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【独立会計士のリアル#24】独立後の失敗談3選

こんにちわ!フリーランス会計士のたろうです。

私は今年の5月で独立して8年を迎えるのですが、そんな中でどういう失敗談があったのかはみなさん興味があるのではないかと思います。

そこで、今日は、独立後の失敗談3選というタイトルで、記事を書いてみたいと思います。


独立後の失敗談3選

(1)独立なんて楽勝だという勘違い

これは独立した当初の勘違いですね。

実は独立して最初の1~2年は、運がいいことに、毎月固定でかなり大きな金額が入ってくる単発のアドバイザリー系の仕事に関与できていました。
正直な話、ボーナスみたいな金額が数か月連続的に入ってくるような時期もありました。

このように、独立してから当初、お金周りがいきなりそこそこよかったので、「あれ、独立って結構簡単なんじゃない?」って思っていたところも少なからずあったと思います。

でも、実際はそんなに甘くありません。

アドバイザリーのお仕事はご存じのとおり、特定のプロジェクトが終わってしまえば自動的に終了になります。
にもかかわらず、いい状況に慣れてしまうと、それがあたかもずっと続くものだと勘違いしてしまうんですよね。

プロジェクトの終わりが近づいてきて、「次の仕事を見つけなきゃ」と焦るものの、うまくいかず、気づいてみればその後数か月ほとんど仕事がなくなってしまったこともありました。それも複数回(笑)。

独立すると自由の面がうらやましく映るかもしれませんが、それ相応のリスクを負っているということですね。

収入も大きく減ってしまう時期は精神的にも経済的にもとてもつらいのですが、こうした経験があるおかげで自分の無力さを痛感して謙虚にもなれるし、少しずつ人間的にも強くなれるんだと今は思っています。

(2)特定の仕事への依存が大きすぎると、それがなくなった時に大ダメージをくらう可能性

以前とある会社のCFO業務を外注的に受けていたことがあるのですが、業務の性質上、一定程度の関与が必要なため、ほぼこの業務だけで自分の仕事のポートフォリオの8割以上になってしまっている時期がありました。

もちろん、こういう大口の仕事は、継続している限りは非常に安定的な収入が期待できるので、有り難いことには間違いありません。

しかし、ひとたびこの仕事がなくなったときに、全体の8割を占めていた仕事をほかの仕事で埋め合わせることは決して簡単なことではありません。

私の場合、事情があって自分からこの仕事をお断りした経緯もあり、その決断自体は正しかったと今でも思っています。

とはいえ、別の仕事で失った部分を埋め合わせることについては、ちょっと認識が甘かったと思います。
何とかなるだろうという感じの見切り発車であったため、収益の柱を再度立て直すのに大きな時間がかかったことは言うまでもありません。

(3)お金の誘惑に負けて、本来ならばあまり請けたくない仕事を受けてしまった

独立しようがしまいが、生活を維持していかなければならないため、特に仕事がない時期はどんな仕事でもいいから関与したい、という気持ちが強くなる傾向があると思います。

苦しい状況の時は、多少自分のポリシーに合わないような仕事でも妥協して請けてしまうこともあるかと思うんです。

そういう仕事を一時的な逃げで請けてしまうと、心のどこかでうしろめたさを背負いながらの仕事になるので、いい結果も出にくくなると思います。

私の場合、とある会社のお仕事で、はじめて伺った際に「ちょっと人間関係がうまく築けるかな?」と少し疑義を持ちながら請けてしまったことが以前にありました。
そういう最初の直観って結構あたるもので、予想通り人間関係にとても苦労しながら仕事に携わることになりました。
精神的にも非常に疲弊しましたし、当然ながら、いい仕事もできなかったのではないかと思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
もちろん今回挙げたもの以外にも細かい失敗はありますが、やはりこの3つは大きなレッスンになっていると思い、挙げさせていただきました。

フリーで働くことは決して楽な選択肢ではありません。
うまくリスクを分散させながら、自分なりのポリシーを貫いて、安定的な収入が達成できるように組み立てていく必要があります。

ただ、その過程はやっぱり全般的には楽しいと思います。
私も、独立した当初から今の自分の姿は想像できなかったですし、大きな成長も感じます。

この生き方のリスクを理解しつつ、楽しんで過ごしていくことが成功する秘訣なのかもしれません。

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