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【創作SS】怒りのキャット

 うちの猫は怒りん坊である。
 要望が通らない、気に入らないと、しょっちゅう
『ニャン』
と怒り、物に当たる。

 ただ、烈火のごとく怒りを露わすことは少ないので、役所の「懲戒処分」に当てはめたら「戒告」「減給」「停職」「免職」のどれにも該当しない印象である。

 2年近く一緒に生活して、幸い、飼主として懲戒処分レベルの怒りは受けてないだろう。ただ、懲戒処分に至らない「訓告」レベルの怒りは、毎日、しかも一日中受けているかもしれない。

 食欲旺盛な彼は、一日五食、四六時中ご飯やおやつを食べたがる、例え夜中であっても。
 しかし、私は毎回、迅速に対応することはできない。
 そのため、彼にしてみれば【訓告したいの四六時中】という気分でいるのかも知れない。

怒りのナッツ

 なお、彼が怒りを露わにする時は、私の近くに来てアピールする。
 彼が近寄ることが、嬉しいと感じてしまい【訓告されたい四六時中】と考える私は、駄目な飼主なのだろうか。
(本文ここまで)

 たらはかにさんの
#毎週ショートショートnote
お題【訓告したいの四六時中】に参加です。

 たはらかにさん、文学フリマ東京37で、ブースに来場していただきありがとうございました。
#何を書いても最後は宣伝


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