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episode4〜社会人編〜 「大人自閉症スベクトラム グレーゾーン」の私が最高の人生を手に入れた話

今回もご覧いただきありがとうございます(^ ^)
episode4では、社会人になってからの事をお話ししていきます。
それでは、最後までお付き合いください。
(普段は有料としていますが、今働くのが辛いという方に最後のメッセージが届いたらいいなと思い、この回は無料にて閲覧できるようにしました。)

同棲スタートと母

大学を卒業した私は、大学の時からお付き合いしていたXさんと地元を離れ県外で同棲をすることになります。
というのも、私は彼との結婚も考えておりましたし結婚をする前に同棲して互いのライフスタイルなども確認していきたいと考えていたからです。
当然、母は反対してきました。
母は極度の心配性です。
自分の価値観や「こうあるべき」という考えからそれるものを許さないところがありました。
母の中で結婚前の同棲は、許し難いものだったようです。
しかし、彼が「どうせ一緒に住むつもりだし社会人になるのだから2人で決めよう。」とその時キッパリと伝えてきました。
彼は、私の母に対してもあまり物おじしません。
いいのか悪いのかわかりませんが、私はその時はっきりいって貰えてホッとしたのを覚えています。
そして、無事同棲生活もスタートしました。
初めて他人と生活するのですから、もちろん喧嘩することはありましたが、実家にいた時に比べるととても快適に生活できていました。
母は私が実家を出てから3回ほど遊びにきましたが、姉の時のように何度も来ることはなく、ましてや泊まることもありませんでした。
また、姉が実家に帰省してきて帰る日は毎回泣いていましたが、私の時には涙を見せることはありませんでした(笑)
現在は、この母の姉に対する行動や対応を自分の時と比較したり嫌な気持ちになることは減りました。
しかしこの時は、やはり私より姉の方が好きなんだろうなと気持ちが落ち込んだり辛くなることもありました。

新社会人でミス連発

初めはオリエンテーション等でしたから定時で帰宅していましたが、半年も経つと職場の雰囲気も変わってきます。
ある程度仕事の内容も把握しているのだから、いかに仕事を終わらせられるか、ミスをしないかというところを見られるようになります。
また、先輩の手伝いや割と面倒で大変な役回りもしなければならなくなってきます。
私は、ASDグレーゾーンということもあって、マルチタスクがほんっとうに苦手です。
作業をしている横から声をかけられたり頼まれごとをすると、どこかで必ずミスしたり中途半端にしてしまったりということが多くなります。
仕事量が増えて忙しくなってくると、ミスしたくないのにミスを連発してしまっていました。
ミスをするたびに報告書も書かなければなりません。
大量に残っている仕事も報告書も全て終わらせる頃には、深夜12時を回っていることも多々ありました。
そして、また次の朝7時半ごろ出社になります。
睡眠時間も短くなっていき、余計にミスも目立つようになりました。

「仕事ができない人」認定される

職場でミスを連発すると、「仕事ができない人」のレッテルを貼られます。
私も、入社して1年目が終わろうという時には仕事ができない人のレッテルを貼られていました。
先輩からの風当たりも強く、他の優秀な同期がしても何も言われないことも私にはひどく怒鳴られたり無視されたりすることもしばしばありました。
特に絶対に出席しなければならない飲み会などは、その時間をじっと耐え帰る時にはストレスでいつもお腹が痛くなっていました。

結局初めの職場は2年弱で精神的にも肉体的にも限界を迎え退社することになります。

2年弱で退職、新しい職場では・・・・。

次に就職したところも、1箇所目とは状況はあまり変わりませんでした。
そこは、夜勤もあったのですが夜勤もとにかくハードでほとんど休憩をとるひまがありませんでした。
これも私のASDグレーゾーンの特徴なのですが、不規則な生活が非常に苦手です。
夜勤出勤前は仮眠しなければなりません。
しかし、この不規則な生活に慣れることができずに、ほとんど眠れずに出勤していました。
睡眠をしっかりとれないままハードな仕事をするので、案の定ミスを連発していました。
そして、ここでも「仕事ができない人」のレッテルを貼られ、辛くあたられるようになっていきます。

どこにも逃げ場がなく、職場で嘔吐

今考えると、夜勤がある所なんて絶対に選ばないのですが・・・(笑)
その時は、どうして自分はこんなこともできないのか、自分の努力が足りないせいだと自分を責めてばかりいました。
職場の人からも責められ、自分でも自分を責めていて精神的にひどく疲弊していきました。
職場では、どこにも相談できるところがなく味方でいてくれる人もおらず、今振り返ってもあの時は本当に辛かったなと思います。
その結果、職場でのお昼休憩ではほとんどご飯が喉を通らず少し食べても吐き気がして、職場のトイレで吐いてしまうことが多くなりました。

ストレスは抜毛症も悪化させていく

小学生の頃から続いている抜毛症。
社会人になっても治ることはありませんでした。
仕事の強いストレスを受け、家ではたくさんの髪の毛を抜いていました。
職場に行くときは髪をまとめていくのですが、抜きすぎて隠しきれていない時もあったと思います。
もちろん、抜くのをやめたいと思っていました。
しかし、仕事で心も体も疲弊しすぎていて、もうどうでもいいと心の隅で思っていたように思います。
カウンセリングも何度か通っていましたが、どこのカウンセリングも私の話を聞くばかり(その手法が合っている人もいますが私には合っていなかったようです。)で気がつくと通わなくなっていました。
カウンセリングも1回が割といいお値段するんですよね。
個人でされているところなんかは8000円〜10000円するところも。
私の場合、話を聞いてくれるタイプのカウンセリングでは効果をほとんど実感できなかったため数千円の価値を感じることができませんでした。
ただ、辛い気持ちを1人で抱え込むのは決しておすすめできません。
生きているのが辛いと感じ始めるからです。
いつかきっと自分に合ったクリニック・カウンセラーが見つかると思うので、諦めずにいろいろ探してみてください。

再び退社。出来ない自分を責め続ける

そして、ここでも2年弱で限界がきてしまい結婚すると同時に退社しました。
合わせて3年数ヶ月の正社員でしたが、地獄のような日々でした。
この時に私は、
(どうして私には正社員として働くことが難しいんだろう)
(みんなは頑張って続けられているのにどうして)
(自分は人とは何かが違っている気がする)
(みんなが当たり前にできることが自分には出来ない)
そう思うようになります。
必死に頑張ろう!努力しよう!先輩たちとも仲良くなりたい!
そう思っても、やりたくても出来なかったんですよね。
やりたいと思っていても、出来ないこと難しいことってありますよね。
それをできるようになりなさい!出来ない自分はダメ人間だ!と自分で責めていたのだから精神的に参ってしまうのも当然といえば当然です。

辛いなら逃げたっていい

今だったら、無理なことは受け入れて得意そうなところで働こう♪と思えます。
もし、私のようにいじめられて逃げ場がないという人には、すぐにそこから逃げましょうと言うと思います。
「その職場で何か得られるかもしれないから3年は頑張れ!」
という人も居るかもしれませんが、その言葉は無視して次の職場を探しましょう(笑)
自分をいじめてくるような職場で得られるものは、精神的・身体的な負担(病気になることも!)だけです。
そこに居続けるメリットは、何1つありません。
自分の体と心の健康が何よりも大切です(*´꒳`*)

ただ、次の職場を探すより先に自分の特性をちゃんと把握しておいた方がいいと思います。
どんなことが苦手で、どんなことが得意なのか
どの範囲なら苦手なことを許容できるか
苦手と思うことでも、工夫すればできるようになるのか
絶対に避けておいた方がいいことは?
など、自分の体と心と相談してみてください。

今後お話ししていきますが、今私は自分に合った職場や働き方を見つけることができています。
しかも、その職場では「いてくれると安心感がある」「仕事に入ってくれて本当にありがたい」などといってもらえています。
あんなに(仕事できない人)のレッテルを貼られていたのに!笑

働くのが怖くなってしまった人へ

もちろん、こうして働けるようになるまでに時間はかかりました。
2つ目の職場を辞めたあとは、イジメられていた怖さから一時期働けなくなっていたこともあります。
怖くなって働けないという方、お気持ちはすごくわかります。
私は失業保険をもらっていた半年間は、本当に人と会うのさえ怖くなっていましたから。

でも、気持ちが少しずつ前を向く時がやってくるはずです。
それまでは、ゆっくり休んで体力を回復してください。
自分の中で、気持ちがちょっと前を向き始めたと感じたらできることから少しずつ始めてみてください。
急に正社員にならなくても、短時間のバイトや日雇いの仕事なんでもいいと思います。
知り合いのお手伝いでも、本当に小さな一歩でもいいんです。
今度は自分を責めて無理して努力するのではなく、自分と相談しながらゆっくりゆっくり自分の気持ちを大切にしてあげてください。

おわりに

職場での人間関係って難しいなと思います。
特にASDであると、女性同士の曖昧なニュアンスやお局さんとのコミュニケーションなんかが非常に苦手なんですよね。
次回からは、結婚後正社員として働くのをやめ専業主婦になったところからスタートです。
新たな地への引っ越しもあり人生の中で大きな谷がやってきます。
そこで私が前を向いて行けるきっかけとなった人とも出逢いもあります。
それでは、またd( ̄  ̄)

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