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オルセー美術館、大時計の裏側は? 〜パリひとり旅 #11

オルセー美術館に着くと、また開館30分前とあって、チケット無しの列も数人ほど。調べた通り、朝イチならチケットなしでも待ち時間はかわらない様子。

着くなり大雨が降り出して、、、私の並んでいる場所は屋根があったので幸いにも濡れずに済みました!これも旅の幸運を感じてしまう。この日はジャンパーが必要なほどの寒さで古着屋さんのストールが大活躍しました。

9時半になりようやくオープン。セキュリティチェックをして、オルセー美術館のみの14ユーロのチケットを購入。日本語のオーディオガイドを5ユーロでつけました。

これまで東京で開かれた企画展などで名画はたくさんみてきましたが、やはり本場の醍醐味はこの建物とその佇まいにあると思います。時を経て色々な時代を越えてきた、その美術館の佇まいは決して東京では再現できません。回廊のような造りも貫禄があります。

オルセー美術館といえば有名どころは印象派の絵ですが、私はアールヌーボーの階にとても魅力を感じてしまいました。

その時代で有名なガレの作品も多数ありますが、その中でも用の美ではない、ただ美しさだけを追求した、ガレの晩年の作品に見入ってしまいました。オルセー美術館はどの作品も撮影可能ですが、安易に写真には撮れない、撮りたくないという気持ちになります。その質感や気配感は決して写真には残せないからです。じっと見入り、作者の息遣いをも感じ取ろうとその作品の前に立ち尽くすばかり。

人気はやはり印象派の5階だったので、アールヌーボーの階は人も少なく、お陰でガレの作品を静かにそっと眺めることができました。

朝食もとらずに朝からノートルダム大聖堂、オルセーと精力的に見て回ったのでお腹が空いてきました。カフェは〜と探してたどり着くと、そこにはおとぎ話のような空間が!美術館の象徴の大時計の裏側なんて、何かの物語の一幕みたいじゃない?どこをとってもやることが粋過ぎるよ、パリ!


じっと見ていると針が少しずつ動くのもわかります。はぁ。私は鏡の国のアリスか?ここはおとぎの国か?

給仕のムッシュも颯爽と良い仕事をしてくれます。ここではアーティチョークやたくさんの野菜のサラダと鶏肉のスープを。

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パリはこういうボリュームのある食事にもなるサラダがとてもおいしい。家でも真似したい!そして、鶏のスープも一味も二味も違う。ハーブやかおりのある野菜の使い方が上手なのだと思います。量もしっかり入っているのがまたいいですね。

天井が高く照明もブリキのような素材を継ぎ接ぎしているようなデザインで黒のアイアンに柔らかさを演出してステキです。パリの光景を説明するとき、本当に自分の語彙の乏しさに、もどかしくなる!きっと村上春樹さんなら、文章だけで細かな情景も映し出せるのでしょう。パリの素晴らしさをもっと伝えたい!もっともっと感性を磨きたい!いいものに出会うと未熟な細胞たちも刺激を大いに受けてワサワサと働き始める気がします。

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美術館にいる間、大降りだった外も、ちょうど雨が上がってきてしました。
さて、今度は大好きなマレ地区へ移動です!

『好き』を仕事にするために、始動し始めました。まだまだ卵にもなりかけてない構想ですが、徐々にnoteでも公開して行きます!