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#52 吃音の子とその親

私の親は私が吃音だと知った時、どんなことを思ったのだろう

がっかり

悔しい

特になんとも思わない

どうしよう

私は親になるつもりはないし、なったとしても子供が吃音じゃないとこの気持ちは一生わからないだろう

この前、保健の課題で自分の母子手帳を読んでくるというものがあった

母子手帳を出してきてもらい、1ページずつめくっていった

長女なだけあって細かく丁寧に書かれていた

生まれてから数ヶ月ごとにチェック項目があって、メモ書きがある

何歳の時かは忘れたけど

ある時のメモ欄に 言葉遅い?

次のページに 言葉うまく喋れない

次のページに 言葉が詰まる 言葉が連続する

その次のページからは何も書かれていなかった

どう思っただろうか

親からあなたは吃音だよねと言われたことは一度もない

私が吃音だという認識はあるのだろうか

まあこんだけ吃っていればおかしいと思うし認識はあると思う

なぜあなたは吃音だよと告げなかったのだろう

実は先日、自分の子に吃音があるとわかってきた方の記事を読んだ

親であれだけの思いを背負っている

何か絶対言いたいはずだ

でもこれまで言わないでくれた

今、初めて気づいた

それがありがたいってことに

きっと吃音のことをどんなに優しい言い方でも告げられてしまえば人一倍、吃音について気にした人生を送って

吃音がひどくなっていただろう


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