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Franco R.さんから受けたショートインタビューの和訳バージョン

Franco R.さんから受けたショートインタビューが、YouTubeにアップされました! なんとFranco R.さんは、英語のテキスト方式でおこなったインタビューの内容を、スペイン語に訳した上で受け答え方式にして動画を作って下さってます。スペイン語を母国語とする人にとって、これはとても聞き取り易い表現になっているのではないでしょうか? Franco R.さん、本当にありがとうございます!

実際にはGoogle翻訳を利用して英語で受け答えしたので、私は答えるのにかなり時間を要してしまい、Franco R.さんは根気強く待って下さいました。YouTubeの自動翻訳を使って読むことも出来ますが、スペイン語風の表現になっているので、以下にその内容を和訳して書き出します。

インタビュアー:Franco R.さん

アルゼンチンのYouTuberで、漫画やアニメ等、主にサブカルの情報を発信している。


インタビュイー:Naoki Morishita

主にファンタジー小説を中心に発表している兼業作家。代表作は『カドルステイト物語』
『レミアの翼』はスペインの出版社SEKAI Editorialから、スペイン語版が出版されている。

~以下、インタビューの内容~

Franco R. とても感謝します。まずは、お元気ですか?
Naoki. ありがとうございます。基本的には元気です。しかし鬱を患っていて、通院・服薬しています。

Q1. 作家になったきっかけは何ですか?
A1. 数年前、長く勤めていた会社が売却され職を失った私は、それまで積み上げてきたキャリアを失い、とても落ち込みました。その時家族が 「好きなことすればいい」と言ったことをきっかけに、子供の頃からずっと温めていた物語を書き始めました。

Franco R. その会社には悪いけど、「ドアが閉まると窓が開く」という有名なことわざがあります。特に『レミアの翼』については作品が綺麗でとても楽しく読みました。ただ、マイナス点を挙げるとすれば、それは終わり方です。

Q2. 『レミアの翼』の終わり方について、なぜ続きを匂わせるような終わり方なのですか? 続きを考えたりはしなかったのですか?
A2. なるほど。続きの可能性を残していると考える読者は、少なくないかもしれません。しかし私にとって『レミアの翼』は、これで完成しています。
もちろん、当時は続きの可能性も考えました。しかしそれはあくまで続編『レミアの翼2』であって、『レミアの翼』は完成していると私は考えています。

なお、この物語は私が学生の頃に考えたもので、当時は学校で発行されている新聞に掲載される予定でした。
今から33年も前のことです。
その学校は少し特殊な全寮制の学校で、テレビ、ゲーム、マンガなどの娯楽は一切禁止でした。もちろん、創作も禁止です。しかし私は、新聞に掲載される記事という名目で、この物語を書きました。ところがそれが先生に見つかり、この時に『レミアの翼』の原稿は一度破り捨てられています。もしかしたらこの事が、『レミアの翼』が短く終わってしまった遠因になっているかもしれません。

ちなみに当時、続編『レミアの翼2』として考えていた物語は、戦争を描いた物語でした。人類が犯してきた多くの過ちの中でも、特に重大な戦争をテーマにした物語を書いてみたいと、当時から私は考えていました。しかし『レミアの翼』は利他的行動が巡り巡って自分に還ってくる、とても穏やかな物語。あまりにもテーマが違い過ぎるので、ボツ案になっています。

Franco R. 今日、レミアの翼の続編は考えられないのですか?
Naoki. 実は戦争をテーマにした物語は、約30年の時を経て別の物語として完成させました。『カルディアナ戦記』という題名の物語です。
よく戦争を題材にした物語は、正義の国と悪の国が戦う作品が多いのですが、戦争に善も悪も無いと私は考えています。他人がどう評価するかは分かりませんが、私にとって『カルディアナ戦記』は、納得のいく作品になりました。

Q3. いま新しい小説を書いていますか?
A3. はい。新しい小説を現在執筆中です。いま書いている物語は、より美しいファンタジーを目指したものです。
先ほど述べたように、戦争をテーマにした血生臭い物語はもう書いたので、今は美しい物語を書きたいと思っています。そして、これは私が書く物語全てに言えることですが、現実の世界に問題提起できるような物語です。
『レミアの翼』の続編は、今は考えていません。

Franco R. うわー、面白い。それが本当なら、私をあなたのファンタジー作品に登場するキャラクターとして登場させたら面白そうです。冗談ですが。
Naoki. 内緒ですが、私の物語には少しだけ、友人が登場しています。
今はもう辞めましたが、10年前MMOと呼ばれるタイプのオンラインゲームを遊んでいた頃、ゲームの中の友人の許可を得たうえで、彼等のキャラクターが登場しています。

Q4. 先ほどインスピレーションという言葉が出ましたが、影響を受けた小説家や漫画家はいますか?
A4. もちろん、います。きっと、私が今まで読んできた多くの小説や漫画、そして映画やアニメなどの影響を受けていると思います。ただ、意識的に影響を受けた作品と、無意識に影響を受けている作品があるので、どの作品の影響を強く受けていると言い切ることは難しい。
しかし、あえて挙げるなら1983年に公開された日本の映画『里見八犬伝』の影響は強く受けました。『里見八犬伝』は1814年、曲亭馬琴によって書かれた日本の古い小説で、それを映画化した作品です。当時私は小学1年生でしたが、この物語が大好きで、何度も繰り返し見ました。
それからもう1つ、日本では1985年に公開された映画で、世界的に有名なミヒャエルエンデの名作『ネバーエンディングストーリー』も大好きでした。これも何度も見た記憶があります。

Franco R. 私はその映画を知っています。 10代の頃に見ましたが、とても良い映画です。

Q5. 漫画家に関して、特定の人物と関係はありますか? 関係とは、友情を意味します。
A5. 残念ながら、今も親睦のある特定の漫画家は一人も居ません。私は20代の頃、漫画家のアシスタントをしていましたが、あまり活躍できませんでした。実際、私はあまり絵が上達しなかったのです。
また、当時実力の無い漫画家のアシスタントは、その収入だけで生活をするのは極めて困難でした。実家の支援があれば大丈夫かもしれませんが、私にはそれがありません。だから私は生活する為に、漫画家のアシスタントの仕事よりも、収入の多いアルバイトの方を熱心に頑張りました。そのお陰で当時は収入の良い会社の正社員に、アルバイトから昇格することが出来ましたが、その代償に漫画家の先生との関係は良くありませんでした。
実際、私は何人かの漫画家のアシスタントをしましたが、当時漫画家の先生方には迷惑ばかり掛けています。きっと彼等は私のことなど覚えていないでしょう。もし覚えていたとしても、私のことをあまり良く思っていないでしょう。

Franco R. それはとても興味深いですね。あと2つ質問があります。

Q6. では、もう少し個人的な質問に移ります。あなたはネット上ではあまり知られていない方ですね。そこでお聞きしたいのですが、趣味は何ですか? 暇なときは何をしていますか?
A6. 趣味かどうかは分かりませんが、私は物語を考えるのが大好きで、その中でも特に気に入った物語を小説として書いています。普段もだいたい頭の中で物語を考えていますね。

以前は音楽(作曲)やゲームや漫画やアニメやバイクなど、多くの趣味を持っていました。しかし最近は曲を作っていませんし、楽器も演奏していません。ゲームでも遊ばなくなりましたし、漫画もあまり読んでいません。バイクも手放してしまいました。でも、アニメは今も見ていますね。そして物語を考えることだけはやめられない。趣味かどうかは分かりませんが、それが私にとって、一番楽しいことなのです。
おっしゃる通り、私はあまり有名ではありません。だから今はトラックの運転手をしながら小説を書いていますが、いずれはもっと有名になって、小説だけで生活したいと考えています。

Q7. アルゼンチンを訪れたことがありますか? まだ行っていない場合は、訪問しますか?
A7. 結論から言うと、アルゼンチンには訪問したことがありません。ご存知の通り、日本からアルゼンチンは世界で最も遠い位置にあります。しかも私は、日本から外の国に出たことが無いのです。
しかし興味が無いという訳ではありません。むしろ、私はお金と時間と機会があれば、ぜひ世界を旅してみたいと考えています。もしそれが実現すれば、きっと私の書く物語に新しいインスピレーションを与えてくれることでしょう。もしアルゼンチンに行けるなら、ブエノスアイレスに行ってみたい。世界で最も美しいと言われる芸術的な本屋、エル・アテネオにとても興味があります。将来はそうですね、私の本がエル・アテネオに並ぶ日が来れば嬉しいです。

Franco R. 私はアルゼンチン出身で、エル・アテネオはここでとても有名です。美しいと信じられないほどの場所ですよ。いつの日か、あなたが私の国に来て、国を構成する様々な美しいものを知ってくれることを願っています。このミニインタビューであなたに聞きたかったのはそれだけです。私はあなたの邪魔をしていないことを願っています。あなたの時間とあなたの言葉に感謝します.

Naoki. インタビューにお答えできて光栄です。
アルゼンチンはとても美しい国だと思います。私はそこに行って、素晴らしい文化に触れてみたいです。どうもありがとうございました。

~インタビューここまで~

Franco R.さんは11月30日、SEKAI  Editorialから出版されているスペイン語版レミアの翼『Las alas de Remia』のレビューをYouTubeにアップして下さってます。その後、12月5日にインタビューを受けました。
Franco R.さんのレビューは以下の通りです。

YouTubeの自動翻訳を使えば、一応日本語でも字幕が出るので楽しめます。日本の皆様にも、この機会に『レミアの翼』を読んで頂ければ、とても嬉しいです。


なお、日本語版の『レミアの翼』は、Kindleの電子書籍か、オンデマンドペーパーバックで紙の本としてもお楽しみ頂けます。


また、スペイン語版レミアの翼『Las alas de Remia』の紹介動画は以下の通りです。

今回は初めてNotoを使ってみたので、うまく表示されるか分かりませんが、お楽しみ頂ければ幸いです。それではまた、ここから情報を発信できればと思います。どうぞ引き続き、よろしくお願いします。

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