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【Kaiho先生に聞く】タントラで扱う「性」について教えてください!

こんにちは。
Sundari Yogaスンダリヨガ 代表 Kaiho Premカイホー・プレムです。

今回は、一般的な「タントラ」とは、ということについて生徒さんからの質問に答える形でお話ししていきたいと思います。


1.タントラはセクシャルなもの?

生徒G:Kaiho先生、タントラを全く知らないのに怪しいと思ってしまうひともいるようなのですが、なんでなんでしょう。
Wikipediaで調べてみたら、「秘密」「秘儀」というキーワードが出てきました。

スートラは糸を意味し、「経」(縦糸)と漢訳されたが、これに対してタントラはサンスクリットで織機(はた)、縦糸、連続などを意味し、経典に表れない秘密を示した典籍であることを含意する。
語源は、「タン=拡張、トラ=解放」で、「意識が広がり全てのものと一つとなるほど拡張すること」ないしは「編む」と言う意味があり、タントラは、7000年前にインドで発生した伝統的秘儀と言われています。

(前半)Wikipedea (後半)imakoko

生徒G:何が「秘密」「秘儀」なんでしょう?気になります!
Kaiho先生:何が、というところはタントラヨガ講座で実際に学んで欲しいけれど、タントラが本当に「秘伝」的な教えであることは事実だね。
生徒G:「性」に関係が深いイメージもあります。
Kaiho先生:「性」はタントラヨガの一面にすぎないけれど、重要なテーマであることは確かだ。
けれど前提として、私は世間の「性」のイメージに疑問を持っているんだ。

みなさんは「性」にどのようなイメージを持っていますか?
家族と「性」についてオープンに話したことはありますか?
自分の「性」を楽しんでいますか?

Kaiho先生:人は誰しも自分の中に「性」を持っているけれど、それと上手に共存できている人は少ない。
社会にはテレビやアダルトビデオが作る偏ったイメージが蔓延していて、植えつけられた「性」への思い込みから、自分のパートナーの愛し方がわからなかったり、愛を上手に受け取れなかったり、歪んだ「性」に傷つけられ「性」に背を向けたまま生きる人もいる。
生徒G:たしかに。わたしも子どもの頃痴漢にあって以来、男性が苦手でしたし、「性」ということにもあまりいいイメージが持てていなかったです。けれど、そのまま生きていくこともまたしんどいんですよね…
Kaiho先生:そうだよね。
自分自身から一生離れられないのと同じように、「性」は自分の中にあって、否定することは自分自身を否定することと同じ。
「性」はありのままの自分を生きることと非常に深く関わっていて、人生から切っても切り離すことはできない。
「性」を卑下したり、避けたりしたままで豊かな人生を送れるか、という問いへの答えは私たちがどのように生まれてきたのか、を考えれば明らかだ。

2.性エネルギーとは

ほとんどのメジャーなスピリチュアルシステムが「性」という話題を避けてきた一方で、タントラはその中で恐れることなく性を扱い続けてきました。タントラは、性エネルギーは私たちの土台にある大切なエネルギーのひとつだと説いています。

過去記事「タントラヨガとは?性との関係は?」より抜粋

生徒G:エネルギーはよく聞きますが、性エネルギーってなんですか?
Kaiho先生:人間の体内には生命エネルギーが流れていて、そのエネルギーは常に外界のエネルギーと交換されている。体の中に7つ存在しているチャクラはその中継する門のようなものなんだ。
第一チャクラ(サンスクリット名: ムーラダーラ根、支えるもの )が生命エネルギーの起点になっていて、このチャクラは生命の基盤となる生存本能を司っている。第一チャクラで生まれたエネルギーは、第二チャクラ(サンスクリット名: スヴァディスターナ甘さ )に上がって「性エネルギー」になる。別のものに変わる、というより色が変わるイメージだと言える。
生徒G:なるほど。
Kaiho先生:けれど、タントラは宗教や学問ではなく、体験を通して理解し、味わうものだ。
タントラで扱う様々な概念を、文章だけで正しく理解できるように伝えることはできない。
だから、講座では、理論と体験はいつもセットで教えるようにしている。
例えば「性エネルギー」について学ぶ場合は、実際にそのエネルギーを自分でも感じられるようなプラクティスを体験できる。
だから、もっと詳しく学びたい人はぜひタントラヨガ講座を受けてほしい。

3.タントラが「性」を扱う理由

Kaiho先生:タントラは、私たち自身の肉体、感情、欲望を意識し、その現実を受け入れて正直に向き合うこと、そして、自分自身を愛することを学びなさいと教えている。
生徒G:意外です。「欲望」というのは、宗教でも悪いものとして扱われますよね?「性」も表で堂々と扱われることも少ないですし。
Kaiho先生:タントラは、「私は誰?」「生きる意味とは?」「宇宙の本質は何?」「神様って存在するの?」といった人生最大の疑問を答えようとしている知識と実践のシステムで、宗教や学問とは異なる。
だから、体と心を含めた人生のすべての問題、例えば「性」にも焦点を当てるし、欲望や悪い感情もジャッジせずに意識する。
生徒G:タントラでは、根源的、あるいは哲学的な問いや現実的で身近な問いも差別せず取り扱うんですね。
魅力的に感じる反面、「性」と「宇宙」を同じように扱うのは混乱します。
Kaiho先生:Gさんは日常で神聖な気持ちを感じたことはない?
生徒G:…あ!そういえば、子どもを授かった時に、なぜか空というより天から祝福を受けように感じたことがありました。細かいシャワーみたいな光が降り注いだような感覚です。
その時はスピリチュアルに全く興味がなかったので不思議な気持ちでした。
Kaiho先生:そう。誰でも、見えないものの気配を感じてふと神秘的な気持ちを感じたり、例えば神社を参拝した時に神聖な気持ちになることはあるよね。それは、特別なひとにだけ起こるわけじゃなく、日常の中で誰にでも起こりうることだと言える。

タントラの大切な実践のひとつは、いつでもどこでも、ありとあらゆるものの中に神聖さを見出すことなんです。
それは人生の苦難をすべて従順に受け入れなければならないという意味ではなく、人生のどの部分の中にも、神へとつながる矢印のような、神聖な教えがある。そんな意味が込められています。

過去記事「タントラヨガとは?性との関係は?」より抜粋

タントラ的に言えば、宇宙に繋がる道は日常のあちこちに開かれていて、いつも、例えば「性」という側面からもアプローチできるものだ。
生徒G
:なるほど、だからタントラは「性」も「宇宙」も扱うんですね。
ところで、「宇宙」ってなんでしょう。
Kaiho先生:それは、自分自身でタントラを体験しながら、学んで自分なりの「宇宙」の経験を獲得して欲しいから、それ自体の答えはここでは言わないでおくけど、代わりに以前の記事を紹介しておくね。

タントラの道では原則として、人生のすべてを肯定します。
タントラにおいて、宇宙のすべては神聖な叡智によって密接に繋がっています。

過去記事「タントラヨガとは?性との関係は?」より抜粋

4.タントラとは 〜他のヨガとの違い〜

生徒G:話が大きくなりすぎて、結局タントラがよくわからなくなってきました。タントラヨガと他のヨガとの違いって、なんなんでしょう?
Kaiho先生:一般的なヨガではプラクティスやアーサナなどの「体験」だけを学ぶ。けれど、タントラは、プラクティスだけではなく、かといって理論だけでもない。プラクティスという「体験」と講義で取り扱う「理論」はタントラという車の両輪で、どちらが欠けても成り立たない。
講義で理論を学ぶことは、新しい観点を得ることだ。
自分自身や世界、宇宙をいろいろな切り口で見られるようになり、視野は広がり、理解も深まっていく。
そうして、世界は広がっていく。
実践は、蓄積された知識を体を通じて実感することで、経験として獲得するという意味を持つ。
経験することで、頭だけで理解した単なる知識は、生きた知識に変わる。
こういう形で学ぶことで、例えば「本当の幸せとは何か」という問いについても深く理解していくことができる。
生徒G:なるほど。理論と実践がセットになっていて、かつ紐づいていることに意味があるんですね。他にも違いはありますか?
Kaiho先生:タントラヨガにはアーサナだけではなくて、他にもたくさんのプラクティスがあることだね。
例えば、マントラや音楽を使う瞑想をしたり、私たちの生き方に意識を向けたテーマを取り上げることもある。
例えば恋愛関係を調和的にする方法を学ぶことも、タントラでは大切な学びのひとつになる。
生徒G:…恋愛関係!?
じゃあタントラヨガ講座を学べばモテるようになるんですか?
Kaiho先生:…Gさんはモテたいの?じゃあ、それはまた次回に笑
生徒G:え。


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Editor:Gracefruits

※こちらの記事はKaiho Premプレム・カイホーの発言を元に新米ライター:Gracefruitsが加筆・修正・編集してUPしています。

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