今回は「GPSは有りか無しか」という問題です。

答えは、正しい使い方に限って『有り』、です。

じゃ、『正しい使い方って何？』、って話しですよね。
GPSの正しい使い方って、『防犯』しかないんです。

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ここに、「タレントさんのクルマに無断でつけたGPSで、ファンが逮捕」というニュースがあります（引用：埼玉新聞、2022年4月6日）。

2021年8月に『ストーカー規制法』の一部が改正され、許可なくGPSを使用した場合は、処罰の対象になることが決まりました。

まさしく、今回のニュースが、その法改正によって初めての逮捕者となったわけです。

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ネットではGPSが普通に販売されていて、誰でも購入できます。
ごくごく普通の奥さまが、旦那さんのクルマにGPSを着けくらいのことは、当たり前の発想になっています。

でも待って！！。
「ちゃんとリスクは理解しているよね？」、というテーマで書こうと思います。

そもそもGPSは着けても大丈夫なの？

その答えは『ダメ』です。

GPSの正しい使い方って『防犯』しかないんです！

探偵にご相談される方で、「まず、自分でGPSをやってみました」というケースや、「GPSって犯罪なんじゃないんですか？」というご質問、ものすごく増えています！。

じゃあ、なんで、通販サイトでGPSは、堂々と売られているの？？

GPSが『悪』なのでは無く、使う人が『悪』だからです。

今回のニュースのように、「アイドルの行動を知りたい」なんていう、というとんでもない行為は絶対にダメです。
もしかしたら、重大な事件に発展している可能性もあったわけで、気付いて良かったと本当に思います。

夫婦だったら大丈夫なの？

ズバリ、『解釈』の仕方です！。

旦那さんが全額お金を出して買って、旦那さんの名義のクルマであっても、結婚した後に買ったものは『夫婦の共有財産』とみなされます。

そうです！。
これが「妻が旦那のクルマにGPSを着けていい理由」という『解釈』にるわけです。

「夫婦の共有財産のクルマに防犯目的で着けていた」という『解釈』です。

では、『旦那さんのクルマが会社のクルマ』という場合はどうでしょうか？。

「家族経営で、社長が旦那さんで、奥さんが取締役」というケース、これもよくあります。
この場合も、「取締役の奥さまが、会社のクルマに防犯目的で着けていた」という『解釈』です。

実際のところ、GPSを着けていい理由って、これくらいしかないんですよね、、、。

だからといって、ご主人のクルマに勝手に着けたのがバレたら、そりゃ、ご主人は怒りますよ！！。
もっと夫婦関係がおかしくなってしまいます。

やっぱり、リスクなんですよ、、、GPSって。

GPSは不倫の証拠にはならない！

GPSの記録は不倫の証拠にはなりません。

数年前に、こういった出来事がありました。

犯罪捜査をしていた警察が、容疑者のクルマに無断でGPSを着けました。
容疑者は逮捕され、起訴されました。
ところが、警察が証拠資料として提出した「容疑者のクルマに無断でつけたGPSの記録」が、裁判官に却下されたのです。

「いくら警察官だからといって、勝手にGPSを着けちゃダメです！。プライバシーの侵害ですよ！！」、ということで不採用となりました。

司法は、「許可のないGPSの使用」を『NG』としています。
なので、勝手に着けたGPSの記録は、不倫の証拠にはなりません！！。

とはいっても、これは裁判での話しです。
当事者同士の話し合いなら、裁判所の判断は必要ありません。
着けたことはバレますが、「それでも構わない！」、というのであれば、使ってみるのもアリだと思います。

その場合は、自己責任でお願いしますね！。

探偵はGPSを着けてもいいの？

探偵であっても、許可なく勝手にGPSを着けることは、絶対にダメです。

探偵には『探偵業の適正化に関する法律』という法律があります。
この第6条に「人々の平穏の生活を脅かしてはならない」という記述があります。
許可のないGPSは、これに該当すると思います。

しかし、この『探偵業の適正化に関する法律』違反で逮捕された探偵はいません。
逮捕されたケースは、不正競争防止法違反、偽計業務妨害、不法侵入などなど、他の容疑です。

ソラリス探偵事務所では、GPSの装着は、できるだけ、依頼人さんにやっていただきます。
もし、それができなければ、立会っていただくか、私有地に入っても良いですよ、着けても良いですよ、という内容の書面を発行してもらっています。

これが「許可をもって」という解釈になると考えています。

探偵であっても、リスクは回避しておく必要があります。
勝手に敷地に入れば、不法侵入になってしまいます。

うーん、、、。
やっぱり、GPSってリスクなんですよね、、、。

不倫相手のクルマは絶対にダメ！！

不倫相手のクルマにGPSを着けるのはダメです！

ここまで読んでくださったら、あらためて、説明する必要はないかと思います。
許可を得られないクルマ、許可を得たと解釈ができないクルマへのGPSは絶対にダメです。

着けることもダメですが、そのために、許可なく他人の敷地に入れば、住居侵入になります。

最近では、駐車中でも、振動に反応するドライブレコーダーもあります。
わたしのクルマもこのドラレコですが、駐車中でもバッチリ録画してくれていて、とても助かっています！。

いくら不倫されたといっても、なんでもしていい理由にはなりません。
ネットで販売されているGPSでも、使い方を誤れば、取り返しのつかないことにもなりかねません。

まとめ

結局は、GPSはリスクが高い、という話しになってしまいました、、、。

ソラリス探偵事務所では、不倫相手のクルマを追う場合は、ガチで追いかけます！
そのために、バイクを運転できる優れた探偵が、不可欠なのです。

もし、GPSを買ってみようと思ってる方は、その全ては自己責任、になっちゃいます！。