精密板金のたらーち

精密板金加工のお役立ち情報発信しています。実際の加工現場を経験してるからこそ伝えられる…

精密板金のたらーち

精密板金加工のお役立ち情報発信しています。実際の加工現場を経験してるからこそ伝えられるリアルな情報を書いています。

最近の記事

板金設計で役立つサイトまとめ

こんにちは!たらーちです! 今回は板金設計で役立つサイトをご紹介します。 基礎的なものから応用編まで幅広くまとめました!「これって加工できるんだっけ?」とか「品質トラブルの原因が知りたい!」という時に、参考になるような情報がたくさんありますので是非ブックマークして下さい!今後も随時更新していく予定です! ●板金基礎講座-アマダ- ●テクニカルガイド(パンチング金型編)ーコニックー 基礎編、実践編、成型加工編、成型金型事例集 https://www.conic.co.

    • 精密板金加工の一般公差と狙える精度

      こんにちは。たらーちです。 今回は精密板金加工の一般公差と狙える精度について書いていきますので設計のご参考になれば幸いです。 1.一般公差 まず一般公差には次のようなものがあります。 金属プレス加工品の普通寸法公差  JIS B 0408-1991- 弊社の場合、打抜きB級、曲げA級で加工する品物が多いです。 2.穴径精度 狙える精度は金型(パンチ)で加工する場合±0.03となります。金型は摩耗を考慮しプラス目で加工される場合が多いです。(公式には発表していないそう

      • スタッド溶接の特徴

        こんにちは。たらーちです。 今回はスタッド溶接について書いていきます。 スタッド溶接とは? スタッドと呼ばれるボルトやナットを金属板に瞬時に溶接する方法のことです。 ここでは原理の説明は省きます。 スタッド溶接の特徴 ①下穴が不要。 ②熱歪みが少ない。 ③表面の外観部品に使用できる。 ④資格等が不要で習熟が簡単。 ⑤技量による差が少ないので安定した品質となる。 スタッド溶接の加工方法 専用の器具(ガン)を使用します。スタッド材ををガンにセットし、母材にポンチで印

        • 板金でねじを止める加工の種類・特徴を解説!

          こんにちは。たらーちです。 今回は板金でねじを止める加工の種類・特徴について書いていきます。 ねじを止める加工にはいくつか種類があります。 1)直タップ 2)バーリングタップ 3)圧入ナット 4)溶接ナット 5)スタッド溶接 それぞれの特徴を解説していきます。 1)直タップ 一番簡単で安価な加工方法です。名前の通り、板材に下穴をあけて直でタップを加工します。板厚=タップ全長となりますので、薄板の場合ねじ山がいくつできるかを計算する必要があります。※ねじ山=板厚÷ピッチ

        板金設計で役立つサイトまとめ

          板金の材料取りとは?

          こんにちは。たらーちです。 今回は、板金の材料取りについて説明していきます。そもそも、板金加工とはどんな材料を使ってどのように加工されていくのかを解説していきます。 まず、材料は「板材」と呼ばれる厚さ6mm程度までの薄い板を使用します。 弊社ですと0.8mm~3.2mmまでの品物が比較的多いです。 材料サイズは規格で決まっていて、まず鋼材メーカーが、ロール状に巻かれている板材を決められたサイズにカットしていきます。例えばサブロクであれば914mmの幅でロール状に巻かれて

          板金の材料取りとは?

          工場レンタルスペース貸出の課題

          こんにちは!たらーちです! 工場をレンタルスペースとして利用してもらえたら面白いと思うんですが、一般の人向けは厳しい...😭課題をまとめてみました↓ まず、安全面。全くの初心者だと機械の操作や禁止事項を教育する必要があるし、万が一ケガしたときや設備を壊した時の保証をどうするかといった課題。 その他にも情報漏洩の問題。顧客からの図面や品物などが目に見える場所に置いてあるとセキュリティの観点からは良くないですよね〜。 他にも技術、ノウハウの漏洩。基本オープンなので弊社の場

          工場レンタルスペース貸出の課題

          異業種の町工場同士で工場見学しませんか?

          こんにちは!たらーちです! 異業種の町工場同士で工場見学をしたら面白そうなのでまとめてみました!異業種というのがちょっとしたポイントで、同業だと競合になったりとか技術が盗まれるんじゃないかとか余計な心配がありますが、異業種同士はその心配がありません! メリット ①お互いの良いところを学べる ②町工場同士の繋がりを持てる メンバーの選出 できるだけ工場見学経験の少ない方を選びたいです。部署は、製造現場だけでなく営業、調達などから3〜5名程度。自社だけのやり方しか知らな

          異業種の町工場同士で工場見学しませんか?

          製作依頼を検討されている方へ

          こんにちは。たらーちです。 今回は私がどんなものを加工できるかをご説明いたします!(下の方に活動の経緯を記載していますので是非ご覧下さい。) 1)対応可能な材料 ・鉄系(SPCC、SPHC、SECC等) ・ステンレス系(SUS304、SUS430等) ・アルミニウム(A5052、A1011) ・タフピッチ銅(C1100) ・真鍮(C2801) 2)対応可能可能な板厚 最小0.1mm〜最大6.0mmになります。 3)材料サイズ 最大1219mm×2438mmまで対応可能

          製作依頼を検討されている方へ

          【レーザー加工の天敵】ドロスとは?

          こんにちは。たらーちです。 レーザー加工の天敵、、、 そう!ドロス!! (TOP画の三角形部分の小さい点がドロスです) つまり、バリのように除去しなくてはならないものです。 しかし、溶着しているためバリよりも固くて取れにくいのがドロス! 特に厚板で発生しやすいです。 材質別でいうと鉄を基準に、ステンレスはやっかいです。固くて取れにくい。SUS304の3mmなんていったら、ヤスリだけで取るのは結構大変です。 アルミは厚板になると、ドバっと発生しますが材質的に柔らか

          【レーザー加工の天敵】ドロスとは?

          クリアランスとは?

          こんにちは。たらーちです。 タレパンで穴を打ち抜くにはパンチとダイの上下の金型をセットして加工します。 クリアランスとは隙間の事で、加工する穴径と同じサイズのパンチを使用し、クリアランス分大きいダイを使用します。 ダレ面側は切断面(ツルツルしていて光沢がある)、バリ面側は破断面(ザラザラしていて光沢がない)となります。 ダレ面、バリ面についてはこちらの記事で解説しています。 破断面とは、木をのこぎりで切ってたら最後の方でバキッと折れちゃったみたいなイメージです。

          クリアランスとは?

          ダレ面、バリ面とは?

          こんにちは。たらーちです。 ダレ面とはタレパンで打ち抜く方向を表しています。抜き方向とも呼ばれています。 下記は、ダレ面から見た写真です。 内側にRっぽく垂れているのが分かりますか?「垂れ」→「タレ」→「ダレ」になったと言われています。 こちらが反対側のバリ面から見た様子です。 こちらはバリが出ていますね。 写真でもわかるようにバリ面側は加工上キズが付きます。ですので見える面をダレ面に指定する場合が多いです。 他にも抜き方向を指定する理由はあります。 ねじ等の

          ダレ面、バリ面とは?

          皿モミ成形について

          こんにちは。たらーちです。 皿モミ加工とは、穴を円錐状に大きく面取りする作業の事です。皿穴や皿ザグリと呼ばれる事もあります。 皿モミ加工はドリルで加工するのが一般的ですが、金型で成形することもできます。 皿モミ成形のメリット 大幅な工数削減 安定した加工精度 デメリット イニシャルコストが高い 段取り時間が掛かる 品質面、コスト面で大きなメリットがあります。NCで安定して加工できる点が、不良防止、作業者の負担低減になりますね! 一方で、金型代の初期費用や調

          皿モミ成形について