【独立会計士のリアル#14】繁忙期の過ごし方
こんにちは!フリーランス会計士のたろうです。
4月のこの時期は時期的に繁忙期の方も多いと思います。以前に閑散期の過ごし方についての記事を書いていることもありますので、今回は繁忙期の過ごし方について書いてみたいと思います。
繁忙期がいつになるかは携わっている業務によって異なる
いきなりあいまいな話で恐縮ですが、これはかなり顕著です。
例えば決算支援をメインとしているようなケースでは本決算月の翌月が、監査をメインとしているケースでは本決算月の翌月下旬から翌々月中旬にかけてが最も忙しくなります。
また、税務を請け負っている場合、基本的には決算月から2か月以内に申告しないといけないのはもちろん、担当しているすべての会社の法定調書の提出が1月にはもれなく一度に来ますので、1月はかなり忙しくなります。
アドバイザリー業務をメインとしている場合は、必ずしも決算月に忙しくなるわけではなく、成果物の提出やプレゼンの直前に最も忙しくなります。
このように、何をメインに据えているかで繁忙期はかなり大きく変わってきます。
繁忙期はどれくらい忙しい?
直近の私のケースでお話しますと、3月決算の会社の決算支援を2社担当していますが、2社の時期的なオーバーラップの度合いが少ないおかげもあってか、監査法人時代ほどの忙しさはないですね。
監査法人時代はGWはそもそも平日扱いで絶対に休めませんでしたが、フリーになってからはGWもせいぜい1日か2日働く程度で、比較的しっかり休めているのではないかと思います。
拘束時間についてもほぼ定時、残業してもせいぜい1-2時間でしょうか。
クライアント側も予算が限られていますから、無限に時間が使えないところがサラリーマン時代との大きな違いですね。
ただ、2社の業務がオーバーラップする1週間については、夕方からダブルヘッダーしたり、休日に仕事を回すことも発生するので、かなり忙しくなります。
繁忙期の後の仕事をどうつないでいくかも考える必要がある
ひとたびフリーになれば、1年を通して仕事を安定的にどのようにつないでいくかということを、常に頭の片隅に置いて仕事していかなければなりません。
それは繁忙期であっても変わりません。
特に繁忙期は、目の前の仕事に集中しているうちに時間がどんどん過ぎていってしまうので、なかなか次の仕事の獲得のために時間を割くのが難しい時期です。
ここで次の仕事が決まっていないと、心の中でどこか不安を感じながら繁忙期を過ごすことになってしまいます。
理想的には次の仕事の獲得のための準備は繁忙期の前に終えて、繁忙期は目の前の仕事にだけ集中できるようにしておくのがいいと思います。
私もそのように心がけています。
なお、仕事の取り方については下記の記事をご参照ください。
収入は頑張りに比例する
繁忙期の収入は頑張った時間に比例します。
金額を出すことは避けますが、請け負えば請け負った分だけ、収入はどんどん増えていきますので、それこそサラリーマン時代にはありえなかったびっくりするような入金が一気に来ることもあります。
これはフリーで働くことの醍醐味の1つではないでしょうか。
ただ、巷にあふれる独立の景気のいい話というのは、得てして繁忙期の収入ベースで語られていて、その数字だけが独立の実態として一人歩きするようなケースも多い気がしています。
当然ながら閑散期もあるので、独立をお考えのみなさまは、その辺りはきちんと割り引いて冷静に判断されることをお勧めします。
閑散期の過ごし方については以下の記事をご参照ください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
監査法人や事業会社にいたころとくらべると繁忙期の負荷はかなり軽減されましたので、それは独立してよかったと思うことのひとつです。
また、繁忙期は、頑張った分に比例して収入が目に見えて増えていくので、モチベーションも上がりやすいですね。
一方で、繁忙期であっても、先々の仕事をどうつないでいくかということについて、どこかで意識しながら働く必要もありますので、そこはサラリーマン時代とは大きく違っていると思います。
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