文系大学院生の雑感:「レジュメ」と個性

皆さん、こんにちは。気づけばもう2月…。後期の授業も終わり、大学院生活も折り返し地点に到達しつつあります。4月の入学式が昨日のことのように思い出されます。ちなみに、弊学大学院入試が今週末に実施されるそうです。


今日のお話:レジュメの作り方

今日は、小ネタです。普段、文系大学院生が感じていること(雑感)を気ままに書いていきたいと思います。

突然ですが、最近、レジュメの形式に個性が出ていると感じています。

大学院の授業は少人数(今年度受講した講義で最大6人)です。そのため、中間試験や期末試験の代わりに、「報告」の機会が増加します(学部生時代と比較するとかなり増えます)。学問領域や担当教員によっても異なりますが、法律学分野では、①報告者自身がテーマを設定し、報告するタイプ、②ある文献を要約し(さらに、自身で情報を付け加えることも)、報告するタイプ、③(裁)判例の評釈(:判例検討)タイプに大別されます。

報告を行う際、レジュメを共有することがほとんどです。そのため、大学院生は、報告前、レジュメづくりに奔走するわけです(←これは理系も同じ)。

今日は、そんな「レジュメ」の形式のお話。

レジュメの形式

レジュメは、大きく2つの形式に分類できます。➊文章タイプ、➋箇条書きタイプ、です。

➊は、レジュメが「文章」で記述されています。Amazonでは、プレゼンの際、power pointではなく、wordで作成された、文章形式のレジュメを用いるそうです(注1)。
(注1)東洋経済ONLINE「『アマゾンの会議』でパワポ資料がNGな理由」(2020年9月19日配信)https://toyokeizai.net/articles/-/373229?page=2(最終閲覧日:2024年2月2日)。

➋は、文章ではなく、箇条書きや矢印等を用います(学校の板書みたいな感じかと。)。

私は、後者➋タイプでレジュメを作成しますが、大学院の同期には、前者➊タイプでレジュメを作成する人もいます。

最近感じたこと:レジュメに個性が出る

レジュメにも、➊と➋のタイプがあるな…ということは薄々感じていました。しかし、最近、こんなことを感じました。それが、冒頭の「レジュメの形式に個性が出ている」ということです。

先述のとおり、私のレジュメは、➋箇条書きタイプです。その理由は、(a)レジュメ作成を通して、自分自身が報告内容を整理しておきたいと考えている、(b)「レジュメ」は報告内容の要点を示すものだから、(なるべく)一目見て論理関係等が理解できるものを作成したいと考えている、からです。
実際、文献・論文の内容を整理する際(;研究ノートを作成する際)も、論理関係を図示しながら要点を箇条書きで記述します。

他方、➊文章形式にはどのような理由があるのでしょうか。考えられる理由としては、(1)学部時代のゼミや指導教員に文章形式で記述するよう指導された、(2)後々提出する「レポート」の作成のことを考えている、(3)文章形式の方が、文献の内容を引用・参照しやすい、とかですかね。
そのうち、(1)(2)がかなり占めているのではないでしょうか。(1)指導教員から文章形式にするよう指導された際は、そうしますし、そもそもレジュメの作り方なんかあまり指導されないので…。(2)大学院生は時間がない(←研究で忙しい⇔授業、就活(、研究室の運営・雑務))ゆえの効率化のため、文章形式にしていることも推測されます(注2)。
(注2)私自身は、レポート作成の時には、箇条書きの報告レジュメを文章化するのは、あまり時間がかからないのでは?と思っていますが…。

いずれにせよ、レジュメの形式の裏には、報告者の「考え」や「個性」が潜んでいる、といえます(注3)。
(注3)まあ、指導教員や担当教員から形式を指定されると、「個性」なんて吹き飛んでしまいますが。

まとめ

今回は、大学院生が最近感じていることを文章化してみました。なんの変哲もない「レジュメ」の裏を考えてみるのも、面白いかもしれませんね。


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