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【独立会計士のリアル#26】「存在給」を高めよう

こんにちは!フリーランス会計士のたろうです。

私が折に触れてリピートしてよむ一冊の中に、心屋仁之助氏の「一生お金に困らない生き方」という本があるのですが、今日はこの本で示されている「存在給」という考え方について書いてみたいと思います。

もしかするとちょっと狐につままれたような感じがするかもしれません。笑

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「歩合給」と「存在給」

「存在給」と対になる概念として、本書では「歩合給」というものが示されています。

「歩合給」とは、自分が頑張った分だけもらえるお金のことを指します。
これはイメージしやすいですよね。労働したことの対価としていただくお金です。

これに対して、「存在給」というのは、自分が認める自分の価値に比例して入ってくるお金、ということになります。
自分が何もしなかったとしても、自分が存在しているだけでいただけるようなお金です。

多くの方は、「そんなものはあるわけないだろ!」と思うけれども、「存在給」があるということを意識し、それを自分はもらうに値する存在なのだと思えることが大切、という考え方が本書では繰り返し示されています。

独立しても「歩合給」の世界だけでなく「存在給」の世界もあることを意識する

私がこの本を読んで自分に照らして思うのは、社外役員としていただく報酬はこの「存在給」に近いのかな、ということです。

社外役員報酬は労働の対価としていただくというよりは、社外役員として存在していることに対していただくという性質が強いと思います。
実際、金額の決まり方も「稼働時間×時間単価」ではありませんから。

振り返ってみれば、私が会計士として独立した当初は、当然ですが、自分の収入の100%が「歩合給」でした。
しかも月の稼働によってボリュームが変動するタイプの業務ばかりでした。

当然ながら、そういう状況の中で安定性を確保するために、変動収入よりも固定収入の割合を増やすことを意識して取り組んできたと思います。
その方向性自体はもちろん間違っていないのですが、いま、自分がもう少し高いところから俯瞰して見ると、当時は「歩合給」という世界の中だけで「変動・固定」を考えていたな、という風に思うのです。

実は「歩合給」の世界以外にも社外役員報酬をはじめとする「存在給」の世界がある
そこを意識することでさらなる高みを目指せるのかなと感じます。

「存在給」を増やすためには柔軟な思考が必要

会計士という前提に立つと、社外役員報酬だけが「存在給」のように見えてしまいますよね。
でも、世の中には他にも「存在給」になりそうなものはたくさんあります。
たとえば賃貸物件をもって賃料収入を得るようなことも、自分の労働と収入が比例するわけではないので「存在給」に近いと思います。

何が言いたいかというと、会計士を例にとると、自分は会計や税務しかできないと勝手に枠にはめてしまうのではなく、ほかにもこういうビジネスもできるのではないか、と考えられる柔軟性があれば、「存在給」はいろんな形で存在するということです。

みなさんも、まずは「歩合給」だけでなく「存在給」もあるよということをを信じていただいて、そのうえでどういう方法があるのかをお考えいただくと、もしかすると今まで見えなかったものがみえてくるかもしれません。

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