普段たいていは前向きに過ぎたことあまり考えない性格なので振り返ることはほぼ無いに等しいのだけど、
やっぱり3月になると、少し振り返りたくなる。
日本では卒業シーズンというのもあるし、やっと寒さが和らいできて春っぽい気候を感じれる日が増えてきた事も大っきい。そしてあの大震災が起きたのも3月だったから。
あの日はいつもと変わらない一日で、当たり前のように、朝からサロンワークでバタバタしていた。
京都にいたので全く体感はなかったけど、お客さんが
『今揺れてるよね』と言ってきたので、周りを見ると電気がフラフラ揺れてきたので
地震が起きた事は認識できた。
次のお客さんがドアを開けた瞬間に
『ニュース見て!東北が大変だから!』
と叫んだのでみんなでインターネットを開いたら、信じられない光景が飛び込んできた。
同僚の一人が山形出身だったのですぐに実家に連絡して、無事か確認した。
幸い知り合いで東北方面に住んでいる人は居なかったのだけど、
阪神大震災も経験しているので、毎日ニュースを見るのがほんとに辛かった。
当たり前が当たり前じゃなくなる現実。
家や車、街が流される光景。
現地の被災者の方々の気持ちなんて想像がつくなんて到底言えないし、
ボランティアに行った友達が逆に被災者の方々に元気づけてもらったっていうのも言っていて、
自分の置かれている現実に文句を言ってた事を申し訳なく思った。
恵まれすぎていると感謝することを忘れて、足りないもののことばかり考えてしまっていたし、
色々考えるきっかけになった。
復興は徐々に進んで、大震災に関するニュースも少なくなって、九州でまた大震災が起こって、
また同じような気持ちになって、そして復興が進み。。。
去年からのコロナで全世界の当たり前が当たり前ではなくなってしまって、
会いたい人に会えない、いつ会えるかもわからない、日本に帰れない状況が続いてる中で、
泣きたくなる日もあるし、今まで感じたこと無い位のホームシックに陥る日もあるけど、
住む家と、食べ物があって、ちゃんと服もある。
好きな人と結婚して、大好きな家族も居る。
毎日きれいな夕陽が見れる。
充分すぎる位のハッピーが当たり前にならないように
感謝しながら特にこの3月は過ごしたい。
10年後の3月にも感謝できる自分で居たい。