博士課程の就活(感想)

博士課程(バイオ系)で民間企業の就活に関する感想を手短に。

自己紹介
・研究対象:非モデル生物
・研究内容:薬理学っぽいこと(細胞培養とか有機化学とかDry解析とか)

就職活動
・2月〜8月:民間研究職(食品、製薬、化学とか、大中小企業)
→ 結果:30社くらい説明会参加、20社くらい受けて全落ち。
・12月:???(オープンにしたくないので伏せます)
→ 結果:1社で内定(中小企業)

敗因(2月〜8月):苦しかった
・自分の研究内容と企業の研究内容のミスマッチ
→ 「貴社で何ができるか」を説明できなかった。
(研究内容が違うところに行きたいなら、修士卒で就職するのをおすすめしたい)
・研究に対する自信とやる気のなさ
→ 博士課程での研究がつらすぎて、「早くやめたい」という心根が面接で漏れ出ていたと思う。
・業績がない
→ 論文アクセプトがまだで、修了できるかどうかも怪しかった。
・並行してたくさん受けすぎ
→ 志望動機やモチベーションが分散(というか覚えられない)して大変だった。

結論として、この頃の就活はめちゃくちゃつらかったです。
(これの裏で、研究やゼミもちゃんとやっていました。)
結局、卒業が怪しかったこともあり、7月で就活は一旦打ち切りました。

12月。論文アクセプト・予備審査通過を受けて就活を再開しました。

勝因(12月):苦しくなかった
・「自分のやりたいこと」と「企業のやっていること・やりたいこと」がマッチした
→ 「貴社で何ができるのか」「志望動機」は、勝手に頭の中からスラスラ出てきたので、特に深く考えずに済んだ。むしろありすぎて、エントリーシートに書く内容を絞るのに悩んだ…。
・非研究職なので、研究に対する呪詛が出なかった
→ 明るく前向きなキャリアを言えた。
・研究活動の中で頑張ったことができた
→ 9月頃、研究で目標にしていたことがなんとか達成でき、達成までの道のりを明確に説明することができた。(それまでは何にも自信がなかった…。)

ぶっちゃけ、12月に受けた企業は95%受かる自信がありました。
(自分の思い描いた企業の姿が、実は企業側からしたらズレている可能性も否定はできない、の5%です。)

博士課程の就活に関して、"「御社で自分はこういうことができます」というのが話せればいい"、というのをインターネットでよく見かけます。
本当にその通りだなぁ、と身をもって感じました。
研究職を受けていた時は言えなかったですね。
自分で研究をやる、ということに興味がなくなっていたのだと思います。

あと、アカデミアでの"苦労話"をマイナスに聞こえるように話すのはやめた方がいいです。
(これはアカデミアから民間に移る時、Xでちょいと見かけます。)
「大変でした」で終わるのではなく、「こういうことができるようになりました」「こういう工夫をしました」で話すのがベストかと思います。
実は公務員も受けたのですが、公務員試験でもこういうことは話さない方がいいような気がしました。

(周りからしたら)残念なことに、私は研究に向いていなかったようです。
研究職を志望していた頃は、「志望動機」や「キャリアプラン(こういうことができますというアピール)」をなんとか絞り出していて、苦しくてきつかったです。
おそらく、もう研究をやりたくない、という表れだったのでしょう。

就活のやり方は人それぞれです。
私は、「苦しい思いをして自分を騙して頑張る」スタイルは合わなかったようです。
志望動機や未来のことが、パッと思い浮かぶ方が良かったみたいですね。
研究テーマを選んだのも直感なので、直感で生きるのがいいようです笑

2024.01.15 追記
「どうやって企業探しをしたか」についてたびたび聞かれるので、書いておきます(参考になるか不明ですが)。
博士課程のうちに興味を持った業界です (← ここが大事かも)
研究と無関係の業界ではないので、
「知っている企業のHPを確認」+「業界名でインターネット検索」
で探しました。
説明会を聞いて、ピンときたところ(やりたいことがマッチしている)を選びました。


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