嫌いじゃない

育休を終え、復職して一ヶ月が過ぎた。

産休前と同じ会社で働いているけれど、違うフロアで全く違う仕事を任されたため、最初の二週間は何が何だか分からない霧の中でもがいているような苦しさだった。

それがようやく自分なりに仕事を理解することができてきた。

前任者のいない新しいポジションで何も踏襲するものがない中でやっていくのは大変だと思っていたけれど、今はやりがいを感じている。


3年前に鬱を患った時に通っていた心療内科の主治医に相談し簡易検査をしたところ、私は見事にADHDのグレーゾーンだと言われた。「グレーゾーンが一番しんどかったりするからね」と先生は言った。

私の頭の中はそうでない人に比べおそらくすごく散らかっている。予定されていない事柄を含むマルチタスクがすごく苦手で、ポンポンと入ってくる新しい要件に頭が散らかってパニックになる。

そのため今の仕事が向いているかどうかと言われると得意分野ではないと言わざるを得ない。ただ、言語化すること、散らかりを箇条書きにしていくことで「大丈夫、思うほど散らかってない」と落ち着く術を知った。

書くことや文章にすることで私はきっと大丈夫になれる。

向き不向きも自分の考え方や対策でどうにだってできると少し気を抜いて考えられるようになったのは鬱を患った副産物だ。

5歳と1歳を育てながらの復職はタイムラプスのような息つく間もない毎日。それでも私は今の生活が嫌いじゃない。やりたいことや乗り越えたいことがあるってしんどくても生きてる!って気がする。


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