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プログラミング経験はセールスエンジニアに必要?

セールスエンジニアに興味を持たれている方であれば、「プログラミング経験」が必要かどうか気になる方も多いのではないでしょうか。

結論から申し上げますと、プログラミング経験はあったら有利ですが、無くてもセールスエンジニアにはなれます

この記事では、セールスエンジニアになるために必要なエンジニアスキルについてご紹介したいと思います。


目次

  1. プログラミングとは?

  2. エンジニアの種類はいろいろある

  3. セールスエンジニアにプログラミング経験は必要?

  4. プログラミング経験が無くても大丈夫な理由

  5. プログラミング経験があると有利な理由

プログラミングとは?

プログラミングとはプログラミング言語を使って何かを開発することです。何を開発するかによって多くの種類のプログラミング言語が存在しますが、有名なものは以下が挙げられます。

  • Java

  • JavaScript

  • PHP

  • C言語

  • Swift

  • Python … などなど

あれ、HTMLやCSSはプログラミング言語に含まれないの?と思われるかもしれませんが、HTMLやCSSはデータ記述言語(マークアップ言語)とよばれ、広義のコンピューター言語の中に入ってはいますが、プログラミング言語には分類されません。

じゃあSQLは?と思われた方も、惜しいです。SQLはデータベースからデータを取り出したり加工したりするときに使われる言語ではあるのですが、問い合わせ言語やデータベース言語と呼ばれ、プログラミング言語ではありません。

昔むかし、技術知識を学びたてのころ、技術系のミートアップに行きました。ザ・プログラマーたちから、「君は何のプログラミング言語が出来るの?」と聞かれて、「HTML, CSS, SQLを勉強中です!(エッヘン)」と答えると、「あ、どれもプログラミング言語じゃないね。笑」と鼻で笑われて、しょんぼりした記憶があります (´;ω;`)


エンジニアの種類はいろいろある

ここで以下の画像を見ていただきたいのですが、実はエンジニアと一言で言っても、色んな種類のエンジニアが存在します。

プロエンジニアさんのブログより引用しました。

「プログラミングができる」方や「HTML, CSSができる」方は、青色の"開発エンジニア"に含まれてることが分かります。

他にも、"インフラエンジニア"や、"プロジェクト管理系エンジニア""その他のエンジニア"に分かれています。セールスエンジニアは"その他のエンジニア" に分類されていますね。

私の場合、IBMでやってきたことは"プロジェクト管理系エンジニア"、そして現職に転職してから"その他のエンジニア"になった感じです。

このように、エンジニアにはいくつかの種類があって、横移動で転職は可能です。プロエンジニアさんの以下のブログが大変よくまとまっていたので、気になる方は是非読んでみてください。


セールスエンジニアにプログラミング経験は必要?

個人的には、「プログラミング経験があると有利だけど、無くても大丈夫」だと思っています。

※もちろん、募集要項にプログラミング経験が必須と書かれている場合を除きます。(私はほぼ見たことがありません。)

プログラミング経験が無くても大丈夫な理由


それはずばり、プログラミング以外のエンジニアスキルが必要とされるからです。

一般的に、セールスエンジニアに求められるのはインフラ系やエンタープライズアーキテクチャの知識 です。インフラ系と一言で言っても、以下のような領域が挙げられます。

  • ネットワーク

  • データベース

  • サーバー

  • クラウド

  • セキュリティ

上記のようなインフラ領域をまんべんなくカバーした上で、エンタープライズアーキテクチャ(大規模企業ではどのようなITシステム構成になっているか)を理解しているほうが、個々のプログラミング言語の習熟度よりも重視されます。まさに、さきほどの図の "インフラエンジニア" に関わる領域です。

プロエンジニアさんのブログより再掲

セールスエンジニア職では特に、以下のようなインフラ系の知識・経験が役に立ちます。

  • サーバー構築の経験、パフォーマンスチューニング

  • Linux OS やWindows OS の各種コマンド知識

  • ネットワークの基礎

  • SQLを用いた各種データベースの経験

  • クラウドサービスの知識(GCP, AWS, Azure)…などなど

クラウドサービスであれば、サーバーの理解は不要では?と思われるかもしれません。ですが、お客様にとってはクラウドサービスでも、裏では保守チームが自社製品のサーバーを管理しているからこそ、クラウドサービスとして提供することができています。

なので、サーバーの理解があれば自社の運用保守がどのような仕組みになっているかをよりスムーズに理解することができ、セールスエンジニアとしてお客様にも自社製品の構成について説明することができるので必ず役に立ちます。

また、製品によっては、お客様のオンプレデータを自社のクラウドサービスに移行する、といったユースケースもあると思います。そんな時に現行のオンプレシステムの仕様を理解していた方がお客様により良いアドバイスをすることが可能になります。


プログラミング経験があると有利な理由


プログラミング経験がある方が有利な理由は、その分野のスペシャリストとして重宝されるからです。

上述の通り、セールスエンジニアになるにあたってプログラミングは必須ではないので、セールスエンジニアの中にはプログラミングが得意でない方も多いです。

もちろん、プログラミングとは何か、や、コードを読めばなんとな~~く何をしているのか分かる、という方がほとんどですが、「自分でゴリゴリコードが書けます」という方は少数派です。

ではあなたのプログラミング知識が全く役に立たないかというとそうではなくて、むしろ、その分野のスペシャリストとして入社後に重宝されること間違いなしです。

例えば、私たちがあるクラウドサービスのセールスエンジニアだったと仮定して、どんな時にプログラミング経験が役に立つのかを想像してみましょう。

例①:お客様の既存のウェブサイトに、自社製品をコンポーネントとして埋め込んで使いたい場合。その場合、自社製品の仕様理解だけではなく、埋め込む側で必要となるウェブ系の知識、API連携、コーディングなどが必要になります。

例②:外部サービスとの連携ということで、お客様が持っているR/Pythonサーバーと自社製品を連携させて、予測モデルなどを使いたいという場合。その場合は、ある程度R/Pythonの知識も必要になってきます。

プログラミング経験があれば、このような商談の助っ人として他のセールスエンジニアをサポートすることができる、ので、チーム内で重宝されること間違いなしです。


このように、セールスエンジニアになるために、プログラミング経験は必ずしも必要ではありません。

また、今回ご紹介したように、プログラマー以外にもエンジニアの種類は色々とあるので、ITに興味のある方には、ぜひ幅広いキャリアの選択肢を知っていただけたら嬉しいです。


最後までお読みいただきありがとうございました!
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