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Youtube 『中国まる見え情報局』chの魅力

もうYoutubeを常に観ている悲しき毎日であるが全く飽きる事ない。とにかく新たなchへ巡り会えないか毎日修行のように扉を叩き続ける。今週出会った素敵なチャンネルで激アツなのは以下となります。Youtubeの全動画の半分ぐらいまでは死ぬまでに観たい人生です。

中国まる見え情報局

チャイニーズのリアルな庶民の生活が実感できる。登場人物たちは都市圏である広州の勤め人であり、コロナ禍により出役からフィクサーへ転身を遂げた太郎氏と、同じ太郎氏帰国に伴いカメラマンからフロントマンに抜擢された呉さんを中心に運営。現在は呉さんフル稼働で中国他都市への旅行vlogが中心となっています。オカンとの地元シリーズなど、色んな格差階層や中国の若者のリアルな生活感覚が知れるのが魅力です。春節で毎年引退詐欺するのは恒例。

共産党監視下なのに色々心配になるぐらいvlogerとしてカメラ回し続ける姿勢はリアルなお隣の大国の現状をドキュメンタリックに切り取っている。呉さんの無茶苦茶仕事はキチンとこなしそうなマルチリンガル女性なんだけど、無茶苦茶ダサい感じが凄いが人柄込みで本当にツボです。本人曰く仕事しかしてない社畜。

また最近はあんまり出てこないバリキャリ中国ガールのドードとのコンビ回はやはりマシンガントークの応酬となり、中国の近代化の中でも色んな人間が居るなあと思う事間違いなしです。日本だったら全く交わらなさそうな2人が、凄まじいケミストリーを起こしているのはワールドワイドな感覚を自覚して生きなければと思っちゃいます。ドードもチャラっぽい若者に見えますがライブコマーズやったり、美容系ビジネス手掛けてたりなかなかのやり手事業者。

特に好きなのが日本向けアパレルを営む呉さんの取引先でもある革製品生産工場の李さんが出てくる回。世界の工場である中国という中の実際の原料仕入や製品作成のリアルな現場が余裕で見えちゃいます。インタビューメディアとしても機能していて、李さんの地方農村家庭から紡績工場へ出稼ぎして、管理職まで登り詰めた後に独立して自家製工場を営むストーリーは無茶苦茶面白い。

アパレル製品なんてミシンを用いた手作業のスキルが無茶苦茶重要で、工場労働と聞くと単純作業のように連想してしまうが、その正体は立派なスキルフルな職人集団である。特に中国の工場というのは家族経営的な少人数体制をとる事が大半であり、その中でもトップクラスの誠実さを持って仕事をする李さん回は本当に面白い。

工場家賃や国家の制度による諸問題により、子どもは農村部の実家に預けて基本平日は夫婦共々労働に勤しみ土日や月に一回のペースなので実家に子供に会いに帰るというスタイルが一般的なのは日本とは違う文化だなあとカルチャーギャップを感じれる事間違いなしです。

そして戸籍制度などもその地域で持ち家(購入分)がないと子どもは公立小学校に入れなかったり、結婚の条件として夫側は家や車を所有しているのが最低条件という不思議ルールのために親たちは小さな子供用にマンションを購入するという現実も面白い。中国の人たちは兎に角労働へ向かう意欲はハングリーだなあと思っちゃいます。

もう一個大好きなのが呉さんの兄貴が夢のマイホームを無茶苦茶スタイリッシュに改装して自慢しまくる回。とにかく兄貴の淡々と自慢しまくるテンションが本当にカッコいいし、ちゃんとカッコつけまくってて笑える。とにかく配線を隠し、収納を極限まで増やすこだわりのスタイリッシュ自宅は是非観てほしい。それに対してちょっとバカにしてる妹の視点もいい。この兄貴日本のアニメや漫画好きでフィギュアとか集めてるザ中国の文化享受してる若者って感じが堪らない。

なんというかパブリックな中国はメディア越しのパッケージされたものしか伝わってこないけど、そこに生きる人間たちの生活感や社会や政治に関わる感覚を丁度いい距離感で理解できて楽しい。観光や取材からは見えてこないリアルな日常とメンタリティを吸収しまくれます。

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