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作者ですが知りませんでした

 拙著「銀山町 妖精綺譚」の終盤で主人公が心の中で(これが最後の辞令か)と呟く場面で私は違和感を抱いていました。
「あれっ、田中さんはまだ55歳だよね、もう1回くらい異動があるんじゃない」
と思いながらも、登場人物が自ら呟いた言葉を尊重してセリフを削ることなく
「あ、あれか役場のNO.2の企画課長にはなったけどNO.1の総務課長にはなれないから最後の辞令ということですか」
と、自分を納得させていたのです。
 ところがところがKindle出版も終えた4月下旬になって田中から教えてもらいました。
「実は退職勧奨に応じて令和6年度一杯で退職します。来年度からは高橋さんが社長をしている民間会社で一緒に働きます。高橋社長の後継者役です」
とのことでした。私が
「どういうことだよ、そんな大事なことを作者に内緒にするって」
と苦情を申し立てましたが、しれっとしたものです。
 それで「最後の辞令」ということであり、今まで内緒にしていた「妖精のはじまり」を役場を辞める前に誰かに伝えたいと思ったということですか。
と納得はしたものの
「それならそうと早めに教えて欲しかった」
という思いは消えないです。酷い男です。

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