成してみました。

業界ごとの流れを記事にする理由

今書いている「会社を学ぶマガジン」の中で、各会社の仕事や規模、利益などを紹介しています。その時、毎回業界の説明が重複してしまい、冗長になってしまうと感じました。

そこで、業界ごとにその流れや特徴を、別記事で書いてみました。

コンビニエンスストア業界の流れとお仕事

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(Canva で作成)

コンビニ業界は、食品業界の大きな流れの中で、イラストの網掛けの部分を主な仕事としています。仕事の内容は以下の通りです。

商品企画

おにぎり、お弁当、肉まんなど、コンビニに並ぶファスト・フードなどは、コンビニ会社が、メーカーと一緒に考えています。保存料や合成着色料を使わない商品を企画したり、日用品や小物も開発したり、魅力あるオリジナル製品の開発が、コンビニの魅力につながります。

調達

コンビニに並ぶ商品をメーカーに発注します。どのメーカーから、どの商品をどのくらい買うのか?コンビニの棚の魅力を決める仕事です。そして、いくらで買うかもビジネスをする上では重要です。大きな会社ほど、価格の交渉力を持つことになります。

物流

コンビニ業界を支える最も重要な仕事だと思います。
コンビニ会社が物流の仕組みを作り、運送会社を使ったりして、メーカーや自社工場から商品を各お店に配送します。日本全国に数万店あるコンビニに、毎朝おにぎりが並び、昼と夕方にはお弁当がならんでいるのは、とても高度な流通の仕組みが支えているからです。

例:セブンイレブンの物流の仕組み

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(セブンイレブンジャパンのホームページより)

例として、上の写真はセブンイレブンの物流の仕組みです。商品は温度別に管理されます。例えば惣菜などのチルド品は5℃で管理され、1日3回配送されます。アイスなどは、-20℃で管理され、こちらは週3~7回配送されます。

これだけの頻度で、何店舗ものコンビニに配送するために、配送センターの設置や、発注システムの開発、ルート最適化と、あらゆるノウハウが詰まっている部分です。

この配送の仕組みこそが、コンビニの最も基本的な価値を支えています。

販売-出店戦略と店舗運営の指導

意外かも知れませんが、コンビニ会社の社員は、店での接客も商品の陳列も行いません。お店は、コンビニ会社と契約したオーナーのもので、店員もオーナーが雇うからです。

販売においてコンビニ会社が行うのは、本来的には出店場所を決め、オーナーと契約するところまで、と言えるでしょうか。

しかし、日本のほとんどのコンビニエンスストアでは、オーナーに対する店舗運営の指導を積極的に行っています。商品の陳列方法や、お店の清掃の方法、接客ノーハウなど、非常にきめ細かい指導を行うのが特徴的な点です。

まとめ

こうした流れは、業界のバリューチェーンとも呼ばれます。それぞれの会社は、バリューチェーンの中の各業務ごとに、様々な工夫を凝らして競合他社との差別化をしています。

会社同士を比べるときに、バリューチェーンをイメージしながら考えると、「この会社は商品開発がすごいんだな」、あるいは「この会社は物流システムが優れているんだ」という風に、考えを整理しやすいのではないでしょうか。

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