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ライブもDJも全く見れなかった2006😭

前回は開催に至るまでの簡単な概要をお伝えしましたが、今回のノートではフェスティバルの実施前後のお話。開催当初と現在(2018年)とでは変化してきている部分も多いのですが、当初を振り返りつつ特にTAICOCLUBの特徴となった思われる3点について書いてみます。

1. プロモーション
2. チケット販売
3. 開催

1. プロモーション

初開催の前はもちろんTAICOCLUBの事を認識している人なんていうのはほとんどいません。まずはとにかく”TAICOCLUB”の文字を目にしてもらい、認知してもらう事が必要でしたが、広告にかける予算が潤沢にあるほどの体制でもありませんでした。そこで、誰がやっているかもわからないフェスティバルでインパクトのあるラインナップを見せる事で「あれ誰がやってるの?」と気になる要素が自然に広がっていくよう、全てを見せず告知を開始しました。

告知に関しては当時のSNSといえばこれ!"mixi"を全力で活用していきます。足跡機能が秀逸で、自身のプロフィール欄にイベントの告知内容を記載し、毎日毎日皆んなでTAICOCLUBに出演するアーティストに興味を持っている人や似ているイベントのコミュニティに入っている人等、現在のFacebookやInstagram広告でいうオーディエンスの設定の部分をリスト化して、数千人に足跡を付けていきました。このやり方だと広告費が無料で、効果的。SNSが日本でも広がり始めたとても良いタイミングで初開催を後押ししてくれました。初年度の告知はほぼコレ一本と言えるでしょう。

2006年以降はTwitter、Facebook、Line@、Snapchat、Instagram、Soundcloud、Spotify、Youtubeと新しいサービスが出てくればとにかく試してみて、フェスティバルの特性上どういった情報とどのSNSが相性が良いかを確認しながら内容や出すタイミング等を調整していくことになります。

そして、もう1つ重要な要素があります。それは開催の情報をとにかく早く出す事。フェスティバルは1年の中で特定の短い期間にのみ、お客さんとの接点を持ちます。そのタイミングを逃してしまうと目に触れる事なく認知されずに終わってしまいます。数多くのイベントやフェスの中から目を向けてもらう為には "接する機会 = 期間 × 頻度”を増やす事は主催者が意識してやらなければなりません。TAICOCLUBが開催後すぐに翌年の開催発表をし、チケットを何段階にも分けて販売し、アーティストのラインナップを分けて発表してきたのも上記の理由からです。

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