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中2の魂百まで #木曜日ノ木之瀬

ラーメンズが好きだ。
好きなんてもんじゃないね。
私の人生が狂ったきっかけだ!

あれ中2だった。RADWIMPS森見登美彦もラーメンズもぜーんぶ中2!こんなに「THE中2」を全部通った同い年居たら会いたいわ。中2ビンゴ。中2グランドクロス。
さておき。

2006年5月。「めざましテレビ」で近々発売されるCDとかDVDのレコメンドのコーナーがあって、そこで『ALICE』がちょっとだけ取り上げられたのよね。を、観た。たまたま。
そんで気になって、近くのツタヤで買ってみて、そこからはもうー……。
あれやあれよと、ね。

中2ってほんと思い出すだに、てか思い出せる記憶なんてほぼ無いんだが、それでも学校生活で良い記憶は、まあーーー無い。ラッドも森見作品もラーメンズも、そこから逃避した先にあったんだな。その逃げ場として「自分以外誰も知らない」っていう安心感があったんだ。
中2心理に、今やっと説明がついたわ。

閑話休題。

ラーメンズに目覚めた私は、戯曲集を真似て台本を書いてみたり、情報の授業でラーメンズっぽい文字だけのコント(あいうえおのやつ)のスライドを作ってみたり、ラーメンズの似顔絵を描いたりしていた。はずかちい。純粋なオタクの卵だったんじゃのう。

『Sweet7』を観た影響からじょじょに演劇に興味を持ち始めて、中3のとき文化祭で初・演劇作品をつくって上演したりもした。これに味を占めて高校で演劇部に入部。鹿児島っちゅー田舎なら、MAXラーメンズ臭がするものをやっても受け入れられた。私のパフォーマンスもどんどん小林賢太郎ナイズされてってた。

大学でつくった「Massachusetts」っていうコントユニットは、『GOLDEN BALLS LIVE』の影響。でしかない。何気にラーメンズよりもあのユニット感に憧れてたんだと思う。メンバーが入れ替わり立ち替わりコントやる感じとか。
青春の根っこに、だいたいラーメンズ。

つってじぶんのことやりだしたのもあるし、ラーメンズが活動しなくなったしで暫くは離れてた。コバケン、ソロもいいけどそろそろ…(うまい)みたいなこと思ってたら、2016年に「KAJALLA」が出来んのよね。
おれは第一回目の公演『大人たるもの』を、生で、初めて、ラーメンズ好きになって10年目にして、初めて、生で、観た。そんで「ああ、やっぱコントだ」って風に感銘を受けたのだ。

私はラーメンズのふたりと生まれ年がちょうど20年違う。1973年。で、KAJALLAが出来た2016年は、ラーメンズ結成(1996年)からちょうど20年。
私が10年前に好きになった人が、20年の活動のいちばん先っちょでこれをやってんだということに、すごく感動していた。あのときの自分、間違ってなかったよーって。

公演でいえば『ALICE』。思い出補正もありで。ロジカルさと不条理さがちょうどよいバランスな気もする。本の妙だけじゃないっていうか。って意味でさっきの『GOLDEN BALLS LIVE』もかな。アホだなあ、大人なのに、っていうのが好きなのかな。
コント単位だと、「アトムより」とか。まあ流れがあっての、だけどねえ。でもあの、なんとも空を感じるちょい切ないのとか、たまんないよね。あと「study」。万引きのやつ。くだらなくて最高。

ニコ動で、ラーメンズが劇中で歌ってる歌に伴奏つけたり、それを「弾いてみた」してる動画とか、すげー見てた。かわいいオタクだな。
いまでこそ色々視野は広がっちゃったけど、私の初心。たまに忘れたりしてもね。


#ラーメンズ

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